JIS C 4605:2020 1kVを超え52kV以下用交流負荷開閉器 | ページ 2

C 4605 : 2020

pdf 目次

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本電機工業会(JEMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規
格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規
格である。これによって,JIS C 4605:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

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                                       日本産業規格                             JIS
C 4605 : 2020

1 kVを超え52 kV以下用交流負荷開閉器

AC load break switches for rated voltages above 1 kV up to and including 52 kV

序文

  この規格は,2011年に第1版として発行されたIEC 62271-103を基とし,国内の配電系統,国内固有の
製品形態などを考慮して,技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JIに示す。また,附属書JA附属書JHは対応国際規格には
ない事項である。

1 適用範囲及び引用規格

1.1 適用範囲

  この規格は,定格電圧が1 kVを超え52 kV以下,定格周波数が50 Hz及び/又は60 Hzで,手動操作式
又は電気動力操作式で,屋内用及び屋外設備用の三相交流負荷開閉器及び断路機能付負荷開閉器(以下,
負荷開閉器という。)について規定する。
この規格は,単相電路に用いる三相交流負荷開閉器にも適用する。
この規格は,負荷開閉器の制御装置及び操作装置にも適用する。
断路機能付負荷開閉器の断路機能は,JIS C 4606:2011及びIEC 62271-102:2001に規定している。
この規格は,配電系統に用いる負荷開閉器の要求事項について規定する。
開閉頻度の高いコンデンサ用,電気炉用,モータ用などの負荷開閉器には適用しない。ただし,開閉回
数がこの規格の範囲内である場合,受渡当事者間の協定によって適用してもよい。
開閉操作は,製造業者の取扱説明書に従って行われるものとする。定格開閉容量の範囲内の電流であっ
ても閉路操作の直後に電流が負荷開閉器の定格開閉容量を超える場合があるため,開路操作は,閉路操作
の直後でないことを推奨する。
接地開閉器は,この規格を適用しない。接地開閉器は,IEC 62271-102:2001による。
注記1 特に規定がない限り,“負荷開閉器”の用語は,この規格が対象とする全ての種類の負荷開閉
器及び断路機能付負荷開閉器を表している。
注記2 対応国際規格の注記2は,規定事項であるため,本文に移した。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 62271-103:2011,High-voltage switchgear and controlgear−Part 103: Switches for rated
voltages above 1 kV up to and including 52 kV(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

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1.2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 0445:1999 文字数字の表記に関する一般則を含む機器の端子及び識別指定された電線端末の識
別法
注記 対応国際規格 : IEC 60445,Identification of equipment terminals and of terminations of certain
designated conductors, including general rules for an alphanumeric system
JIS C 0920:2003 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
注記 対応国際規格 : IEC 60529:1989,Degrees of protection provided by enclosures (IP Code)
JIS C 3316:2008 電気機器用ビニル絶縁電線
JIS C 3611:1991 高圧機器内配線用電線
JIS C 3801-1:1999 がいし試験方法−第1部 : 架空線路用がいし
JIS C 3801-3:1999 がいし試験方法−第3部 : がい管
JIS C 3802:1964 電気用磁器類の外観検査
JIS C 4003:2010 電気絶縁−熱的耐久性評価及び呼び方
JIS C 4606:2011 屋内用高圧断路器
JIS C 4902-1 高圧及び特別高圧進相コンデンサ並びに附属機器−第1部 : コンデンサ
JIS C 60068-2(規格群) 環境試験方法−電気・電子−第2部 : 試験
注記 対応国際規格 : IEC 60068-2(all parts),Environmental testing−Part 2: Tests
JIS C 60068-2-1:2010 環境試験方法−電気・電子−第2-1部 : 低温(耐寒性)試験方法(試験記号 :
A)
注記 対応国際規格 : IEC 60068-2-1,Environmental testing−Part 2-1: Tests−Test A: Cold
JIS C 60068-2-2:2010 環境試験方法−電気・電子−第2-2部 : 高温(耐熱性)試験方法(試験記号 :
B)
注記 対応国際規格 : IEC 60068-2-2,Environmental testing−Part 2-2: Tests−Test B: Dry heat
JIS C 60068-2-30:2011 環境試験方法−電気・電子−第2-30部 : 温湿度サイクル(12+12時間サイク
ル)試験方法(試験記号 : Db)
注記 対応国際規格 : IEC 60068-2-30,Environmental testing−Part 2-30: Tests−Test Db: Damp heat,
cyclic (12 h + 12 h cycle)
JIS C 60068-2-78:2015 環境試験方法−電気・電子−第2-78部 : 高温高湿(定常)試験方法(試験記
号 : Cab)
注記 対応国際規格 : IEC 60068-2-78:2012,Environmental testing−Part 2-78: Tests−Test Cab: Damp
heat, steady state
JIS C 60664-1:2009 低圧系統内機器の絶縁協調−第1部 : 基本原則,要求事項及び試験
注記 対応国際規格 : IEC 60664-1,Insulation coordination for equipment within low-voltage systems−
Part 1: Principles, requirements and tests
JIS C 60695-1(規格群) 耐火性試験−電気・電子−電気製品の火災危険評価のための指針
注記 対応国際規格 : IEC 60695-1 (all parts),Fire hazard testing−Part 1: Guidance for assessing the fire
hazard of electrotechnical products

