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JIS C 5410:1991 規格概要
この規格 C5410は、JIS C 5401に基づき電子機器に用いる高周波同軸コネクタの共通的事項及び電子機器用高周波同軸コネクタの個別規格に規定すべき事項について規定。
JISC5410 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C5410
- 規格名称
- 高周波同軸コネクタ通則
- 規格名称英語訳
- General rules of connectors for radio frequency coaxial cables
- 制定年月日
- 1970年10月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60169-1:1987(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 33.120.10, 33.120.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
- 改訂:履歴
- 1970-10-01 制定日, 1973-10-01 確認日, 1976-10-01 改正日, 1980-01-01 確認日, 1985-02-01 確認日, 1991-08-01 改正日, 1996-07-01 確認日, 2001-09-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS C 5410:1991 PDF [30]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 5410-1991
高周波同軸コネクタ通則
General rules of connectors for radio frequency coaxial cables
1. 適用範囲 この規格は,JIS C 5401に基づき主として電子機器に用いる高周波同軸コネクタ(以下,
コネクタという。)の共通的事項及び電子機器用高周波同軸コネクタの個別規格(以下,個別規格という。)
に規定すべき事項について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 0042 環境試験方法(電気・電子)バンプ試験方法
JIS C 3501 高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁編組形)
JIS C 5401 電子機器用コネクタ通則
JIS C 5402 電子機器用コネクタ試験方法
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
IEC 169-1 (1987) adio-frequency connectors. Part 1 : General requirements and measuring
methods
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 5401及びJIS C 5402の規定によるほか,次
による。
(1) プラグコネクタ(接せん) ケーブルなどの自由端に取り付けるコネクタ。
(2) レセプタクルコネクタ(接せん座) パネルやシャーシなどに取り付けて使用するコネクタ。
(3) アダプタコネクタ 2個以上のコネクタ間を接続するコネクタ。
(4) キャップ コネクタ結合部の防水,防じん(塵),保護などのために用いるふた。
(5) 接続ナット 結合部の一部で,コネクタの結合を助け,コネクタ相互間を保持するための袋ナット。
(6) 接続スリーブ 結合部の一部で,コネクタの結合を助け,コネクタ相互間を保持するためのバヨネッ
トロック溝を設けた金具。
(7) スタッド 結合部の一部で,コネクタの結合を助け,コネクタ相互間を保持するため,接続スリーブ
と結合する突起物。
(8) 中心コンタクト コネクタの中心部にある接触子で,これを接触させることによって高周波電流を流
すことを目的とした部品。
(9) 外部コンタクト コネクタの絶縁体外部にある接触子で,これを接触させることによって,中心コン
タクトを流れる高周波電流の漏れを防ぎ,インピーダンス整合をとることを目的とした部品。
3. 規格の体系及び優先順位 コネクタの規格の体系及び優先順位は,JIS C 5401の3.(規格の体系及び
優先順位)による。
なお,この規格 (JIS C 5410) は,品種別通則に該当する。
――――― [JIS C 5410 pdf 1] ―――――
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C 5410-1991
4. 形名
4.1 形名の構成 形名の構成は,次の配列による。
(1) プラグコネクタ,レセプタクルコネクタ及びアダプタコネクタを表す場合
例
(2) キャップを表す場合
例
4.2 記号
4.2.1 コネクタ コネクタを表す記号は,CNとする。
4.2.2 形式 形式を表す記号は,Cと2数字で表すC□□とする。
なお,2数字は個別規格による。
備考 □は数字を表す。
4.2.3 コネクタ形状 コネクタ形状を表す記号は,2英大文字で表し表1による。
表1 コネクタ形状
記号 形状(図1参照)
SP 結合部軸とケーブル挿入口軸とが直線上にあるプラグコネクタ(接せ
ん)
LP 結合部軸とケーブル挿入口軸とが直交するプラグコネクタ(接せん)
SR 結合部軸が取付け面と直交するレセプタクルコネクタ(接せん座)
LR 結合部軸が取付け面と並行なレセプタクルコネクタ(接せん座)
CR 適合同軸ケーブルが接続保持できるレセプタクルコネクタ(接せん座)
SA 二つの結合部軸が直線上にあるアダプタコネクタ
LA 二つの結合部軸が直交するアダプタコネクタ
TA 三つの結合部軸がT形のアダプタコネクタ
PA パネル,シャーシなどに取り付けて使用するアダプタコネクタ
PC プラグコネクタ結合部に取り付けるキャップ
RC レセプタクルコネクタ結合部に取り付けるキャップ
――――― [JIS C 5410 pdf 2] ―――――
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C 5410-1991
