JIS C 4604:2017 高圧限流ヒューズ

JIS C 4604:2017 規格概要

この規格 C4604は、交流の回路で公称電圧3.3kV又は6.6kV,周波数50Hz又は60Hzの電路の各極に使用する,気中かつ屋外用又は屋内用の高圧限流ヒューズについて規定。

JISC4604 規格全文情報

規格番号
JIS C4604 
規格名称
高圧限流ヒューズ
規格名称英語訳
High voltage current-limiting fuses
制定年月日
1971年5月1日
最新改正日
2017年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60282-1:2009(MOD), IEC 60282-1:2009/AMENDMENT 1:2014(MOD)
国際規格分類

ICS

29.120.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
電気設備 II-1 2021, 電気設備 II-2 2021, 電気設備 III 2021
改訂:履歴
1971-05-01 制定日, 1974-05-01 確認日, 1978-04-01 確認日, 1979-05-01 改正日, 1984-05-01 確認日, 1988-12-01 改正日, 1993-12-01 確認日, 2000-06-20 確認日, 2006-06-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認日, 2017-10-20 改正
ページ
JIS C 4604:2017 PDF [71]
                                                                                   C 4604 : 2017

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 一般事項・・・・[1]
  •  1.1 適用範囲・・・・[1]
  •  1.2 引用規格・・・・[1]
  •  2 標準及び特殊使用状態・・・・[2]
  •  2.1 標準使用状態・・・・[2]
  •  2.2 その他の使用状態・・・・[3]
  •  2.3 特殊使用状態・・・・[3]
  •  2.4 外部環境への影響・・・・[3]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  3.1 一般・・・・[3]
  •  3.2 ヒューズ及びヒューズの構成部品・・・・[5]
  •  3.3 追加の用語・・・・[7]
  •  4 定格及び特性・・・・[8]
  •  4.1 一般・・・・[8]
  •  4.2 定格電圧(Ur)・・・・[9]
  •  4.3 ヒューズホルダの定格耐電圧・・・・[9]
  •  4.4 定格周波数・・・・[10]
  •  4.5 ヒューズホルダの定格電流・・・・[10]
  •  4.6 ヒューズリンクの定格電流(Ir)・・・・[10]
  •  4.7 温度上昇限度・・・・[10]
  •  4.8 遮断電流・・・・[11]
  •  4.9 動作過電圧・・・・[12]
  •  4.10 定格過渡回復電圧・・・・[12]
  •  4.11 溶断時間-電流特性・・・・[14]
  •  4.12 限流特性・・・・[15]
  •  4.13 I2t特性・・・・[15]
  •  4.13A 許容時間-電流特性・・・・[15]
  •  4.13B 繰返し過電流特性・・・・[15]
  •  4.14 ストライカの機械的特性・・・・[15]
  •  4.15 IEC 62271-105に基づく開閉器とヒューズとの組合せ用バックアップヒューズの特別要求事項・・・・[16]
  •  5 設計,構造及び性能・・・・[16]
  •  5.1 ヒューズの動作に関する一般要求事項・・・・[16]
  •  5.2 識別表示・・・・[17]
  •  5.3 寸法・・・・[18]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 4604 pdf 1] ―――――

C 4604 : 2017

pdf 目次

ページ

  •  6 形式試験・・・・[18]
  •  6.1 試験実施条件・・・・[18]
  •  6.2 形式試験一覧・・・・[19]
  •  6.3 共通事項・・・・[19]
  •  6.4 耐電圧試験・・・・[19]
  •  6.5 温度上昇試験及びワット損測定・・・・[20]
  •  6.6 遮断試験・・・・[22]
  •  6.7 溶断特性試験・・・・[34]
  •  6.8 ストライカ試験・・・・[36]
  •  6.9 電磁両立性(EMC)・・・・[38]
  •  7 特殊試験・・・・[38]
  •  7.1 一般・・・・[38]
  •  7.2 特殊試験のリスト・・・・[38]
  •  7.3 熱衝撃試験・・・・[39]
  •  7.4 容器内で使用することを意図していないヒューズに対するワット損試験・・・・[39]
  •  7.5 防水試験(水分の浸入)・・・・[39]
  •  7.6 IEC 62271-105に規定するヒューズ付スイッチコンビネーションに使用するバックアップヒューズに対する試験・・・・[39]
  •  7.7 絶縁用液体に対する密閉試験・・・・[39]
  •  8 ルーチン試験・・・・[39]
  •  9 適用指針・・・・[39]
  •  附属書A(規定)回路の固有過渡回復電圧の仮想包絡線の作図及び規約パラメータの決定方法・・・・[40]
  •  附属書B(参考)試験系列1,2及び3に関する過渡回復電圧特性の選択理由・・・・[42]
  •  附属書C(参考)開閉装置用油密性ヒューズの温度上昇試験に関する推奨配置・・・・[44]
  •  附属書D(参考)既存の各国規格で規定する限流ヒューズリンクの形状及び寸法・・・・[44]
  •  附属書E(規定)40 ℃を超える周囲温度で使用するための特定のタイプのヒューズリンクに関する要求事項・・・・[45]
  •  附属書F(参考)限流ヒューズの温度低減に関する指針・・・・[49]
  •  附属書G(参考)It試験の有効性判定の基準・・・・[50]
  •  附属書JA(参考)I2tの求め方・・・・[51]
  •  附属書JB(参考)繰返し過電流特性・・・・[56]
  •  附属書JC(参考)発弧瞬時電流の求め方・・・・[57]
  •  附属書JD(参考)投入位相角の決定方法・・・・[58]
  •  附属書JE(参考)波形の狂い率決定方法・・・・[59]
  •  附属書JF(参考)短絡力率の決定方法・・・・[61]
  •  附属書JG(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[64]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 4604 pdf 2] ―――――

