JIS C 62820-1-1:2022 ビル用インターホンシステム―第1-1部:システム要求事項―一般事項 | ページ 3

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C 62820-1-1 : 2022
図1−ハンズフリーユニットにおける総合感度
図2−ハンドセットユニットにおける総合感度

――――― [JIS C 62820 pdf 11] ―――――

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5.1.4 周波数応答
5.1.4.1 タイプA
周波数応答は,6.3によってVCU,URU及びSMUを通話状態にして試験したとき,音圧レベルの測定
値の高低差は,25 dB以下でなければならない。
5.1.4.2 タイプB及びタイプC
要求事項なし
5.1.5 音響ひずみ
5.1.5.1 タイプA及びタイプC
要求事項なし
5.1.5.2 タイプB
音響ひずみは,6.3によって試験したとき,次の事項に適合しなければならない。
a) ハンズフリーユニット : 10 %以下
b) ハンドセットユニット : 7 %以下
5.1.6 通話SN比
5.1.6.1 タイプA及びタイプC
要求事項なし
5.1.6.2 タイプB
通話SN比は,6.3によって試験したとき,次の事項に適合しなければならない。
a) ハンズフリーユニット : 25 dB以上
b) ハンドセットユニット : 30 dB以上
5.1.7 側音マスキング定格(STMR)
5.1.7.1 タイプA及びタイプC
要求事項なし
5.1.7.2 タイプB
ハンドセットユニットの側音マスキング定格は,6.3によって試験したとき,5 dB以上でなければなら
ない。
5.1.8 無信号時雑音レベル
5.1.8.1 タイプA及びタイプC
要求事項なし

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5.1.8.2 タイプB
無信号時雑音レベルは,6.3によって試験したとき,次の事項に適合しなければならない。
a) ハンズフリーユニット : 45 dB(A)以下
b) ハンドセットユニット : 48 dB(A)以下
5.1.9 呼出音圧レベル
呼出音圧レベルは,6.3によって試験したとき,73 dB(A)以上,106 dB(A)以下でなければならない。
5.1.10 音響安定性(ラーセン効果)
音響安定性は,6.3によってVCU,URU及びSMUを通話状態にして試験したとき,音響帰還(ラーセ
ン効果)によって過大音が発生(ハウリング)してはならない。
5.1.11 音響安全性
音響安全性は,6.3によって試験したとき,いかなる動作状態であっても,生じた音圧レベルは,120 dB(A)
以下でなければならない。

5.2 映像特性

5.2.1 画像解像度
画像解像度は,6.4によって試験したとき,次の事項に適合しなければならない。
a) 101.6 mmより小さい可視領域に対しては,130 TV本以上とする。
b) 101.6 mm又はそれより大きい可視領域に対しては,200 TV本以上とする。
注記 対応国際規格では,インチによる表記が併記されているが削除した。
5.2.2 グレースケール
グレースケールは,6.4によって試験したとき,次のいずれかに適合しなければならない。
a) 図B.3に規定するTE83テストチャートを用いる場合,8レベル以上とする。
b) 図B.3AのJIS C 6021:2005の4.2に規定されたテストチャートCを用いる場合,6レベル以上とする。
5.2.3 焦点距離
5.2.3.1 タイプA及びタイプB
焦点距離は,6.4によって試験したとき,次の事項に適合しなければならない。
a) 最小焦点距離 : 0.3 m
b) カメラから0.3 m以上離れた対象物は,明確に焦点が合わなければならない。“明確に”とは,図B.5
に規定する外輪領域の白黒部分のピーク及びエッジが明瞭であることをいう。
注記 対応国際規格では,B.5に記載されていたが,判定基準であるため,ここに移した。
5.2.3.2 タイプC
焦点距離は,6.4によって試験したとき,次の事項に適合しなければならない。

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a) 最小焦点距離 : 0.5 m
b) カメラから0.5 m以上離れた対象物は,明確に焦点が合わなければならない。“明確に”とは,図B.5
に規定する外輪領域の白黒部分のピーク及びエッジが明瞭であることをいう。
5.2.4 色再現性
色再現性は,映像機能がカラーのシステムに適用し,6.4によって試験したとき,映し出された対象物の
色と実際の対象物との色の間に,明らかな色収差があってはならない。“明らかな色収差がない”とは,JIS
Z 8723:2000の附属書B表1に規定された評価等級0号3号のいずれかに適合することをいう。
5.2.5 夜間撮像特性
夜間撮像特性は,0.5 lxの照度における画像中心点での解像度を,6.4によって試験したとき,5.2.1に適
合しなければならない。

