この規格ページの目次
- 6 性能
- 6.1 外観
- 6.2 運行性能
- 6.3 始動性能
- 6.4 耐荷重性能
- 6.5 駐車ブレーキ性能
- 6.6 安定性能
- 6.7 上昇性能
- 6.8 自然降下性能
- 7 構造
- 7.1 構成
- 7.2 昇降機構
- 7.3 ストローク制限
- 7.4 安全弁
- 7.5 油圧機構
- 7.6 衝突,せん断及び巻き込み箇所
- 7.7 昇降装置
- 7.8 バッテリコネクタ
- 7.9 緊急遮断装置
- 7.10 動力回路のアーク発生部品
- 7.11 火花を出すコンポーネントの配置場所
- 7.12 コネクタ,ヒューズ,アーク発生部品等の設置場所
- 7.13 車両フレームの電気的な接続
- 7.14 配線の構造
- 7.15 過電流保護装置
- 7.16 漏電防止
- 7.17 充電器
- 8 寸法
- 8.1 最大積載質量及び基準荷重中心
- 8.2 最大揚高
- 9 試験方法
- 9.1 外観
- 9.2 運行性能試験
- 9.3 始動性能試験
- 9.4 耐荷重性能試験
- 9.5 駐車ブレーキ性能試験
- 9.6 安定性能試験
- 9.7 上昇性能試験
- JIS B 8926:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS B 8926:2015の関連規格と引用規格一覧
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B 8926 : 2015
6 性能
6.1 外観
リフタの外観は,9.1の試験を行ったとき,塗装不良,めっき不良,使用上有害なきず,ひずみ,ひび,
割れなどがあってはならない。また,外装部品は,作業者が通常(正規)の操作位置で届く範囲において,
作業者に危険をもたらす鋭い縁(エッジ)及び鋭い角があってはならない。また,接合部には,使用上有
害な接合不良,隙間,緩みなどの不具合があってはならない。
6.2 運行性能
リフタの運行性能は,9.2の試験を行ったとき,運行中の安定性が良好でなければならない。
6.3 始動性能
リフタの始動性能は,9.3の試験を行ったとき,その始動力の平均値が表3に適合しなければならない。
表3−最大操作力
単位 N
始動性能 手動操作力
最大積載質量(kg)
始動力 レバー式,ハンドル式 ペダル式
100未満 100以下
100以上 250未満 150以下
250以上 500未満 200以下 200以下 300以下
500以上 750未満 250以下
750以上 1 000以下 300以下
6.4 耐荷重性能
リフタの耐荷重性能は,9.4の試験を行ったとき,フォーク,マスト,昇降装置などに使用上有害なたわ
み,ひずみなどの不具合が生じてはならない。
6.5 駐車ブレーキ性能
駐車ブレーキ性能は,9.5の試験を行ったとき,停止した状態でなければならない。
6.6 安定性能
リフタの安定性能は,9.6の試験を行ったとき,転倒などの異常があってはならない。
6.7 上昇性能
6.7.1 手動上昇性能
リフタの手動上昇性能は,9.7.1の試験を行ったとき,その操作力の最大値が表3に適合しなければなら
ない。
6.7.2 電動上昇性能
リフタの電動上昇性能は,9.7.2の試験を行ったとき,定格上昇時間が115 %を超えてはならない。
6.8 自然降下性能
リフタの自然降下性能は,9.8の試験を行ったとき,フォークの降下量は,25 mm以下でなければなら
ない。
7 構造
7.1 構成
構成は,次による。
――――― [JIS B 8926 pdf 6] ―――――
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a) リフタを構成する部品は,機械的に安全な構造で欠陥がなく,十分な強度及び適切な品質の材料を使
用しなければならない。
b) 摩耗に対しては十分耐え得る構造を確保し,かつ腐食に対しての保護も十分配慮しなければならない。
c) リフタは,フォーク,マスト,フレーム及び昇降機構によって構成した車体に,JIS B 8922に規定す
る車輪,JIS B 8923に規定するキャスタ,又はこれと同等以上の車輪若しくはキャスタを適宜組み合
わせて構成する。
7.2 昇降機構
昇降機構は,マスト,チェーン又はワイヤロープ,動力装置及びこれらに附属する装置で構成する。使
用するチェーンは,リーフチェーン,ローラチェーン又はリンクチェーンとする。使用するチェーン又は
ワイヤロープの安全係数は,5以上とする。その安全係数は,最大積載質量積載時にそのチェーン又はワ
イヤロープにかかる荷重で,チェーン又はワイヤロープの破断荷重を除した値とする。
7.3 ストローク制限
昇降機構は,基本マスト上端1)から2段目以降のマスト2),その他可動部が抜けない構造とする。
注1) 基本マスト上端とは,リフトブラケットを上下に案内する構造物の上端をいう[JIS D 6201の 4.
