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B 8850 : 2015
表7−破断荷重
単位 kN
ベルト バックルの種類及び記号
区分 ラチェットバックル オーバーセンターバックル カムバックル
R O C
形式及び記号
両端 端末金具 エンド 両端 端末金具 エンド 両端 端末金具 エンド
アイ形 付き形 レス形 アイ形 付き形 レス形 アイ形 付き形 レス形
E K N E K N E K N
20 − − − − − − 1 1 2
25L 5 5 10 − − − 2 2 4
25M 10 10 20 5 5 10 3 3 6
25H − − − − − − 4 4 8
35 20 20 40 10 10 20 8 8 16
38 24 24 48 − − − − − −
45 − − − 15 15 30 − − −
50L 30 30 60 20 20 40 10 10 20
50M 40 40 80 − − − − − −
50H 50 50 100 − − − − − −
75L 80 80 160 − − − − − −
75H 100 100 200 − − − − − −
5.3 ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重
9.4によって試験を行ったとき,べルトは次の各項目に適合しなければならない。
a) ベルトに最大使用力を加えたときのベルトの伸び率が7 %以下である。
b) ベルトの破断荷重が,両端アイ形及び端末金具付き形については最大使用力の5倍以上であり,エン
ドレス形については最大使用力の2.5倍以上である。
5.4 軽荷重保持
9.5によって試験を行ったとき,ベルトを保持し,明らかな滑りがあってはならない。
5.5 負荷解除機能
9.6によって試験を行ったとき,ジグ又は工具を使用することなく,手動で負荷を解除できなければなら
ない。
6 構造及び寸法
6.1 縫製部の構造
バックルとベルトとをつなぐ縫製部及びアイを形成する縫製部は,同一のベルトを2枚以上重ねて縫製
した構造とする。
6.2 寸法
ベルトラッシングの寸法は,次による。
a) 両端アイ形及び端末金具付き形ベルトラッシングの長さは,固定側長さと調節側長さを加えたものと
する。
b) エンドレス形ベルトラッシングの長さは,ベルトの長さとする。
c) 端末金具付き形ベルトラッシングの金具取付け部のアイ長さは,金具の厚さの2.5倍以上とする(図7
――――― [JIS B 8850 pdf 11] ―――――
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参照)。
7 外観
ベルトラッシングの外観は,次による。
a) バックル及びベルトに加工むら,きず,汚れなどがなく,仕上げが良好でなければならない。
b) バックル及び端末金具は,亀裂,著しいさびなど使用上有害な損傷があってはならない。
8 材料
バックル,ベルト及び縫糸の材料は,次による。
a) バックル及び端末金具は,金属製とする。
b) ベルト及び縫糸に使用する材料は,ナイロン,ポリエステル又はポリプロピレンのマルチフィラメン
ト糸とする。
c) 縫糸に使用する材料は,ベルトの材料と同一でなくてもよい。
9 試験方法
9.1 試験場所の標準状態
試験場所の温度及び湿度は,JIS L 0105に規定する温度20±2 ℃,相対湿度(65±4)%とする。ただし,
試験場所がこの状態に保てない場合は,できるだけ標準状態に近い状態で試験を行い,試験時の温度及び
相対湿度を試験成績表に記載する。
9.2 プルーフロード試験
プルーフロード試験は,次による。
a) ラチェットバックルは,手動操作力で図8 d) のようにベルトを巻軸に2 1/4回巻いた状態にする。
オーバーセンターバックル及びカムバックルは,バックルにベルトを装着する。
a) 巻軸への装着 b) ベルト折返し
c) 1 1/4回巻き d) 2 1/4回巻き
図8−引張試験におけるベルトの巻取り状態
b) ) のベルトラッシングを図9図11に示す方法で引張試験機に取り付けて,最大使用力の2倍の静
的引張力を1分間加え,試験機から取り外した後にベルトの破損及び縫糸切れ,バックルの変形及び
亀裂などの異常の有無を目視で調べる。
――――― [JIS B 8850 pdf 12] ―――――
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図9−両端アイ形ベルトラッシングの引張試験の例
図10−端末金具付き形ベルトラッシングの引張試験の例
図11−エンドレス形ベルトラッシングの引張試験の例
9.3 引張試験
引張試験は,9.2の試験後のベルトラッシングを図9図11に示す方法で引張試験機に取り付けて,徐々
に静的引張力を加え,破断したときの最大引張力を測定する。
9.4 ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重試験
ベルトの伸び率及び破断荷重試験は,次による。
a) ベルトを図12に示す方法で引張試験機に取り付けて,最大使用力の5 %の静的引張力を加える。
図12−ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重試験の例
b) ベルト中央に標点を2か所設定し,その標点距離は0.3 m0.5 mとする。その標点距離を鋼製金尺で
測定し,初標点距離l0とする。
――――― [JIS B 8850 pdf 13] ―――――
