この規格ページの目次
- 7. 付加文字で表される危険な箇所への接近に対する保護等級
- 8. 補助文字
- 9. IPコードによる表示例
- 9.1 オプションの文字を使用しない場合
- 9.2 オプションの文字を使用する場合
- 10. 表示
- 11. 試験の一般的要求事項
- 11.1 水及びじんあいに対する試験時の大気の状態
- 11.2 被試験品
- 11.3 試験条件の適用及び試験結果の解釈
- 11.4 第一特性数字に対する試験条件の組合せ
- 11.5 外郭の内部に機器を入れない場合(外郭単独の場合)
- 12. 第一特性数字によって表される危険な箇所への接近に対する保護に関する試験
- 12.1 近接プローブ
- 12.2 試験条件
- JIS C 0920:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 0920:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 0920:2003の関連規格と引用規格一覧
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
にさらすことには適さないと考えられる。しかし,次のような二重表示の場合は,5又は6の要求条件に
適合する必要がある。
実施する第二特性数字の試験 表示方法 途用の種類
噴流 一時的/継続的潜水
5 7 IPX5/IPX7 多用途形
6 7 IPX6/IPX7 多用途形
5 8 IPX5/IPX8 多用途形
6 8 IPX6/IPX8 多用途形
− 7 IPX7 限定用途形
− 8 IPX8 限定用途形
最右欄に示す“多用途形”は,“水の噴流”と“一時的潜水又は継続的潜水”の条件を双方とも満足しな
ければならない。
最右欄に示す“限定用途形”は,“一時的潜水又は継続的潜水”の条件だけに適合し,“水の噴流”にさ
らすことには適さない。
表 3 第二特性数字で示される水に対する保護等級
第二特性 保護等級 試験条件
数字 要約 定義 適用試験箇条
0 無保護 − −
1 鉛直に落下する水滴に対して保 鉛直に落下する水滴によっても有害な影響を及ぼ 14.2.1
護する。 してはならない。
2 15度以内で傾斜しても鉛直に落 外郭が鉛直に対して両側に15度以内で傾斜したと 14.2.2
下する水滴に対して保護する。 き,鉛直に落下する水滴によっても有害な影響を及
ぼしてはならない。
3 鉛直から両側に60度までの角度で噴霧した水によ
散水 (spraying water) に対して保 14.2.3
護する。 っても有害な影響を及ぼしてはならない。
4 水の飛まつ (splashing water) に
あらゆる方向からの水の飛まつによっても有害な 14.2.4
対して保護する。 影響を及ぼしてはならない。
5 噴流 (water jet) に対して保護す
あらゆる方向からのノズルによる噴流水によって 14.2.5
る。 も有害な影響を及ぼしてはならない。
6 暴噴流 (powerfull jet) に対して
あらゆる方向からのノズルによる強力なジェット 14.2.6
保護する。 噴流水によっても有害な影響を及ぼしてはならな
い。
7 水に浸しても影響がないように 規定の圧力及び時間で外郭を一時的に水中に沈め 14.2.7
保護する。 たとき,有害な影響を生じる量の水の浸入があって
はならない。
8 潜水状態での使用に対して保護 関係者間で取り決めた数字7より厳しい条件下で 14.2.8
する。 外郭を継続的に水中に沈めたとき,有害な影響を生
じる量の水の浸入があってはならない。
7. 付加文字で表される危険な箇所への接近に対する保護等級
付加文字は,人体の危険な箇所への接近
に対する保護等級を示す。
付加文字は,次の場合に限り使用する。
− 危険な箇所の接近に対する保護が,第一特性数字で示されている等級より上位の場合。
− 危険な箇所の接近に対する保護だけを表示する場合で,第一特性数字が“X”で示される場合。
例えば,この場合の上位保護は,バリア,開口部の形状又は外郭内の空間距離によって確保することが
できる。
――――― [JIS C 0920 pdf 11] ―――――
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
人体の一部又は人が手に持ったものを模擬するものとして取り決められた近接プローブの概要,及び付
加文字で表される危険な箇所への接近に対する保護等級の定義を,表4に示す。
付加文字の表示において,その外郭に示されている等級の下位のすべての等級に適合する場合でも,表
示はその等級だけ行うものとする。ただし,その外郭の保護構造が下位等級のいずれかに適合することを
確証するための試験は,その外郭が明らかに条件に適合し得るとみなされる場合には省略することができ
る。