図1 コネクタ機能図例
4.2.4 コンタクト形状 コンタクト形状を表す記号は,1英大文字で表し表2による。
表2 コンタクト形状
記号 形状
M 電気的に接触する部分がおす形のもの
F 電気的に接触する部分がめす形のもの
H 電気的に接触する部分が双方同形のもの
X 電気的に接触する部分が上記以外の形状
備考1. アダプタコネクタは,コンタクトが2個以上
あるため,表2の記号を組み合わせて表す。
2. 異なる記号を2個並べる場合は,Fを先にし
て表す。ただし,T形アダプタの場合は,次
に示す略図の※印部分のコンタクト記号を
中央にして表す。
例 CNC01TA FMF
4.2.5 適用ケーブルの太さ 適用ケーブルの太さを表す記号は,表3による。
なお,適用ケーブルは,JIS C 3501の規定による。
――――― [JIS C 5410 pdf 3] ―――――
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C 5410-1991
表3 適用ケーブルの太さ
単位 mm
記号 適用ケーブル
ケーブル記号 絶縁体基本外形寸法
008V 0.8D-2V 0.8
015V 1.5D-2V 1.6
1.5C-2V
025V 2.5D-2V 2.7
2.5C-2V 2.4
030V 3D-2V 3.0
3C-2V 3.1
3C-2VCS
3C-2VS
050V 5D-2V 4.8
5C-2V 4.9
050W 5D-2W 4.8
5C-2W 4.9
070V 7C-2V 7.3
080V 8D-2V 7.8
100V 10D-2V 9.7
10C-2V 9.4
0000 ケーブルがないもの
4.2.6 特殊構造 特殊構造を表す記号は,1英大文字で表し表4による。
表4 特殊構造
記号 構造
W 屋外で使用できる防水構造のもの
P 耐気圧形として使用できる気密構造の
もの
H 高電圧に耐えられる構造のもの
T 高温又は低温に耐えられる構造のもの
X 特殊構造を特に規定しないもの
4.2.7 等級 等級を表す記号は,X(品質評価について特に規定しないもの)とする。
4.2.8 その他必要な事項 その他必要な事項を表す記号は,4.2.14.2.7では表せない性能,構造,材質
及びその他必要な事項を表す場合に適用し,個別規格に規定する。
5. 定格
5.1 使用温度範囲 使用温度範囲は,表5のいずれかの範囲とし個別規格に規定する。
表5 使用温度範囲
単位 ℃
−25+85
−40+85
−40+125
−40+155
−55+125
−55+155
5.2 定格電圧 定格電圧は,表6のいずれかの値とし個別規格に規定する。
――――― [JIS C 5410 pdf 4] ―――――
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C 5410-1991
表6 定格電圧
単位V (交流実効値)
100 250
160 500
200 1600
5.3 公称特性インピーダンス 公称特性インピーダンスは,表7のいずれかの値とし個別規格に規定す
る。
表7 公称特性インピーダンス
単位 圀
50 75
5.4 定格周波数 定格周波数は,表8のいずれかの値とし個別規格に規定する。
表8 定格周波数
200MHz 10GHz
500MHz 18GHz
1.5GHz 26.5GHz
4.0GHz
6. 耐候性による分類 耐候性による分類は,三組の数字を並べ斜線で区切って表し,表9のいずれかか
ら選び個別規格に規定する。
表9 耐候性による分類
25/085/04 第1組 耐寒性試験温度を2数字で表す。
40/085/04 第2組 耐熱性試験温度を3数字で表す。
なお,温度が100℃未満の場合は,その数
40/125/04
字の前に0を付けて3数字とする。
40/085/21
第3組 耐湿性(定常状態)の試験日数を2数字で表
40/125/21
す。
40/155/21
なお,試験日数が10日未満の場合は,そ
40/085/56
の数字の前に0を付けて2数字とする。
40/125/56
例 第1組 第2組 第3組
40/155/56
10 / 085 / 04
55/125/21
55/155/21
55/125/56
55/155/56
例は,耐寒性試験温度 (−40℃),耐熱性試験温度 (85℃),耐湿性試験日数(4日間)の試験を行うこと
を表す。
7. 性能
7.1 一般 性能に関する項目及び規格値は,個別規格に規定する。
7.2 電気的性能
7.2.1 絶縁抵抗 絶縁抵抗値は,9.2.1の試験をしたとき,個別規格の規定を満足しなければならない。
7.2.2 耐電圧 耐電圧は,9.2.2の試験をしたとき,個別規格に規定する異常があってはならない。
7.2.3 接触抵抗 接触抵抗値は,9.2.3の試験をしたとき,個別規格の規定を満足しなければならない。
――――― [JIS C 5410 pdf 5] ―――――
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JIS C 5410:1991の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60169-1:1987(MOD)
JIS C 5410:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.120 : 電気通信設備の部品及び付属部品 > 33.120.30 : R.F.コネクタ
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.120 : 電気通信設備の部品及び付属部品 > 33.120.10 : 同軸ケーブル.導波管
JIS C 5410:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3501:1993
- 高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁編組形)
- JISC5401:1991
- 電子機器用コネクタ通則
- JISC5402:1992
- 電子機器用コネクタ試験方法
- JISC60068-2-29:1995
- 環境試験方法―電気・電子―バンプ試験方法