b) の2143を参照]。
2) 2段目以降のマストとは,1対の固定マストと1対以上の上下移動するマストからなるマストを
いう[JIS D 6201の4. b) の2148を参照]。
7.4 安全弁
油圧系統には,圧力安全弁を設ける。調整可能な安全弁については,意図しない緩み及び無断での調整
の両方を防ぐ手段を講じる。
7.5 油圧機構
油圧機構のホース,パイプ及び油圧回路構成部品の耐圧は,作動圧の3倍以上とする。動力を使用した
油圧装置で昇降操作を行う車両は,油圧機構にフィルタ又は収集磁石などの適切なろ過装置を内蔵しなけ
ればならない。
7.6 衝突,せん断及び巻き込み箇所
通常の操作位置で操作者が届く範囲内にある可動部において,せん断及び巻き込まれないように努めな
ければならない。危険源が残る場合は,ステッカー(シール)及び取扱説明書で注意を喚起しなければな
らない。
7.7 昇降装置
フォークを昇降させる操作装置は,次の事項を満足しなければならない。
− 予期しない起動を防止する。
− 操作方法及び操作装置の配置は,操作者が操作内容を誤解しないように努めなければならない。
− 手動昇降式リフタにおいては上昇操作を中止したとき,電動昇降式リフタにおいては昇降操作を中止
したとき,フォークの上昇が停止するとともに停止位置で保持される。定格荷重を積載した場合も同
じとする。
7.8 バッテリコネクタ
電動昇降式リフタにおいて,バッテリコネクタに関する安全要求事項は,JIS D 6028の5.1.3(バッテリ
コネクタ)による。
7.9 緊急遮断装置
電動昇降式リフタにおいては,通常の運転操作位置で操作者が届く位置に,緊急電源遮断装置を設ける。
――――― [JIS B 8926 pdf 7] ―――――
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7.10 動力回路のアーク発生部品
電動昇降式リフタにおいては,動力回路のアーク発生部品は,アークが飛び散らない構造とする。
7.11 火花を出すコンポーネントの配置場所
火花を出すコンポーネント又は300 ℃以上の温度に達することのあるコンポーネントは,爆発性のガス
及び/又は空気混合体が存在する可能性がある場所,例えば,充電中又は放電中,水素濃度が体積分率で
4 %[爆発下限界(LEL)]を超えることがあるバッテリの近くに配置してはならない。
7.12 コネクタ,ヒューズ,アーク発生部品等の設置場所
コネクタ,ヒューズ,アーク発生部品等の設置場所は,JIS D 6028の5.1.6(設計上の構造)の5.1.6.3
による。
7.13 車両フレームの電気的な接続
車両フレームへの電気的な接続については,JIS D 6028の5.1.6(設計上の構造)の5.1.6.4による。
7.14 配線の構造
7.14.1 多芯ケーブルの耐電圧
多芯ケーブルの耐電圧は,JIS D 6028の5.1.8(配線の構造)の5.1.8.1による。
7.14.2 配線の導体断面積
配線の導体断面積は,JIS D 6028の5.1.8(配線の構造)の5.1.8.2による。
7.14.3 配線の絶縁義務
配線の絶縁は,JIS D 6028の5.1.8(配線の構造)の5.1.8.4による。
7.14.4 電源端子
電源端子は,JIS D 6028の5.1.8(配線の構造)の5.1.8.5による。
7.14.5 配線及びケーブルの禁止配置場所
配線及びケーブルを配置してはならない場所については,JIS D 6028の5.1.8(配線の構造)の5.1.8.7
による。
7.15 過電流保護装置
過電流保護装置は,JIS D 6028の5.1.13(過電流保護装置)による。
7.16 漏電防止
電気回路の漏電については,JIS D 6028の5.1.14(制御−全般)による。
7.17 充電器
使用する充電器は,電気用品安全法に適合したものとする。
8 寸法
8.1 最大積載質量及び基準荷重中心
フォークの基準荷重中心は,最大積載質量の種類によって,表4に適合しなければならない。
