この規格ページの目次
8
C 4553 : 2014
図1−水平取付け
7.4 作動形式
直流ソレノイドの作動形式は,引張(プル)形とする(図2参照)。
図2−引張(プル)形
7.5 リード線
リード線は,JIS C 3306若しくはJIS C 3316,又は耐熱温度がこれらと同等以上のものを用いる。
なお,リード線の色は,電圧によって,表10の規定による。その例を,図3に示す。
表10−リード線の色別
単位 V
定格電圧 6 12 24 48 100
+側 灰色 黒 茶色 オレンジ色 青
−側 白
(100 Vの場合)
図3−リード線の色別の例
7.6 DCソレノイドの外形寸法及び取付寸法
DCソレノイドの外形寸法及び取付寸法は,表11による。ただし,表11の図の形状は一例を示し,リ
ード線の引出し方向,位置及び長さは,特に定めない。
――――― [JIS C 4553 pdf 11] ―――――
9
C 4553 : 2014
表11−DCソレノイドの外形寸法及び取付寸法
単位 mm
a) タップ4個の場合
b) タップ2個の場合
呼び A a) B a) D b) F G H I J b) K M c) N d)
(最小)(最小)(最大)(最大)(最大)
0
DC-10 8±0.25 20±0.25 15±0.6 13±0.5 2 4 38 50 22 3−
0.2 M3
DC-11 19.4±0.25 18±0.2518±0.6 14.5±0.5 41 53 25
DC-12 20±0.25 30±0.25 20±0.6 15±0.5 54 65 28
DC-13 17±0.6 20±0.5 3 51 60 37
DC-14 28±0.25 25±0.6 19±0.5 66 75 31
注a) 及びBは,取付加工穴寸法を示す。
b) 及びJは,保持状態の寸法を示す。
c) は,適合ピン径を示す。
d) は,取付けに使用するねじの呼びを示す。
8 試験
8.1 標準試験状態及び標準試験電源
8.1.1 標準試験状態
標準状態は,次による。
a) 周囲温度 20±2 ℃
b) 相対湿度 (65±5)%
――――― [JIS C 4553 pdf 12] ―――――
10
C 4553 : 2014
c) 気圧 1 013 hPa
なお,試験結果の判定に疑義を生じない場合は,周囲温度20±15 ℃,相対湿度(65±20)%,気圧860
1 060 hPaの範囲内で試験してもよい。
8.1.2 標準試験電源
直流ソレノイドの試験のための電源は,特に規定がない限り,表12による。
表12−標準試験電源
項目 許容範囲
電圧変動 ±2 %
電流変動 ±2 %
リップル率a) 3 %以下
注a) リップル率は,次の式による。
Umax Udc
r 100
Udc
ここに, r : リップル率(%)
Umax : 脈流の最大電圧(V)
Udc : 直流電圧(平均値)(V)
8.2 試験方法
8.2.1 構造試験
構造試験は7.1及び箇条9に規定する事項について試験する。
8.2.2 動作試験
動作試験は,直流ソレノイドに定格電圧の85110 %の電圧を加えて動作を確認する。
8.2.3 吸引力試験
吸引力試験は,DCソレノイドを,その性能に影響を与えない支持台に取り付け,定格ストローク(又
は,定格ストローク以内の任意のストローク)で定格電圧を加え,瞬時に吸引し得る力を測定する。
なお,測定は,コイルの温度上昇が無視できる時間内に完了しなければならない。
8.2.4 消費電力試験
消費電力試験は,次のいずれかの方法による。
なお,測定は,コイルの温度上昇が無視できる時間内に完了しなければならない。
a) 直流ソレノイドのコイルに定格電圧を加えたときの励磁電流を測定し,次の式によって消費電力Pを
算出する。
P V I
ここに, P : 消費電力
V : 定格電圧
I : 励磁電流
b) コイル抵抗値Rを測定し,次の式によって消費電力Pを算出する。
V2
P
R
ここに, P : 消費電力
V : 定格電圧
R : コイル抵抗値
8.2.5 保持力試験
保持力試験は,DCソレノイドを,その性能に影響を与えない支持台に取り付け,定格電圧を加え,可
――――― [JIS C 4553 pdf 13] ―――――
11
C 4553 : 2014
動鉄心の中央に反吸引方向に力を加え,離脱しない力を測定する。
なお,測定は,コイルの温度上昇が無視できる時間内に完了しなければならない。
8.2.6 無励磁保持力試験
無励磁保持力試験は,自己保持形ソレノイドを,その性能に影響を与えない支持台に取り付け,定格電
圧を加え,可動鉄心を保持した状態で通電を断った直後,可動鉄心の中央に反吸引方向に力を加え,離脱
する直前の力を測定する。
8.2.7 残留吸着力試験
残留吸着力試験は,DCソレノイドを,その性能に影響を与えない支持台に取り付け,定格電圧を加え
