JIS C 0806-301:2020 自動実装部品の包装―第301部:表面実装部品テーピングのカバーテープ引き剥がし時の静電気電位及び静電気漏えい性能の測定方法 | ページ 2

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C 0806-301 : 2020
カバーテープの引きがし 引きがし角度
キャリアテープ
レール状平板電極
500
400
300
V]
[
200
100
0
01 2 34 5 67 89 10
[sec]
静電気電位測定器 記録装置
図1−静電気電位測定器を用いた測定方法の構成図
カバーテープ 引きがし角度
キャリアテープ
導電性両面テープ
レール状平板電極
カップ形金属シールド
変換機
非接触プローブ
V
図2−カバーテープ引きがし時の静電気電位の測定方法

――――― [JIS C 0806-301 pdf 6] ―――――

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C 0806-301 : 2020
供試品を空中に保持する支持体
絶縁糸
供試品
静電気電位測定器
注記 支持体 : 供試品が導電体などに接触して電荷漏えいがないようにする絶縁支持体
図3−静電気漏えい性能の測定方法の構成図
図4−静電気漏えい性能の測定方法

4.2 測定装置及び備品

4.2.1  静電気電位測定器
静電気電位測定器は,非接触形で静電気電位が測定できるものを用いる。例えば,その測定器は,静電
気電位測定レンジ±5 kV程度まで測定でき,かつ,応答時間100 ms以下でできるだけ速いものが望まし
い。
4.2.2 リストストラップ
リストストラップは,JIS C 61340-4-6に規定するものを用いる。
4.2.3 レール状平板電極
レール状平板電極は,関連規格に規定がない場合,次による。
a) 材質 JIS G 4304:2012に規定する熱間圧延ステンレス鋼板とする。

――――― [JIS C 0806-301 pdf 7] ―――――

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C 0806-301 : 2020
b) 構造 供試品を測定時固定する導電性両面テープを貼り付けることができ,かつ,カップ形金属シー
ルドの非接触プローブ部に緩み及びがたがなくしっかり固定できる構造とする。
c) 寸法 供試品が取り付けられる寸法とし,次による。
1) 長さ : 200 mm±10 mm
2) 幅 : 20 mm±1 mm
3) 厚さ : 2.0 mm3.0 mm
4.2.4 カップ形金属シールド
カップ形金属シールドは,静電誘導などの外乱の影響を防ぐため,測定部を遮蔽するためのものである。
4.2.5 記録装置(データロガーなど)
記録装置は,4.6に規定する静電気電位及び4.7に規定する静電気漏えい性能の時間ごとの推移測定デー
タを記録できる装置とする。
4.2.6 イオナイザ
イオナイザは,JIS C 61340-4-7の規定を満足しなければならない。
4.2.7 洗浄液
洗浄液は,レール状平板電極,測定機器,測定者の手指などに付着した,ほこり,薬品,手あかなどを
洗浄できる揮発性の溶剤とする。
例えば,洗浄剤には,JIS K 1522に規定するイソプロピルアルコールなどの溶剤がある。
4.2.8 導電性両面テープ
導電性両面テープは,供試品のカバーテープ引きがし時に,供試品の底面が4.2.3に規定するレール状
平板電極からがれないように固定できる接着性をもつ材質とし,その材質の表面抵抗及び体積抵抗は
100 Ω以下とする。
4.2.9 静電気チャージャ
静電気チャージャは,供試品の静電気漏えいを測定するときに,レール状平板電極に固定された供試品
を,±1 000 V以上帯電させることができなければならない。
4.2.10 絶縁クリップ
絶縁クリップは,キャリアテープからカバーテープ引きがし時に手で把持でき,その材質は静電気が
漏えいすることがない絶縁性材料とし,その表面抵抗及び体積抵抗は,1×1014 Ω以上とする。
4.2.11 絶縁糸
絶縁糸は,静電気漏えい測定するときに供試品を空中に保持できる強度をもつ材質とし,その材質の表
面抵抗及び体積抵抗は,1×1014 Ω以上とする。
4.2.12 圧着ジグ
圧着ジグは,レール状平板電極と供試品とを均一に圧着できるジグとする。
4.2.13 静電気対策靴及び静電気対策床
静電気対策靴及び静電気対策床は,JIS C 61340-4-5の規定によって測定した結果,人体の静電気電位が,
±20 V以内になる組合せとする。
4.2.14 静電気対策衣服
静電気対策衣服は,JIS C 61340-4-9に規定する衣服とし,表面電位計を用いて±100 V以内になる衣服
とする。
4.2.15 表面電位計
表面電位計は,非接触形で静電気電位が測定できる計器とする。例えば,その計器は,静電気電位測定

