この規格ページの目次
3
C 1111 : 2019
3.1.2
アナログ出力トランスデューサ(analogue transducer)
測定のために,交流又は直流の測定対象量を,直流電流又は直流電圧の信号に変換するトランスデュー
サ。
3.1.3
ディジタル出力トランスデューサ(digital transducer)
測定のために,交流又は直流の測定対象量をディジタル信号に変換するトランスデューサ。
3.1.4
補助電源(auxiliary supply)
トランスデューサを正常に動作させるために必要な,測定対象量以外の交流電源又は直流電源。
3.1.5
補助回路(auxiliary circuit)
通常,補助電源によって給電される回路。
注記 補助回路は,ときには入力量の一つから給電されることもある。
3.1.6
ゼロオフセット付トランスデューサ(transducer with offset zero)
測定対象量がゼロのとき,ゼロ以外のあらかじめ定められた出力を与えるトランスデューサ。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.7
ゼロサプレス付トランスデューサ(transducer with suppressed zero)
正の量だけの測定又は負の量だけの測定において,測定対象量がゼロを超えたとき,その測定対象量に
対して,ゼロに相当した信号を出力するトランスデューサ。
3.1.8
全ひずみ率(total distortion factor)
交流の実効値に対する含有全ひずみ成分の実効値の比。
注記 全ひずみ率は,基本波の選択に依存する。使用する基本波が自明でない場合,基本波を表示し
なければならない。
3.1.9
出力負荷(output load)
アナログ出力トランスデューサで,出力端子の外部に接続される回路及び装置の全抵抗。
3.1.10
アナログ出力信号のリプル含有量(ripple content of an analogue output signal)
定常入力状態のときの出力変動分のピークピーク値を,基底値に対する百分率で表した値。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.11
出力信号(output signal)
測定対象量に対応したアナログ形式又はディジタル形式の出力。
3.1.12
出力電力(output power)
トランスデューサの出力端子から出力される電力。
――――― [JIS C 1111 pdf 6] ―――――
4
C 1111 : 2019
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.13
出力電流,出力電圧(output current,output voltage)
出力信号のうちアナログ出力トランスデューサから出力される測定対象量に対応した電流又は電圧。
3.1.14
可逆出力電流,可逆出力電圧(reversible output current,reversible output voltage)
アナログ信号出力で,測定対象量の符号又は方向の変化に応じ,極性を反転する出力電流又は出力電圧。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.15
トランスデューサの測定素子(measuring element of a transducer)
測定対象量又は測定対象量の一部を相当する信号に変換する,トランスデューサのユニット又はモジュ
ール。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.16
単素子トランスデューサ(single element transducer)
一つの測定素子をもつトランスデューサ。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.17
多素子トランスデューサ(multi-element transducer)
二つ以上の測定素子をもつトランスデューサ。出力信号は個々の素子による測定対象量に対応した信号
を結合して出力する。
3.1.18
複合トランスデューサ(combined transducer)
一つ以上の出力機能をもち,独立した測定回路を二つ以上もったトランスデューサ。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.19
応答時間(response time)
測定対象量が,規定された値へ急に変化したときから,出力信号が最終の静止値又は最終の静止値を中
心とする規定の幅の中に収まるまでの時間。
3.1.20
コンプライアンス電圧(compliance voltage)
出力負荷が規定の範囲をもった電流出力のトランスデューサにおいて,この規格に適合して動作できる
出力端子の電圧値。
3.1.21
出力シリーズモード干渉電圧(output series mode interference voltage)
出力端子と負荷との間に直列に現れる不必要な交流電圧。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.22
出力コモンモード干渉電圧(output common mode interference voltage)
出力端子の各々と基準点との間に存在する不必要な交流電圧。
――――― [JIS C 1111 pdf 7] ―――――
5
C 1111 : 2019
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.23
保存条件(storage condition)
トランスデューサを損傷なく,(非動作状態で)保存できる条件。温度又は他の特定条件の影響量の範囲
で示す。
3.1.24
安定性(stability)
全ての影響量を規定範囲に保持した状態で,規定された期間にわたって性能特性を変化することなく維
持できるトランスデューサの能力。
3.1.24.1
短期間安定性(short-term stability)
24 時間を通じての安定性。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.24.2
長期間安定性(long-term stability)
1 年間を通じての安定性。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.1.25
使用グループ(usage group)
