JIS B 9939-2:2003 油圧―測定技術―第2部:管路における平均定常圧力の測定 | ページ 2

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B 9939-2 : 2003 (ISO 9110-2 : 1990)
6.3.2.3 すべてのデータを調べ,使用測定器の校正で用いられたそれぞれの参照値から得られた数学的な
モデルによる予測値と測定値との間の最大偏差の絶対値を見つける(5.参照)。この最大の偏差を,校正の
不確かさとして,計測器のラベルに記載するか記録する。
6.3.2.4 測定値と測定された環境要因の値を数式に代入した数学モデルを用いる。その結果は,測定時の
実際の値を推定することになる。
6.3.3 モデル3
6.3.3.1 数学モデル3は,測定値が校正点間にあり,補正が線形であるという仮定のもとで,点間の補正
に用いられる。
6.3.3.2 校正の不確かさは,次の手順で求める。
6.3.3.3 校正中に用いられるそれぞれの参照値prとそれぞれの5回の測定値に対する誤差pr− piを計算
する。
6.3.3.4 それぞれの参照値に対して,6.3.3.3で得られた5回の測定値の平均を計算する。
6.3.3.5 それぞれの参照値に対する6.3.3.4で決めた平均と,6.3.3.3で計算した誤差との差を計算する。
6.3.3.6 6.3.3.5で得られたものの最大値を取り,これを校正の不確かさとして記録する。
6.3.3.7 それぞれの参照値に対する5回の測定から,6.3.3.4で決められた平均値と平均測定値のグラフを
作成し,数学モデルを用いる。
6.3.3.8 真値を最適に推定し,測定値を補正するために,6.3.3.7のグラフを用いる。不連続なデータ間の
入力には線形補間法の仮定をする。
6.3.3.9 環境要因を次の方法で考慮する。
a) 環境要因の効果を含むいずれかの数学モデルを用いる。
b) 環境要因の大きい影響を受けない測定器を用いる。
c) 測定中に環境要因が校正中のそれらの値とよく一致していることをチェックする。
6.4 測定器の記録又はラベル
6.4.1 使用測定器に対する情報を記載するラベルか,記録を用意する。
a) 校正の日付
b) 使用測定器の校正に用いられる参照標準の明示
c) 6.3.1,6.3.2又は6.3.3に従い,数学モデルを用いて得られた使用測定器の校正の不確かさ
d) 適用できる場合は,4.で決定された読取り性の不確かさ
e) 使用測定器の校正責任者の明示
6.4.2 ラベルは,はがれないように,かつ測定のじゃまにならない場所に貼る。

7. 機器の選定及び取付け

7.1   選定
7.1.1 使用測定器は,5.に従って校正し,4.に従って評価された読取り装置を接続又は装着したもので,
6.4.2に従ったラベル又は記録をもつものを選定する。
7.1.2 計測器は,6.に従って評価された数学モデルで表現されたものが望ましい。
7.2 圧力取出口
7.2.1 圧力取出口は図1に従い,配管内壁に目に見える程度のばりがないようにする。圧力取出口の構造
を検証することが不可能な場合には,不確かさが増す(圧力取出口の不確かさの評価は8.3参照)。

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切断端
この端部バリ取りのこと
r = d8 最大
備考 穴加工は一つだけ許容される。穴は管路の中心線に垂直にあける。
d1≧1.5
図 1 圧力取出口詳細
7.2.2 障害物は,圧力取出口の具体的な位置から少なくとも上流側へ10D,下流側へ5D離すか,又は適
切な構成要素若しくはシステム標準に従う。
7.3 試験準備
7.3.1 準備及び試験中を通じて,人と装置の保護のための予防措置をとる。
7.3.2 準備及び試験中を通じて,使用測定器は校正時と同じ姿勢にする。
7.3.3 使用計測器はエア抜きを行い,連結している配管内は使用測定器にできるだけ近い所からエア抜き
を行う。
7.3.4 温度に敏感な使用測定器は,測定時に著しい温度の影響がないように設置することが望ましい。他
の手段が得られないときは,測定点と使用測定器の間を連結している配管の長さを250 mmとすることで
十分な熱遮断としてもよい。
7.3.5 使用測定器の周囲温度は,使用測定器が校正された温度の±10 ℃に維持するのが望ましい。
7.3.6 圧力計装配管の長さは,ポンプ基本周波数の1/4波長の整数倍にしないことを推奨する。作動油の
波長λ(m)は次の式によって推定する。
c
f
ここに, c : 金属管では約1,100 m/s,フレキブル管では約600 m/s
f : ポンプ基本周波数(Hz)
7.4 脈動制振装置
7.4.1 脈動制振装置を用いる場合,制振装置は配管と使用測定器の油圧容積を利用するために,圧力取出
口に実質的に近い位置が望ましい。
備考 幾つかの制振装置は,減衰抵抗の非対称性によって計測誤差を生じることが知られている。
7.4.2 制振装置の調整は,試験システムが稼働中に行う。すべての指示針の変動が止まるまで制振装置を
絞る。次に,ゲージが過度の変動をしない程度に再び動き出すまでゆっくり制振装置を開く。