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C 0806-301 : 2020
レンジ±2 kV程度まで測定でき,応答時間100 ms以下の性能をもつハンディタイプが望ましい。

4.3 供試品

4.3.1  一般事項
供試品は,テープ幅4 mm,8 mm,12 mm 及び16 mm以下のSMDテーピングとし,4.3.2及び4.3.3に
よる。
測定前の供試品の準備は,4.3.4による。
4.3.2 静電気電位の測定に用いる供試品
静電気電位の測定に用いる供試品は,SMDテーピングとし,次による。
a) キャリアテープ長さは,関連規格に規定がない場合,200 mm±10 mmとする。
b) キャリアテープ長さ領域が,カバーテープによって確実にシールされていて,かつ,その先は絶縁ク
リップで把持できる約30 mmの長さのカバーテープだけのものとし,その状態を図5に示す。
カバーテープ
キャリアテープ
200 mm±10 mm
図5−供試品の寸法
4.3.3 静電気漏えい性能の測定に用いる供試品
静電気漏えい性能の測定に用いる供試品の長さは,関連規格に規定がない場合,1 mとする。
4.3.4 測定前の供試品の準備
供試品は,測定の効率化を図るため,関連規格の規定によって,測定前に必要な数を準備し,表1に記
載のいずれかの環境に放置する。

4.4 前処理条件及び測定環境条件

  前処理条件(測定前の放置環境条件)及び測定環境条件は,関連規格に規定する表1のいずれかの条件
による。条件2において,判定に疑義が生じた場合には,条件1によって再測定する。

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C 0806-301 : 2020
表1−測定前の放置環境条件及び測定環境条件
前処理条件 測定環境条件
条件 温度 相対湿度 放置時間 温度 相対湿度
℃ % h ℃ %
1 23±2 15±3 48以上 23±2 15±3
2 23±2 50±3 48以上 23±2 50±3
注記 JIS C 61340規格群の規定では,条件1の相対湿度は12 %であるが,我が国の気候環境などの実情を考慮し,
この規格では相対湿度を12 %から15 %へ変更している。

4.5 測定条件

4.5.1  引きがし速度
引きがし速度は,関連規格に規定がない場合,300 mm/min12 000 mm/minの範囲内で,実際に用い
る実装機のカバーテープ離速度以上で,かつ,毎回同じ速度で測定する。
引きがし速度は,記録装置に記録された静電気電位の測定データの立上り時間で確認する。
4.5.2 引きがし角度
引きがし公称角度は,関連規格に規定がない場合,165°180°とする。ただし,180°の水平に近い
角度になる場合,引きがしたカバーテープがキャリアテープ,静電気電位測定器などの測定器に接触し
ないように注意する。
注記 引きがし公称角度は,JIS C 0806-3の箇条7(カバーテープの要求事項)に規定する離強度
試験における引きがし時の角度を用いている。

4.6 静電気電位の測定方法

  静電気電位の測定手順は,次による。
a) 測定前,測定器及び全ての供試品を,4.4に規定する環境に放置する。
b) 静電気電位測定システムを構築する。このとき,測定に用いる機器類の接地抵抗が,約1×106 Ω程度
になるように接地点(GP)に接続する。
c) 測定開始前に4.2.1に規定する静電気電位測定器の電源をONにする。
d) 測定者は,手首などに,4.2.2に規定するリストストラップを装着する。このとき,リストストラップ
からの接地線を確実に接地点(GP)に接続する。
e) 4.2.3に規定するレール状平板電極を4.2.7に規定する洗浄液で清浄し,5分間以上乾燥させる。
f) 4.2.3に規定するレール状平板電極に4.2.8に規定する導電性両面テープを均一にしっかり固定する。
g) 供試品は,4.2.6に規定するイオナイザの電源をONにして除電する。
h) 4.3.2に規定する約200 mmの供試品の端を,レール状平板電極の端に合わせ,4.2.12に規定する圧着
ジグを用いて,供試品の底面をレール状平板電極に固定した導電性両面テープに均一に,かつ,しっ
かり固定する。その固定状況を図2に示す。
i) 4.2.5に規定する記録装置の電源をONにする。イオナイザの電源をOFFにする。
j) 測定者は供試品のカバーテープを絶縁クリップで把持し,4.5に規定する条件でキャリアテープからカ
バーテープを引きがし,そのとき,静電気電位測定器によって測定した静電気電位の最大値を記録
する。また,記録装置に表示された静電気電位の時間的な推移波形も記録する。
k) 複数の供試品を測定する場合,e) j) を繰り返す。試料数は,3個以上とする。
l) 全測定終了後,全ての装置の電源をOFFにする。

――――― [JIS C 0806-301 pdf 10] ―――――

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