JIS B 9961:2008 機械類の安全性―安全関連の電気・電子・プログラマブル電子制御システムの機能安全 | ページ 2

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B 9961 : 2008 (IEC 62061 : 2005)
− 割り付けた安全機能及び安全インテグリティレベル(SIL)を満たすSRECSの設計を可能にする。
− ISO 13849-1:2006に従って設計された安全関連サブシステムをSRECSに統合する。
− SRECSの妥当性確認を行う。
この規格は,JIS B 9700-1に規定するリスク低減法,及びJIS B 9702に規定するリスクアセスメントの
原則に関連して用いることを意図している。SILを割り付ける方法の例を,附属書Aに示す。
この規格は,SRECSの偶発故障及び系統的故障の確率,並びに危害のひどさを考慮に入れて,SRECS
の性能を,意図するリスク低減に調和させる方策を示している。
図1に,この規格と他の関連規格との関係を示す。
この規格のほかに,ISO 13849-1:2006も,機械の安全関連制御システムの設計及び実現のための要求事
項を規定する機能安全規格である。いずれの規格も,その規格の適用範囲に従って関連する安全要求を満
たすために用いることができる。表1に,この規格及びISO 13849-1:2006の適用の推奨案を示す。
表1−この規格及びISO 13849-1:2006の適用の推奨案
安全関連性能を実現する技術方式 ISO 13849-1:2006 この規格
A 非電気的,例えば,液圧式 適用できる。 適用できない。
B PL e までの指定のアーキテクチャに
電気・機械的(electromechanical)部 SIL 3までのすべてのアーキ
適用(注記1参照)。
品(例えば,リレー),又は非複雑 テクチャに適用。
電子部品
C 同上
PL d までの指定のアーキテクチャに
高複雑度電子システム,例えば,プ
ログラム式 適用(注記1参照)。
D AとBとの複合 注記3参照
PL e までの指定のアーキテクチャに
適用(注記1参照)。
E CとBとの複合 SIL 3までのすべてのアーキ
PL d までの指定のアーキテクチャに
適用(注記1参照)。 テクチャに適用。
F CとA,又はCとA及びBとの複 注記2参照 注記3参照

注記1 指定のアーキテクチャは,ISO 13849-1:2006の附属書Bに示され,PLの定量化に関する簡単化した手法
が与えられている。
注記2 高複雑度電子システムには,ISO 13849-1:2006 に指定されるPL d までのアーキテクチャ又はこの規格に
よるすべてのアーキテクチャを用いることができる。
注記3 非電気的な制御システムには,サブシステムとしてISO 13849-1:2006に適合する部品を用いる。
注記 表1は,機械の安全関連システムに,この規格又はISO 13849-1:2006のいずれを適用するべき
かを規定している訳ではない。表1は,制御システムの技術方式と複雑性とに対応させて,こ
の規格及びISO 13849-1:2006の適用可能範囲を要約している。

――――― [JIS B 9961 pdf 6] ―――――

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B 9961 : 2008 (IEC 62061 : 2005)
機械の設計及びリスクアセスメント
JIS B 9700-1,機械類の安全性−設計のための基本概念,
一般原則−第1部 : 基本用語,方法論
JIS B 9702,機械類の安全性−リスクアセスメントの原則
機械に用いる電気・電子・プログラマブル電子制御システム(SRECS)設計のための方法論
安全関連制御機能及びシステム的手法に立脚
・定量的な安全性指標をSILで表現 ・安全性指標をカテゴリ及びPLa)で表現
・機械のSRECSのSIL割付け法 ・定性的リスクグラフによるカテゴリ割付け
・アーキテクチャ志向 ・アーキテクチャ志向
・系統的故障の回避・抑制の要求
SRECSの設計目標
関連規格
機械の電気的安全の側面
JIS B 9960-1, 機械類の安全性−機械
の電気装置−第1部 : 一般要求事項 カテゴリに対応する
サブシステムの設計
JIS B 9705-1 (ISO 13849-1), 機械
類の安全性−制御システムの安
全関連部−第1部 : 設計のための
SILに対応する 一般原則
サブシステムの設計
ISO 13849-2, 機械類の安全性−
IEC 61508(-1-7), 電気・
制御システムの安全関連部分−
電子・プログラマブル電子制 第2部 : 妥当性確認
御システムの機能安全
非電気的SRPCS b)
(機械式,液圧式など)
JIS B 9961,
電気的SRPCS b)
機械類の安全性−安全関連の電気・電子・プログラマ
ブル電子制御システムの機能安全
: 機能安全の側面
: 電気的安全の側面
注a) L : Performance Level(パフォーマンスレベル)の略称。
b) RPCS : Safety-Related Parts of Control System(制御システムの安全関連部)の略称。
図1−この規格と他の関連規格との関係

