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C 5381-311 : 2016 (IEC 61643-311 : 2013)
V V
VS
Vgl G
Ve
Va A
i t
A
G
c) DTの電圧及び電流波形を結合 a) DTの正弦波電圧印加時における電圧時間特性
したV-I特性
i
t
b) DTの正弦波電圧印加時における電流時間特性
VS : 直流放電開始電圧 Va : アーク電圧 G : グローモード範囲
Vgl : グロー電圧 Ve : 消弧電圧 A : アークモード範囲
図1−GDTの電圧及び電流特性
3.1.11
消弧電圧(extinction voltage)
放電(電流の流れ)が終了するときの電圧。
3.1.12
フェールセーフ(failsafe,fail-short)
熱的に動作する外部短絡機構。
3.1.13
続流(follow on current)
GDTが放電後に電源から流す電流。
注記 過熱を避けるためにGDTが消弧することを求めている。
3.1.14
ガス入り放電管,GDT(gas discharge tube)
高い過渡電圧から機器及び/又は人を防護するために,設計したガスの混合及び圧力をコントロールし
て封止した二つ又は三つの電極をもつ,一つ又は複数のギャップ。
――――― [JIS C 5381-311 pdf 6] ―――――
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C 5381-311 : 2016 (IEC 61643-311 : 2013)
3.1.15
グロー電流(glow current,glow mode current)
適切な回路インピーダンスを用いて,電流を放電後グローモードからアークモードへの転移電流以下の
値に制限したときにGDTに流れる電流。
注記 図1 b)の領域Gを参照。
3.1.16
グロー・アーク転移電流(glow-to-arc transition current)
GDTがグローモードからアークモードに転移するのに必要な電流。
注記 図1 b)の領域Gを参照。
3.1.17
グロー電圧(glow voltage,glow mode voltage)
グロー電流が流れたときのGDTの電圧降下のピーク値。
注記 図1 a)の領域Gを参照。
3.1.18
インパルス放電開始電圧(impulse sparkover voltage)
GDTの端子間に,指定する電圧上昇率及び極性のインパルスによって放電電流が流れる前の電圧の最大
値。
3.1.19
インパルス波形(impulse waveshape)
波頭長を“x μs”とし,波尾長を“y μs”をもつサージ波形を“x/y”で表す波形。
3.1.20
公称交流放電電流(nominal alternating discharge current)
GDTが規定する時間に通電できる交流電流。
注記 この交流電流の周波数範囲は,15 Hz62 Hzである。
3.1.21
公称直流放電開始電圧(nominal d.c. sparkover voltage)
特定の形式の放電開始電圧の目標値を示すために製造業者が指定する直流電圧。
注記1 公称直流放電開始電圧は,一般的に75 V,90 V,150 V,200 V,230 V,250 V,300 V,350 V,
420 V,500 V,600 V,800 V,1 000 V,1 200 V,1 400 V,1 800 V,2 100 V,2 700 V,3 000 V,
3 600 V,4 000 V及び4 500 Vである。
注記2 製造業者と使用者との間で同意した値を用いることが望ましい。
3.1.22
公称インパルス放電電流(nominal impulse discharge current)
GDTの評価時に用いる規定する波形のインパルス電流のピーク値。
3.1.23
放電開始(sparkover,breakdown)
ほとんど無限大の値から比較的低い値への急激なギャップ抵抗の変移する瞬間。
3.1.24
線間電圧(transverse voltage)
放電電流が回路に流れているときに発生する二つのギャップの端子A−C間及び端子B−C間の放電電
――――― [JIS C 5381-311 pdf 7] ―――――
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C 5381-311 : 2016 (IEC 61643-311 : 2013)
圧の差(図3参照)。
注記 線間電圧は,A−C間とB−C間とのインパルス放電開始電圧(縦サージ電圧)の動作不ぞろえ
で発生するため,3極GDTだけに適用する。
3.2 図記号
2極GDTの場合は図2,及び3極GDTの場合は図3に示す図記号を用いる。
図2−2極GDTの図記号 図3−3極GDTの図記号
4 使用条件
4.1 低温
GDTは,JIS C 60068-2-1の試験Abに規定する温度−40 ℃で2時間の低温試験に,損傷することなく
耐えなければならない。GDTは,温度−40 ℃で,表1に規定する直流及びインパルス放電開始電圧の要
求事項を満足しなければならない。
4.2 大気圧及び高度
大気圧は,80 kPa106 kPaとする。
これらの値は,海面からの高度+2 000 m−500 mの大気圧に相当する。
4.3 周囲温度
周囲温度は,次の動作範囲及び保存範囲とする。この周囲温度は,試験対象の部品に近い周辺の空気又
はその他の媒質の温度である。
フェールセーフをもたないGDTの動作範囲 : −40 ℃+90 ℃
フェールセーフをもつGDTの動作範囲 : −40 ℃+70 ℃
注記 この温度範囲は,JIS C 60721-3-3の分類3K7に対応している。
フェールセーフをもたないGDTの保存範囲 : −40 ℃+90 ℃
フェールセーフをもつGDTの保存範囲 : −40 ℃+40 ℃
4.4 相対湿度
相対湿度は,4.3に規定する温度,及び4.2に規定する気圧による飽和水蒸気圧に対する実際の水蒸気圧
との比率を,パーセントで表す。
通常の相対湿度範囲は,5 %95 %とする。
注記 この湿度範囲は,JIS C 60364-5-51の等級AB4に対応している。
5 機械的要求事項及び材料
5.1 端子強度