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JIS C 60695-7-1:1997 環境試験方法−電気・電子−耐火性試験 電気・電子製品の火災による毒物危
険性を最小にするための指針 通則
注記 対応国際規格 : IEC 60695-7 (all parts),Fire hazard testing−Part 7: Toxicity of fire effluent
JIS C 60721(規格群) 環境条件の分類
注記 対応国際規格 : IEC 60721 (all parts),Classification of environmental conditions
JIS H 8641:2007 溶融亜鉛めっき
JIS R 5210:2009 ポルトランドセメント
JIS Z 8601:1954 標準数
JIS Z 8721:1993 色の表示方法−三属性による表示
IEC 60060-1:1989,High-voltage test techniques−Part 1: General definitions and test requirements
IEC 60071-1:2006,Insulation co-ordination−Part 1: Definitions, principles and rules
IEC 60071-2:1996,Insulation co-ordination−Part 2: Application guide
IEC 60417:2002,Graphical symbols for use on equipment
IEC 61180-1:1992,High-voltage test techniques for low voltage equipment−Part 1: Definitions, test and
procedure requirements
IEC 62271-1:2007,High-voltage switchgear and controlgear−Part 1: Common specifications
IEC 62271-102:2001,High-voltage switchgear and controlgear−Part 102: Alternatingcurrent disconnectors
and earthing switches
IEC TR 60815:1986,Guide for the selection of insulators in respect of polluted conditions

2 標準使用状態及び特殊使用状態

2.0A 一般

  この規格で特に規定していない限り,負荷開閉器は,操作装置及び制御装置とともに,それぞれの定格
特性及び2.1に規定する標準使用状態に従って使用する。
実際の使用状態がこれらの標準使用状態と異なる場合,負荷開閉器並びに操作装置及び制御装置は,使
用者が要求するあらゆる特殊使用状態に適合する設計とするか,又は適切な措置を講じなければならない
(2.2参照)。
注記 環境条件の分類に関する詳細な情報は,JIS C 60721-3-3:1997(屋内)及びJIS C 60721-3-4:1997
(屋外)に規定されている。

