JIS C 2553:2019 方向性電磁鋼帯 | ページ 2

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コイル又は切板束は,輸送及びその他の取扱い中に変形又は変質しないように包装しなければならない。

6.3 納品状態

  鋼帯は,通常両面に絶縁皮膜を施して納品する。一般的な皮膜は,JIS C 2557に基づくEC-2皮膜の上
にEC-5-G皮膜を施したものである。
注記1 一般的な皮膜は,マグネシウムのけい酸塩からなるガラス質一次皮膜の上に,通常は平たん
化焼なまし時にりん酸塩などの無機質二次皮膜を施したものである。製造業者の推奨指定す
る応力除去焼なましに耐え,かつ,絶縁ワニス,変圧器油,機械油などに侵されず,鋼帯に
よく密着していることが望ましい。
注記2 特別な場合は,他の皮膜も使用できる。

6.4 表面状態

  鋼帯の表面は,平滑でグリースの付着及びさび(錆)のない清浄なものでなければならない。すりきず,
膨れ,亀裂,皮膜の離などが所々に発生していても,これらが7.2.1に規定する厚さの許容差内であり,
使用上支障がなければ,許容される。溶接部などの若干の正常でない部分での限度は,受渡当事者間の協
定による。
鋼帯表面の絶縁皮膜は,鋼帯の切断加工時又は製造業者の指定する条件での熱処理時にがれたりしな
いよう,強固に密着していなければならない。
目視検査において,さびと製造工程における絶縁皮膜の変色とを混同しないよう注意する。
鋼帯を液に浸して用いる場合には,液と皮膜との両立性に関して受渡当事者間で協定することが望まし
い。

6.5 切断性

  鋼帯は,いかなる部分でも,適切な工具を用いることによって,一般的な形状に正確に切断することが
可能でなければならない。

7 特性及び許容値

7.1 磁気特性

7.1.1  一般事項
7.1.2及び7.1.3に規定する特性は,6.3に規定する納品状態及び8.3.1に規定するエージング処理を行っ
た製品に適用する。
磁気特性の測定には,試験片の切断後に製造業者の指定する条件で応力除去熱処理を行ったエプスタイ
ン試験片を用いる。
単板測定試験に用いる試験片の場合は,熱処理を行わない。
7.1.2 磁気分極
50 Hz又は60 Hzでの磁界の強さが800 A/mの場合の磁気分極J8ピーク値の最小値は,表1,表2及び表
2Aによる。
7.1.3 鉄損
50 Hz又は60 Hzにおける鉄損最大値は,表1,表2及び表2Aによる。

――――― [JIS C 2553 pdf 6] ―――――

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表1−普通材の鋼帯の種類,鉄損及び磁気分極
種類 呼称厚さ 密度a) 1.5 Tにおける 1.7 Tにおける H=800 A/m 占積率の
鉄損最大値b) 鉄損最大値b) における 最小値
W/kg W/kg 磁気分極J8
W15/50 W15/60 W17/50 W17/60 の最小値c)
mm kg/dm3 50 Hz 60 Hz 50 Hz 60 Hz T
23G110 0.23 7.65 0.73 0.96 1.10 1.45 1.78 0.945
23G120 0.77 1.01 1.20 1.57 1.78 0.945
27G110 0.27 0.77 1.02 1.10 1.48 1.80 0.950
27G120 0.80 1.07 1.20 1.58 1.78 0.950
27G130 0.85 1.12 1.30 1.68 1.78 0.950
30G120 0.30 0.83 1.13 1.20 1.58 1.80 0.955
30G130 0.85 1.15 1.30 1.71 1.78 0.955
30G140 0.92 1.21 1.40 1.83 1.78 0.955
35G135 0.35 0.97 1.29 1.35 1.78 1.80 0.960
35G145 1.03 1.36 1.45 1.91 1.78 0.960
35G155 1.07 1.41 1.55 2.04 1.78 0.960
BとJとの差は800 A/mで0.001 Tである。
注a) 密度は,試験片の断面積の計算に用いる既定値を示す。
b) の添字の分子(15又は17)は最大磁気分極を,分母(50又は60)は周波数を示す。
c) 8は,磁界の強さ800 A/mにおける材料固有の磁気分極を示す。
エプスタイン試験器では,次の式で表される材料固有の磁気分極が測定される。
J=B−
ここに, J : 材料固有の磁気分極
B : 磁束密度
磁気定数 4 10−7 H/m
H : 磁界の強さ

