この規格ページの目次
- 3.1 外郭 (enclosure)
- 3.2 直接接触 (Direct contact)
- 3.3 保護等級 (Degree of protection)
- 3.4 IPコード (IP Code)
- 3.5 危険な箇所 (Hazardous part)
- 3.8 近接プローブ (Access probe)
- 3.9 固形物プローブ (Object probe)
- 3.10 開口部 (Opening)
- 4. 指定方法
- 4.1 IPコードの構成
- 4.2 IPコードの要素とその意味
- 4.3 IPコードにおける文字の使用例
- 5. 第一特性数字で表される危険な箇所への接近及び外来固形物に対する保護等級
- 5.1 危険な箇所への接近に対する保護
- 5.2 外来固形物に対する保護
- 6. 第二特性数字で表される水の浸入に対する保護等級
- JIS C 0920:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 0920:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 0920:2003の関連規格と引用規格一覧
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
3.1 外郭 (enclosure)
ある種の外部からの影響に対して,内部の電気機器を保護する部分であり,また,
あらゆる方向からの直接接触に対して保護するために設けられた部分 [IEC 60050 (826) EV 826-03-12]。
備考 この規格では次のことを説明する必要があり,現行の電気技術用語 [IEV (International Electro-
technical Vocabulary) ] から引用した。
1. 外郭は,危険な箇所から人体又は家畜を保護するためのものである。
2. この規格において,バリヤ,開口部の形状及び外郭の附属部分となるか外郭内の電気機器
の一部となる部分で,検査プローブを使用しての検証に影響を与える部分については,か
ぎ又は工具を使用せずに取り外せるものを除き,外郭の一部とみなす。
3.2 直接接触 (Direct contact)
人又は家畜の充電部への接触 (IEV 826-03-5)。
備考 このIEV用語は,参考として示す。この規格においては,“直接接触”は“危険な箇所への接
近”に置き換えて使用している。
3.3 保護等級 (Degree of protection)
外郭による,危険な箇所への接近,外来固形物の侵入及び/又は水
の浸入に対する保護の度合。標準化された試験方法によって検証される。
3.4 IPコード (IP Code)
外郭による,危険な箇所への接近,外来固形物の侵入,水の浸入に対する保
護等級及びそれらの付加的事項などをコード化して表すシステム。
3.5 危険な箇所 (Hazardous part)
接近又は接触すると危険な部分。
3.5.1 危険な充電部 (Hazardous live part) あらゆる外部条件において,感電を生じるおそれがある充電
部(IEC 60050-195, IEV 195-06-05参照)。
3.5.2 危険な機構部分 (Hazardous mechanical part) 接触すると危険な可動部分。ただし,滑らかに回転
する軸を除く。
3.6 外郭による危険な箇所への接近に対する保護 (Protection provided by an enclosure against access to
hazardous parts) 次の事項に対する人体の保護。
− 危険な低圧充電部への接触
− 危険な機構部分への接触
− 外郭内での危険な高圧充電部への適正な空間距離以下の接近
備考 この場合の保護は,次によって行われる。
− 外郭自体による保護
− 外郭の一部をなすバリヤ及び外郭内に確保される間隔。
参考 “高圧”は我が国では,特別高圧を含む。
3.7 危険な箇所への接近に対する保護のための適正な空間距離 (Adequate clearance for protection
against access to hazardous parts) 危険な箇所への接触又は接近を避けるための検査プローブと危険な箇
所との間隔。
3.8 近接プローブ (Access probe)
所定の使用方法で人体の一部,又は人が保持する工具などを模擬した,
危険な箇所からの適正な空間距離を検証するための検査プローブ。
3.9 固形物プローブ (Object probe)
外来固形物を模擬した,外郭内への固形物の侵入の度合いを検証す
るための検査プローブ。
3.10 開口部 (Opening)
外郭上に存在するか又は規定の押圧力によって検査プローブを押付けたときに
