JIS C 60695-2-11:2016 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)

JIS C 60695-2-11:2016 規格概要

この規格 C60695-2-11は、火災危険性の指標として電気的に加熱した熱源による熱的負荷を最終製品に与えたときの,火災影響の模擬試験方法について規定。

JISC60695-2-11 規格全文情報

規格番号
JIS C60695-2-11 
規格名称
耐火性試験―電気・電子―第2-11部 : グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
規格名称英語訳
Fire hazard testing -- Part 2-11:Glowing/hot-wire based test methods -- Glow-wire flammability test method for end-products (GWEPT)
制定年月日
1997年4月20日
最新改正日
2016年1月20日
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対応国際規格

ISO

IEC 60695-2-11:2014(IDT)
国際規格分類

ICS

13.220.40, 29.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021, 電子 I 2020, 電子 II-1 2020, 電子 II-2 2020, 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
改訂:履歴
1997-04-20 制定日, 2004-01-20 改正日, 2004-03-20被移行日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2016-01-20 改正
ページ
JIS C 60695-2-11:2016 PDF [11]
                                                          C 60695-2-11 : 2016 (IEC 60695-2-11 : 2014)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 試験片・・・・[3]
  •  4.1 一般事項・・・・[3]
  •  4.2 完成した最終製品・・・・[3]
  •  4.3 最終製品の一部分・・・・[3]
  •  4.4 試験片の形状で考慮する事項・・・・[3]
  •  5 試験装置・・・・[4]
  •  6 温度測定システムの確認・・・・[5]
  •  7 状態調節・・・・[5]
  •  7.1 試験片の状態調節・・・・[5]
  •  7.2 指定の敷物の状態調節・・・・[5]
  •  7.3 試験条件・・・・[5]
  •  8 試験手順・・・・[5]
  •  8.1 一般事項・・・・[5]
  •  8.2 試験温度・・・・[5]
  •  8.3 試験片の数量・・・・[6]
  •  9 観察及び測定・・・・[6]
  •  10 試験結果の評価・・・・[6]
  •  11 試験報告書・・・・[6]
  •  12 関連する製品規格に規定する情報・・・・[7]
  •  附属書A(参考)GWEPTの推奨温度・・・・[8]
  •  参考文献・・・・[9]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 60695-2-11 pdf 1] ―――――

C 60695-2-11 : 2016 (IEC 60695-2-11 : 2014)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本
規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS C 60695-2-11:2004は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 60695-2の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 60695-2-3 ヒータによる不完全接続耐火性試験方法
JIS C 60695-2-4-0 拡散炎及び予混炎試験方法
JIS C 60695-2-10 第2-10部 : グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−グローワイヤ試験装置及び一
般試験方法
JIS C 60695-2-11 第2-11部 : グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−最終製品に対するグローワイ
ヤ燃焼性指数(GWEPT)
JIS C 60695-2-12 第2-12部 : グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−材料に対するグローワイヤ燃
焼性指数(GWFI)
JIS C 60695-2-13 第2-13部 : グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−材料に対するグローワイヤ着
火温度指数(GWIT)
JIS C 60695-2-20 グローイング/ホットワイヤ試験法 : ホットワイヤ巻付け線による材料の着火性試

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 60695-2-11 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 60695-2-11 : 2016
(IEC 60695-2-11 : 2014)

耐火性試験−電気・電子−第2-11部 : グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)

Fire hazard testing-Part 2-11: Glowing/hot-wire based test methods- Glow-wire flammability test method for end-products (GWEPT)

序文

  この規格は,2014年に第2版として発行されたIEC 60695-2-11を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

1 適用範囲

  この規格は,火災危険性の指標として電気的に加熱した熱源による熱的負荷を最終製品に与えたときの,
火災影響の模擬試験方法について規定する。
この試験方法は,特定の試験条件下で電気的に加熱した熱源にさらした最終製品が,着火する可能性が
あるか,又は着火した場合に燃焼が継続する可能性があるかを確認するために用いる。ただし,火災危険
性分析,有炎燃焼性の評価,及び周囲の他製品への火炎の広がりの評価は,この規格の適用範囲外である。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60695-2-11:2014,Fire hazard testing−Part 2-11: Glowing/hot-wire based test methods−
Glow-wire flammability test method for end-products (GWEPT)(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 60695-2-10 耐火性試験−電気・電子−第2-10部 : グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−グ
ローワイヤ試験装置及び一般試験方法
注記 対応国際規格 : IEC 60695-2-10,Fire hazard testing−Part 2-10: Glowing/hot-wire based test
methods−Glow-wire apparatus and common test procedure(IDT)
JIS C 60695-4 耐火性試験−電気・電子−第4部−電気・電子製品のための耐火性試験用語
注記1 対応国際規格 : IEC 60695-4,Fire hazard testing−Part 4: Terminology concerning fire tests for
electrotechnical products(MOD)

