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C 61300-3-4 : 2017 (IEC 61300-3-4 : 2012)
検出器 D
検出器 D
供試品(融着)
図3−挿入法(A)−供試品タイプ2
5.4.5 挿入法(B)
タイプ5及び6の供試品の場合,テンポラリジョイント(TJ)に接続した光ファイバの基準プラグ(RP)
に光パワーメータ(D)の光検出器を接続し,P0を測定する。基準アダプタ(RA)を供試品に接続し,P1
を測定する(図4参照)。
RP
検出器
検出器 D D
供試品
検出器 D
図4−挿入法(B)−供試品タイプ5及び6
この測定は,供試品の光源側のプラグだけを対象とする。供試品の両端を測定するには反転して逆に接
続する。
タイプ6の供試品の場合,供試品を裸光ファイバ用アダプタで光パワーメータ(D)の光検出器に接続
する。
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C 61300-3-4 : 2017 (IEC 61300-3-4 : 2012)
5.4.6 挿入法(C)
タイプ4のプラグ対プラグ(光受動部品)の供試品又はタイプ5のプラグ対プラグ(光パッチコード)
の供試品の場合,測定用光ファイバコードを光パワーメータ(D)の光検出器とテンポラリジョイント(TJ)
からの光コードとの間に接続してP0を測定する。P1を測定する場合,供試品及び別の基準アダプタ(RA)
を追加する(図5参照)。
測定用光ファイバコード
検出器 D
測定用光
供試品 ファイバコード
検出器 D
図5−挿入法(C)−供試品タイプ4,5,7及び8
タイプ7のレセプタクル対レセプタクル形供試品には,P1の測定に基準アダプタ(RA)は必要ない。
タイプ8のレセプタクル対プラグ形供試品には,P1の測定に1個の基準アダプタ(RA)が必要である。
5.5 オプティカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)を用いた損失測定
5.5.1 OTDR測定法による損失測定の概要
OTDR測定法では,光ファイバの反射光のパワーレベルを受光装置によって測定する。OTDR測定法は,
局所的な損失部及び区間にわたる損失の,測定及び分析が可能である。局所的な損失部としては,例えば,
融着接続,光コネクタ,光減衰器などの光受動部品があり,区間にわたる損失としては,光受動部品又は
光コネクタで終端した光ファイバコードがある。
供試品の形状に合わせて次の二つの主な測定方法を用いる(表3参照)。
− 方法1 : タイプ1,2及び3の供試品には,測定用光ファイバを供試品の片端に接続する方法(図6参
照)を適用する。
− 方法2 : タイプ4,5,6,7及び8の供試品には,測定用光ファイバを供試品の両端に接続する方法(図
7参照)を適用する。
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C 61300-3-4 : 2017 (IEC 61300-3-4 : 2012)
測定用光ファイバ
供試品
図6−方法1 測定用光ファイバを供試品の片端に接続する方法
測定用光ファイバ 測定用光ファイバ
供試品
図7−方法2 測定用光ファイバを供試品の両端に接続する方法
測定用光ファイバLS1及びLS2のそれぞれの長さL1及びL2は,OTDRと測定点との距離を確保し,安
定した測定条件を保つために必要である。L1及びL2の最小長は,それぞれ,OTDRの口元デッドゾーン及
び空間分解能によって決まる。L1及びL2の最大長は,OTDRの空間分解能及び測定経路損失をできるだけ
小さくすることから決まる。
供試品の各損失点の間隔LXがOTDRの空間分解能よりも大きい場合,a及びbの測定点の損失量を別々
の結果として表示する。LXがOTDRの空間分解能よりも小さい場合,OTDRはa及びbを別々の測定点と
して区別することができず,一つの損失点として表示する。
供試品の終端部が光コネクタプラグ又は光レセプタクルの場合は,必要に応じて基準プラグ及び基準ア
ダプタを追加し,プラグ−アダプタ−プラグの光コネクタ接続を確保する。これらによって構成する光コ
ネクタ接続部は供試品の一部とみなす。
供試品の終端部がピッグテールの場合は,接続点が必要である。ピッグテール長は,個々の測定点を別々
に表示するためにOTDRの空間分解能よりも長くする。
5.5.2 両方向測定
供試品の両端の反射係数は異なる場合があるため,OTDR測定法では,供試品及び測定用光ファイバの
組合せを維持した状態で,図7に示すa端からの測定及びb端からの測定を行う。損失は,a端からの測
定値及びb端からの測定値の平均値とする。b端からの測定を行う場合,供試品のピッグテール長が口元
デッドゾーンに比べ十分長くない場合,測定用光ファイバLS2が必要となる。
供試品の両側の光ファイバからの反射係数の差は,片方向のOTDR測定の誤差となる。片方向の測定誤
差がプラスの場合,他方向の測定誤差はマイナスになる。両方向の読取値を平均することによって,両方
