JIS C 5415:1995 規格概要
この規格 C5415は、JIS C 5410に基づき,公称インピーダンス50Ω,電圧500V(実効値),周波数500MHz以下の定格で設計されたC05形コネクタについて規定。
JISC5415 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C5415
- 規格名称
- 高周波同軸C05形コネクタ
- 規格名称英語訳
- C05 type connectors for radio frequency coaxial cables
- 制定年月日
- 1970年10月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 33.120.10, 33.120.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
- 改訂:履歴
- 1970-10-01 制定日, 1973-10-01 確認日, 1976-10-01 改正日, 1980-01-01 確認日, 1985-02-01 確認日, 1990-06-01 確認日, 1995-11-01 改正日, 2001-09-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS C 5415:1995 PDF [12]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 5415-1995
高周波同軸C 05形コネクタ
C 05 type connectors for radio frequency coaxial cables
1. 適用範囲 この規格は,JIS C 5410に基づき,公称インピーダンス50 電圧500V(実効値)周波数,
500MHz以下の定格で設計されたC 05形コネクタ(以下,コネクタという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 3501 高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁編組形)
JIS C 5401 電子機器用コネクタ通則
JIS C 5410 高周波同軸コネクタ通則
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 5401及びJIS C 5410の用語の定義による。
3. 形名の構成 形名の構成は,JIS C 5410の4.1による。
4. 種類 C 05形コネクタの種類は,表1のとおりとする。
表1
形名 コネクタ形状 コンタクト形状 適用ケーブル(1) 形状・寸法
(JIS C 3501)
CN C05 SPF1.5 接栓 めす 1.5D-2V 付図1
1.5C-2V*
CN C05 LPF1.5 L形接栓 めす 1.5D-2V 付図2
1.5C-2V*
CN C05 SPM1.5 接栓 おす 1.5D-2V 付図3
1.5C-2V*
CN C05 CRM1.5 接栓座 おす 1.5D-2V 付図4
1.5C-2V*
CN C05 SRM 接栓座 おす − 付図5
CN C05 SAMM アダプタ おす−おす − 付図6
注(1) *印を付けたケーブルは,インピーダンスが整合しないもので,しかもケーブル接続強度を
満足しないものもある。
5. 構造
5.1 構造及び形状と寸法 結合部寸法は,図1及び図2のとおりとする。その他個別の形状と寸法は,
表1に指定された付図による。ただし,金属部分の寸法は,表面処理後のものとする。
なお,寸法指定がない箇所の構造及び形状は一例とし,また,寸法差の指定がない寸法の許容差は,JIS
C 5410の8.2による。
――――― [JIS C 5415 pdf 1] ―――――
2
C 5415-1995
図1 図2
5.2 材料 材料は,JIS C 5410の8.3.1による。
5.3 仕上げ 仕上げは,JIS C 5410の8.3.2による。
6. 性能
6.1 電気的性能
(1) 絶縁抵抗 絶縁抵抗は,JIS C 5410の7.2.1によって直流約500Vで測定し,500M 坎 上でなければな
らない。
(2) 耐電圧 耐電圧は,JIS C 5410の7.2.2によって500V(実効値)の電圧を加えたとき,異状があって
はならない。
(3) 接触抵抗 接触抵抗は,JIS C 5410の7.2.3によって試験したとき,10m 坎 下でなければならない。
(4) 電圧定在波比 電圧定在波比は,JIS C 5410の7.2.4によって500MHzまで測定したとき,1.2以下で
なければならない。
6.2 機械的性能
