JIS C 4602:2017 高圧受電用過電流継電器 | ページ 2

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注記 継電器動作時間を調整する目的で使用する。
3.10A
動作時間整定値,L
限時特性の理論曲線を調整するための整定値。TMSの10倍の値を用いる。
3.11
特性有効最大電流,GD(threshold of independent time operation)
反限時特性及び超反限時特性(4.4.1.3参照)において,その特性が有効であることを公称する最大電流。
3.12
復帰率(reset ratio)
復帰値と動作値との比。
注記 通常,100 %未満のパーセント比率として定義する。
3.13
過渡直流分動作(transient overreach)
継電器が不動作となる大きさの交流入力に,減衰性の過度直流成分が重畳した場合に継電器が動作する
現象。
3.13A
動作時間特性試験点
表2の動作時間特性に規定する条件を満足する動作時間整定値で,取扱説明書などで製造業者が使用者
に対して明示した一つの値。
3.13B
定格値負担(rated burden)
継電器の定格入力電流に対する負担であり,ボルトアンペア(VA)で表す。ただし,これが整定値,他
の入力などによって変化する場合は,製造業者は使用者に対して負担が最大となる条件を明示する。

3A 使用状態

3A.1 標準使用状態
標準使用状態とは,次の使用状態をいい,継電器は,特に製造業者が明示しない場合,使用者はこの状
態で使用するものとする。
a) 周囲温度は,−2050 ℃。ただし,氷結しない状態とする。
b) 相対湿度は,日平均で3080 %。
c) 標高は,2 000 m以下。
d) 異常な振動,衝撃,傾斜,磁界及び電界を受けない状態。
e) 有害な煙又はガス,塩分を含むガス,水滴又は蒸気,過度のちり又は微粉,爆発性のガス又は微粉,
風雨,直射日光などにさらされない状態。
3A.2 特殊使用状態
3A.1に規定する以外の使用状態の場合は,特殊使用状態とする。
このような場合は,特殊の構造及び機能を必要とするものがあり,その製作,適用に当たっては,製造
業者と使用者とで協議の上,決定する。
3A.3 保管状態
保管状態は,3A.1に定義する標準使用状態に準じ,製造業者が使用者に提供したパッケージに入れた状

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態とする。
ただし,保管温度は−2060 ℃とする。

3B 定格

3B.1 制御電源の定格電圧
継電器に対し,制御電源の電圧入力が必要な場合,直流の定格電圧は48 V又は110 Vとし,交流の定格
電圧は110 V又は200 Vとする。電圧の変動範囲は定格電圧の−20+10 %とする。ただし,直流では+
30 %,交流では+15 %の変動を一時的に許容する。
3B.2 定格電流
定格電流は,5 Aとする。
3B.3 バイナリ入力
取扱説明書などで製造業者は使用者に対し,バイナリ入力の定格を明示する。
3B.4 バイナリ出力
取扱説明書などで製造業者は使用者に対し,バイナリ出力の定格を明示する。
3B.5 定格周波数
定格周波数は,50 Hz若しくは60 Hzの専用又は50 Hz及び60 Hzの共用とする。
周波数の変動範囲は,定格周波数の−5+5 %とする。

4 機能仕様

4.1 一般事項

  取扱説明書などで製造業者は使用者に対し,図1に示すような保護機能のロジック概略図を明示する。
図1−保護機能ロジック概略図例

4.2 継電器入力及び入力量の演算

  継電器入力は変流器から供給され,定格電流は3B.2及び定格周波数は3B.5による。
その入力の種類の例は,次による。
・ 単相電流
・ 三相電流
演算形態の例は,次で表現する。

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・ 実効値
・ 基本波実効値
・ 特定調波実効値
・ ピーク値
・ 瞬時値

4.3 バイナリ入力信号

  継電器にバイナリ入力信号がある場合,製造業者は使用者に対し,保護機能に対する相関関係を取扱説
明書などのロジック概略図で明示する。さらに,製造業者は使用者に対し,入力信号及び使用方法に関す
る具体的説明を取扱説明書などで明示する。

