この規格ページの目次
- 4 試験の目的
- 5 試験装置の概要
- 5.1 バーナ
- 5.2 ガス供給源
- 5.3 試験炎
- 5.4 調節弁
- 5.5 燃焼試験箱/チャンバー
- 5.6 敷物
- 5.7 計時装置
- 6 試験試料(供試品)
- 7 試験炎の接炎時間
- 8 前処理条件及び試験条件
- 8.1 前処理条件
- 8.2 試験条件
- 9 試験手順
- 9.1 一般事項
- 9.2 試験試料(供試品)の置き方
- 9.3 ニードルフレームの接炎
- 9.4 試験試料(供試品)の個数
- 10 観察及び測定
- 11 試験結果の評価基準
- 12 関連規格に規定すべき事項
- 13 試験結果報告書
- JIS C 60695-11-5:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 60695-11-5:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 60695-11-5:2018の関連規格と引用規格一覧
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C 60695-11-5 : 2018 (IEC 60695-11-5 : 2016)
3.8
火炎(flame)(名詞)
通常は,光の放射を伴う,気相における急速及び持続的,かつ,亜音速の燃焼。
注記 ISO 13943:2008の4.133参照。
3.9
赤熱している(glowing)(名詞)
強烈な熱によって発光している状態。
注記 ISO 13943:2008の4.168参照。
3.10
赤熱燃焼(glowing combustion)
火炎は出さないが,燃焼ゾーンから光の放出を伴う固相中での物質の燃焼。
注記 ISO 13943:2008の4.169参照。
3.11
着火(広義の場合)(ignition)
燃焼が開始すること。
注記 ISO 13943:2008の4.187参照。
3.12
着火(有炎燃焼の場合)(ignition)
持続火炎が開始すること。
注記 ISO 13943:2008の4.188参照。
3.13
包装用薄葉紙(wrapping tissue)
主に繊細な物の保護のための包装又は贈り物の包みを意図される,一般に坪量12 g/m230 g/m2の柔ら
かくて強く,かつ軽い包装紙。
注記 ISO 4046-4:2016の4.215参照。
4 試験の目的
この試験は,規定の条件下で試験炎によって着火する部分がないこと,又は試験炎によって着火した可
燃性部分が,炎又は試験試料から落下した燃焼滴下物又は赤熱滴下物によって,火が燃え広がることがな
く,かつ,燃焼の持続時間及び燃焼距離が許容値以下であるかどうかを調べることを目的とする。
試験試料への接炎に用いる試験炎は,製品を用いる状態において,部品から発生することが起こり得る
ような炎を模擬している。このような炎は,例えば,電気的な接触不良などで発生する場合もある。
この試験が適用される製品規格には,可能な限り,接炎時間及び判定基準を規定する必要がある。
5 試験装置の概要
5.1 バーナ
試験炎を作るためのバーナチューブは,長さ35 mm以上,内径0.5 mm±0.1 mm及び外径0.9 mm以下の
ものを使用する。
注記 ISO 9626:2016 [1](標準厚さ0.8 mm又は薄い厚さ)に規定するチューブが,この要求に合致す
る。
――――― [JIS C 60695-11-5 pdf 6] ―――――
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C 60695-11-5 : 2018 (IEC 60695-11-5 : 2016)
5.2 ガス供給源
バーナには,純度95 %以上のブタンガス又はプロパンガスを供給する。
注記 燃料としてプロパンガス及びブタンガスを用いた確認試験の結果の比較を附属書Cに示す。
5.3 試験炎
バーナチューブの軸を垂直に保ち,供給ガスを着火する。暗い背景で明かりを暗くして見たときに試験
炎の全体的な高さが12 mm±1 mmになるよう,ガス流量を調節する(図1参照)。試験炎は左右対称とな
っていることを確認する。試験炎が安定した状態に達するまで,5分間以上放置する。バーナチューブに
空気の混入がないようにする。
試験炎は,附属書Aに規定する装置及び手順によって確認する。
5.4 調節弁
試験炎が規定の高さに収まるよう,調節弁を用いてガス流量を調節する。
5.5 燃焼試験箱/チャンバー
燃焼試験箱の容積は,0.5 m3以上とする。燃焼試験箱の中は,燃焼中の試験試料の周囲に生じる空気の