(1) 互換性 互換性は,図1の結合部をもつコネクタと図2の結合部をもつコネクタが異状なく結合しな
ければならない。
(2) めすコンタクトの保持力 めすコンタクトの保持力は,図3に示すピンゲージを用い,JIS C 5410の
7.3.4によって試験を行ったとき,0.5N以上でなければならない。
――――― [JIS C 5415 pdf 2] ―――――
3
C 5415-1995
図3
(3) 抜け止めのあるコンタクトの固定力 抜け止めのあるコンタクトの固定力は,5N以上の力を加え,JIS
C 5410の7.3.5を満足しなければならない。
(4) ケーブル接続強度 ケーブル接続強度は,コネクタ及び適用ケーブルにより表2の引張力を加え,JIS
C 5410の7.3.7を満足しなければならない。
表2
形名 適用ケーブル 引張力N
(JIS C 3501)
CN C05 SPF1.5 1.5D-2V 50以上
CN C05 LPF1.5
CN C05 SPM1.5
CN C05 CRM1.5
備考 ケーブルを通常取り付ける方法の一例を参考図1に示す。
(5) 取付部強度 取付部強度は,125Nの引張力を加え,JIS C 5410の7.3.9を満足しなければならない。
(6) 繰り返し動作 繰り返し動作は,JIS C 5410の7.3.10によって1 000回の抜き差しをした後,接触抵
抗は20m 坎 下でなければならない。
6.3 耐食性 耐食性は,JIS C 5410の7.4.5に基づき試験を行った後,耐電圧は6.1(2)を満足し,接触抵
抗は50m 坎 下でなければならない。
7. 試験
7.1 試験場所の標準状態 試験場所の標準状態は,JIS C 5410の9.1による。
7.2 試験項目 試験項目は,付表1による。
8. 表示 表示は,JIS C 5410の11.による。
――――― [JIS C 5415 pdf 3] ―――――
C5
4
付表1 C05形コネクタ試験項目一覧表
41
試験項目 構造・表示 電気的性能 機械的性能 耐食性
5-
1
絶縁抵抗 耐電圧 接触抵抗 電圧定 互換性 ケーブル
めすコンタク 抜け止めのあ 繰り返し
取付部強度
995
在波比 トの保持力 接続強度
るコンタクト 動作
適用 の固定力
箇条
形名 5.及び8. 6.1(1) 6.1(2) 6.1(3) 6.1(4) 6.2(1) 6.2(2) 6.2(3) 6.2(4) 6.2(5) 6.2(6) 6.3
CN C05 SPF1.5 ○ ○ ○ ○ △ ○ △ − △ − △ △
CN C05 LPF1.5 ○ ○ ○ ○ △ ○ △ △ △ − △ △
CN C05 SPM1.5 ○ ○ ○ ○ △ ○ − − △ − △ △
CN C05 CRM1.5 ○ ○ ○ ○ △ ○ − − △ △ △ △
CN C05 SRM ○ ○ ○ ○ − ○ − △ − △ △ △
CN C05 SAMM ○ ○ ○ ○ △ ○ − △ − − △ △
備考 原則として,○印は一般試験,△印は特殊試験に適用する。
――――― [JIS C 5415 pdf 4] ―――――
5
C 5415-1995
付図1
備考 この図の中の括弧を付けた数値は,参考のために示す。
部品番号 部品名称 材質 処理 数量 備考
1 締付金具 黄銅 金めっき 1
2 クランプ 黄銅 金めっき 1
3 座金 黄銅 金めっき 1
4 絶縁体 ふっ素樹脂 − 1
5 中心コンタクト ベリリウム銅 金めっき 1
6 絶縁体 ふっ素樹脂 − 1
7 ばねリング ベリリウム銅 金めっき 1
8 シェル 黄銅 金めっき 1
――――― [JIS C 5415 pdf 5] ―――――
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JIS C 5415:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.120 : 電気通信設備の部品及び付属部品 > 33.120.30 : R.F.コネクタ
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.120 : 電気通信設備の部品及び付属部品 > 33.120.10 : 同軸ケーブル.導波管
JIS C 5415:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3501:1993
- 高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁編組形)
- JISC5401:1991
- 電子機器用コネクタ通則
- JISC5410:1991
- 高周波同軸コネクタ通則