生じる外郭上の間隔又はすき間。
4. 指定方法
外郭による保護等級の分類は,次のIPコードによって表示する。
――――― [JIS C 0920 pdf 6] ―――――
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
4.1 IPコードの構成
電気機器に“特性数字”を規定する必要がない場合,その非適用特性数字は,アルファベットの“X”
に置き換えて示す(第一・第二数字が両方とも省略となる場合は,“XX”とする。)。
“付加文字”及び/又は“補助文字”は,置換文字を省略してもよい。
補助文字を2文字以上使用する場合には,アルファベット順に並べ替えて使用する。
設置状態によってその外郭の保護等級が異なる場合は,製造業者は,技術資料などでそれぞれの設置条
件ごとにその保護等級を明示しなければならない。
外郭の表示については,10. で規定する。
参考 このIPコードに制御機器の油に対する保護等級を設ける場合は,附属書1(参考)によるとよ
い。また,照明器具の高温・高湿に対する保護等級を設ける場合は,附属書2(参考)による
とよい。
――――― [JIS C 0920 pdf 7] ―――――
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
4.2 IPコードの要素とその意味
IPコードの要素の概要は,次による。
詳細については,当該項目番号に示す項目において規定する。
4.3 IPコードにおける文字の使用例
次に示す例は,IPコードにおける文字(付加文字/補助文字)の
使用方法を示すものである。
詳細事例については,9. を参照。
IP44 − 文字なし,オプションなし
IPX5 − 第一特性数字を省略
IP2X − 第二特性数字を省略
IP20C − 付加文字を使用
IPXXC − 第一・第二特性数字を省略,付加文字を使用
IPX1C − 第一特性数字を省略,付加文字を使用
IP3XD − 第二特性数字を省略,付加文字を使用
IP23S − 補助文字を使用
IP21CM − 付加文字及び補助文字を使用
IPX5/IPX7 − その外郭が“多用途形”として,噴流に対する保護等級及び一時的潜水に対する保護等
級という異なる保護等級をもつことを示す。
――――― [JIS C 0920 pdf 8] ―――――
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
5. 第一特性数字で表される危険な箇所への接近及び外来固形物に対する保護等級
第一特性数字で表さ
れることは,5.1及び5.2で規定する条件に適合している。
第一特性数字は,次による。
− その外郭は,人体の一部又は人が所持する工具などの侵入を防ぐか又は制限して,人の危険な箇所へ
の接近に対して保護する。
と同時に,
− その外郭は,外郭内の電気機器を外来固形物の侵入から保護する。
第一特性数字の表示において,その外郭に示されている等級の下位のすべての等級に適合する場合でも,
表示はその等級だけ行うものとする。ただし,その外郭の保護構造が下位等級のいずれかに適合すること
を確証するための試験は,その外郭が明らかに条件に適合し得るとみなされる場合には省略することがで
きる。
5.1 危険な箇所への接近に対する保護
危険な箇所への接近に対する保護の各等級の要約及び定義は,
表1による。
この表に示す保護等級は,第一特性数字によって規定すべきであり,要約又は定義を引用することによ
って規定してはならない。
第一特性数字のいずれかの条件に適合するということは,当該試験を行ったとき,検査プローブと危険
な箇所との間に十分な距離が保たれていなければならないということである。
試験方法を,12. に規定する。
表 1 第一特性数字で示される危険な箇所への接近に対する保護等級
第一特性 保護等級 試験条件
数字 要約 定義 適用試験箇条
0 無保護 − −
1 直径50 mmの近接プローブで試験したとき,危険
こぶし(拳)が危険な箇所へ接近 12.2
しないように保護している。 な箇所との間に適正な空間距離を確保している。
2 指での危険な箇所への接近に対直径12 mm,長さ80 mmの関節付きテストフィン 12.2
して保護している。 ガの先端と危険な箇所との間に適正な空間距離を
確保している。
3 工具での危険な箇所への接近に直径2.5 mmの近接プローブが侵入してはならな 12.2
対して保護している。 い。
4 針金での危険な箇所への接近に直径1.0 mmの近接プローブが侵入してはならな 12.2
対して保護している。 い。
5 針金での危険な箇所への接近に直径1.0 mmの近接プローブが侵入してはならな 12.2
対して保護している。 い。