対流を除き,空気の流れがないもの(ドラフトフリー環境)とする。燃焼試験箱は,試験の進行状況を観
察できるものとする。燃焼試験箱の内部表面は,暗色にする。燃焼試験箱の内部の照度は,20 lx未満とす
る。この照度は,試験試料を設置する場所に,照度計を燃焼試験箱の背面に向けて設置して,測定する。
安全性及び利便性を考慮して,完全に密閉できる燃焼試験箱/チャンバーは,有毒な燃焼生成物を排出
するために,排気ファンのような換気装置を取り付けることが望ましい。換気装置は,試験中は停止し,
燃焼生成物を取り除くために,試験後直ちに運転する。換気装置には,確実に閉まるダンパが必要である。
注記 試験試料の背後を観察できる鏡を設置することは,実用的であることが分かっている。
5.6 敷物
5.6.1 特定の敷物
試験試料からの有炎滴下物又は赤熱滴下物によって,炎が燃え広がるかどうかを調べるために,試験試
料の周囲若しくは下方にある材料又は部品を,試験試料との距離が通常の使用状態で取り付けたときと同
等の距離になるように置く。
5.6.2 標準の敷物
半組立製品又は構成部品をそれぞれ単独に試験試料として用いる場合,かつ,それらを取り囲む材料の
種類及び距離が未知の場合には,特に関連規格で規定がない場合,試験炎が試験試料に当たる箇所から下
方200 mm±5 mmに,厚さ約10 mmの平滑な木の板を置き,その上に包装用薄葉紙(3.13)を1枚かぶせ
る。
試験試料が完全に自立構造の機器の場合,機器を通常の使用位置に置いて,包装用薄葉紙で包んだ木の
板を機器の底面部に敷く。木の板は,機器のいずれの方向からも100 mm以上離れた位置になるように置
く。
試験試料が壁掛け式の機器の場合,機器を通常の使用位置に設置して,包装用薄葉紙で包んだ木の板を
機器の下方200 mm±5 mmになるように置く。
5.7 計時装置
計時装置は,精度が±0.5 sのものとする。
6 試験試料(供試品)
試験試料は,可能な限り完成品,半組立製品又は構成部品とする。試験を行うために,エンクロージャ
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C 60695-11-5 : 2018 (IEC 60695-11-5 : 2016)
から部品を取り外したり又は適切な部分を切り出したりする必要がある場合,試験条件が,形態,換気条
件,熱応力の影響及び起こり得る火の出方,又は試験試料近傍への燃焼滴下物若しくは赤熱滴下物に関し
て通常の機器の使用状態とかけ離れないように注意しなければならない。
大きな装置から適切な部分を切り出して試験試料を作る場合,試験炎が,例えば,切出し口のような正
しくない箇所に当たらないように注意しなければならない。
機器内にある半組立製品又は構成部品がそのままでは試験できない場合,機器から取り出した試験試料
で試験を行う。
7 試験炎の接炎時間
試験炎の推奨接炎時間(ta)は,次による。
5 s,10 s,15 s,20 s,30 s,60 s,120 s
全ての時間値の許容差は,10 sとする。
試験炎の接炎時間は,最終製品の特性との関連で選択することが望ましい。
注記 ニードルフレーム試験のクラス分けシステムに関する事例は,附属書B参照。
8 前処理条件及び試験条件
8.1 前処理条件
関連規格に規定がない場合,試験試料,木の板及び包装用薄葉紙を,試験実施前に温度15 ℃35 ℃,
相対湿度45 %75 %の雰囲気中に24時間以上放置する。
前処理条件の雰囲気から取り出したら,試験試料は1時間以内に試験しなければならない。
8.2 試験条件
全ての試験試料は,特に規定がない場合,次のような試験用の標準雰囲気条件で試験しなければならな
い。
− 温度 : 15 ℃35 ℃
− 相対湿度 : ≦75 %
9 試験手順
9.1 一般事項
警告 試験の実施者の健康を守るために,次の予防措置を講じなくてはならない。
− 爆発又は火災の危険性
− 煙及び/又は有毒な生成物の吸引
− 有毒な残留物
9.2 試験試料(供試品)の置き方
関連規格に規定がない場合,通常の使用状態で最も燃えやすい位置に試験試料を置く。試験試料を固定
する方法は,通常の使用条件下で起こる以外の方法で,試験炎又は火炎伝ぱ(播)に影響してはならない。
9.3 ニードルフレームの接炎
試験炎は,正常使用時又は故障時に発生する炎によって最も影響を受けるおそれのある,試験試料表面
部分に接炎する。接炎の例を,図2 a)及び図2 b)に示す。
試験炎の接炎時間は,関連規格に規定する。
バーナチューブの中心軸を垂直にして,試験試料から離してバーナを置き,5.3に準拠した標準化した