向の光ファイバからの反射係数の差による誤差を打ち消した結果を得る。
5.5.4に示す分析方法を用いて得た,a端及びb端からのそれぞれの損失測定値,A1及びA2を用いて,式
(2)で平均損失が計算できる。
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C 61300-3-4 : 2017 (IEC 61300-3-4 : 2012)
A1A2
A (dB) (2)
2
詳しい情報は,IEC/TR 62316を参照。
5.5.3 測定手順
次に示す手順で測定を行う。
− 図6又は図7に示すように,OTDRを供試品のa側に接続する。
− OTDRの測定条件を設定する。
− a端からb端方向の損失測定を行い,OTDRの測定データを保存する。
− 図6又は図7に示すように,OTDRを供試品のb側に接続する。
− OTDRの測定条件を,a側接続と同一に設定する。
− b端からa端方向の損失測定を行い,OTDRの測定データを保存する。
5.5.4 分析方法
5.5.4.1 分析方法の概要
図8のa)及びb)に,供試品からの反射点がない場合の典型的なOTDRの光パワー測定値の軌跡を示す。
(1) (5)
(pdf 一覧ページ番号 )
(pdf 一覧ページ番号 )
(2) (2a)
A
(pdf 一覧ページ番号 )
A
(3) (3a)
(pdf 一覧ページ番号 )
(pdf 一覧ページ番号 )
a) 5ポイント分析 b) 4ポイント分析
図8−OTDRの光パワー測定値の軌跡(反射点がない場合)
図9のa)及びb)に,供試品からの反射がある場合の典型的なOTDRの光パワー測定値の軌跡を示す。損
失測定に影響する反射ピークを避けるには,マーカとピークとの距離を適度に長くすることが望ましい。
別の方法として,個別に規定する適切な光フィルタを用いて反射を防いでもよい。
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C 61300-3-4 : 2017 (IEC 61300-3-4 : 2012)
(1) (5) (1)
a) (2) (2a)
(pdf 一覧ページ番号 )
A
A
(3) (3) (3a)
(4) (4)
IEC
a) 5ポイント分析 b) 4ポイント分析
図9−OTDRの光パワー測定値の軌跡(反射点がある場合)
5.5.4.2 5ポイント分析
供試品前方の光ファイバの分析ポイント(1)及び(2),並びに供試品後方の光ファイバの分析ポイント(3)
及び(4)を設定する。判定位置(5)を設定する。損失Aを,ポイント(5)における供試品前方の光ファイバで
の最小二乗近似直線と供試品後方の光ファイバの最小二乗近似直線との光パワーレベル差として計算する。
5.5.4.3 4ポイント分析
供試品前方の光ファイバの分析ポイント(1)及び(2),並びに供試品後方の光ファイバ分析ポイント(3)及び
(4)を設定する。損失Aを,供試品前方の光ファイバの最小二乗近似直線のポイント(2a)と供試品後方の光
ファイバの最小二乗近似直線のポイント(3a)との光パワーレベル差として計算する。
6 個別に規定する事項
次の事項を,必要に応じて製品規格などに規定する。
− 測定方法
− 損失の許容値
− 光パワーメータを用いる測定方法の条件
・ 光源の性能(種類,波長,スペクトル幅,出力光パワーなど)
・ 光パワーメータの性能(種類,最大受光パワー,最小受光感度,直線性,波長依存性,偏光依存性
など)
・ 光ファイバの分類
− OTDR測定法の条件
・ 光源の波長
・ 測定用光ファイバの屈折率
・ 測定領域
・ パルス幅
・ 平均時間
・ 測定用光ファイバの長さ,L1,L2
・ 供試品の光路長LX
・ 受光装置の特性
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JIS C 61300-3-4:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61300-3-4:2012(IDT)
JIS C 61300-3-4:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.20 : 光ファイバ接続装備
JIS C 61300-3-4:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC61300-3-1:2013
- 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品―基本試験及び測定手順―第3-1部:外観検査及び機械的検査
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- 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品―基本試験及び測定手順―第3-2部:シングルモード光デバイスの光損失の偏光依存性
- JISC6802:2014
- レーザ製品の安全基準
- JISC6820:2018
- 光ファイバ通則