――――― [JIS C 2553 pdf 7] ―――――

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表2−高磁束密度材の鋼帯の種類,鉄損及び磁気分極
種類 呼称厚さ 密度a) 1.7 Tにおける H=800 A/m 占積率の
鉄損最大値b) における 最小値
W/kg 磁気分極J8
W17/50 W17/60 の最小値c)
mm kg/dm3 50 Hz 60 Hz T
23P085 0.23 7.65 0.85 1.12 1.87 0.945
23P090 0.90 1.19 1.87 0.945
23P095 0.95 1.25 1.87 0.945
23P100 1.00 1.32 1.87 0.945
27P090 0.27 0.90 1.19 1.88 0.950
27P095 0.95 1.25 1.88 0.950
27P100 1.00 1.32 1.88 0.950
27P110 1.10 1.45 1.88 0.950
30P095 0.30 0.95 1.26 1.88 0.955
30P100 1.00 1.30 1.88 0.955
30P105 1.05 1.38 1.88 0.955
30P110 1.10 1.46 1.88 0.955
30P115 1.15 1.52 1.88 0.955
30P120 1.20 1.58 1.88 0.955
35P115 0.35 1.15 1.51 1.88 0.960
35P125 1.25 1.64 1.88 0.960
35P135 1.35 1.77 1.88 0.960
注a) 密度は,試験片の断面積の計算に用いる既定値を示す。
b) の添字の分子(17)は最大磁気分極を,分母(50又は60)は周波数を示す。
c) 8は,磁界の強さ800 A/mにおける材料固有の磁気分極を示す。
エプスタイン試験器では,次の式で表される材料固有の磁気分極が測定される。
J=B−
ここに, J : 材料固有の磁気分極
B : 磁束密度
磁気定数 4 10−7 H/m
H : 磁界の強さ

――――― [JIS C 2553 pdf 8] ―――――

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表2A−磁区制御材の鋼帯の種類,鉄損及び磁気分極
種類 呼称厚さ 密度a) 1.7 Tにおける H=800 A/m 占積率の
鉄損最大値b) における 最小値
W/kg 磁気分極J8
W17/50 W17/60 の最小値c)
mm kg/dm3 50 Hz 60 Hz T
23R075 0.23 7.65 0.75 1.01 1.87 0.945
23R080 0.80 1.05 1.87 0.945
23R085 0.85 1.12 1.87 0.945
23R090 0.90 1.19 1.87 0.945
27R085 0.27 0.85 1.12 1.87 0.950
27R090 0.90 1.19 1.87 0.950
27R095 0.95 1.25 1.87 0.950
注a) 密度は,試験片の断面積の計算に用いる既定値を示す。
b) の添字の分子(17)は最大磁気分極を,分母(50又は60)は周波数を示す。
c) 8は,磁界の強さ800 A/mにおける材料固有の磁気分極を示す。
エプスタイン試験器では,次の式で表される材料固有の磁気分極が測定される。
J=B−
ここに, J : 材料固有の磁気分極
B : 磁束密度
磁気定数 4 10−7 H/m
H : 磁界の強さ

――――― [JIS C 2553 pdf 9] ―――――

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7.2 寸法及び形状並びにそれらの許容差

7.2.1  厚さ
鋼帯の呼称厚さは,0.23 mm,0.27 mm,0.30 mm及び0.35 mmとする。
厚さの許容差については,次のとおり区別する。
− 同じ受渡単位の製品における呼称厚さの許容差。
− 切板又は一定長さのコイルにおける長さ方向の厚さの偏差。
注記1 長さ方向の厚さの偏差とは,エッジから40 mmまでの部分を除いて,圧延方向に測定した
最大厚さと最小厚さとの差をいう。
− 幅方向の厚さの偏差。この許容差は,幅150 mmを超える鋼帯だけに適用する。
注記2 幅方向の厚さとの偏差とは,エッジから40 mmまでの部分を除いて,圧延方向に直角な方
向について測定した最大厚さと最小厚さとの差をいう。
同じ受渡単位の製品の呼称厚さの許容差は,±0.030 mmとする。ただし,厚さ0.23 mmの鋼帯について
は,許容差を±0.025 mmとする。溶接部分の厚さは,定常部との厚さの差が0.050 mm以下とする。
切板又は長さ2 mのコイルにおける長さ方向の厚さの偏差は,0.030 mm以下とする。
幅150 mmを超える鋼帯については,幅方向の厚さの偏差は,0.020 mm以下とする。測定は,鋼帯のエ
ッジから40 mm以上離れた部分で行う(8.4.3.1参照)。幅150 mm以下の狭幅の鋼帯については,受渡当
事者間の協定による。
7.2.2 幅
鋼帯の呼称幅は,1 000 mm以下とする。
鋼帯は,製造業者の提示した範囲から選択した幅,又は最終使用幅で供給する。
幅の許容差は,次のとおりとする。
− 鋼帯を製造業者の提示した範囲から選択した幅で供給する場合は,許容差を02
− 鋼帯を最終使用幅で供給する場合は,表3の許容差とする。
ミルエッジのまま出荷される鋼帯の幅の許容差は,受渡当事者間の協定による。
注記 ミルエッジとは,圧延のままのエッジをいう。
表3−呼称幅の許容差
単位 mm
呼称幅 幅の許容差
150以下 0
−0.2
150を超え 400以下 0
−0.3
400を超え 750以下 0
−0.5
750を超えるもの 0
−0.6
注記 発注時に受渡当事者間の協定によって,幅の許容差
を全てプラスとすることもできる。
7.2.3 長さ
切板の長さの注文長さに対する許容差は,05.0%とする。ただし,最大+6 mmまでとする。

――――― [JIS C 2553 pdf 10] ―――――

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JIS C 2553:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60404-8-7:2017(MOD)

JIS C 2553:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 2553:2019の関連規格と引用規格一覧