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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
図C.3−接点負荷カテゴリ
C.5 特別な負荷
特別な用途において推奨する試験回路を,附属書Dに示す。
――――― [JIS C 61810-1 pdf 51] ―――――
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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
附属書D
(参考)
特別な負荷
D.1 専用の装置の試験及び試験順序
専用の装置に適用するリレーにおいては,表D.1,表D.2及び表D.5に規定する試験条件に従い,過負
荷試験及び耐久性試験を実施する。
表D.1−過負荷試験値
意図した装置の適用 電流 力率
A
直入れACモータ始動,単相 全負荷電流a)の6倍 0.400.50
直入れDCモータ始動 全負荷電流b)の10倍 DC c)
DC一般負荷 定格電流の1.5倍 DC c)
AC一般負荷 定格電流の1.5倍 0.750.80
DC抵抗負荷 定格電流の1.5倍 DC a)
AC抵抗負荷 定格電流の1.5倍 1.0
AC抵抗負荷 暖房 定格電流の1.5倍 1.0
DC抵抗負荷 暖房 定格電流の1.5倍 DC c)
AC白熱電球(タングステン) 定格電流の1.5倍 0.750.80
DC白熱電球(タングステン) 定格電流の1.5倍 DC
AC放電ランプ(安定器) 定格電流の3.0倍 0.400.50
注a) C全負荷電流については,表D.3を参照。
b) C全負荷電流については,表D.4を参照。
c) 負荷は非誘導性の抵抗負荷である。
過負荷試験を実施の後,同じサンプル(切換接点構造のリレーの場合,常時開路接点側と常時閉路接点
側をそれぞれ別に試験することが認められている。)を用いて,同じ試験条件下で,製造業者が指定した定
格負荷電流開閉又は表D.2による耐久性試験を実施する。
過負荷試験は,電圧,電流,及び電力の最大遮断値となる代表負荷条件で50回開閉する。耐久性試験中
は,リレーの電気的又は機械的破損,並びに接点の焼損,接点のせん(穿)孔及び溶着があってはならな
い。また,次に記載するヒューズの溶断があってはならない。
サンプルは,温度上昇試験に用いたものと同じサイズの電線を使用し,定格負荷に接続しなければなら
ない。万一の地絡を監視するため,サンプルのエンクロージャ又はワイヤーメッシュ(金網製エンクロー
ジャ)は,30 Aのヒューズを介して最も地絡しづらいと考えられる試験回路部分に接続しなければならな
い。
サイクル時間は1秒オン及び9秒オフとする。オン時間を1秒未満で行いたい場合,リレーが回路遮断
せず,熱で悪影響を受けずに,オシロスコープ等の計測器を用いて,試験電流を通電し,接点の遮断が開
始する前に適切に閉じている(確実にリレーが開閉している)ことが確認できれば,オン時間を短くして
もよい。負荷電流通電状態での試験回路電圧は,表D.5に規定する過負荷試験電圧の100 %110 %である。
――――― [JIS C 61810-1 pdf 52] ―――――
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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
表D.2−耐久性試験値
意図した装置の適用 試験電流 力率 サイクル数 試験サイクル時間
A オン オフ
直入れACモータ始動 全負荷電流a)の2倍 0.400.50 1000 c) 1/2 1/2
直入れDCモータ始動 全負荷電流b)の2倍 DC h) 1000 c) 1/2 1/2
DC一般負荷 定格電流 DC h) 6000 1 e) 9 e)
AC一般負荷 定格電流 0.750.80 d) 6000 1 e) 9 e)
DC抵抗 定格電流 DC h) 6000 1 e) 9 e)
AC抵抗 定格電流 1.0 6000 1 e) 9 e)
DC抵抗 暖房i) 定格電流 DC h) 100000 1 e) 9 e)
AC抵抗 暖房i) 定格電流 1.0 100000 1 e) 9 e)
AC白熱電球(タングステン) 定格電流 1.0 6000 g) 1 f) 59 f)
DC白熱電球(タングステン) 定格電流 DC 6000 g) 1 f) 59 f)
AC放電ランプ(標準安定器) 定格電流の2倍 0.400.50 6000 1 9
i) i)
AC放電ランプ(電子安定器) 6000 1 9
注a) C全負荷電流については,表D.3を参照。
