JIS C 3216-5:2019 巻線試験方法―第5部:電気的特性 | ページ 3

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5.3 高電圧均一性(公称導体径0.050 mmを超え1.600 mm以下,グレード1からグレード3及び公称導
体径0.035 mmを超え1.600 mm以下,グレードFIW3からFIW9)
5.3.1 概要
この試験は,公称導体径が0.050 mmを超え1.600 mm以下の,グレード1からグレード3の巻線,又は
公称導体径が0.035 mmを超え1.600 mm以下の,グレードFIW3からグレードFIW9の巻線に適用する。
導体をアースした試験片を,V溝付き電極プーリ上又は炭素ブラシ電極を通して,一定の速度で引き取
る。直流試験電圧は,電極とアースとの間に印加する。線の絶縁欠陥を検出し,計数器に記録する。長さ
30 m当たりの欠陥数を高電圧均一性とする。
5.3.2 試験装置
試験装置は,次による。
− 高圧電源。50 MΩの欠陥抵抗において電圧が75 %を超えて降下せず,内部直列抵抗によって短絡電流
を25±5 Aに制限し,開回路試験電圧を3503 000 Vで調節可能な,波形変動が5 %未満の安定し
た直流が供給可能なものとする。
− 欠陥検出回路。裸線で試験したとき,5±1 msの応答速度で,毎分500±25回,表4に示す検知電流
を検出可能なものとする。
− 図6に示すステンレス鋼製のデュアル高圧電極プーリ。線との接触長さが,約25 mmとする。
− 図7に示すステンレス鋼製の高圧電極プーリ。線との接触長さが,2530 mmとする。
− 図8に示すグラファイトファイバーブラシ電極。長さ25±2.5 mmの線表面を導電性ブラシが完全に
囲み,かつ,接触する構造(図6参照)のものとする。グラファイトファイバーブラシ電極に異物が
付着又は堆積した場合は,検査,清掃及び交換を行う。ただし,導電性ブラシとブラシ取付ブロック
とは,試験中に誤動作を防止するため電気的に分離させる。
− 外径50±0.25 mm,ルート径40±0.25 mmのガイドプーリ。アースをとり,二つのガイドプーリは140
±20 mm(軸間距離)離す。
− 4.7 MΩ±10 %のサージダンピング抵抗。高電圧ラインに設置する。
注記 高電圧電極とアースとの間の絶縁は,非吸湿性及び非トラッキング性の容易に清掃できる高絶
縁材料で,3 000 Vの連続電圧を維持できる空間距離をもつものが望ましい。高電圧リード線は,
スイッチング及び欠陥検出する間,対地間の静電容量を最小にする必要があるため,シールド
しないことが望ましい。駆動モータは,ブラシレスタイプで1.600 mmの線を規定の速さで引
き取るのに十分な能力をもつものが望ましい。
表4−オフライン検知電流
試験電圧(直流) 検知電流
V A
3000 16
2500 14
2000 12
1500 10
1000 8
750 7
500 6
350 5

――――― [JIS C 3216-5 pdf 11] ―――――

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単位 mm
図6−高電圧均一性−0.050 mmを超え0.250 mm以下のサイズでのプーリ
単位 mm
図7−0.250 mmを超え1.600 mm以下のサイズでのプーリ寸法及び間隔

――――― [JIS C 3216-5 pdf 12] ―――――

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単位 mm
直径5 m8 mのファイバー
1 線の経路
2 ブラシ取付ブロック
3 シングルグラファイトブラシ
a) グラファイトファイバーシングルブラシ電極
図8−グラファイトファイバーシングル又はデュアルブラシ電極

