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C 0806-301 : 2020
4.7 静電気漏えい性能の測定方法
静電気漏えい性能の測定手順は,次による。
a) 測定前,測定器及び全ての供試品を,4.4に規定する環境に放置する。
b) 静電気電位測定システムを構築する。このとき,測定に用いる機器類の接地抵抗が,約1×106 Ω程度
になるように接地点(GP)に接続する。
c) 測定開始前に4.2.1に規定する静電気電位測定器の電源をONにする。
d) 測定者は,手首などに,4.2.2に規定するリストストラップを装着する。このとき,リストストラップ
からの接地線を確実に接地点(GP)に接続する。
e) 4.2.3に規定するレール状平板電極を4.2.7に規定する洗浄液で清浄し,5分間以上乾燥させる。
f) レール状平板電極に4.2.8に規定する導電性両面テープを均一に,かつ,しっかり固定する。
g) 供試品を4.2.6に規定するイオナイザの電源をONにして除電する。
h) 4.3.3に規定する1 mの供試品の端を図4に示すようにレール状平板電極の端に合わせ,4.2.12に規定
する圧着ジグを用いて,供試品の底面をレール状平板電極に固定された導電性両面テープに均一に,
かつ,しっかり固定する。このとき,レール状平板電極からはみ出したもう一方の端までの部分は,
図3に示すように4.2.11に規定する絶縁糸などで上からつるし,供試品が接地点(測定器類,壁,床
など)に対し絶縁されていることを確認する。
i) 4.2.5に規定する記録装置の電源をONにする。イオナイザの電源をOFFにする。
j) 測定者は,供試品に4.2.9に規定する静電気チャージャで1 000 V以上帯電させる。帯電させる位置は,
供試品がレール状平板電極に固定されている部分とする。1 000 V以上帯電後,チャージャを離す。次
に供試品の逆端を接地点(GP)に接続し,静電気電位が1 000 Vから100 Vまで減衰する時間を記録
装置に記録された測定データから読み取り,その時間を記録する。また,記録装置に表示された波形
も記録する。帯電させる条件は,静電気チャージャによるプラス及びマイナス両方の帯電に対しそれ
ぞれ測定する。
k) 複数の供試品を測定する場合,e) j)を繰り返す。関連規格に規定する試料数は,3個以上が望ましい。
l) 全測定終了後,全ての装置の電源をOFFにする。
5 試験成績表に記載する事項及び関連規格に規定する事項
5.1 試験成績表に記載する事項
試験成績表に記載する事項を附属書Aに示す。
5.2 関連規格に規定する事項
関連規格に規定する事項は,次による。
a) 前処理及び測定環境
b) 測定条件(引きがし速度及び引きがし角度)
c) 静電気電位の測定又は静電気漏えい性能の測定に用いる供試品の長さ
d) 試料数
――――― [JIS C 0806-301 pdf 11] ―――――
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附属書A
(規定)
試験成績表の記載事項
静電気電位及び静電気漏えい性能試験成績表に記載する事項を次に示す。
a) 試験測定日 : 試験測定場所 :
測定器名 : 製造業者 : 型式 : 製造番号 : 校正日 :
測定者名 :
b) 供試品材料の記述及び識別
1) キャリアテープ : 製造業者名 : 名称型番 : 色 : 製造日 : ロット番号 :
2) カバーテープ : 製造業者名 : 名称型番 : 色 : 製造日 : ロット番号 :
3) キャリアテープとカバーテープとの接着方法 : シール機 : 設定条件 :
4) キャリアテープとカバーテープとの離強度 : 離強度測定器 : 離強度 : N
5) 供試品内の表面実装部品(SMD)の有無 : ( 有 無 )有の場合 品名 : 寸法 : ロット番号 :
c) 前処理及び試験環境
1) 測定条件 : 温度 湿度 試験時間
2) 測定前の放置環境 : 温度 湿度
3) 放置時間 : 年 月 日 時 年 月 日 時 まで 合計 時間
4) 測定環境 : 温度 湿度
5) 放置環境及び測定環境の注記 :
6) 使用洗浄剤及び洗浄後放置時間
d) 測定機器類の設置環境及び作業者の静電気対策状況
1) 測定器の接地及び静電容量 : Ω pF イオナイザの接地状況 : Ω
2) 作業台の静電気対策状況 : 対策の有無と静電気対策品名 :
3) 測定作業場所の床静電気対策状況 :
4) 静電気対策靴と床との組合せ : V (すり足にて) *リストストラップ不使用時
5) 作業者のリストストラップ着用時の静電気電位 : V (すり足にて)
6) 作業者の衣服 表面電位 : V
e) 静電気測定試験条件
1) 引きがし速度 :
2) 引きがし角度 :
3) 静電気漏えい性能試験の供試品長さ : m 絶縁支持材料名 : 絶縁抵抗値 : Ω
4) 試料数n(最低3) :
f) 静電気電位及び静電気漏えい性能結果
測定チャートは添付による。
1) 静電気電位測定結果
静電気電位の最大値 : V, V, V
静電気電位の平均値 : V
――――― [JIS C 0806-301 pdf 12] ―――――
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2) 静電気漏えい性能測定結果
静電気電位が1 000 Vから100 Vまで減衰する時間 : s, s, s 平均値 : s