b) C全負荷電流については,表D.4を参照。
c) これらの装置は,任意の開閉頻度で少なくとも6 000回の機械的サイクルを実施しなければならない。
d) リレーに“resistance only”と表示されている場合は,非誘導性抵抗負荷で試験してもよい。この“resistance only”
の定格はヒータ用抵抗定格又は暖房用抵抗定格とは異なる。
e) サイクル時間は表中の値か,過負荷試験での適用値とする。
f) 合成負荷が使用されるか,又は十分な数量の電球群を用い,各々の電球が少なくとも59秒間の冷却時間を確
保できるように切替制御する場合,1分間に1サイクルよりも速い動作をさせてもよい。
g) テレビ受像機の電源のオン用及びオフ用の電磁リレーについては,試験サイクル数を25 000回としなければ
ならない。リレーは“TV-X”とマークしなければならない。“TV”はテレビ,“X”はリレーの定格の定常電
流を意味し,実際のアンペア値と置き換えられる(例 TV-5又はTV-3)。
h) 負荷は非誘導性の負荷である。
i) 定格電流16 A以下の,蛍光灯電子安定器の制御を意図した定格120 V AC及び277 V ACのリレーは,この規
格に記載の負荷で耐久性試験をしなければならない。又は,この規格中で意図したように管理及び表示した
特定機種の電子安定器で試験してもよい。
表D.3−馬力定格機器の全負荷電流(AC)
単位 A
馬力 110 V120 V 200 V 208 V 220 V240 V a) 380 V415 V 440 V480 V 550 V600 V
1/10 3 − − 1.5 1.0 − −
1/8 3.8 − − 1.9 1.2 − −
1/6 4.4 2.5 2.4 2.2 1.4 − −
1/4 5.8 3.3 3.2 2.9 1.8 − −
1/3 7.2 4.1 4 3.6 2.3 − −
1/2 9.8 5.6 5.4 4.9 3.2 2.5 2.0
3/4 13.8 7.9 7.6 6.9 4.5 3.5 2.8
1 16 9.2 8.8 8 5.1 4.0 3.2
1 1/2 20 11.5 11 10 − − −
2 24 13.8 13.2 12 − − −
注a) 265 V及び277 Vモータの全負荷電流を得るには,それぞれ220 V240 V定格を13 %及び17 %低下させる。
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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
表D.4−馬力定格機器の全負荷電流(DC)
単位 A
馬力 90 V 110 V120 V 180 V 220 V240 V 550 V600 V
1/10 − 2 − 1 −
1/8 − 2.2 − 1.1 −
1/6 − 2.4 − 1.2 −
1/4 4 3.1 2 1.6 −
1/3 5.2 4.1 2.6 2 −
1/2 6.8 5.4 3.4 2.7 −
3/4 9.6 7.6 4.8 3.8 1.6
1 12.2 9.5 6.1 4.7 2.0
1 1/2 − 13.2 8.3 6.6 −
2 − 17 10.8 8.5 −
表D.5−過負荷試験電圧及び耐久性試験電圧
リレーの定格電圧a)
V
110120 220240 254277 380415 440480 560600
試験電圧 120 240 277 415 480 600
注a) 定格が,示した電圧範囲に含まれない場合,その定格電圧で試験しなければならない。
表D.1及び表D.2に規定した力率を得るために,インダクタンスは空芯リアクトル又は鉄芯リアクトル
[交流の場合は,最大ひずみ(歪)率5 %]を接続しなければならない。このとき,複数のリアクトルは
並列に接続してもよい。リアクトルは,抵抗器と並列に接続してはならない。
ただし,次の式で計算される抵抗器(RSH)の電力消費量が,任意の相の総消費電力の約1 %である場
合,その相の空芯リアクトルと抵抗器(RSH)とを並列に接続してもよい。
RSH 100 1 PF U
PF Ie
ここに, PF : 力率
U : 負荷電流通電状態での相間電圧
Ie : 相電流
試験電圧は,表D.5に規定する過負荷試験電圧の100 %110 %でなければならない。
二つ以上の極をもつリレーは,リレー本体に“same polarity”又は同等の表示がされている場合を除き,
二つの隣接する極の間で電位差が生じるように逆極性の電源配線を行い,試験しなければならない。
逆極性用途で使用する通常の多極リレーの試験では,全ての使用していない異極の端子は,エンクロー
ジャに電気的に接続しておかなければならない。過負荷試験を実施後,同一のサンプル(切換接点構造の
