JIS C 6185-2:2014 オプティカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)―第2部:校正方法―シングルモード光ファイバ用OTDR | ページ 2

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C 6185-2 : 2014 (IEC 61746-1 : 2009)
反射又は減衰が生じている後方領域に対して表示した波形が,反射又は減衰の影響がない状態の後方散
乱波形から,規定した垂直距離 域。
注記 損失測定デッドゾーン(図1参照)は,反射率,損失,表示パワーレベル,位置などのパラメ
ータによって異なっている。また,反射又は減衰領域の手前の光ファイバ部品にも依存してい
る。
図1−損失測定デッドゾーンの定義
3.4
後方散乱パラメータ,K(backscatter parameter)
光ファイバによって決まる単位入射エネルギー当たりに後方散乱して伝搬するパワー(附属書G参照)。
Kは,式(2)で与えられる。
Κ S s (s−1) (2)
2
ここに, αs : 散乱係数(例えば,m−1)
S : 後方散乱光捕捉係数。シングルモード光ファイバ内のモ
ードフィールド径のような他の標準光ファイバパラメ
ータに依存する。
v : 単位時間当たりの長さにおける群速度(m/s)。cを真空
中の光の速度,Nを光ファイバの群屈折率とした場合,
c/Nで表す。
3.5
後方散乱係数,C(backscatter coefficient)
光ファイバ端に入力したパルス光のパワーと後方散乱した光のパワーとの比。これは,与えられたパル
ス幅に対する後方散乱パラメータを表す。
注記1 後方散乱係数は,後方散乱パラメータ(3.4参照)から,式(3)を用いて定義できる。
CΔ(T) KΔT (3)
ここに, パルス幅(例えば,秒)。
通常,後方散乱係数はパルス幅 堰 dBで表現する。
CdB ΔT 10 log10 KΔT (4)

――――― [JIS C 6185-2 pdf 6] ―――――

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C 6185-2 : 2014 (IEC 61746-1 : 2009)
注記2 パルス幅 C( ‰ 準化するために用いる。通常 1 ns又は1 μsである
属書G参照)。
3.6
校正(calibration)
規定条件の下で,測定装置が示した値とそれに対応するその量の既知の値との関係を明らかにする一連
の作業(ISO/IEC Guide 99参照)。
3.7
中心光波長,λavg(centroidal wavelength)
光源の光パワーで重み付けした真空中での平均光波長(JIS C 61280-1-3参照)。
3.8
表示パワーレベル,F(displayed power level)
OTDRに表示したパワーレベル。
注記1 その他に規定がない場合,Fはクリッピングレベルとの関係から定義している(図8参照)。
注記2 通常,OTDRの目盛は,受信パワーの対数の5倍に定数のオフセットを加えたものである。
3.9
距離,D(distance)
二つの目標の間隔(通常,m)。
3.10
距離サンプリング誤差, 愀 distance sampling error)
サンプル点が離散的に配置することによって生じる距離(3.9参照)の量子化誤差の最大値(通常,m)。
注記 距離サンプリング誤差は, 一般に周期的であるから,この誤差を定量化する一つの方法として,
その振幅を用いることができる。
3.11
距離スケール偏差,ΔSL(distance scale deviation)
距離(3.9参照)の平均誤差,すなわち,距離の平均指示値〈Dotdr〉とそれに対応する基準距離(3.27参
照)Drefとの差を基準距離で除したもの(通常,mm)。ΔSLは,式(5)を用いて算出する。
〈Dotdr〉
〈Dotdr 〉 Dref
ΔSL 1 (5)
Dref Dref
ここに, 〈Dotdr〉 : 一つ以上のサンプル間隔にわたって平均化した,1本の
光ファイバにおける二つの事象間の表示距離。
3.12
距離スケール係数,SL(distance scale factor)
表示された距離(3.9参照)の平均値を,対応する基準距離(3.27参照)で除したもの。SLは,式(6)を
用いて算出する。
〈Dotdr〉
SL (6)
Dref
ここに, 〈Dotdr〉 : 一つ以上のサンプル間隔にわたって平均化した,1本の
光ファイバにおける二つの事象間の表示距離。
3.13
距離スケールの不確かさ,uΔSL(distance scale uncertainty)

――――― [JIS C 6185-2 pdf 7] ―――――

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C 6185-2 : 2014 (IEC 61746-1 : 2009)
距離スケール偏差(3.11参照)の不確かさ(通常,mm)。uΔSLは,式(7)を用いて算出する。
〈Dotdr 〉 〈Dotdr〉
uΔ SLu 1 u (7)
Dref Dref
注記 式(7)において,u( )は,括弧内の標準不確かさを表している。
3.14
98 %ダイナミックレンジ(片道)[dynamic range at 98 %(one-way)]
後方散乱信号レベルと98 %雑音レベル(3.24参照)とが等しくなる光ファイバ減衰量(3.1参照)。石英
系シングルモード光ファイバ(JIS C 6835参照)を用いたときの,後方散乱波形の延長線とパワー軸との
切片と雑音レベル(dB)との差によって表す。
3.15
群屈折率,N(group index)
真空中における光速度と光ファイバ内の光パルス伝搬速度との比。
3.16
位置,L(location)
OTDR装置のフロントパネル(入出力コネクタ面)と光ファイバにおけるある目標との間の間隔(通常,
m)。
3.17
位置偏差,ΔL(location deviation)
目標を表示した位置(3.16参照)Lotdrから基準位置(3.28参照)Lrefを引いたもの(通常,m)。
注記 この偏差は位置の関数である。
3.18
位置オフセット,ΔL0(location offset)
この規格で用いる位置偏差(3.17参照)モデルにおける定数項の部分。測定器の距離表示におけるOTDR
前面コネクタの位置とほぼ等しい(通常,m)。
注記 完全なOTDRである場合,位置オフセットはゼロである。
3.19
位置オフセットの不確かさ,uΔL0(location offset uncertainty)
位置オフセット(3.18参照)の不確かさ。
3.20
位置読取りの不確かさ,uLreadout(location readout uncertainty)
距離サンプリング誤差(3.10参照)と測定サンプルのタイプAの不確かさとの両方が原因となって起こ
る位置(3.16参照)の測定値の不確かさ。
3.21
損失偏差,ΔA(loss deviation)
光ファイバ部品の損失指示値Aotdrとその基準損失(3.29参照)Arefとの差(dB)。ΔAは,式(8)を用いて
算出する。
ΔA AotdrAref (8)
注記 損失偏差は,通常,表示パワーレベルFに依存している。