――――― [JIS C 60695-11-5 pdf 8] ―――――
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C 60695-11-5 : 2018 (IEC 60695-11-5 : 2016)
12 mm公称試験炎を作る。試験炎が平衡に達するまで最低5分間待つ。試験の間,バーナチューブは垂直
から45°±5°の角度(図1及び図2参照)に位置させる。
試験炎は,炎の先端が試験試料の表面と接するように配置する。
試験試料が試験炎の上方に位置する場合は,試験中にバーナ先端の中心と試験試料の残りの部分との間
隔を,溶融物の糸引部分を無視して,8 mm±1 mmに保つ。試験試料が試験炎から水平に配置されている
場合は,試験中にバーナ先端の中心と試験試料の残りの部分との間隔を5 mm±1 mmに保つ(図2参照)。
試験炎は,規定の接炎時間(ta)後取り去る(箇条7参照)。
関連規格で,同じ試験試料で1か所以上に接炎する要求があった場合,試験結果に影響を及ぼさないよ
う,前の試験で損傷を受けた部分を避け接炎する。
9.4 試験試料(供試品)の個数
関連規格に規定がない場合,3個の試験試料について,試験を行う。
10 観察及び測定
試験試料,規定の敷物及び/又は周囲にあるものが着火した場合,その燃焼時間(tb)を測定し,記録
する。規定の敷物の着火を観察し,記録する。燃焼時間とは,試験炎を取り去ったときから,炎が消え去
るときまで,並びに試験試料,規定の敷物及び/又は周囲にあるものの赤熱が認められなくなるときまで
の時間をいう。
11 試験結果の評価基準
試験試料が次のいずれか一つに該当するときに,ニードルフレーム試験に適合する。
a) 規定の敷物に着火せず,そして,ニードルフレームを取り去った後,試験試料に有炎燃焼及び赤熱燃
焼がない場合。
b) 試験試料及び周囲にあるものの有炎燃焼又は赤熱燃焼が,ニードルフレームを取り去った後,30 s未
満,すなわち,tb<30 sで消える場合で,さらに,周囲にあるものが完全に燃え尽きず,かつ,規定の
敷物に着火しない場合。
12 関連規格に規定すべき事項
関連規格には,次の事項を規定する。
a) 箇条8の規定と異なる場合,その前処理条件
b) 9.4の規定と異なる場合,試験試料の個数
c) 試験試料の置き方(9.2参照)
d) 試験を行う面及び接炎する箇所(9.3参照)
e) 試験試料からの有炎滴下物又は赤熱滴下物の影響を調べるために用いる規定の敷物(5.6参照)
f) 試験炎の接炎時間(ta)(箇条7参照)
g) 機器内のいろいろな部品,遮蔽及び障壁の形状並びに配置を考慮に入れた許容燃焼時間及び燃焼範囲
h) 安全基準との適合性を調べるために,規定の判定基準で十分であるかどうか,又は更に厳しい基準を
必要とするかどうかの確認
i) 箇条10及び箇条11と異なる場合,その要求事項
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C 60695-11-5 : 2018 (IEC 60695-11-5 : 2016)
13 試験結果報告書
試験結果報告書には,次の情報を含める。
a) 試験試料のタイプ及び種類(箇条6参照)
b) 試験試料の作製方法(箇条6参照)
c) 試験試料の前処理条件(箇条8参照)
d) 試験試料の個数(9.4参照)
e) 試験炎の接炎時間(ta)(箇条7及び箇条12参照)
f) 試験面及びニードルフレームの接炎箇所(9.3参照)
g) 試験試料からの有炎滴下物又は赤熱滴下物の影響を調べるための規定の敷物(5.6参照)
h) 同じ試験試料で,1か所以上接炎したかどうか(9.3参照)
i) 試験結果(箇条10及び箇条11参照)
単位 mm
供給ガス
図1−バーナ及び試験炎
単位 mm
a) 試験位置(垂直の例) b) 試験位置(水平の例)
図2−試験位置
――――― [JIS C 60695-11-5 pdf 10] ―――――
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JIS C 60695-11-5:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60695-11-5:2016(IDT)
JIS C 60695-11-5:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.40 : 材料及び製品の発火性及び燃焼性
JIS C 60695-11-5:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称