試験方法を,15. に規定する。
IPコードの例は,附属書A(参考)を参照。
表 4 付加文字で表される危険な箇所への近接に対する保護等級
付加 保護等級 試験条件
文字 要約 定義 適用試験箇条
A 直径50 mmの近接プローブは,危険な箇所との間
こぶし(拳)による接近に対して保 15.2
護する。 に適正な空間距離を確保しなければならない。
B 指による接近に対して保護する。直径12 mm,長さ80 mmの関節付きテストフィン 15.2
ガは,危険な箇所との間に適正な空間距離を確保し
なければならない。
C 工具による接近に対して保護する。 直径2.5 mm,長さ100 mmの近接プローブは,危 15.2
険な箇所との間に適正な空間距離を確保しなけれ
ばならない。
D 針金による接近に対して保護する。 直径1.0 mm,長さ100 mmの近接プローブは,危 15.2
険な箇所との間に適正な空間距離を確保しなけれ
ばならない。
8. 補助文字
個別製品規格において,第二特性数字又は付加文字の後に補助文字によって補助的な情報
を表示してもよい。このような特殊な場合は,基本的に安全規格であるこの規格に適合しており,更に個
別製品規格では,その分類のための試験を実施するときに対処すべき付加的な方法が明確に示されていな
ければならない。
次に示す補助文字は,それぞれに示す意味で既に指定されている。
補助文字 摘要
H 高圧機器
M 回転機のロータなどのような電気機器の可動部分を動作させた状態において,水の
浸入による有害な影響について試験したもの。
S 回転機のロータなどのような電気機器の可動部分を停止させた状態において,水の
浸入による有害な影響について試験したもの。
W 所定の気象条件のもとでの使用が可能であり,付加的な保護構造又は処理を施した
もの。
参考 IEC 60529の第1版においては,文字“W”は同様の意味をもって文字コードIPの次に
置かれていた。
個別製品規格において他の文字を,使用してもよい。
補助文字S及びMがない場合は,保護等級は,電気機器の一部が動作しているかどうかによらないこと
と考えてよい。補助文字S及びMがない場合は,両方の条件下で試験を完了していることを必要とする。
ただし,それらの条件のいずれかが,その他の試験によって明らかに適合していることが判明していれば,
試験を行わなくてもよい。
――――― [JIS C 0920 pdf 12] ―――――
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
9. IPコードによる表示例
9.1 オプションの文字を使用しない場合
この記号(IPコード)が表示された外郭は,
“3” − 直径が2.5 mm以上の工具を持つ人の,危険な箇所への接近に対して保護する。
− 外郭内の電気機器を2.5 mm以上の大きさの外来固形物の侵入に対して保護する。
“4” − 外郭内の電気機器をあらゆる方向からの水の飛まつ (splashing water) に対して有害な影響
がないように保護する。
9.2 オプションの文字を使用する場合
この記号(IPコード)が表示された外郭は,
“2” − 人の指を危険な箇所への接近に対して保護する。
− 外郭内の電気機器を12.5 mm以上の大きさの外来固形物の侵入に対して保護する。
“3” − 外郭内の電気機器を散水 (spraying water) に対し有害な影響がないよう保護する。
“C” − 直径が2.5 mm以上,長さが100 mm以内の工具を持つ人の危険な箇所への接近に対し保護す
る[工具は,その工具の全体(全長)が外郭内に入ることがある。]。
“S” − 可動部分を停止させた状態において,水の浸入による有害な影響について試験を行う。
10. 表示
表示に関する要求事項は,個別製品規格で規定する。
また,個別製品規格では,次の場合の表示方法についても規定したほうがよい。
− 同一の外郭で部分的に保護等級が異なる場合
− 設置状態が保護等級に影響する場合
− 最大潜水深度及び最大潜水時間が明示されている場合
11. 試験の一般的要求事項
11.1 水及びじんあいに対する試験時の大気の状態
個別製品規格で特に規定がある場合を除き,試験は
JIS C 0010で規定する標準状態で行わなければならない。
試験中の大気の状態は,次による。
温度範囲 : 1535 ℃
――――― [JIS C 0920 pdf 13] ―――――
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
相対温度 : 2575 %
大気圧 : 86106 kPa
11.2 被試験品
この規格で規定する試験方法は,形式試験である。
個別製品規格で規定がない限り,各部はすべて製造業者が示す状態に取り付け,各試験項目に対する被
試験品は清浄で新品の状態のものを使用する。
