JIS C 5419:1995 高周波同軸C11形コネクタ

JIS C 5419:1995 規格概要

この規格 C5419は、JIS C 5410に基づき,インピーダンス非整合の電圧500V(実効値),周波数200MHz以下の定格で設計されたC11形コネクタについて規定。

JISC5419 規格全文情報

規格番号
JIS C5419 
規格名称
高周波同軸C11形コネクタ
規格名称英語訳
C11 type connectors for radio frequency coaxial cables
制定年月日
1970年10月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

33.120.10, 33.120.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
改訂:履歴
1970-10-01 制定日, 1973-10-01 確認日, 1976-10-01 改正日, 1980-01-01 確認日, 1985-02-01 確認日, 1990-06-01 確認日, 1995-11-01 改正日, 2001-09-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS C 5419:1995 PDF [11]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 5419-1995

高周波同軸C 11形コネクタ

                C 11 type connectors for radio frequency coaxial cables
1. 適用範囲 この規格は,JIS C 5410に基づき,インピーダンス非整合の電圧500V(実効値),周波数
200MHz以下の定格で設計されたC 11形コネクタ(以下,コネクタという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 3501 高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁編組形)
JIS C 5401 電子機器用コネクタ通則
JIS C 5410 高周波同軸コネクタ通則
JIS K 6915 フェノール樹脂成形材料
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 5401及びJIS C 5410の用語の定義による。
3. 形名の構成 形名の構成は,JIS C 5410の4.1による。
4. 種類 C 11形コネクタの種類は,表1のとおりとする。
表1
形名 コネクタ形状 コンタクト形状 適用ケーブル 形状・寸法
(JIS C 3501)
接栓 おす 3C-2V 付図1
CN C11 SPM3
3D-2V
5C-2V
CN C11 SPM5
5D-2V
CN C11 SPM5W 5D-2W
CN C11 SPM7 7C-2V
10C-2V
CN C11 SPM10 付図2
10D-2V
CN C11 SRF 接栓座 めす − 付図3
CN C11 SAFF アダプタ めす−めす − 付図4
CN C11 LAFM L形アダプタ めす−おす − 付図5
CN C11 DC キャップ − − 付図6
5. 構造
5.1 構造及び形状と寸法 結合部寸法は,図1及び図2のとおりとする。その他個別の形状と寸法は,
表1に指定された付図による。ただし,金属部分の寸法は,表面処理後のものとする。
なお,寸法指定がない箇所の構造及び形状は一例とし,また,寸法差の指定がない寸法の許容差は,JIS

――――― [JIS C 5419 pdf 1] ―――――

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C 5419-1995
C 5410の5.1による。
図1 図2
5.2 材料 材料は,JIS C 5410の8.3.1による。ただし,絶縁材料は,JIS K 6915又はこれと同等以上の
ものを使用すること。
5.3 仕上げ 仕上げは,JIS C 5410の8.3.2による。
6. 性能
6.1 電気的性能
(1) 絶縁抵抗 絶縁抵抗は,JIS C 5410の7.2.1によって直流約500Vで測定し,100M 坎 上でなければな
らない。
(2) 耐電圧 耐電圧は,JIS C 5410の7.2.2によって1 000V(実効値)の電圧を加えたとき,異状があっ
てはならない。
(3) 接触抵抗 接触抵抗は,JIS C 5410の7.2.3によって試験したとき,3m 坎 下でなければならない。
6.2 機械的性能
(1) 互換性 互換性は,図1の結合部をもつコネクタと図2の結合部をもつコネクタが異状なく結合しな
ければならない。
(2) めすコンタクトの保持力 めすコンタクトの保持力は,図3に示すピンゲージを用い,JIS C 5410の
7.3.4によって試験を行ったとき,1.0N以上でなければならない。

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C 5419-1995
図3
(3) 抜け止めのあるコンタクトの固定力 抜け止めのあるコンタクトの固定力は,10N以上の力を加え,
JIS C 5410の7.3.5を満足しなければならない。
(4) 結合部接続強度 結合部接続強度は,300Nの引張力を加え,JIS C 5410の7.3.8を満足しなければな
らない。
(5) 取付部強度 取付部強度は,500Nの引張力を加え,JIS C 5410の7.3.9を満足しなければならない。
(6) 繰り返し動作 繰り返し動作は,JIS C 5410の7.3.10によって5 000回の抜き差しをした後,接触抵
抗は10m 坎 下でなければならない。
6.3 耐食性 耐食性は,JIS C 5410の7.4.5に基づき試験を行った後,耐電圧は6.1(2)を満足し,接触抵
抗は50m 坎 下でなければならない。
7. 試験
7.1 試験場所の標準状態 試験場所の標準状態は,JIS C 5410の9.1による。
7.2 試験項目 試験項目は,付表1による。
8. 表示 表示は,JIS C 5410の11.による。
付表1 C11形コネクタ試験項目一覧表
試験項目構造・ 電気的性能 機械的性能 耐食性
表示 絶縁抵抗耐電圧 接触抵抗互換性 抜け止め
めすコン 結合部 取付部 繰り返し
タクトの 接続強度
のあるコ 強度 動作
適用 保持力 ンタクト
箇条 の固定力
形名 5.及び8.6.1(1) 6.1(2) 6.1(3) 6.2(1) 6.2(2) 6.2(3) 6.2(4) 6.2(5) 6.2(6) 6.3
CN C11 SPM3 ○ ○ ○ ○ ○ − − △ − △ △
CN C11 SPM5 ○ ○ ○ ○ ○ − − △ − △ △
CN C11 SPM5W ○ ○ ○ ○ ○ − − △ − △ △
CN C11 SPM7 ○ ○ ○ ○ ○ − − △ − △ △
CN C11 SPM1O ○ ○ ○ ○ ○ − − △ − △ △
CN C11 SRF ○ ○ ○ ○ ○ △ △ − △ △ △
CN C11 SAFF ○ ○ ○ ○ ○ △ △ − − △ △
CN C11 LAFM ○ ○ ○ ○ ○ △ − △ − △ △
CN C11 DC ○ − − − − − − − − − △
備考 原則として,○印は一般試験,△印は特殊試験に適用する。

――――― [JIS C 5419 pdf 3] ―――――

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C 5419-1995
付図1
備考 この図の中の括弧を付けた数値は,参考のために示す。
形名 寸法
A B C Aねじ
+00.3 +00.2
CN C11 SPM3 6.2 4.5 3.0 −
+00.3 +00.2
CN C11 SPM5 8.2 6.5 4.0 −
+00.3 +00.2
CN C11 SPM5W 8.8 7.1 4.0 −
+00.3 +00.2
CN C11 SPM7 10.9 9.5 4.0 M12×1.5
部品番号 部品名称 材質 処理 数量 備考
1 シェル 黄銅 銀めっき 1
2 接続ナット 黄銅 銀めっき 1
3 絶縁体 フェノール樹脂 − 1
4 中心コンタクト 黄銅 銀めっき 1

――――― [JIS C 5419 pdf 4] ―――――

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C 5419-1995
付図2
備考 この図の中の括弧を付けた数値は,参考のために示す。
部品番号 部品名称 材質 処理 数量 備考
1 シェル 黄銅 銀めっき 1
2 止めねじ 黄銅 銀めっき 1
3 接続ナット 黄銅 銀めっき 1
4 絶縁体 フェノール樹脂 − 1
5 中心コンタクト 黄銅 銀めっき 1

――――― [JIS C 5419 pdf 5] ―――――

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