6 針金での危険な箇所への接近に直径1.0 mmの近接プローブが侵入してはならな 12.2
対して保護している。 い。
備考 第一特性数字が3,4,5及び6の場合,適正な空間距離を確保していれば,危険な箇所への接近に対して保
護しているものとして取り扱う。適正な空間距離は,12.3によって適切な個別製品規格で指定することが望
まれる。
表2の規定との整合を図るため,“侵入してはならない (shall not penetrate)”という定義とした。
5.2 外来固形物に対する保護
じんあいを含む外来固形物の侵入に対する保護等級の概要及び定義を,
表2に示す。
この表に示す保護等級は,第一特性数字によって規定し,要約又は定義を引用することによって規定し
てはならない。
――――― [JIS C 0920 pdf 9] ―――――
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
有害な外来固形物に対する保護とは,表2に示す第一特性数字2以下の固形物プローブの全体が外郭内
に侵入してはならないということである。このことは,固形物プローブ(鋼球)が,全直径部分がその外
郭の開口部内には入らないことを意味している。
数字3及び4用の固形物プローブは,外郭内には全く侵入してはならない。
第一特性数字5に対応する防じん形外郭は,所定の条件の下で,ある程度のじんあいの侵入は許容され
ている。
第一特性数字6に対応する耐じん形外郭は,じんあいの侵入は許容されていない。
備考 一般的に第一特性数字14で指定される外郭は,通常形状が規則的であるか不規則であるかに
かかわらず,相互に鉛直をなす三つの寸法が表2の第3欄で指定する数字に対応する寸法を超
えるような外来固形物は,排除する。
試験方法を,13. に示す。
表 2 第一特性数字で示される外来固形物に対する保護等級
第一特性 保護等級 試験条件
数字 要約 定義 適用試験箇条
0 無保護 − −
1 直径50 mm以上の大きさの外来 直径50 mmの球状の,固形物プローブの全体が侵 13.2
固形物に対して保護している。 入 (1) してはならない。
2 直径12.5 mm以上の大きさの外 直径12.5 mmの球状の,固形物プローブの全体が 13.2
侵入 (1) してはならない。
来固形物に対して保護している。
3 直径2.5 mm以上の大きさの外来 直径2.5 mmの固形物プローブが全く侵入 (1) し 13.2
固形物に対して保護している。 てはならない。
4 直径1.0 mm以上の大きさの外来 直径1.0 mmの固形物プローブが全く侵入 (1) し 13.2
固形物に対して保護している。 てはならない。
5 防じん形 じんあいの侵入を完全に防止することはできな 13.4
いが,電気機器の所定の動作及び安全性を阻害す 13.5
る量のじんあいの侵入があってはならない。
6 耐じん形 じんあいの侵入があってはならない。 13.4
13.6
注(1) 外郭の開口部を,固形物プローブの全直径部分が通過してはならない。
6. 第二特性数字で表される水の浸入に対する保護等級
第二特性数字は,水の浸入による電気機器への
有害な環境に対する外郭の保護等級を示す。
第二特性数字に対する試験は,真水 (fresh water) を使用して行う。高圧力又は溶剤を使用して洗浄を行
う場合,実用上の保護は不十分である場合がある。
表3に第二特性数字で表される保護等級の概要及び定義を,示す。
この表に示す保護等級は,第二特性数字によって規定し,要約又は定義を引用することによって規定し
てはならない。
試験方法を,14. に示す。
第二特性数字が6以下の等級では,表示は,その外郭が下位のすべての特性数字の条件に適合すること
を表している。ただし,その場合の下位等級のいずれかに適合することを確証するための試験は,その外
郭が明らかに条件に適合し得るとみなされる場合には省略することができる。
第二特性数字が7又は8だけに指定されている外郭では,噴流(第二特性数字5又は6に指定される)
――――― [JIS C 0920 pdf 10] ―――――
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JIS C 0920:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60529:2001(IDT)
JIS C 0920:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.260 : 電気衝撃に対する防御.活線作業
JIS C 0920:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60068-1:2016
- 環境試験方法―電気・電子―第1部:通則及び指針