なお,特殊用途のため荷重中心が表4と異なるリフタは,個別に定格荷重を規定することができる。
――――― [JIS B 8926 pdf 8] ―――――
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表4−最大積載質量及び基準荷重中心
基準荷重中心(mm)
最大積載質量(kg)
250 300 350 400
100未満 ○ ○
100以上 250未満 ○ ○
250以上 500未満 ○ ○
500以上 750未満 ○ ○ ○
750以上 1 000以下 ○ ○ ○
8.2 最大揚高
最大揚高は4 500 mm以下とし,通常,表5の数値のいずれかを選択する。
表5−最大揚高
単位 mm
最大揚高 800,1 000,1 200,1 500,1 800,2 500,3 000,3 500,4 000,4 500
9 試験方法
9.1 外観
目視及び触手によって,リフタの外観及び接合部の状態を確認する。
9.2 運行性能試験
リフタを基準無負荷状態にし,平らなコンクリート路面上で,前進・後進の運行及び左右360度の旋回
運行を行う(図2参照)。
図2−運行試験での前進・後進運行及び旋回運行
9.3 始動性能試験
フォークの基準荷重中心に最大積載質量を積載し,最下降点まで下降させ,検査台3)上で車輪を運行と
同方向にし,5分間放置した後,手押しハンドルの位置4)に水平な力を加え,前進及び後進を各2回行い,
始動力を測定する。
注3) 水平に置いた定盤又は厚さ12 mm以上の平らな鋼板。
――――― [JIS B 8926 pdf 9] ―――――
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注4) 手押しハンドルがない場合は,検査台から900 mmの高さとする。
9.4 耐荷重性能試験
フォークの基準荷重中心に,最大積載質量の1.2倍の荷重を負荷して,検査台3)上で最下降点から最大
揚高まで3回昇降させた後,負荷を取り除き異常の有無を調べる。
9.5 駐車ブレーキ性能試験
リフタを基準無負荷状態にし,検査台3)上で車輪を運行と同方向にし,駐車ブレーキ装置を作動させ,
手押しハンドルの位置4)に9.3の始動性能試験で測定した始動力の2倍の力を水平に加える。
9.6 安定性能試験
リフタを基準負荷状態にし,幅方向5)の勾配3 %の床面上で最大揚高まで上昇させ,リフタの安定性及
び昇降機構の異常の有無を調べる。ただし,車輪を運行方向と同方向にし,駐車ブレーキを作動させて行
うこととする。
注5) 走行方向に直行する方向。
9.7 上昇性能試験
9.7.1 手動上昇性能試験
フォークの基準荷重中心に最大積載質量を積載し,検査台3)上で,フォークを上昇させたときの操作力
の最大値を測定するもので,試験方法は次による。
9.7.1.1 手動油圧形ハンドリフタの上昇性能試験方法
手動油圧形ハンドリフタの上昇性能試験方法は,レバー又はペダル先端部を計測器にて,基準位置より
上昇する操作方向に操作したときの最大値を測定する(図3及び図4参照)。
図3−レバー式測定図 図4−ペダル式測定図
9.7.1.2 手動巻上形ハンドリフタの上昇性能試験方法
手動巻上形ハンドリフタの上昇性能試験方法は,昇降ハンドルを最長にし,ハンドルグリップ根元を計
測器にて,巻き上げる方向に引っ張ったときの最大値を測定する(図5参照)。
――――― [JIS B 8926 pdf 10] ―――――
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JIS B 8926:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 8926:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8922:2015
- 産業用車輪
- JISB8923:2015
- 産業用キャスタ
- JISD6028:2019
- 産業車両―電気に関する要求事項
- JISD6201:2017
- 自走式産業車両―用語