――――― [JIS C 5381-311 pdf 8] ―――――
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C 5381-311 : 2016 (IEC 61643-311 : 2013)
使用者は,端子強度試験の適用が可能な場合,JIS C 60068-2-21に規定する試験の中から適切な試験を
選定し試験する。
5.2 はんだ付け性
はんだ付け性は,JIS C 60068-2-20の試験Ta方法1に規定する試験を行い,その要求事項を満足しなけ
ればならない。
5.3 放射線
GDTは,放射性物質を含んではならない。
5.4 表示
GDTには,次の情報を明瞭で,かつ,永久的な方法で表示しなければならない。
a) 公称直流放電電圧
b) 製造年月日又は製造ロット番号
c) 製造業者名又は商標
d) 形式番号
e) (削除)
注記1 必要な情報は,製造業者と使用者との間の合意によってコード化してもよい。
注記2 これらの情報の表示に必要な十分な空間がない場合,製造業者と使用者との間の合意によっ
て技術的書類で提供することが望ましい。
6 一般
6.1 故障率
試験において,電気的特性,サンプルの寸法などによる故障率は,品質保証要求事項とし,この規格で
は規定しない。
6.2 標準大気状態
試験環境は,使用用途に応じてGDTに適用する。特に規定がない場合,次の周囲条件で試験を行う。
− 温度 : 15 ℃35 ℃
− 相対湿度 : 25 %75 %
7 電気的要求事項
7.1 一般
この規格で規定する電気的要求事項は,最小の要求事項である。使用者は,異なる値を指定してもよい。
7.2 初期値
7.2.1 放電開始電圧
図2に示す2極GDTの電極A−C間,又は図3に示す3極GDTのライン電極A又はBと接地電極C
との間の放電開始電圧は,表1の限度内とする。
――――― [JIS C 5381-311 pdf 9] ―――――
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C 5381-311 : 2016 (IEC 61643-311 : 2013)
表1−直流及びインパルス放電開始電圧の要求事項(初期値)
単位 V
公称直流放電開始電圧の推奨値 直流放電開始電圧 インパルス放電開始電圧
(初期値) (初期値)
100 V/s2 kV/s 1 kV/μs
最小値 最大値 (測定数の99.7 %が含まれる範囲)
75 57 93 650未満
90/1 a) 72 108 600未満
90/2 a) 72 108 500未満
150 120 180 600未満
200/1 a) 160 240 700未満
200/2 a) 160 240 450未満
230/1 a) 184 280 700未満
230/2 a) 184 280 450未満
250 200 300 700未満
300 240 360 1 000未満
350/1 a) 280 420 1 000未満
350/2 a) 265 455 800未満
420/1 a) 360 520 1 100未満
420/2 a) 360 520 850未満
500/1 a) 400 600 1 200未満
500/2 a) 400 600 900未満
600/1 a) 480 720 1 400未満
600/2 a) 480 720 1 000未満
800 640 960 1 600未満
1 000 800 1 200 2 000未満
1 200 960 1 440 1 600未満
1 400 1 120 1 680 2 800未満
1 800 1 440 2 160 3 600未満
2 100 1 680 2 520 4 000未満
2 700 2 160 3 240 4 500未満
3 000 2 400 3 600 4 500未満
3 600 2 900 4 300 5 000未満
4 000 3 200 4 800 5 500未満
4 500 3 600 5 400 6 000未満
注記1 公称直流放電開始電圧は,2極GDTの場合にはA−C間,及び3極GDTの場合にはA
−C間及びB−C間の直流放電開始電圧を示す。
注記1A 100 V/s2 kV/s,1 kV/μsなどは,各放電開始電圧の測定に使用する波形の電圧上昇率
を示す。
注a) “90/1”及び“90/2”のように示した“/1”及び“/2”は,インパルス放電開始電圧の違
いを示す。
3極GDTにおけるライン電極A−B間の直流放電開始電圧は,ライン電極A又はBと接地電極Cとの
間の2倍以下で,表1の2列目にある直流放電開始電圧の最小値以上とする。
7.2.2 絶縁抵抗
絶縁抵抗値は,1 GΩ以上とする。
7.2.3 静電容量
静電容量値は,20 pF以下とする。
――――― [JIS C 5381-311 pdf 10] ―――――
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JIS C 5381-311:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61643-311:2013(IDT)
JIS C 5381-311:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.040 : 電気通信システム > 33.040.99 : 通信システムのその他の装置
JIS C 5381-311:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60068-2-1:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
- JISC60068-2-20:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-20部:試験―試験T―端子付部品のはんだ付け性及びはんだ耐熱性試験方法
- JISC60068-2-21:2009
- 環境試験方法―電気・電子―第2-21部:試験―試験U:端子強度試験方法
- JISC61000-4-5:2018
- 電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験