4.4 機能ロジック

4.4.1  動作特性
4.4.1.1 一般事項
継電器には,入力量及び動作時間からなる,瞬時特性及び限時特性がある。
瞬時特性とは,継電器動作に対してタイマ又は入力量に応じた遅延をもたない特性である。
限時特性とは,タイマ又は入力量に応じた遅延をもった特性であり,標準的な限時特性には,次の3種
類がある。
・ 定限時特性
・ 反限時特性
・ 超反限時特性
取扱説明書などで製造業者は使用者に対し,特性曲線を計算式又はグラフによって明示する。
4.4.1.2 定限時特性
定限時特性は,入力量にかかわらず,動作時間が一定の特性で定義する。
定限時特性を図2に示す。
図2−過電流定限時特性
4.4.1.3 反限時特性及び超反限時特性
反限時特性及び超反限時特性の公称動作時間は式(1)で求める。

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k L k
t(G) TMS α c α c (1)
G 10 G
d d
GS GS
ここに, G : 入力量
t(G) : 入力Gにおける公称動作時間
k,c,α,d : 特性曲線の係数
GS : 動作整定値
TMS : 時間倍率整定値
L : 動作時間整定値
係数k,cは秒を単位で,α,dは単位なし。
動作特性は,動作整定値GSに対して300 %及び700 %入力時の公称動作時間の比によって,5.2で規定
する反限時特性又は超反限時特性に分類できる。
反限時特性及び超反限時特性を図3に示す。
図3−反限時特性及び超反限時特性
反限時特性及び超反限時特性の特性有効範囲は,動作整定値GSの2倍から特性有効最大電流GDまでと
する。GDは,GSの20倍以上とする。
取扱説明書などで製造業者は使用者に対して,式(1)のk,c,α及びdの係数,並びにGD及びGDを満足
するGSを明示する。
対応国際規格で規定する式及び各係数の値を,参考情報として附属書Aに示す。
4.4.2 復帰特性
4.4.2.1 一般事項
復帰特性は,瞬時復帰とする。
瞬時復帰とした理由を附属書JAに示す。
4.4.2.2 意図的な遅延のない復帰(瞬時復帰)
継電器は,意図的な遅れがなく,必ず復帰状態へ戻らなければならない。この復帰特性は反限時特性を
もつ継電器,超反限時特性をもつ継電器及び定限時特性をもつ継電器に適用する。
図4に瞬時復帰時の継電器の応動を示す。

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図4−瞬時復帰時の継電器の応動
4.4.2.3 定限時復帰
(対応国際規格の規定を不採用とした。)
4.4.2.4 反限時復帰
(対応国際規格の規定を不採用とした。)

4.5 バイナリ出力信号

4.5.1  起動信号
継電器が起動信号を有する場合,取扱説明書などで製造業者は使用者に対し,その機能及び構成を明示
する。
4.5.2 動作信号
限時要素の動作信号は意図的な遅延後に出力する。瞬時要素の動作信号は意図的な遅延なしに出力する。
4.5.3 その他のバイナリ出力信号
継電器が4.5.1及び4.5.2以外のバイナリの出力信号を有する場合,取扱説明書などで製造業者は使用者
に対して,出力信号が出るまでのロジックを明示する。出力信号の機能及び使用方法を明確にできる場合,
取扱説明書などで製造業者は使用者に対して明示する。

4.6 付帯的な機能

  (対応国際規格の規定を不採用とした。)

4.7 特殊な性能

  (対応国際規格の規定を不採用とした。)

4.7A 整定

  継電器は,次の事項を備えなければならない。
a) 限時動作整定値 4.4.1.2及び4.4.1.3に示す動作整定値GSで次の値。
3 A,3.5 A,4 A,4.5 A,5 A
b) 限時動作時間特性 反限時特性及び超反限時特性。ただし,反限時特性だけ又は超反限時特性だけを
備えるものであってもよい。また,定限時特性を具備してもよい。
各特性の定義は,4.4.1.2及び4.4.1.3による。

――――― [JIS C 4602 pdf 10] ―――――

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JIS C 4602:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60255-151:2009(MOD)

JIS C 4602:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4602:2017の関連規格と引用規格一覧