JIS C 61800-5-2:2019 可変速駆動システム(PDS)―第5-2部:安全要求事項―機能安全 | ページ 13

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C 61800-5-2 : 2019 (IEC 61800-5-2 : 2016)
表D.4−電気機械式装置(例えば,リレー,コンタクタリレー)
考慮するフォールト 除外 補足
コイルが非励磁になったと なし −
きに,全ての接点が励磁位置
にとどまる(例えば,機械的
フォールトによる。)。
なし
電力が印加されたときに,全
ての接点が非励磁位置にと
どまる(例えば,機械的フォ
ールト,コイルの断線によ
る。)。
接点が開かない。 なし
接点が閉じない。 なし
切換接点の3端子間の同時短a)及びb)を満たす場a) 沿面距離及び空間距離が少なくともJIS C 61800-5-1:2016
絡 合,同時短絡を除外 の4.3.6の寸法である。
することができる。b) 緩んだ導電性部分が接点とコイルとの間の絶縁を橋絡し
ない。
二組の接点間及び/又は接 a)及びb)を満たす場
点とコイル端子間の短絡 合,短絡を除外する
ことができる。
常開接点及び常閉接点の同 c)を満たす場合,接c) 直接開路動作機能付(又は機械的連動)接点を用いてい
時閉路 点の同時閉路を除 る。
外することができ
る。
D.3.6 変圧器
変圧器は,JIS B 9705-2:2019の表D.12の要求事項を適用する。
D.3.7 インダクタンス
インダクタンスは,JIS B 9705-2:2019の表D.13の要求事項を適用する。
D.3.8 抵抗
抵抗は,JIS B 9705-2:2019の表D.14の要求事項を適用する。
D.3.9 抵抗ネットワーク
抵抗ネットワークは,JIS B 9705-2:2019の表D.15の要求事項を適用する。
D.3.10 可変抵抗
可変抵抗は,JIS B 9705-2:2019の表D.16の要求事項を適用する。
D.3.11 コンデンサ
コンデンサは,JIS B 9705-2:2019の表D.17の要求事項を適用する。
D.3.12 ディスクリート半導体
[例えば,ダイオード,ツェナーダイオード,トランジスタ,トライアック,GTOサイリスタ,IGBT,
電圧レギュレータ,水晶振動子,フォトトランジスタ,発光ダイオード(LED)]
ディスクリート半導体は,JIS B 9705-2:2019の表D.18の要求事項を適用する。
D.3.13 信号絶縁コンポーネント
信号絶縁コンポーネントは,表D.5の要求事項を適用する。

――――― [JIS C 61800-5-2 pdf 61] ―――――

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C 61800-5-2 : 2019 (IEC 61800-5-2 : 2016)
表D.5−信号絶縁コンポーネント
考慮するフォールト フォールトの除外 補足
個々の接続の断線 なし −
二つの入力接続間の短絡 なし
二つの出力接続間の短絡 なし
二つの接続間の絶縁障壁を a)及びb)を満たす場a) 信号絶縁コンポーネントがJIS C 61800-5-1による過電圧
またぐ短絡 合は,絶縁障壁をま カテゴリIIIに従って構成されている。
たぐ短絡を除外す SELV/PELV電源が用いられている場合は,汚損度2/
ることができる。 過電圧カテゴリIIを適用する。
注記 JIS C 61800-5-1:2016の4.3.6の全ての要求事項が
適用される。
b) 信号絶縁コンポーネントの内部故障が絶縁材の過度の温
度上昇につながらないように措置が講じられている。
D.3.14 非プログラマブル集積回路
非プログラマブル集積回路は,表D.6の要求事項を適用する。
表D.6−非プログラマブル集積回路
考慮するフォールト フォールトの除外 補足
個々の接続の断線 なし JIS C 0508-2:2014の附属書Eを参照。
二つの接続間の短絡 除外の可能性あり。
補足を参照。
なし
スタックアット(縮退)故障
(つまり,分離された入力又
は接続されていない出力に
よる“1”及び“0”への短絡)。
全ての入力及び出力信号が,
個々に又は同時に“0”及び
“1”に固定される。
出力の寄生振動 なし
なし
値の変化(例えば,アナログ
機器の入/出力電圧)
この規格では,1 000ゲート未満及び/又は24ピン未満のIC,演算増幅器,シフトレジスタ及びハイブリッドモ
ジュールを非複雑とみなす。この定義は,この規格で決めている。
D.3.15 プログラマブル及び/又は複雑な集積回路
プログラマブル及び/又は複雑な集積回路は,表D.7の要求事項を適用する。

