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C 1102-9 : 1997
2.2 電力計及び無効電力計
2.2.1 手順
1) 必要に応じ,タッピングをしながら零位を調整する。
2) 電圧回路に定格電圧±2%以内の電圧を加える。
3) 電流を徐々に増加させて,測定範囲の下限と上限を含むほぼ等間隔な少なくとも5点の目盛線 (Bx) に
順次,タッピングをしないで指標を合わせる。入力値 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
4) 電流を,測定範囲の上限の120%に相当する値,又は指標の動作範囲の上限に相当する値のどちらか
小さい方に達するまで増加させる。直ちに,電流を徐々に減少させ,手順3)と同じ目盛線 (Bx) に順
次,タッピングをしないで指標を合わせる。入力値 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
備考 零位が目盛の内側にある計器では,この試験はゼロ目盛線の両側で実施することが望ましい。
2.2.2 計算
固有誤差(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式によって計算する。
BX BR
100
AF
ここに, AF : 基底値
2.3 周波数計(指針形)
2.3.1 手順
1) 必要に応じ,タッピングをしながら零位を調整する。
2) 低い周波数で,定格電圧又は基準範囲の一方の限度の電圧を加え,周波数を徐々に増加させて,測定
範囲の下限と上限を含むほぼ等間隔な少なくとも5点の目盛線 (Bx) に順次,タッピングをしないで
指標を合わせる。周波数 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 周波数を,測定範囲の上限の120%に相当する値又は指標の動作範囲の上限に相当する値のどちらか
小さい方に達するまで増加させる。直ちに,周波数を徐々に減少させ,手順2)と同じ目盛線 (Bx) に
順次,タッピングをしないで指標を合わせる。周波数 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
2.3.2 計算
固有誤差(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式によって計算する。
BX BR
100
AF
ここに, AF : 基底値
2.4 周波数計(振動片形)
2.4.1 手順
1) 振動片列の最も高い定格値 (Bx) の振動片が,最大振幅で共振するような周波数で,定格電圧又は基
準範囲の一方の限度の電圧を加え,周波数 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
2) 同じ列の次に高い定格値 (Bx) の振動片が,最大振幅で共振するように周波数を下げ,周波数 (BR) を
基準計器から読み取り,記録する。
3) 各振動片について,手順2)を繰り返す。
4) 複数の振動片列をもつ計器では,各列ごとに手順1),2)及び3)を繰り返す。
2.4.2 計算
固有誤差(百分率)は,各振動片について,次の式によって計算する。
――――― [JIS C 1102-9 pdf 6] ―――――
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C 1102-9 : 1997
BX BR
100
AF
ここに, AF : 基底値
2.5 位相計
2.5.1 手順
1) 必要に応し,タッピングをしながら零位を調整する。
2) 測定回路の一方は,JIS C 1102-1表I-1及びJIS C 1102-5表I-5の要求事項を満足する電源に接続する。
他の測定回路は,分離された電源に接続する。両電源は,同じ周波数に設定する。電源間の位相角は
調整が可能で,その値が分かるものとする。
3) 二つの電源間の位相差を徐々に調整してゼロにし,その指示値を記録する。
4) 位相差を徐々に増加させて,測定範囲の下限及び上限を含むほぼ等間隔な少なくとも5点の目盛線
(Bx) に順次,タッピングをしないで指標を合わせる。位相差 (BR) を基準計器から読み取り,記録す
る。
5) 位相差を測定範囲の上限の120%に相当する値,又は指標の動作範囲の上限に相当する値のどちらか
小さい方,ただし,測定範囲の上限を超える指示をしない計器では上限に相当する値,に達するまで
増加させる。直ちに,位相差を徐々に減少させて,手順4)と同じ目盛線に順次,タッピングをしない
で指標を合わせる。位相差 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
360゜回転の位相計は,時計方向に手順4)を行う。次に反時計方向に繰り返す。手順5)は行わない。
2.5.2 計算
固有誤差(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式によって計算する。
BX BR
100
AF
ここに, AF : 基底値
2.6 力率計
2.6.1 手順
