JIS C 61810-1:2020 電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般及び安全性要求事項 | ページ 12

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
表D.7−ピーク電流の要求
定常電流 ピーク電流 パルス幅 I2t ピーク電流 パルス幅 I2t
A A ms a) A2s b) A ms a) A2s b)
120 VAC 120 VAC 120 VAC 277 VAC 277 VAC 277 VAC
0.5 75 0.34 11 77 0.07 11
1 107 0.48 24 131 0.71 27
2 144 0.70 41 205 0.85 76
3 166 0.89 51 258 0.98 111
5 192 1.20 74 320 1.20 205
8 221 1.25 98 370 1.25 274
10 230 1.50 106 430 1.50 370
12 235 1.80 110 440 1.80 387
15 239 2.00 114 458 2.00 420
16 242 2.10 117 480 2.10 461
注a) 表D.7に示されたパルス幅は,2 ms(t)以上のパルス幅をもつ電子安定器負荷の適正動作に使用する。
b) 2tの計算に使用される値で表D.7及び2 msのパルス幅で示されるピーク電流である。
回路記号 説明
AC 試験電圧は277 VAC又は120 VACのいずれか
S1 被試験リレーの接点
L AC電源と結合させることで,規定の電流波形を得るために必要なインダクタン
ス(L)と抵抗(R)の値を選択する。
R1 必要な定常電流(例 5 A,8 A,16 A)を得るために調整したAC合成負荷抵抗
D1D4 ブリッジ整流回路
C 277 VACの試験電圧で必要な125 Fの容量,及び120 VACの試験電圧で必要な
175 Fの容量を得るために設計されたコンデンサ。
S2 コンデンサ放電用スイッチ
R2 適正なコンデンサ放電時間となるように調整したブリーダ抵抗
図D.1−典型的な試験回路図

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
図D.2−ピーク電流及びパルス幅の測定擬似波形
D.2 通信及び信号リレーにおける特別な負荷
通信及び信号伝達用に使用することを意図したリレーにおいて,製造業者が指定する場合,ケーブル負
荷試験を適用してもよい。
負荷回路は,図D.3に従うことが望ましい。
試験の詳細(特にケーブル特性)は,製造業者が指定する。
図D.3−ケーブル負荷試験の回路
D.3 突入電流を伴った特別な負荷
突入電流を伴った用途で使用することを意図したリレーにおいて,製造業者が指定する試験を適用して

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
もよい。
負荷回路は,他に規定しない限り,図D.4,図D.6又は図D.7に従うことが望ましい。ただし,製造業
者は,図D.4及び図D.6で規定する事例の2.5 ms(タングステンフィラメント電球における標準値)以外
の時定数を指定し,明示してもよい。開閉接点の時間周期は,時定数C×R3及びC×R2のそれぞれ4倍程
度あることが望ましい。
図D.4及び図D.6による試験で確立する突入電流負荷の特別な接点定格は,次の形式で記載する。
定常電流/ピーク突入電流/電圧/時定数
定常電流は,特別な突入負荷における定格電流を意味する。
試験例として,接点定格10/100 A/250 V/2.5 msのリレーの試験結果を図D.5に示す。
図D.7に示すような,力率補正をもつ突入電流負荷の場合は,次の接点定格を用いる。
定常電流/電圧/電流制限抵抗(R2)/静電容量(CF)
電流制限抵抗及び静電容量の値は,図D.7で示す値から外れるときだけ明示が必要となる。
R1=U/I : Uは定格電圧,Iは負荷の定常電流
R2=R1×1.414/(X−1) : Xはピーク突入電流と定常電流との比
R3=(800/X)×R1
C×R2=2 500 s : 電球負荷の標準値,その他の値でもよい。
D : ブリッジ整流器
S : 断路スイッチ
CUT : 試験接点
回路素子及び電源インピーダンスは,ピーク突入電流及び定常電流の精度10 %を確保するように選定する。
図D.4−突入電流負荷の試験回路
(例えば,静電容量負荷及び擬似タングステンフィラメント電球負荷)−AC回路

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
図D.4から算出した値
R1=25 Ω
R2=3.93 Ω
R3=2 000 Ω
C=636 F
図D.5−定格10/100 A/250 V/2.5 msリレーのタングステンフィラメント電球試験例
R1=U/I : Uは定格電圧,Iは定常電流
R2=R1/(X−1) : Xはピーク突入電流と定常電流との比
R3=(800/X)×R1
C×R2=2 500 s : 電球負荷の標準値,その他の値でもよい。
CUT : 試験接点
S : 断路スイッチ
回路素子及び電源インピーダンスは,ピーク突入電流及び定常電流の精度10 %を確保するように選定する。
図D.6−突入電流負荷の試験回路(例えば,静電容量負荷及び擬似電球負荷)−DC回路

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
CUT : 試験接点
S : 断路スイッチ
CF=70 F±10 %(I≦6 A),Iは,定常電流とする。
CF=140 F±10 %(6 A LF及びRFは,I=定常電流,かつ,力率0.9(遅れ)となるよう調整する。
R2=0.25 Ω(配線抵抗を含む。) : 製造業者が指定し,明示する場合は,この限りではない。
電源インピーダンス及び回路素子を確保するために,次のように値を選定する。
− 推定短絡電流が3 kA4 kAの供給回路
− 定格電圧Uの精度 : ±5 %
− 定常電流Iの精度 : +5 %/0 %
− 力率の精度 : ±0.05
図D.7−力率補正のある突入電流負荷の試験回路(例えば,擬似蛍光灯負荷)

――――― [JIS C 61810-1 pdf 60] ―――――

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JIS C 61810-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61810-1:2015(IDT)

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