――――― [JIS C 61800-5-2 pdf 62] ―――――

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C 61800-5-2 : 2019 (IEC 61800-5-2 : 2016)
表D.7−プログラマブル及び/又は複雑な集積回路
考慮するフォールト フォールトの除外 補足
機能の全体的又は部分的な なし JIS C 0508-2:2014の附属書Eを参照。
フォールト
個々の接続の断線 なし
二つの接続間の短絡 除外の可能性あり
−補足を参照。
なし
スタックアット(縮退)故障
(つまり,分離された入力又
は接続されていない出力に
よる“1”及び“0”への短絡)。
全ての入力及び出力信号が,
個々に又は同時に“0”及び
“1”に固定される。
出力の寄生振動 なし
なし
値の変化(例えば,アナログ
機器の入/出力電圧)
集積回路の複雑性のために なし
見落とされるハードウェア
の検出できないフォールト
この規格では,1 000を超えるゲート及び/又は24を超えるピンで構成されるICを複雑とみなす。この定義は,
この規格で決めている。他のフォールトが安全サブ機能の作動に影響を与える場合,解析によって考慮する追加の
フォールトを特定することが望ましい。
D.3.16 モーション及び位置フィードバックセンサ
モーション及び位置フィードバックセンサは,表D.8の要求事項を適用する。
表D.8−モーション及び位置フィードバックセンサ
考慮するフォールト フォールトの除外 補足
全般
接続ケーブルの二つの導体 D.3.1の要求事項を −
間の短絡 適用する。
接続ケーブルの導体の断線 なし −
一つ以上の入/出力におい なし UBはセンサ電源である。
て同時に発生する,0,UB/2, センサ入力は,例えばパラメータ設定のために印加される。
UBの三つのスタックアット フォールトが発生した場合の個々のセンサの挙動を考慮す
(縮退)故障。 る。
一つ以上の入/出力におけ なし −
る同時の開路
出力振幅の増大又は減少 なし −
一つ以上の出力における発 なし 複数の出力における発振は同相とみなされる。
振a)
出力信号間の位相シフトの なし 例えば,エンコーダディスクの汚れが原因となる。
変化a)