――――― [JIS C 0806-301 pdf 13] ―――――
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附属書B
(参考)
表面実装部品テーピングのカバーテープ引きがし時の
静電気電位及び静電気漏えい性能の測定方法における注意事項
B.1 一般事項
表面実装部品(以下,SMDという。)テーピングにおいてキャリアテープからカバーテープ引きがし
時に発生する静電気電位,及びキャリアテープの長さ方向に働く抵抗値による静電気漏えい性能を再現性
よく測定するための注意事項をB.2B.5に示す。
B.2 測定装置,備品及び供試品に関連する注意事項
B.2.1 静電気電位測定器
静電気電位測定器の選定には,静電気電位が適切な応答速度で測定できるものが必要である。また,供
試品には,様々な種類が存在し,その測定値も大小様々な数値が想定されるため,測定値の桁数に応じ適
切な測定レンジを選定する必要がある。例えば,小さい測定値に対し大きい測定レンジで記録する場合,
測定精度は低下するおそれがある。このため,事前の予備測定を行い,適切なレンジを選定しておく必要
がある。
また,測定部(レール状平板電極及び非接触プローブ)の静電容量は,図B.1のように接地につな(繋)
がれた測定器本体とレール状平板電極との間で静電容量測定器にて測定を行い,記録を残す。
レール平板電極
カップ形金属シールド
静電容量
測定器
変換機
非接触プローブ
V
図B.1−測定部の静電容量測定
B.2.2 リストストラップ
リストストラップは,測定者がカバーテープを引きがす動作に邪魔にならないように,動作する手と
は反対側の手首に取り付ける。
B.2.3 レール状平板電極
レール状平板電極は,縦方向及び横方向に曲がっていないことが必要である。レール状平板電極が曲が
っている場合には,導電性両面テープ及び供試品が均一に固定できないため正確な測定が不可能である。
――――― [JIS C 0806-301 pdf 14] ―――――
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B.2.4 カップ形金属シールド
カップ形金属シールドの遮蔽の効果を適切に維持するために,カップ形金属シールドは汚れのない状態
を保つことが必要である。汚れが付着した場合は,B.5.3に記載する清掃を実施する。
B.2.5 記録装置(データロガーなど)
記録装置の選定には,静電気電位測定器で測定した測定結果の最大値などの時間推移を含めて正確に記
録できる機能が必要である。
B.2.6 イオナイザ
イオナイザは,静電気電位測定器及び作業台表面全体が,除電できる性能及び風量のものを選定する。
そのイオナイザの扱いは,次による。
a) イオナイザは,約1×106 Ω程度の接地点(GP)に接続する。
b) イオナイザは,レール状平板電極の斜め上から気流が当たるように設置する。
c) イオナイザは,供試品をレール状平板電極に固定した導電性テープに固定する前から稼働させ,固定
が完了後,測定開始前には停止させる。
d) イオナイザの停止後,約10秒間以上経過した後に測定する。
e) 測定時のイオナイザの切り忘れには注意する。
f) イオンバランスが崩れるため,イオナイザの吸気口側に帯電物を置かない。
B.2.7 洗浄液
洗浄液は,測定器及びジグ類の表面並びに測定者の手指を清掃でき,かつ,短時間で乾燥できる溶剤を
選定する。例えば,洗浄液としては,JIS C 60068-2-45で引用されているイソプロピルアルコールなどが
適切である。イソプロピルアルコールは,乾燥には,5分間以上必要であると記載があり,洗浄液を十分
に乾燥させる。
B.2.8 導電性両面テープ
導電性両面テープは,粘着性などの特性が変化しないように,測定前までテープ製造業者の取扱いの仕
様に応じて保管する。供試品の測定ごとに交換することが望ましい。
B.2.9 静電気チャージャ
静電気チャージャは,供試品の静電気漏えい性能を測定するために,供試品へ繰り返して安定した電圧
を加えることができる装置とする。
B.2.10 絶縁クリップ
絶縁クリップは,キャリアテープからカバーテープ引きがし時に発生する静電気電位の測定で,カバ
ーテープを通して静電気が漏えいしないよう,絶縁クリップを介してつかむことで絶縁性を確保すること
が必要であり,絶縁クリップは,絶縁性を保つため,4.2.7で規定する洗浄液によって十分清掃してから用
いる。
B.2.11 絶縁糸
絶縁糸は,静電気漏えい性能試験のときに供試品を空中に保持できる強度があり,かつ,供試品の測定
のために毎回同じような方法及び条件でつり下げることができる釣り糸などを用いる。この対応ができな
い場合には,再現性のある測定ができない。
B.2.12 圧着ジグ
圧着ジグは,供試品と導電性両面テープとの間に均一に荷重が加わるようなジグ(金属平板,ローラ状
の固定ジグなど)とし,このジグを用いて,均一,かつ,しっかり固定することが必要である。また,供
試品の変形が起こらない範囲で圧着する力を調整する必要がある。
――――― [JIS C 0806-301 pdf 15] ―――――
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JIS C 0806-301:2020の国際規格 ICS 分類一覧
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