――――― [JIS C 3216-5 pdf 13] ―――――

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C 3216-5 : 2019
単位 mm
直径5 μm8 μmのファイバー
1 線の経路
2 デュアルグラファイトブラシ
b) グラファイトファイバーデュアルブラシ電極
図8−グラファイトファイバーシングル又はデュアルブラシ電極(続き)
5.3.3 試験手順
各グレードの30±1 mの試験片は,線の導体をアースして,表5.1又は表5.2に規定する電圧の±5 %に
調整した開回路直流試験電圧の電気回路に接続された図6図8に規定する高圧電極プーリ上,又は電気
回路と線の導体をもつガイドプーリとの間に取り付けたグラファイトブラシ電極を通って,275±25 mm/s
の速さで引き取る。試験は1回行う。長さ30 m当たりの欠陥数で高電圧均一性を表す。

――――― [JIS C 3216-5 pdf 14] ―――――

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C 3216-5 : 2019
表5.1−グレード1からグレード3のオフライン高圧均一性試験試験電圧
導体の種類 公称導体径 電圧(直流)
mm V
を超え 以下 グレード1 グレード2 グレード3
銅 0.050 0.125 350 500 750
0.125 0.250 500 750 1000
0.250 0.500 750 1000 1500
0.500 1.600 1000 1500 2000
アルミニウム 0.400 1.600 500 1500 −
表5.2−グレードFIW3からグレードFIW9のオフライン高圧均一性試験試験電圧
導体の種類 公称導体径 電圧(直流)
mm V
を超え 以下 FIW3 FIW4 FIW5 FIW6 FIW7 FIW8 FIW9
銅 0.035 0.050 750 750 1 000 2 000 2 000 2 000 −
0.050 0.053 750 750 1 000 2 000 2 000 2 000 −
0.053 0.063 750 750 1 000 2 000 2 000 3 000 −
0.063 0.085 750 1000 2 000 2 000 2 000 3 000 3 000
0.085 0.095 750 1000 2 000 2 000 3 000 3 000 3 000
0.095 0.118 750 1000 2 000 2 000 3 000 3 000 3 000
0.118 0.125 1000 2000 2 000 3 000 3 000 3 000 3 000
0.125 0.170 1000 2000 2 000 3 000 3 000 3 000 3 000
0.170 0.190 1000 2000 3 000 3 000 3 000 3 000 3 000
0.190 0.250 2000 2000 3 000 3 000 3 000 3 000 3 000
0.250 0.300 2000 2000 3 000 3 000 3 000 3 000 3 000
0.300 0.375 2000 3000 3 000 3 000 3 000 3 000 3 000
0.375 0.425 2000 3000 3 000 3 000 3 000 3 000 −
0.425 0.500 2000 3000 3 000 3 000 3 000 − −
0.500 0.600 2000 3000 3 000 3 000 3 000 − −
0.600 0.750 3000 3000 3 000 3 000 3 000 − −
0.750 1.060 3000 3000 3 000 3 000 − − −
1.060 1.600 3000 3000 3 000 − − − −
アルミニウム 0.400 1.600 − − − − − − −
5.3.4 結果
試験は1回行い,長さ30 m当たりの欠陥数を記録する。

5.4 インライン高電圧均一性(公称導体径0.035 mmを超え1.600 mm以下の,グレードFIW3からFIW9)

5.4.1  概要
この試験は,公称導体径0.035 mmを超え1.600 mm以下の,グレードFIW3からFIW9の巻線に適用す
る。
エナメル塗装工程中,出荷ドラム,スプール又はリールの手前で,線をV溝の電極(プーリ)上を走線
させるか,又はグラファイトブラシ電極中を通過させる。電線の導体は連続的にアースに接続し,試験電
圧を電極とアースとの間に印加する。電線製造長及び欠陥数を欠陥カウンターによって記録する。
5.4.2 試験装置
試験装置は,次による。

――――― [JIS C 3216-5 pdf 15] ―――――

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JIS C 3216-5:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60851-5:2011(MOD)

JIS C 3216-5:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 3216-5:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC2320:1999
電気絶縁油
JISC3216-1:2011
巻線試験方法―第1部:全般事項