――――― [JIS C 6185-2 pdf 8] ―――――

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C 6185-2 : 2014 (IEC 61746-1 : 2009)
3.22
損失の不確かさ,uΔA(loss uncertainty)
損失偏差(3.21参照)の不確かさ(dB)。
3.23
損失スケール偏差,ΔSA(loss scale deviation)
光ファイバ部品の損失指示値Aotdrとその基準損失(3.29参照)Arefとの差を基準損失で除したもの(dB/dB)。
ΔSAは,式(9)を用いて算出する。
Aotdr Aref
ΔSA (9)
Aref
注記 詳細は7.1を参照。
3.24
98 %雑音レベル(noise level at 98 %)
全雑音データ点の98 %以上を含む範囲の上限。
3.25
非線形性,NLloss(non-linearity)
規定パワー領域における,損失偏差ΔAの最大値と最小値との差(dB)。
注記 非線形性は,損失偏差の一要因であり,通常,表示したパワーレベル及び位置に依存している。
3.26
(受信)パワーレベル,P(power level)
OTDRの光端子によって受信したパワー。
3.27
基準距離,Dref(reference distance)
国際標準又は国家標準に対しトレーサビリティをとって校正した測定装置によって精密に決定した距離
(3.9参照)(通常,m)。
3.28
基準位置,Lref(reference location)
国際標準又は国家標準に対しトレーサビリティをとって校正した測定装置によって精密に決定した位置
(3.16参照)(通常,m)。
3.29
基準損失,Aref(reference loss)
国際標準又は国家標準に対しトレーサビリティをとって校正した測定装置によって精密に決定した光部
品の損失。
3.30
反射率,R(reflectance)
光ファイバ部品内の特定位置の一つにおける,反射したパワー(W)の入射パワー(W)に対する比率。
Rは,式(10)を用いて算出する。
Prefl
R 10 log10 (10)
Pinc
ここに, Prefl : 反射したパワー(W)

――――― [JIS C 6185-2 pdf 9] ―――――

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C 6185-2 : 2014 (IEC 61746-1 : 2009)
Pinc : 入射パワー(W)
注記1 この規格では,反射率の単位は,dBである。
注記2 反射値は負値である。
注記3 反射率ρは,式(11)のように線形の値として定義している。
Prefl

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                            Pinc
3.31
反射率偏差,ΔR(reflectance deviation)
光ファイバ部品の反射率(3.30参照)Rotdrとその基準反射率Rrefとの差。その関係を式(12)に示す(dB)。
ΔR RotdrRref (12)
3.32
rmsダイナミックレンジ(片道)[rms dynamic range(one-way)]
後方散乱信号レベルとrms雑音レベル(3.33参照)とが等しくなる光ファイバ減衰量(3.1参照)。
注記 雑音分布が正規分布と仮定すると,rmsダイナミックレンジは片道(98 %)ダイナミックレン
ジに1.56 dBを加えた値に等しくなる。rms雑音レベルの項目を参照。
3.33
rms雑音レベル(rms noise level)
雑音の二乗平均レベル。
注記1 一般的には,rms雑音レベルは,OTDRの波形データから読み取ったり抽出したりすること
はできない。これは,光パワーレベルの波形を対数変換してdB単位で表示するときに負の
値を示す雑音信号の部分を取り除いてしまうためである。
注記2 雑音分布が正規分布と仮定する場合,98 %雑音レベルとrms雑音レベルとの関係は,式(13)
を用いて算出する。
Noise98 Noise
rms .156 dB
5 log10 .2053 75 (13)
ここに, Noise98 : 98 %雑音レベル(dB)
Noiserms : rms雑音レベル(dB)
2.053 75 : 正規分布の98 %に対応する偏差の値
3.34
サンプル間隔(sample spacing)
OTDRによってデジタル化した二つの隣り合うデータ点間の距離(通常,m)。
注記 サンプル間隔は,測定器の設定情報から得ることもある。サンプル間隔は,測定スパン及び
OTDR測定器のその他の設定値に依存することもある。
3.35
(光)スペクトル幅,ΔλFWHM(spectral width)
光源スペクトルの半値全幅(FWHM)(JIS C 61280-1-3参照。)。

4 校正に向けた準備

4.1 校正実施機関に対する留意事項

  校正機関は,JIS Q 17025の要求事項を満たすことが望ましい。各校正のステップごとの作業指示及び用
いる装置を文書化した測定手順書をもつことが望ましい。

――――― [JIS C 6185-2 pdf 10] ―――――

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JIS C 6185-2:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61746-1:2009(IDT)

JIS C 6185-2:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 6185-2:2014の関連規格と引用規格一覧