                                                                                   C 4604 : 2017

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
電機工業会(JEMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
これによって,JIS C 4604:1988は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS C 4604 pdf 3] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 4604 : 2017

高圧限流ヒューズ

High voltage current-limiting fuses

序文

  この規格は,2009年に第7版として発行されたIEC 60282-1及びAmendment 1:2014を基とし,国内の
配電系統,国内固有の製品形態などを考慮して,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。た
だし,追補(amendment)については,編集し,一体とした。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格から追加又は変更している事
項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JGに示す。

1 一般事項

1.1 適用範囲

  この規格は,交流の回路で公称電圧3.3 kV又は6.6 kV,周波数50 Hz又は60 Hzの電路の各極に使用す
る,気中かつ屋外用又は屋内用の高圧限流ヒューズ(以下,ヒューズという。)について規定する。
ヒューズは,表示器又はストライカを組み込んだヒューズリンクとともに提供されることがある。これ
らのヒューズも,この規格の対象とする。ただし,開閉器の引外し機構との組合せに関するストライカの
正常動作は,この規格の対象外とする(JIS C 4611参照)。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60282-1:2009,High-voltage fuses−Part 1: Current-limiting fuses及びAmendment 1:2014(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

1.2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7722 シャルピー振子式衝撃試験−試験機の検証
注記 対応国際規格 : ISO 148-2,Metallic materials−Charpy pendulum impact test−Part 2: Verification
of testing machines
JIS C 4003 電気絶縁−熱的耐久性評価及び呼び方
注記 対応国際規格 : IEC 60085:2007,Electrical insulation−Thermal evaluation and designation
JIS K 7111(全ての部) プラスチック−シャルピー衝撃特性の求め方
注記 対応国際規格 : ISO 179 (all parts),Plastics−Determination of Charpy impact properties
IEC 60060-1:1989,High-voltage test techniques. Part 1: General definitions and test requirements

――――― [JIS C 4604 pdf 4] ―――――

2
C 4604 : 2017

2 標準及び特殊使用状態

2.1 標準使用状態

  ヒューズは,次の状態で使用する。
a) 周囲温度は40 ℃以下とし,かつ,24 h測定したときの周囲温度の平均値が35 ℃以下とする。
最低気温は,−25 ℃とする。
注記1 ヒューズの時間−電流特性は,最低及び最高気温によって変化する。
b) 標高は,1 000 m以下とする。
注記2 この規格で規定する定格電圧及び絶縁レベルは,標高1 000 m以下で使用するヒューズに
適用する。標高1 000 mを超える場所で用いるために外部絶縁を必要とする場合,次の手
順の一つ以上を採用することが望ましい。
1) 気中の絶縁部分に対する試験電圧は,表1の列(2)に規定する適切な補正係数を,表4
に規定する試験電圧に乗じることによって決定することが望ましい。
2) 表1の列(3)に規定する適切な補正係数を乗じたヒューズの定格電圧は,配電電圧の最
高値以上であってもよい。
標高1 000 m1 500 m及び1 500 m3 000 mの場合,補正係数は,表1の値から線形補間で得られ
る。
表1−標高補正係数 : 試験電圧及び定格電圧
標高の最高値 海抜に対する試験電圧の補正係数 定格電圧の補正係数
m
(2) (3)
1 000 1.0 1.0
1 500 1.05 0.95
3 000 1.25 0.80
標高によって耐電圧特性が変わらない場合,特別な注意は,必要としない。
注記3 標高1 000 mを超える場合,この規格で規定する定格電流及び温度上昇は,表2の適切な
係数を用いて補正できる。補正係数は,列(2)又は(3)のいずれかを用い,両方は用いない。
標高1 000 m1 500 m及び1 500 m3 000 mの場合,補正係数は,表2の値から線形補間で得られ
る。
表2−標高補正係数 : 試験電流及び温度上昇
標高の最高値 定格電流の補正係数 温度上昇の補正係数
m
(2) (3)
1 000 1.0 1.0
1 500 0.99 0.98
3 000 0.96 0.92
c) 大気には,じんあい,煙,腐食性ガス,可燃性ガス,蒸気又は塩分による,過度又は異常な汚損がな
い。
d) 屋内設置の場合の湿度条件は,次を指針として使用できる。

――――― [JIS C 4604 pdf 5] ―――――

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JIS C 4604:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60282-1:2009(MOD)
  • IEC 60282-1:2009/AMENDMENT 1:2014(MOD)

JIS C 4604:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4604:2017の関連規格と引用規格一覧