――――― [JIS B 9961 pdf 7] ―――――

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B 9961 : 2008 (IEC 62061 : 2005)

1 適用範囲

  この規格は,機械の安全関連電気制御システム(以下,SRECSという。)の設計,統合及び妥当性確認
のための要求事項及び推奨事項を規定する。この規格は,作動中には手で持ち運べない機械(協調して稼
動する機械群を含む。)に,安全機能を単独又は組み合わせて実行する制御システムに適用する。
注記1 この規格で用いる“電気制御システム”は,“電気・電子・プログラマブル電子(E/E/PE)制
御システム”を意味する。“SRECS”は,“安全関連の電気・電子・プログラマブル電子制御
システム”を意味する。
注記2 この規格では,高複雑度のプログラマブル電子式のサブシステム及びサブシステム要素の設
計は,IEC 61508-2及びIEC 61508-3の関連要求事項に従うことを想定している。この規格は,
このような高複雑サブシステム又はサブシステム要素に対しては,開発するより,むしろ使
用するための方法を提供する。
この規格はアプリケーション規格であって,技術的な進歩を制限又は阻止することは意図していない。
この規格は,人を危険源から保護するために他の規格又は規則が要求する事項(例えば,ガード,非電気
式インタロック,非電気式制御など)は含まない。機械には,その種類に応じて適切な安全を確保するた
めに特有の要求事項がある。
この規格は,
− 機械のすぐそばにいる人及び機械の使用に直接関係する人たちの傷害又は健康阻害のリスクを低減す
るための機能安全要求事項だけを扱う。
− 機械又は協調して稼動する機械群自体の危険源から生じるリスクだけを扱う。
注記3 他の危険源から生じるリスクを低減するための要求事項は,関連する規格で規定する。例え
ば,機械がプラントのプロセス工程の一部を担う場合,機械の機能安全要求事項は,プロセ
スの安全に関する限り,この規格以外の要求事項(例えば,IEC 61511)も満足することが望
ましい。
− 機械のための非電気式制御要素の性能要求事項は規定しない。
注記4 この規格の要求事項は,電気制御システムを対象とするが,枠組及び方法論は,非電気式制
御システムの安全関連部分にも適用できる。
− 電気制御装置自体から生じる電気の危険源は扱わない(例えば,感電については,JIS B 9960-1を参
照。)。
この規格の主な箇条の目的を,表2に示す。
表2−各箇条の概要及び目的
箇条番号及び項目 箇条の目的

4 機能安全の管理

      SRECSが必要とする機能安全を達成するために必要な管理及び技術活動を規定する。
5 安全関連制御機能 SRCFに対して次の要求仕様を決定する手順を規定する。
(SRCF)の仕様作成に ・ 機能要求仕様。
対する要求事項 ・ 安全インテグリティ要求仕様。
6 安全関連電気制御シ 安全要求仕様(SRS)に適合するSRECSを選定する基準,並びに,設計及び実現する方
ステム(SRECS)の設計 法を規定する。
及び統合 次の事項を含む。
・ システムアーキテクチャの選定。
・ 安全関連ハードウェア及びソフトウェアの選定。
・ ハードウェア及びソフトウェアの設計。
・ 設計したハードウェア及びソフトウェアがSRSを満たすことの検証。

――――― [JIS B 9961 pdf 8] ―――――

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B 9961 : 2008 (IEC 62061 : 2005)
表2−各箇条の概要及び目的(続き)
箇条番号及び項目 箇条の目的
7 SRECSの使用のため SRECSの使用のための情報に対する要求事項を規定する。
の情報 次の事項を含む。
・ 使用者マニュアル及び手順書の準備。
・ 保全マニュアル及び手順書の準備。