2.1 標準使用状態

2.1.1  屋内用負荷開閉器
屋内用負荷開閉器の標準使用状態は,次による。
a) 最高周囲温度は40 ℃とし,24時間を通じて測定した平均周囲温度は,35 ℃以下とする。
最低周囲温度は,−5 ℃又は−15 ℃が望ましい。
b) 日射の影響は,考慮しなくてもよい。
c) 標高は,1 000 m以下とする。
d) 周囲の空気のじんあい,煙,腐食性及び/又は可燃性の気体・蒸気,並びに塩分による汚染は,顕著
でないものとする。製造業者は,使用者から具体的な要求がない限り,これらがないと仮定する。
e) 湿度条件は,次による。ただし,これらの条件によって,結露がないものとする。絶縁破壊及び金属
部分の腐食といった,高湿度及び結露の影響に耐えるには,そのような条件用に設計された屋外用負

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荷開閉器を使用することを推奨する。
− 24時間を通じて測定した相対湿度の平均値は,95 %以下とする。
− 1か月を通じた相対湿度の平均値は,90 %以下とする。
高湿度の期間に,急激な温度変化が生じた場合に結露が発生すると考えられる。
結露は,建物若しくは部屋を特別に設計することによって,又は設置場所の適切な換気及び加熱の
併用若しくは除湿装置の使用によって防止可能である。
注記1 対応国際規格の注記1注記3は,規定事項及び許容事項であるため,本文に移した。
f) 負荷開閉器の外部に起因する振動及び弱い地震は,負荷開閉器の通常の動作責務に比べて顕著でない
ものとする。製造業者は,使用者から特別な要求がない限り,これらがないと仮定する。
注記2 “顕著でない”という用語の解釈は,使用者又は負荷開閉器の仕様作成者の責任である。
これは,使用者が振動及び地震の影響はない,又はこれらのリスクが顕著でないと判断し
ていることを意味する。
2.1.2 屋外用負荷開閉器
屋外用負荷開閉器の標準使用状態は,次による。
a) 最高周囲温度は,40 ℃とし,24時間を通じて測定した平均周囲温度は,35 ℃以下とする。
最低周囲温度は,−10 ℃又は−20 ℃が望ましい。
急激な温度変化を考慮することが望ましい。
b) 最大1 000 W/m2レベルの日射(晴天の日の正午)を考慮することが望ましい。特定の日射条件では,
規定温度上昇値を超えるのを防ぐため,屋根の取付け,強制換気などの適切な措置を行うか,又は定
格電流を低減して使用してもよい。
注記1 対応国際規格の注記1は,許容事項であるため,本文に移した。
注記2 全天日射の詳細は,JIS C 60721-2-4:1999に規定されている。
c) 標高は,1000 m以下とする。
d) 周囲の空気は,じんあい,煙,腐食性の気体,蒸気,塩分などによって汚染されていることがあり,
汚染は,IEC TR 60815:1986の表1に従い,汚染度II(中)を超えないものとする。塩じん汚損につ
いては,表0Aの“一般用”による。
e) 着氷は,1 mm20 mmの範囲で考慮する。
f) 風速は,34 m/s(円筒面上において700 Paに相当)以下とする。
注記3 風の特徴は,JIS C 60721-2-2:1996に記載されている。
g) 結露又は降雨の可能性を考慮することが望ましい。
注記4 降雨の特徴は,JIS C 60721-2-2:1996に記載されている。
h) 負荷開閉器の外部に起因する振動及び弱い地震は,負荷開閉器の通常の動作責務に比べて顕著でない
ものとする。製造業者は,使用者から特別な要求がない限り,これらがないと仮定する。
注記5 “顕著でない”という用語の解釈は,使用者又は負荷開閉器の仕様作成者の責任である。
使用者が地震事象に関心がないか,又はリスクが“顕著でない”ことを使用者の分析が示
しているかのいずれかを意味する。

2.2 特殊使用状態

  2.1に規定する標準使用状態と異なる条件下で負荷開閉器を使用する場合,使用者の要件は,次の項目を
参照することが望ましい。特殊使用状態で使用する場合は,製造業者はあらかじめ使用者から指定された
要求事項によって対応する。

――――― [JIS C 4605 pdf 10] ―――――

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JIS C 4605:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62271-103:2011(MOD)

JIS C 4605:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4605:2020の関連規格と引用規格一覧