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C 62133-2 : 2020
単位 mm
図2−加圧ジグの形状
c) 判定基準 発火がないこと。発火しなかった場合は,短絡が生じた時点の圧力を記録する。
8 安全に関する情報
8.1 一般
ポータブル機器用のリチウム二次単電池及び組電池の使用,特にその常軌を逸した使用は,ハザードを
生み出し,危害を及ぼすおそれがある。単電池製造業者は,製品の電流,電圧及び温度限界に関する情報
を提供しなければならない。組電池製造業者は,機器製造業者及び使用者に直接に販売する場合には,使
用者に,ハザードを最低限度に抑えて緩和する情報(例えば,一般社団法人電池工業会発行の民生用小型
二次電池および産業用リチウム二次電池の安全確保のための表示ガイドラインなど)を提供しなければな
らない。
単電池及び組電池を内蔵する機器の使用に関わるハザードについて,機器製造業者には使用者に知らせ
る責務がある。
特別な組電池設計を行う場合,機器製造業者は,製品の使用期間中に発生するおそれがあるハザードを
回避するためにシステム解析を行うのが望ましい。必要に応じて,システム解析に基づくハザードの回避
に関わる情報を使用者に提供することが望ましい。
全てを網羅していないが,有益な助言を附属書B及び附属書Cに記載する。
安全に関する情報の適合性は,製造業者の文書によって確認が可能である。
大人が監視していないところで子供に電池の交換をさせないことの周知徹底が重要である。
8.2 小型単電池及び小型組電池の安全に関する情報
小型単電池及び小型組電池は,誤飲の危険に関する情報とともに提供しなければならない。ただし,使
用者が取り外すことのできない特殊な構造の組電池には適用しない。また,これらの電池を使用する機器
は,誤飲の危険に関する情報とともに提供することが望ましい。誤飲の危険がある小型単電池及び小型組
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電池とは,図3に示す飲込み判定ゲージ内に収まるものである。
次の内容を示す警告文を,小型単電池及び小型組電池,並びにこれらの電池を使用する機器に同こん(梱)
する情報とともに提供することが望ましい。
− 乳幼児が飲み込む可能性がある電池は,手の届かないところに保管する。
− 電池を飲み込むと,粘膜にやけどを起こして穴が開き,死に至ることもある。重度のやけどは,飲み
込んで2時間以内に起こり得る。
− 単電池又は組電池を飲み込んだ場合は,直ちに医師の診察を受ける。
単位 mm
注記 このゲージは飲み込むことができる部品を判定するもので,
ISO 8124-1に規定されている。
図3−飲込み判定ゲージ
9 表示
9.1 単電池の表示
単電池の表示は,コイン形電池を除き,JIS C 8711による。表示に対応するには外表面積が小さすぎる
コイン形電池は,呼び方及び極性を表示しなければならない。
単電池製造業者と,組電池製造業者及び/又は最終製品製造業者との合意がある場合,組電池製品の部
品としての単電池は表示をする必要がない。ただし,部品としての単電池に表示をしない場合,組電池,
取扱説明書又は仕様書に単電池の表示をしなければならない。
この表示は,目視によって検査する。
9.2 組電池の表示
組電池の表示は,コイン形電池を除き,JIS C 8711による。表示に対応するには外表面積が小さすぎる
コイン形電池は,呼び方及び極性を表示しなければならない。これに加え,適切な警告を表示しなければ
ならない。
端子の極性を,組電池外部表面に明瞭に表示しなければならない。
特定の最終製品において組電池の端子が,外部機器との接続に対してプラス(+)及びマイナス(−)
を誤接続しないように設計している場合,組電池の極性の表示を省略してもよい。
この表示は,目視によって検査する。
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9.3 小型単電池及び小型組電池の誤飲に関する注意
8.2に規定する小型単電池及び小型組電池は,8.2に従い,誤飲の危険に関する情報とともに提供しなけ
ればならない。
小型単電池及び小型組電池が,最終消費者に交換可能な用途の直接販売を意図する場合は,誤飲に関す
る注意を,小型単電池及び小型組電池の包装に記載しなければならない。
この表示は,目視によって検査する。
9.4 その他の情報
組電池製造業者は,次に示す情報を組電池に表示するか,又は機器製造業者に提供しなければならない。
− 保管及び廃棄に関する指示
− 推奨する充電方法に関する指示
この表示は,単電池製造業者又は組電池製造業者の文書,及び包装又は製品の表示検査によって確認す
る。
10 包装及び輸送
コイン形電池及び小型組電池の包装は,図3の飲込み判定ゲージ内に収まるものであってはならない。
包装及び輸送に関する情報は,附属書Eを参照する。
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附属書A
(規定)
安全に使用するためのリチウム二次単電池の充放電域
A.1 一般事項
この附属書は,本体を補足するものであり,この規格の規定の一部を構成する。
A.2 リチウム二次組電池の安全性
リチウム二次組電池の安全使用を確実にするために,リチウム二次単電池及びリチウム二次組電池を設