電気機器が完成品で試験できない場合には,その電気機器を代表することができる部分又は詳細部がそ
の電気機器と同一寸法の形状をもつ小形のもので試験する。
個別製品規格では,次に示す事項を規定する。
− 被試験品の個数
− 被試験品の取付け・組立・位置決めなどの条件,例えば,人工的な面(天井,床,壁など)を使用す
ることなど。
備考 このことは,他の関連機器と一体化するように設計された電気機器,例えば,単独でも又は組
み合わせても使用できる部品類にも適用する。
− 必要に応じて実施される前処理。
− 充電状態で行うかどうか。
− 動作状態で行うかどうか。
このような規定がない場合には,製造業者の取扱説明書を適用する。
11.3 試験条件の適用及び試験結果の解釈
電気機器への試験の実施方法及び合否判定に際しての水抜孔
及び通気孔の取扱いについては,個別製品規格で規定する。
ただし,個別製品規格に規定がない場合には,この規格の規定を適用する。
試験結果の解釈については,個別製品規格で取り決める。
なお,個別製品規格に試験結果の解釈の取り決めがない場合には,少なくともこの規格の規定を適用す
る。
11.4 第一特性数字に対する試験条件の組合せ
第一特性数字の表示は,それぞれの数字ごとに表5の条
件すべてに適合していることを示している。
表 5 第一特性数字によって表示される保護等級に対する試験
第一特性数字 危険な箇所への接近に対する保護のための試験 外来固形物に対する保護のための試験
0 試験なし 試験なし
1 直径50 mmの鋼球の全体が侵入せず,かつ,鋼球と危険な箇所との間に適正な空間距離を確保し
なければならない。
2 直径12.5 mmの鋼球の全体が侵入してはなら
テストフィンガの先端80 mmまでの部分の侵入
ない。
は許容されているが,適正な空間距離を確保し
なければならない。
3 直径2.5 mmの試験棒が侵入せず,かつ,適正な空間距離を確保しなければならない。
4 直径1.0 mmの針金が侵入せず,かつ,適正な空間距離を確保しなければならない。
5 表2に規定する防じん形
直径1.0 mmの針金が侵入せず,かつ,適正な空
間距離を確保しなければならない。
6 表2に規定する耐じん形
直径1.0 mmの針金が侵入せず,かつ,適正な空
間距離を確保しなければならない。
備考 第一特性数字1及び2の“全体が侵入せず”とは,鋼球の直径が,その開口部を通り抜けてはならないとい
う意味である。
――――― [JIS C 0920 pdf 14] ―――――
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C 0920 : 2003 (IEC 60529 : 2001)
11.5 外郭の内部に機器を入れない場合(外郭単独の場合)
内部に電気機器を置かないで外郭の試験を
行う場合は,その外郭の製造業者は,技術資料,取扱説明書などに,危険な箇所又は外来固形物及び水の
浸入などによって影響を受ける部分の位置関係並びに空間距離について明記しなければならない。
外郭内部に電気機器を組み込む製造業者(すなわち,その製品の最終製造業者)は,完成後に外郭に明
示された保護等級に適合することを保証しなければならない。
12. 第一特性数字によって表される危険な箇所への接近に対する保護に関する試験
12.1 近接プローブ
危険な箇所への人体の接近に対する保護等級を試験するための検査プローブを,表6
に示す。
12.2 試験条件
近接プローブを,表6に示す押圧力によって外郭の開口部に押し付け(第一特性数字2
の場合)又は挿入する。
低圧機器に対する試験の場合は,プローブと外郭内の危険な箇所とに表示用の電球を直列に接続した低
圧電源(40 V以上50 V以下)を接続する。ワニス又は塗料だけで覆われているか,酸化皮膜によるなど
の方法によって保護された危険な充電部分については,通常の使用において充電部となる部分に電気的に
接続された金属はくを覆う(以下,信号回路という。)。
高圧機器の危険な動く部分に対しても,信号回路を使用する方法を用いたほうがよい。
外郭内部の動く部分は,できるだけ低速で運転する。
――――― [JIS C 0920 pdf 15] ―――――
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JIS C 0920:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60529:2001(IDT)
JIS C 0920:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.260 : 電気衝撃に対する防御.活線作業
JIS C 0920:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60068-1:2016
- 環境試験方法―電気・電子―第1部:通則及び指針