5.3 環境適合性要求事項

5.3.1 環境クラス
環境クラスは,IEC 62599-1の規定に基づいて,システムを次の四つのクラスに区分する。
a) クラスI オフィス環境に限定の屋内
注記1 クラスIは,温度が十分に維持されている商業施設(例えば,店舗,レストラン)もカバ
ーしている。
b) クラスII 一般の屋内(例えば,売場,店舗,レストラン,階段,製造及び組立エリア,出入口,収
納室)
c) クラスIII 直接の雨及び日光から保護された屋外,又は一般の屋内より厳しい環境の屋内(例えば,
ガレージ,ロフト,納屋,搬入口)
d) クラスIV 一般の屋外
クラスIクラスIVは,順に厳しくなるため,クラスIVの機器は,クラスIIIの環境などで使用しても
よい。寒さの厳しい地域での要求を満たしたものには,クラスIII及びクラスIVには,特別に接尾に“A”
を追加する場合がある。
注記2 寒さの厳しい地域での要求とは,環境温度が−25 ℃より低い地域で−40 ℃の適合性をいう。
5.3.2 環境適合性
5.3.2.1 タイプA及びタイプB
VCU,URU,SMU及び補助装置の環境適合性は,表1に規定するとおり,環境適合性レベル(レベルA
レベルD)に分類し,それぞれのレベルに応じてIEC 62599-1の規定に基づく環境クラスに適合しなけ
ればならない。また,6.5によって試験したとき,試験中及び試験後に,機器は正常に動作しなければなら
ない。
a) タイプAは,表1に規定するレベルAレベルDのいずれかに適合しなければならない。
b) タイプBは,表1に規定するレベルBレベルDのいずれかに適合しなければならない。

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表1−環境適合性要求事項
項目 機器の種類 環境適合性レベル(AD)
レベルA レベルB レベルC レベルD
高温(耐熱性) VCU及び屋外に設置する補助装置 II II IV IV
(動作状態) URU,SMU及び屋内に設置する補助装置 I II II II
低温(耐寒性) VCU及び屋外に設置する補助装置 II II III IIIA
(動作状態) URU,SMU及び屋内に設置する補助装置 I II II II
高温高湿 VCU及び屋外に設置する補助装置 I I I I
(動作状態) URU,SMU及び屋内に設置する補助装置 I I I I
要求事項
VCU及び屋外に設置する補助装置 I II II
振動,正弦波 なし
(動作状態) 要求事項
URU,SMU及び屋内に設置する補助装置 I II II
なし
注記1 表中のIIVは,5.3.1に規定するIEC 62599-1の環境クラスに対応している。
注記2 対応国際規格のタイプA及びタイプBに関連するレベルの特定は,この表の注記として記載されている
が,規定事項であるため本文に移した。
5.3.2.2 タイプC
屋内設置機器(環境クラスI又はクラスII)及び屋外設置機器(環境クラスIII又はクラスIV)の環境適
合性は,6.5によって試験したとき,試験後に,機器は正常に動作しなければならない。

5.4 安全性要求事項

  機器の安全性は,6.6によって試験したとき,JIS C 6065:2016又はJIS C 6950-1:2016に規定された次の
全ての要求事項に適合するか,又はこれらと同等以上の安全性能をもたなければならない。
− 表示及び説明書
− 感電保護に関する構造要求
− 通常動作状態の下での感電の危険
− 電気絶縁
− 故障状態
− 端子
− 電気的接続及び機械的固定
− 耐火性
注記1 安全性要求事項に対応するJIS C 6065:2016又はJIS C 6950-1:2016の基準は,表D.1参照。
注記2 電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈(20130605 商局第3号)(以下,電気用品技術基
準の解釈という。)の別表第八又は別表第十二に規定された基準に適合した機器は,この安全性
要求事項と同等以上の安全性能をもつとみなされている。

5.5 故障状態時の追加の保護

5.5.1 タイプA及びタイプC
要求事項なし
5.5.2 タイプB

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JIS C 62820-1-1:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62820-1-1:2016(MOD)

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