計する製造業者は,この規格で規定する要求事項を厳密に遵守しなければならない。上限充電電圧が異な
る(コバルト酸リチウム系の4.25 V以外の)場合には,試験基準を満足させるために,上限充電電圧及び
上限充電温度を調整して試験の基準を満たすことが適切な場合がある。
A.3 充電電圧に関する留意点
A.3.1 一般事項
リチウム二次単電池の充電電圧は,充電中に化学反応が促進されるように,適用する。ここで,充電電
圧が高すぎる場合,過度の化学反応又は副反応が起こり,リチウム二次単電池は熱的に不安定になる(熱
暴走が発生するおそれがある。)。したがって,リチウム二次単電池製造業者が指定する充電電圧値よりも
高くしないことは非常に重要であり,リチウム二次単電池製造業者は,指定した充電電圧で充電されたリ
チウム二次単電池の安全性を確認しなければならない。
A.3.2 上限充電電圧
A.3.2.1 一般事項
リチウム二次単電池は,正極活物質としてコバルト酸リチウム,及び負極活物質として炭素が主に使用
されている。このリチウム二次単電池において,7.1.2に規定する上限充電電圧は,安全性の見地からの許
容可能な値(4.25 V)に基づいて規定される。図A.1に,コバルト酸リチウムを正極活物質,炭素を負極
活物質として構成する典型的なリチウム二次単電池(以下,典型的なリチウム二次単電池という。)に関し
て,推奨する基本的な作動領域を示す。
A.3.2.2 安全に関する説明
リチウム二次単電池が上限充電電圧より高い電圧で充電される場合,正極活物質(層間化合物)のリチ
ウムイオンが,過剰に脱離し,結晶構造が崩壊しやすくなる。その際,正極活物質から酸素が放出し,ま
た,負極活物質(炭素材料)表面上にリチウムが析出する。
これらの条件下で,内部短絡が起こると,熱暴走が起こりやすくなる。
したがって,リチウム二次単電池を,リチウム二次単電池製造業者が指定する上限充電電圧より高い電
圧で,充電してはならない。また,充電器による充電制御故障を想定し,適切な保護装置を備えなければ
ならない。
なお,50 kHz以上の交流電流(リプル電流などを想定)については,リチウムイオンの移動がそれに応
答しないため,対象としない。
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図A.1−典型的なリチウム二次単電池の作動領域
表A.1(対応国際規格の充電動作領域のパラメータの例を示す表を不採用とした)
A.3.2.3 異なる上限充電電圧を適用する場合の安全要求事項
リチウム二次単電池は,次のような場合,4.25 V以外の充電電圧も設定が可能である。
− コバルト酸リチウム以外の正極活物質の場合。
− 設計上,正極と負極との容量比を変更している場合。
4.25 V以外の上限充電電圧(以下,新規の上限充電電圧という。)で,使用可能であることを確認するた
め,上限充電電圧の変更理由を説明する次の根拠資料を,保管しなければならない。
a) 新規の上限充電電圧で充電されたリチウム二次単電池の正極活物質(コバルト酸リチウムを含む。)の
構造安定性,電解液の構造安定性,負極活物質のリチウム受入性などが,4.25 Vで充電された典型的
なリチウム二次単電池と比べて,同等以上の安全性をもっていることを示す試験結果。
b) 表2に規定する上限充電電圧と異なる場合の変更理由を説明する根拠資料は,次による。
1) 新規の上限充電電圧で,上限試験温度に+5 ℃を加えた温度で充電されたリチウム二次単電池が,
上限試験温度に+5 ℃を加えた温度で試験し,7.3.1,7.3.4,7.3.5及び7.3.9に適合することを証明
する試験結果。
2) 新規の上限充電電圧で,下限試験温度に−5 ℃を加えた温度で充電されたリチウム二次単電池が,
下限試験温度に−5 ℃を加えた温度で試験し,7.3.1,7.3.4,7.3.5及び7.3.9に適合することを証明
する試験結果。
3) 7.3.1,7.3.4,7.3.5及び7.3.9による単電池の試験を高温度域の上限で実施し,それぞれに規定する
要求事項に適合することを証明する試験結果。
なお,高温度域の上限での試験充電電圧及び試験充電電流は,電池製造業者が指定する。
――――― [JIS C 62133-2 pdf 25] ―――――
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JIS C 62133-2:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62133-2:2017(MOD)
JIS C 62133-2:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.220 : 電池及び蓄電池 > 29.220.30 : アルカリ二次電池(アルカリ蓄電池)
JIS C 62133-2:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC6065:2016
- オーディオ,ビデオ及び類似の電子機器―安全性要求事項
- JISC6950-1:2016
- 情報技術機器―安全性―第1部:一般要求事項
- JISC8711:2019
- ポータブル機器用リチウム二次電池
- JISZ8051:2015
- 安全側面―規格への導入指針