――――― [JIS C 61800-5-2 pdf 63] ―――――

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C 61800-5-2 : 2019 (IEC 61800-5-2 : 2016)
表D.8−モーション及び位置フィードバックセンサ(続き)
考慮するフォールト フォールトの除外 補足
静止中又は運動中のアタッ FMEAを作成し,次 センサの最大許容荷重が既知である,又はセンサのデータシ
チメントの脱落又は緩み を証明する。 ートにおいて制限されている。
− 電動機きょう体からの − 形態ロックの接 a) 形態ロックの接続部の場合
センサハウジングの脱 続部の永続的な 次のいずれかによる。
落又は緩み 固定 1) 一般に認められた高い安全率の技術的実績に基づく永
− 電動機軸からのセンサ − 押圧ロックの接 続的な固定のための設計。
軸の脱落又は緩み 続部の固定 − 計算及び適切な試験によって適合確認を行う。
− 読取りヘッドの取付部 − 鉄鋼部品の例 : 疲労破壊に対して安全率S≧2の余裕
の脱落又は緩み もった耐量である。
2) 疲労破壊に対して安全率S≧5の余裕をもった耐量であ
る。
計算によって適合確認を行う。
b) 押圧ロックの接続部の場合
次のいずれかによる。
1) 滑りに対して安全率S≧4の余裕をもった耐量である。
− 予荷重力の印加及び維持の詳細な手段は,使用者用
文書で定義する(例えば,定義された組合せの材料,
表面及びトルク締付け法)。
− 計算及び適切な試験によって適合確認を行う。
2) 滑りに対して安全率S≧10の余裕をもった耐量である。
− 予荷重力の印加及び維持の手段は,使用者用文書で
定義する。
− 計算によって適合確認を行う。
固定箇所の緩みa)(例えば,
なし 出力が間違った位置を示す。
光エンコーダディスク)
ダイオードからの光がない。 なし 発光ダイオードを用いないエンコーダ(例えば,レゾルバ)
には適用しない。
Sin/Cos出力信号,アナログ信号生成を伴うセンサに関する追加項目
一つ以上の信号における入 なし −
力及び出力の固定,電源電圧
範囲内の振幅
Sin/Cos出力信号の方形波へなし コンポーネントのフォールトによって発生し得る全ての信号
の変化。それぞれの半周期の 形状(例えば,Sin/Cos以外の信号,信号オフセット)を考慮
正弦波が同振幅の方形波に することは不可能である。その代わりに,方形波を代表とし
置き換わる。 て仮定している。
Sin及びCos出力信号の入れ 複数のソースから −
替わり 出力信号を選択す
るために用いられ
る電子部品がない
場合は,フォールト
を除外してもよい。
電源電圧範囲内でのSin/Cosなし −
出力信号の直流成分の変化

――――― [JIS C 61800-5-2 pdf 64] ―――――

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C 61800-5-2 : 2019 (IEC 61800-5-2 : 2016)
表D.8−モーション及び位置フィードバックセンサ(続き)
考慮するフォールト フォールトの除外 補足
方形波信号を出力するインクリメンタルセンサに関する追加項目
出力の発振 なし −
出力信号停止 なし 例えば,ディスクのきずが原因となる。
なし
ゼロパルスが故障する,短す 例えば,機械的な損傷が原因となる。
ぎる,長すぎる,又は繰り返
される。
インクリメンタル及びアブソリュート信号を伴うエンコーダに関する追加項目
インクリメンタル及びアブ インクリメンタル 例えば,絶対位置及び/又は代替のための追加出力を伴う
ソリュートの両信号からの データとアブソリ Sin/Cosエンコーダに適用する。
間違った位置信号の同時発 ュートデータとを
生 独立して生成する
場合,フォールトを
除外する。
プロセッサベースのインタフェースを備えたセンサに関する追加項目
通信フォールト なし IEC 61784規格群で扱う通信バスのフォールトモデルに等し
− 反復 い。
− 喪失
− 挿入
− 間違った順序
− 間違ったデータ
− 遅延
− なりすまし
回転センサ,マルチターンに関する追加項目
間違った回転数 なし シングルターン信号に対する影響はない場合がある。
合成出力信号を伴うセンサに関する追加項目
シンセサイザの故障に起因 なし −
する間違った出力信号
カウンタによって位置値を取得するセンサに関する追加項目
不正確なカウントに起因す なし −
る間違った位置
リニアセンサに関する追加項目
固定箇所のずれ なし −
(例えば,光エンコーダスト
リップ)
固定箇所の損傷 なし パルス波形の変化,インクリメンタルセンサにおけるパルス
(例えば,光エンコーダスト の異常
リップ)
信号処理/基準発振器を備えたレゾルバに関する追加項目
基準周波数の相互結合 なし −
− 基準タイマの故障
− A/D変換器のための変換
開始なし
− サンプルホールドの間
違ったタイミング
A/D変換器が間違った値を なし 例えば,高すぎる基準電圧に起因する過変調又は電磁影響が
生成する。 原因となる。
A/D変換器が値を生成しな なし −
い。

――――― [JIS C 61800-5-2 pdf 65] ―――――

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JIS C 61800-5-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61800-5-2:2016(IDT)

JIS C 61800-5-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 61800-5-2:2019の関連規格と引用規格一覧