1) 必要に応じ,タッピングをしながら零位を調整する。
2) 電圧回路はJIS C 1102-1表I-1及びJIS C 1102-5表I-5の要求事項を満足する電圧源に接続する。電流
回路は分離された電流源に接続する。両電源は同じ周波数に設定する。電源間の位相角は調整可能で,
その値が分かるものとする。
3) 電流回路に定格電流を加える。
4) 位相差を徐々に増加させて,測定範囲の下限と上限を含むほぼ等間隔な少なくとも5点の目盛線 (Bx)
に順次,タッピングをしないで指標を合わせる。力率の値 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
5) 位相差を測定範囲の上限の120%に相当する値,又は指標の動作範囲の上限に相当する値のどちらか
小さい方,ただし測定範囲の上限を超える指示をしない計器では上限に相当する値,に達するまで増
加させる。直ちに,位相差を徐々に減少させて手順4)と同じ目盛線に順次,タッピングをしないで指
標を合わせる。力率の値 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
6) 電流を定格電流の40%とし,試験を繰り返す。
360°回転の力率計は,時計方向に手順4)を行う。次に,反時計方向に繰り返す。手順5)は行わない。
2.6.2 計算
固有誤差(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式によって計算する。
――――― [JIS C 1102-9 pdf 7] ―――――
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C 1102-9 : 1997
BX BR
100
AF
ここに, AF : 基底値
2.7 同期検定器
2.7.1 手順
1) 起動側回路及び運転側回路は,定格周波数で計器の定格電圧に等しい分離された電圧源に接続する。
2) 起動側回路と運転側回路の位相差を調整し,指標を同期点に合わせる。位相差 (BD) を基準計器から
読み取り,記録する。
備考 “起動側回路”とは,“運転側回路”に同期するように位相調整される電源に接続する側の回路
である。
2.7.2 計算
固有誤差(百分率)は,次の式によって計算する。
BD
100
AF
ここに, AF : 基底値
2.8 オーム計
2.8.1 手順
1) 電池に関する条件は,製造業者の指示による。
2) 必要に応じ,タッピングをしながら,機械的零位を調整する。
3) 製造業者の指示する事前調整を行う。
4) オーム計を,値が既知の試験用抵抗器に順次接続し,誤差を測定する。試験用抵抗器の不確かさは,
その値でのオーム計の許容誤差の1/10以下であることが望ましい。
できれば,可変抵抗器(例えば,多段ディケード抵抗箱)を試験用抵抗器として用い,これを調整
して指標を数字のある目盛 (Bx) に順次,タッピングをしないで合わせる。試験用抵抗器の値 (BR) を
記録する。
2.8.2 計算
固有誤差(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式によって計算する。
BX BR
100
AF
ここに, AF : 基底値
2.9 互換性のある分流器
2.9.1 手順
1) 電流導線を,製造業者の指定する方法で,分流器に接続する。分流器を母線間に設置する場合は,試
験設備は同様の母線構成とし,分流器を使用状態に取り付ける。
2) 定格電流,又は測定用計器に流れる電流を補正した定格電流を,分流器に流し,このときの電圧降下
(B) を基準計器から読み取り,記録する。定格電流は,周波数の指定がなければ直流とする。交直両
用の分流器は,別々に試験する。
2.9.2 計算
固有誤差(百分率)は,次の式によって計算する。
――――― [JIS C 1102-9 pdf 8] ―――――
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C 1102-9 : 1997
B AF
100
AF
ここに, AF : 基底値(電圧降下の定格値)
2.10 互換性のある直列抵抗器(インピーダンス)
2.10.1 手順
1) 直列抵抗器(インピーダンス)を,内部インピーダンスが直列抵抗器(インピーダンス)と比較して
無視できるような電流測定用計器と直列に接続する。
2) 直列に接続した直列抵抗器(インピーダンス)と電流測定用計器に定格電圧を加える。電流 (B) を基
準計器から読み取り,記録する。定格電圧は,周波数の指定がなければ直流とする。交直両用の直列
抵抗器(インピーダンス)は別々に試験する。
2.10.2 計算
固有誤差(百分率)は,次の式によって計算する。
AF B
100
AF
ここに, AF : 基底値(電流の定格値)
3. 影響変動値試験
3.1 F-37,F-38又はF-39(JIS C 1102-1表III-1)の表示のない計器に対する強磁性体支持物による影響変
動値。
3.1.1 固定用計器
3.1.1.1 手順
1) 任意の厚さの非磁性体の板に,磁性体から少なくとも1m離して計器を取り付ける。