――――― [JIS C 60695-2-11 pdf 3] ―――――

2
C 60695-2-11 : 2016 (IEC 60695-2-11 : 2014)
注記2 対応国際規格で引用するISO 13943:2008,Fire safety−Vocabularyは,対応JISが制定され
ていないが,この規格での引用事項は,JIS C 60695-4の附属書JAの規定事項と同等であ
る。

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 60695-4によるほか,次による。
3.1
燃焼する(burn)
燃焼が起きている状態であること。
3.2
可燃性(combustible)
着火し,燃焼することができること。
3.3
燃焼(combustion)
物質と酸化剤との発熱反応。
注記 燃焼は,一般に火災及び/又は赤熱を伴って,燃焼放出物を発生する。
3.4
エンクロージャ(enclosure)
機器の電気的及び機械的な部品又は部分を保護する外側の囲い。
注記 電線を除く。
3.5
最終製品(end product)
改造なくそのまま使用状態にある製品。
注記 ある最終製品は,その他の最終製品の構成部品になることがある。
3.6
火災危険性(fire hazard)
火災によって望ましくない結果を招く可能性のある,物理的な事象又は状態。
3.7
火災危険性評価(fire hazard assessment)
火災原因,それに続いて起きる火災の成長,及びその火災の結果引き起こす事象の予測評価。
3.8
火災リスク(fire risk)
火災の確率と火災による被害の定量化した結果とを掛け合わせた値。
注記 火災リスクは,火災の確率及び火災による被害の結果から推定することが多い。
3.9
火炎(flame)
通常は光の放射を伴う,気相における急速,持続的,かつ,亜音速の燃焼。
3.10
炎の広がり(flame spread)
炎の前線が伝ぱ(播)する現象。

――――― [JIS C 60695-2-11 pdf 4] ―――――

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C 60695-2-11 : 2016 (IEC 60695-2-11 : 2014)
3.11
有炎燃焼性(flammability)
規定する試験条件で,火炎を伴って材料又は完成品が燃える能力。
3.12
赤熱(glowing)
火炎は出さないが,光の放出を伴って個体材料の燃焼している状態。
3.13
着火(ignition)
持続火炎が開始すること。
3.14
無影響量(insignificant mass)
火災危険性に達するには不十分な可燃性材料の質量。
注記 初期値は2 gである。ただし,製品の種類及び寸法によって適した値を設定してよい。
3.15
小部品(small parts)
この規格の試験方法で規定する最小の試験片寸法よりも小さい部品。

4 試験片

4.1 一般事項

  無影響量の最終製品又は最終製品の一部分は,必ずしも試験する必要はない。さらに,この試験方法は,
小部品の試験には適していない(4.4参照)。

4.2 完成した最終製品

  試験片は,最終製品の一部分(4.3参照)ではなく,できる限り完成した最終製品を用いることが望まし
い。
試験片は,試験片の形状,試験室の空調,熱的負荷の影響,及び試験中に試験片からの燃焼又は赤熱し
て落下する粒子の影響に関して,試験時の状態が通常の使用状態から大きく逸脱していないものを選定す
る。

4.3 最終製品の一部分

  完成した最終製品による試験が実施できない場合,又は関連する製品規格において特別な規定がない場
合,次のいずれかの事項を適用してもよい。
a) 完成品又は組み立てた最終製品から,試験する部分を含んだ試験片を切り出す。
b) 完成した最終製品を切り出し,グローワイヤが接触できるような開口部を設ける。
c) 試験する部分を本体から取り外し,別々に試験する。
対象箇所にグローワイヤを接触させるために何を取り除けばよいかを,関連する製品規格の中に規定す
ることが望ましい。可能な限り,これらの製品規格において,複数の試験所及び試験環境でも同じ結果が
得られるように規定することが望ましい。

4.4 試験片の形状で考慮する事項

  グローワイヤを接触させるために設けた開口部が小さい場合,周辺部位への着火,グローワイヤ先端の
温度が下がるなどの影響を引き起こす場合がある。開口部は大きめに取り,燃焼に必要な空気の供給を十
分に確保することが望ましい。

――――― [JIS C 60695-2-11 pdf 5] ―――――

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JIS C 60695-2-11:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60695-2-11:2014(IDT)

JIS C 60695-2-11:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 60695-2-11:2016の関連規格と引用規格一覧