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c) ベルトに最大使用力を加えたときの標点距離lを鋼製金尺で測定し,次の式によって伸び率を算出す
る。
l 0
100
0
ここに, 伸び率(%)
l0 : 初標点距離(mm)
l : 最大使用力を加えたときの標点距離(mm)
d) ベルトが破断するまで更に静的引張力を加え,破断したときの荷重を測定する。
9.5 軽荷重保持試験
ベルトラッシングの軽荷重保持試験は,次による。
a) 軽荷重保持試験は,図9図11に示すように引張試験機に取り付けて,ラチェットバックルは手動で
図8 c) のように1 1/4回巻きの状態までベルトを巻き取る。また,オーバーセンターバックル及びカ
ムバックルは,図5及び図6のようにベルトを装着する。
b) その状態で最大使用力の10 %の静的引張力を10秒間加え,ベルトの滑りの状態を確認する。
c) ) の状態から最大使用力の30 %の静的引張力を10秒間加え,ベルトの滑りの状態を確認する。
d) ) の状態から最大使用力の50 %の静的引張力を10秒間加え,ベルトの滑りの状態を確認する。
9.6 負荷解除機能試験
ベルトラッシングの負荷解除機能試験は,次による。
a) ラチェットバックルは,ベルトを図8 d) のように2 1/4回巻いた状態で図9図11に示すように引張
試験機に取り付ける。
b) オーバーセンターバックル及びカムバックルは,ベルトを装着した状態で図9図11に示すように引
張試験機に取り付ける。
c) 最大使用力の30 %の静的引張力を加えた状態で,ハンドル又はレバーを手動で操作して負荷の解除を
行う。
10 検査
10.1 検査の種類
検査の種類は,形式検査及び受渡検査の2種類とする。
10.2 形式検査
形式検査は,次の項目について箇条9の試験を行ったとき,箇条5箇条8及び箇条12の規定に適合し
たものを合格とする。
なお,形式検査は,新規設計,又は構造,材料及び製造方法の変更によって新規設計とみなされるもの
について行う。
a) 構造及び寸法(箇条6)
b) 外観(箇条7)
c) 材料(箇条8)
d) プルーフロード(5.1及び9.2参照)
e) 破断荷重(5.2及び9.3参照)
f) ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重(5.3及び9.4参照)
g) 軽荷重保持(5.4及び9.5参照)
――――― [JIS B 8850 pdf 14] ―――――
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h) 負荷解除機能(5.5及び9.6参照)
i) 表示(箇条12)
10.3 受渡検査
受渡検査は,次の項目について検査を行い,各規定に適合しなければならない。
なお,受渡検査は既に形式検査で性能が確認されたものについて,製品の受渡しをする場合に行う。
a) 外観(箇条7)
b) 表示(箇条12)
11 製品の呼び方
製品の呼び方は,バックルの種類,形式,ベルト区分,最大使用力,ベルトラッシング長さ及び/又は
端末金具の種類による。
例 ラチェットバックル,端末金具(ナローフック)付き,ベルト幅50 mm,最大使用力7.5 kN,固
定側長さ1 m,調節側長さ5 mの場合
RK-50L,7.5 kN(764 kg),1 m + 5 m(ナローフック付き)
12 表示
a) 全ての要求事項に適合したベルトラッシングには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項
を表示する。
1) 規格番号及び種類の記号
2) ベルト幅(mm)
3) 最大使用力(kN)
なお,kN表示に加えて,kg又はtに換算した値を併記してもよい。その表示は,最大使用力を重
力加速度9.806 65 m/s2で除した有効数字4桁目及び1 kg未満を切り捨てた値に単位(kg又はt)を
加えたものを,kN表示に並べて括弧書きで記載する。表5の最大使用力を換算した値を表8に示す。
――――― [JIS B 8850 pdf 15] ―――――
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JIS B 8850:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 8850:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0148:2006
- 巻上機―用語
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0204-2:2010
- 繊維用語(原料部門)―第2部:化学繊維
- JISL0204-2:2020
- 繊維用語(原料部門)―第2部:化学繊維
- JISZ2320-1:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第1部:一般通則
- JISZ2343-1:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
- JISZ2343-5:2012
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第5部:50℃を超える温度での浸透探傷試験
- JISZ2343-6:2012
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第6部:10℃より低い温度での浸透探傷試験