て,可動鉄心の保持状態で通電を断った直後,可動鉄心の中央に反吸引方向に力を加え,離脱するときの
力を測定する。
8.2.8 温度上昇試験
温度上昇試験は,可動鉄心を保持状態の位置に保ち,コイルに定格電圧を加え,コイルの通電を断った
直後に,発熱によって変化したコイル抵抗値を測定して,そのコイルの温度上昇値を次の式によって算出
する。ただし,t1−t2≦5 ℃でなければならない。
R2 R1
T Κ t1 t1 t2
R1
ここに, T : コイルの温度上昇値(℃)
t1 : 試験開始時の周囲温度(℃)
t2 : 試験終了時の周囲温度(℃)
R1 : 試験開始時のコイル抵抗値(Ω)
R2 : 試験終了時のコイル抵抗値(Ω)
K : 定数。銅に対しては,K=234.5
8.2.9 絶縁抵抗試験
絶縁抵抗試験は,JIS C 1302に規定する絶縁抵抗計を使用し,コイルと非充電金属部との間の絶縁抵抗
を測定する。試験電圧は,表13による。
表13−試験電圧
単位 V
定格電圧 試験電圧
30以下 100
30を超え 60以下 250
60を超え 150以下 500
8.2.10 耐電圧試験
耐電圧試験は,コイルと非充電金属部との間に交流の試験電圧を加え,ゼロから一様な割合(電圧計で
読み取れる速さ)で規定の耐電圧値まで上昇させた後,1分間保持する。ただし,受渡試験では,最初か
ら試験電圧の120 %の電圧を1秒間加えてこれに代えることができる。耐電圧値は,表14による。
――――― [JIS C 4553 pdf 14] ―――――
12
C 4553 : 2014
表14−耐電圧値
単位 V
定格電圧 耐電圧値(交流実効値)
サージ電圧による種別
1種 2種 3種
30以下 250 500 1 000
30を超え 60以下 1000
60を超え 125以下 500 1 500
125を超え 150以下 1000 1500
サージ電圧による種別を次に示す。
1種 : サージ電圧がほとんどなく,サージ電圧による制御機器の劣化の心配がないか,又はサージ電圧
の影響を考慮する必要がないほどに保護された制御回路に使用される制御機器。
例 CRサージ吸収回路,バリスタなどによって保護された制御回路,シールド付変圧器によっ
て外来サージを遮断した二次側制御回路。
2種 : 大きなサージ電圧がない制御回路に使用される制御機器。
例 一般家庭,事務所用電源による制御回路。
3種 : 通常予想されるサージ電圧を考慮した制御回路に使用される制御機器。
例 一般工場設備の制御回路。
8.2.11 耐湿性試験
耐湿性試験は,直流ソレノイドを周囲温度40±2 ℃かつ相対湿度9095 %の環境に連続48時間保ち,
標準試験状態に取り出して1時間2時間放置した後,8.2.1,8.2.2,8.2.9及び8.2.10の試験を行う。
8.2.12 低温保管試験
低温保管試験は,JIS C 60068-2-1:2010によって,直流ソレノイドを−25±3 ℃の恒温槽に連続72時間
保ち,標準試験状態に取り出して,水滴が付着した場合は拭き取り,1時間2時間放置した後,8.2.1,8.2.2,
8.2.9及び8.2.10の試験を行う。
8.2.13 高温保管試験
高温保管試験は,JIS C 60068-2-2:2010によって,直流ソレノイドを85±3 ℃の恒温槽に連続16時間保
ち,標準試験状態に取り出して,1時間2時間放置した後,8.2.1,8.2.2,8.2.9及び8.2.10の試験を行う。
8.2.14 リード線部強度試験
リード線部強度試験は,直流ソレノイドのリード線に任意の方向へ引張力を徐々に加え,8 Nに達した
後,1分間保持する。
8.2.15 耐久性試験
耐久性試験は,定格ストロークの位置で定格吸引力の50 %,かつ,1 mmストロークの位置で1 mmス
トロークの吸引力の60 %相当の一定勾配となるばね負荷[図4 a) 参照]を,可動鉄心の中心軸に軸方向
に取り付けて,定格電圧を加え,表7の耐久回数動作させた後,8.2.2,8.2.3,8.2.7及び8.2.9の試験を行
う。
試験中は,コイルの温度上昇が,表6の値以下の範囲で試験を行う。ただし,定格ストローク1 mmの
場合は,定格ストロークの位置で定格吸引力の50 %,かつ,保持状態の位置で定格吸引力相当のばね負荷
とする[図4 b) 参照]。
――――― [JIS C 4553 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS C 4553:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 4553:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC3316:2000
- 電気機器用ビニル絶縁電線