リレーの場合,常時開路接点側と常時閉路接点側とをそれぞれ別に試験することが認められている)を用
いて,同じ試験条件下で製造業者が指定した定格開閉電流又は表D.2に従って,耐久性試験を実施しなけ
ればならない。
耐久性試験中は,リレーの電気的又は機械的破損,接点の焼損,接点のせん(穿)孔又は溶着があって
はならない。過負荷試験にて規定したヒューズの溶断があってはならない。耐久性試験後は,箇条10の要
求事項(耐電圧)を満足しなければならない。
耐久性試験の条件は,この箇条に記載されている場合を除き,過負荷試験の条件と同じでなければなら
ない。
――――― [JIS C 61810-1 pdf 54] ―――――
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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
リレーは,表D.2に規定する適正な電流及び力率をもつ試験回路を開閉しなければならない。試験サイ
クル数及び試験サイクル時間は,表D.2に規定する値に従う。
負荷電流通電状態での試験回路電圧は,表D.5に規定する耐久性試験電圧の100 %110 %でなければな
らない。
タングステンフィラメント電球を負荷として使用する場合,できるだけ少ない個数の500 W電球,又は
関係者が同意した場合,500 Wより大きい電球を使用して要求負荷を構成しなければならない。ただし,
要求負荷を構成するのに必要な場合,500 W未満のサイズの1個2個の電球を使用して調整してもよい。
試験回路は,リレーによる閉路後,突入電流のピーク値が1/240秒で到達するようなものでなければな
らない。
試験回路上のタングステンフィラメント電球負荷と同等であり,突入電流が通常電流の10倍以上であれ
ば,タングステンフィラメント電球の代わりに,合成負荷を用いてもよい。
タングステンフィラメント電球の代わりに使用する合成負荷は,試験する接点の閉成中,抵抗の一部を
分路するように接続し,制御する場合,非誘導性抵抗器で構成してもよい。
また,合成負荷は,コンデンサと並列に接続した非誘導性の抵抗器で構成してもよい。
表D.6及び表D.7に規定する定格電圧及び定格電流(定常電流)のリレーは,表D.6及び表D.7に規定
するパラメータ内で動作する蛍光灯の電子安定器に適合するかを,次の試験方法で確認する。
特定の電子安定器を用いて試験する場合は,安定器製造業者の名前及びモデル番号を,同こん(梱)の
指示書で識別しなければならない。
表D.6−バルク・エネルギー容量
システム バルク・エネルギー容量 :
VAC 定常電流の単位アンペア当たりのF
120 175
277 125
図D.1で示した試験回路は,リレーの定常電流を流すためのAC負荷抵抗を備えると同時に,表D.7に
規定する突入電流特性を満たす,又はそれを超えるものでなければならない。
直列接続のインダクタンスは,表D.7に示すピーク電流を得るために,試験場への電源入力に応じて調
整しなければならない。直列接続のインダクタンスは,試験中に飽和しないような大きさでなければなら
ず,10 ℃未満の温度上昇に抑えなければならない。ピーク電流及びパルス幅を図D.2に示す。
試験回路は,被試験リレーの性能に影響を与えない方法で,試験サイクル中にコンデンサにたまった電
荷を放電しなければならない。図D.1のS2及びR2がこの役割を果たし,S2はS1と交互に動作すること
で,S1が開いている間にコンデンサ(C)にたまった電荷を完全放電させるようR2の値を設定しなけれ
ばならない。
20 Aの分岐回路で使用する20 A定格のリレーは,分岐回路定格の80 %の16 A負荷で試験しなければな
らない。ただし,20 Aの分岐回路に設置できる他の全ての装置は,100 %の20 A負荷で試験しなければな
らない。
――――― [JIS C 61810-1 pdf 55] ―――――
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JIS C 61810-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61810-1:2015(IDT)
JIS C 61810-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 61810-1:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60664-3:2019
- 低圧系統内機器の絶縁協調―第3部:汚損保護のためのコーティング,ポッティング及びモールディングの使用