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8. 試験データの収集と取出口の不確かさの算出

8.1   試験データの読み 測定系と試験システムが定常状態に達した後に,試験データの読取りを行う。
8.2 流体高さの差の補正
8.2.1 使用測定器と圧力取出口との高さの差の影響による圧力の読みの補正値δp1(bar)は,次の式によ
る。
δp1=gρh×10−5
ここに, g : 重力加速度(= 9.81 m/s2)
ρ : 流体の密度(kg/m3)
h : 高さの差(m)
8.2.2 試験中に高さの差が変化する場合,8.2.1による不確かさの計算には,予想される最大の高さの差
を用いなければならない。
8.3 圧力取出口に起因する不確かさ 圧力取出口の欠陥に起因する不確かさは,次の式で決まる。δp2
(bar)を用いて圧力を補正して評価する。
δp2=K Ve2 d 2
ここに, K : 経験的に得られる定数
次に例を示す。
K=0.25×10-3 7.2に従う取出口
K=1.44×10-3 取出口の内径は分からないが,その他は7.2
に従う場合
K=4.07×10-3 7.2から逸脱する場合
Ve : 試験中に予測される最大流速(m/s)
d : 流体の比重

9. 総合測定不確かさ

 圧力測定の総合不確かさは,使用測定器と測定状態での不確かさの値の項の二乗
和の平方根から算出する。すなわち,
総合不確かさ= a2 + b2 + c2 + d2
ここに, a : 校正の不確かさ(6.参照)
b : 読取り性の不確かさ要因RE(4.2又は4.3参照)
c : 流体高さに起因する不確かさ(8.2参照)
d : 圧力取出口に起因する不確かさ(8.3参照)

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B 9939-2 : 2003 (ISO 9110-2 : 1990)
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
JIS B 9939-2:xxxx 油圧−測定技術−第2部 : 管路における平均定常圧力の測定 ISO 9110-2 : 1990,油圧−測定技術−第2部 : 管路における平均定常圧力の
測定
(I) ISの規定 (II) 国 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の理
(IV) ISと国際規格との技術的差異
際規格 の項目ごとの評価及びその内容 由及び今後の対策
番号 表示箇所 : 本体
表示方法 : 点線の下線
項目 内容 ISO 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 9110-2 番号 の評価
1.適用範 油圧管路における平均定常圧 1. JISに同じ IDT
囲 力の測定方法を規定する
2.引用規 JIS B 1402 2.引用規 MOD/ ISOには引用規格の記 ISOの見直し時に引用規格の追加を
格 JIS B XXXX-1 格 追加 載がない 提案する
JIS Z 8103
3.定義 JIS B 1402, JIS B XXXX-1及 3. “JIS B 1402, JIS BMOD/ JIS B 1402, JIS B ISOの見直し時に追加を提案する
びJIS Z 8103による以外,次 XXXX-1及びJIS Z 追加 XXXX-1及びJIS Z
を定義。校正,測定器,測定 8103による以外”の 8103追加
系,測定,偶然不確かさ,参 記載なし
照標準など
BXXXX-
4.測定器 一般,不確かさを決定するた 4. JISに同じ IDT
の読取り めの手順
2
性の不確
: 0
かさの評
00

0(I
5.使用測 不確かさの等級分け 5. JISに同じ IDT
SO9
定器の校
1

10-
6.校正の 校正と測定の不確かさにおけ 6. JISに同じ IDT
2 : 1
不確かさ る環境要因
99
の決定
0
7
)

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B 9939-2 : 2003 (ISO 9110-2 : 1990)
BXXXX-
8
7.機器の 7. JISに同じ IDT
選定及び
取付け
2 : 0
8.試験デ 8. JISに同じ IDT
0
ータの収
00(
集と取出
ISO9
口の不確
かさの算
110

-
2 : 1
9.総合測 9. JISに同じ IDT
9
定不確か
90

)
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT·················· 技術的差異がない。
― MOD/追加········· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD··············· 国際規格を修正している。

JIS B 9939-2:2003の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9110-2:1990(MOD)

JIS B 9939-2:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 9939-2:2003の関連規格と引用規格一覧