2) 標準状態で,測定範囲の下限と上限を含むほぼ等間隔な少なくとも5点の目盛線に順次,タッピング
をしながら指標を合わせ,入力値 (BA) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 計器を厚さ2±0.5mmの脱磁した鋼板に,同じように取り付ける。パネルの穴あけは,製造業者が指
示する寸法による。
4) 手順2)と同じ目盛線にタッピングをしながら指標を合わせ,入力値 (BB) を記録する。
3.1.1.2 計算
強磁性体支持物による影響変動値(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式によって計算する。
BA BB
100
AF
ここに, AF : 基底値
3.1.2 携帯用計器
3.1.2.1 手順
1) 計器を標準姿勢で,磁性体から少なくとも1m離して非磁性体の面上に置く。
2) 標準状態で,測定範囲の下限と上限を含むほぼ等間隔な少なくとも5点の目盛線に順次,タッピング
をしながら指標を合わせ,入力値 (BA) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 計器を標準姿勢のままで,脱磁した鋼板の上に置く。この鋼板は,厚さが少なくとも6mm,ただし,
便宜上10mmまでとし,計器の各側面から少なくとも150mmの幅があること。
4) タッピングをしながら,手順2)と同じ目盛線に指標を合わせ,入力値 (BB) を記録する。
――――― [JIS C 1102-9 pdf 9] ―――――
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C 1102-9 : 1997
備考 複数の姿勢で使用できる計器は,各姿勢の限度及びその中間の姿勢で別々に試験すること
が望ましい。
3.1.2.2 計算
強磁性体支持物による影響変動値(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式によって計算する。
BA BB
100
AF
ここに, AF : 基底値
3.2 周囲温度による影響変動値
3.2.1 手順
1) 零位を調整し,標準状態で,測定範囲の下限と上限を含むほぼ等間隔な少なくとも5点の目盛線にタ
ッピングをしながら指標を合わせ,入力値 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。温度の基準が
範囲で規定されていれば,その上限で行う。
2) 計器を公称使用範囲の上限の温度で,熱的に安定するまで2時間以上置く。タッピングをしながら,
手順1)と同じ目盛線に指標を合わせ,入力値 (Bx) を記録する。
3) 計器を基準温度で,熱的に安定するまで2時間以上置く。手順1)と同じ目盛線にタッピングをしなが
ら指標を合わせ,入力値 (BT) を記録する。温度の基準が範囲で規定されていれば,その下限で行う。
4) 計器を公称使用範囲の下限の温度で,熱的に安定するまで2時間以上置く。タッピングをしながら,
手順1)と同じ目盛線に指標を合わせ,入力値 (BY) を記録する。
3.2.2 計算
公称使用範囲の上限での影響変動値(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式によって計算す
る。
BR BX
100
AF
ここに, AF : 基底値
同様に,公称使用範囲の下限での読みに対しては,次の式によって計算する。
BT BY
100
AF
ここに, AF : 基底値
もし,基準温度の上側と下側の影響変動値の絶対値が等しくない場合は,絶対値の大きい方にその符号
を付けた値を,温度による影響変動値とする。
3.3 湿度による影響変動値
3.3.1 手順
1) 零位を調整し,標準状態で,測定範囲の下限と上限を含むほぼ等間隔な少なくとも5点の目盛線にタ
ッピングをしながら指標を合わせ,入力値 (BA) を基準計器から読み取り,記録する。
2) 計器を相対湿度25%から30%に少なくとも96時間置く。
3) 零位を調整し,タッピングをしながら,手順1)と同じ目盛線に指標を合わせ,入力値 (BB) を記録す
る。
4) 計器を相対湿度75%から80%に少なくとも96時間置く。
5) 零位を調整し,タッピングをしながら,手順1)と同じ目盛線に指標を合わせ,入力値 (Bc) を記録す
る。
――――― [JIS C 1102-9 pdf 10] ―――――
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JIS C 1102-9:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60051-9:1988(IDT)
- IEC 60051-9:1988/AMENDMENT 1:1994(IDT)
- IEC 60051-9:1988/AMENDMENT 2:1995(IDT)
JIS C 1102-9:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.20 : 電気的及び磁気的量の測定