8 SRECSの妥当性確認

 SRECSに適用する妥当性確認過程の要求事項を規定する。
次の事項を含む。
・ SRECSがSRSの要求事項を満たすことを確認するための検査及び試験。

9 SRECSの変更

         SRECSの変更手順に関する要求事項を規定する。
次の事項を含む。
・ すべてのSRECSに対する変更は,変更前に適切にレビュー,検証する。
・ どのような変更であっても,変更後のSRECSのSRSは満たされる。
注記5 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 62061:2005,Safety of machinery−Functional safety of safety-related electrical, electronic and
programmable electronic control systems (IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示
す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追
補を含む。)には適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 9700-1:2004 機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第1部 : 基本用語,方法論
注記 対応国際規格 : ISO 12100-1:2003, Safety of machinery−Basic concepts, general principles for
design−Part 1: Basic terminology, methodology (IDT)
JIS B 9700-2:2004 機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第2部 : 技術原則
注記 対応国際規格 : ISO 12100-2:2003, Safety of machinery−Basic concepts, general principles for
design−Part 2: Technical principles (IDT)
JIS B 9702 機械類の安全性−リスクアセスメントの原則
注記 対応国際規格 : ISO 14121, Safety of machinery−Principles of risk assessment (IDT)
JIS B 9705-1: 2000 機械類の安全性−制御システムの安全関連部−第1部 : 設計のための一般原則
注記 対応国際規格 : ISO 13849-1:1999, Safety of machinery−Safety-related parts of control systems−
Part 1: General principles for design (IDT)
JIS B 9960-1 機械類の安全性−機械の電気装置−第1部 : 一般要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 60204-1, Safety of machinery−Electrical equipment of machines−Part 1:
General requirements (MOD)
JIS C 61000-6-2 電磁両立性−第6部 : 共通規格−第2節 : 工業環境におけるイミュニティ
注記 対応国際規格 : IEC 61000-6-2, Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 6-2: Generic standards
−Immunity for industrial environments (MOD)
ISO 13849-2:2003, Safety of machinery−Safety-related parts of control systems−Part 2: Validation

――――― [JIS B 9961 pdf 9] ―――――

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B 9961 : 2008 (IEC 62061 : 2005)
IEC 61508-2, Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems−Part
2: Requirements for electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems
IEC 61508-3, Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems−Part
3: Software requirements

3 用語及び定義,略語

3.1 定義した用語(英語)のアルファベット順リスト

  このリストは,日本工業規格(日本産業規格)として必要でないため削除。

3.2 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.2.1
機械類 (machinery)
連結された部品又は部分の組合せで,そのうちの少なくとも一つは適切な機械アクチュエータ,制御及
び動力回路を備えて動くものであって,特に材料の加工,処理,移動及びこん(梱)包といった特定の用
途に合うように結合されたもの。
また,“機械類”及び“機械”という用語は,全く同一の目的を達成するために完全な統一体として機能
するように配列され,制御される複数の機械の集合体に対しても用いる。
(JIS B 9700-1:2004の3.1による。)
3.2.2
機械制御システム (machine control system)
プロセス設備,他の機械要素,オペレータ,外部の制御設備などからの入力信号に反応して機械を意図
したように動かす出力信号を生成するシステム。
3.2.3
電気制御システム (electrical control system)
機械の運転制御,モニタ,インタロック,通信,防護及び安全関連制御機能[(以下,SRCFという。)
3.2.16参照。]などのために用いる機械制御システムが用いるすべての電気・電子・プログラマブル電子の部
分。
注記 SRCFは,非安全関連機能を実行する機械制御システムと独立して作動する場合と,統合して
作動する場合とがある。
3.2.4
安全関連電気制御システム [SRECS (safety-related electrical control system) ]
機械の電気制御システムであって,それが故障するとリスクが直ちに増加することが有り得るもの。
注記 SRECSは,その部分が故障すると安全機能を低下又は喪失するようなすべての部分を含むもの
であり,電源回路と制御回路とで構成することができる。
3.2.5
サブシステム (subsystem)
SRECSアーキテクチャの中で最上位の構成要素であって,いずれのサブシステムが故障してもSRECS
のSRCFの故障をもたらすもの。
注記1 完全なサブシステムは,識別可能な複数のサブシステム要素から構成することができる。そ
れらのサブシステム要素が組み合わされて,サブシステムに割り当てられた機能ブロックを

――――― [JIS B 9961 pdf 10] ―――――

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JIS B 9961:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62061:2005(IDT)

JIS B 9961:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 9961:2008の関連規格と引用規格一覧