特定の環境条件下で動作する,トランスデューサの分類。
3.2 測定対象量によるトランスデューサの種類
3.2.1
電圧トランスデューサ(voltage transducer)
交流又は直流電圧の測定用のトランスデューサ。
3.2.2
電流トランスデューサ(current transducer)
交流又は直流電流の測定用のトランスデューサ。
3.2.3
皮相電力トランスデューサ(apparent power transducer)
交流電気的量の皮相電力の測定用のトランスデューサ。
3.2.4
有効電力トランスデューサ(active power transducer)
交流電気的量の有効電力の測定用のトランスデューサ。
3.2.5
無効電力トランスデューサ(reactive power transducer)
交流電気的量の無効電力の測定用のトランスデューサ。
3.2.6
周波数トランスデューサ(frequency transducer)
交流電気的量の周波数の測定用のトランスデューサ。
――――― [JIS C 1111 pdf 8] ―――――
6
C 1111 : 2019
3.2.7
位相角トランスデューサ(phase angle transducer)
同一周波数の二つの交流電気的量間の位相角の測定用のトランスデューサ。
3.2.8
力率トランスデューサ(power factor transducer)
交流回路の力率の測定用のトランスデューサ。
3.2.9
高調波トランスデューサ(harmonics transducer)
交流回路の高調波又は全高調波ひずみの測定用のトランスデューサ。
3.2.10
直流電力トランスデューサ
直流の電力の測定用のトランスデューサ。
3.3 出力負荷によるトランスデューサの種類
3.3.1
固定出力負荷トランスデューサ(fixed output load transducer)
出力負荷が公称値の規定の限度内のときだけ,この規格に適合するトランスデューサ。
3.3.2
可変出力負荷トランスデューサ(variable output load transducer)
出力負荷が特定の範囲の任意の値のとき,この規格に適合するトランスデューサ。
3.4 公称値
3.4.1
公称値(nominal value)
トランスデューサの使用条件を示すための値。
注記 測定対象量の下限公称値及び上限公称値は,出力信号の下限公称値及び上限公称値に対応する。
3.4.2
スパン(出力スパン)(span)
出力信号の上限公称値と下限公称値との代数差。
3.4.3
基底値(fiducial value)
トランスデューサの精度を規定するための基準の値。
注記 基底値はスパンである。ただし,可逆で対称の出力信号をもつトランスデューサで,製造業者
が基底値をスパンの1/2と指定した場合は除く。
3.4.4
回路絶縁電圧(circuit insulation voltage)
トランスデューサの対地最高回路電圧。この電圧で,電圧試験が決められる。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.4.5
公称力率(nominal power factor)
公称電力を得るために,公称電圧と公称電流との積に乗じる係数。
――――― [JIS C 1111 pdf 9] ―――――
7
C 1111 : 2019
W
cos
V A
ここに, cosφ : 公称力率
W : 公称電力
V : 公称電圧
A : 公称電流
注記 電流及び電圧が正弦波で,かつ,電流と電圧との位相差が 公称力率はcos
無効電力トランスデューサについては,公称力率はsin 無効率)である。
3.4.6
入力電流及び入力電圧の最大許容値(maximum permissible values of input current and voltage)
トランスデューサが長時間損傷なく耐えられる製造業者によって指定された,電流値及び電圧値。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.4.7
出力信号の限界値(limiting value of the output signal)
いかなる状態においても超えることのない出力信号(電流又は電圧)の上限値。
3.4.8
測定範囲(measuring range)
性能がこの規格の要求事項に適合する測定対象量の二つの値によって定まる範囲。
(出典 : JIS C 1102-1:2011の2.4.3を修正した。)。
3.4.9
測定電圧の公称値(nominal value of the measured voltage)
トランスデューサの電圧入力回路に接続する外部回路(例えば,変圧器の二次巻線)の電圧公称値。
3.4.10
測定電流の公称値(nominal value of the measured current)
トランスデューサの電流入力回路に接続する外部回路(例えば,変流器の二次巻線)の電流公称値。
3.4.11
測定対象量の公称値(nominal value of the measurand)
有効電力トランスデューサ及び無効電力トランスデューサの測定電圧,測定電流及び力率の各公称値に
対応する測定対象量の値。
直流電力トランスデューサの測定電圧及び測定電流の各公称値に対応する測定対象量の値。
注記 この規格で使われていないが,対応国際規格と合わせるため記載した。
3.5 使用者による調整
トランスデューサは,使用者が調整することを前提として,出荷してもよい。その場合は,十分な安定
性及び精度をもつ電源及び測定機器が必要なことを明示することが望ましい。このようなトランスデュー
サに,次の定義を適用する。
3.5.1
校正値(calibration value)
特定の用途に対し,公称値を使用者による調整で変更した値。
3.5.2
測定電圧の校正値(calibration value of the measured voltage)
――――― [JIS C 1111 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS C 1111:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60688:2012(MOD)
JIS C 1111:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.200 : 整流器.変換器.安定電源装置
JIS C 1111:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称