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C 1006 : 2019
視感では,サンプルA,サンプルB及びサンプルCでは,ぎらつきはほとんど認識できず,僅かな違い
を確認できる水準であり,観察者間で順位が逆転するケースがあった。ぎらつき度合自体も数値が小さく,
かつ,差も小さいことから,視感とよく一致している。それらに比べて,サンプルDでは僅かではあるも
のの,ぎらつきがあることは認識できる水準であった。さらに,サンプルE及びサンプルFでは,ぎらつ
きが明瞭に認識でき,その程度はサンプルFでより強い傾向にあった。求められたぎらつき値及びぎらつ
きコントラストの傾向は,装置によらず視感による順位と一致しており,視感によるぎらつきの感じ方と
もよく一致していることが分かった。
A.2A.4の三つの測定例では平均階調が各供試体において大きく異ならないため,視感に対する,ぎら
つき値及びぎらつきコントラストの相関は両者でほとんど変わらない。しかし,スモーク処理などが施さ
れていることによって平均階調が低下する供試体の場合,視感としてはぎらつきが抑制されているにもか
かわらず,ぎらつきコントラストが過大となって視感との相関性が成立しにくくなる状況が考えられる。
このような場合は,ぎらつき値を利用するなど,供試体の状態,測定の目的などに応じて,ぎらつき値又
はぎらつきコントラストのいずれを活用するかを受渡当事者間において決定すればよい。