JIS C 62820-1-1:2022 ビル用インターホンシステム―第1-1部:システム要求事項―一般事項 | ページ 5

                                                                                            19
C 62820-1-1 : 2022
6.9.2 機械的構造試験
試験は,目視検査,手による操作試験及び次の軸方向の引張力を加えて部品を取り外そうとする試験を
行い,緩みがないことを確認する。
− 通常使用時に軸方向の引張力が加わるおそれがない場合,15 N
− 通常使用時に軸方向の引張力が加わるおそれがある場合,30 N
引張力は,1分間加える。
6.9.3 エンクロージャ保護能力試験
JIS C 0920:2003に規定された試験方法による。保護等級IP5Xの場合,試験は,JIS C 0920:2003のカテ
ゴリー2によって行い,排水口がある場合は開いていない状態で行う。
6.9.4 耐破壊試験
耐破壊試験では,機器は,製造業者の指定する方法で設置して,次の試験を行う。
a) IP等級の試験は,JIS C 0920:2003に規定された方法による。
b) IK等級の試験は,IEC 62262に規定された方法による。ただし,衝撃を加える箇所は,主要操作部と
する。
c) 物理的攻撃に対する耐破壊試験では,全ての試験に関してIEC 62262に規定された堅い支持具に取り
付ける。
耐破壊試験は,一連の試験を同一人で行い,最低1分間,次の工具を単独又は併用して行う。
− 一般に入手可能な直径が4 mm7 mm及び長さが60 mm200 mmの2種類の異なるねじ回し
− 一般に入手可能なプライヤ
− 一般に入手可能なライタ
次の試験を行う。
− 試験1 固定ねじを緩める。
− 試験2 機器を引き出す。
− 試験3 押しボタンを引き抜く。
− 試験4 押しボタンを詰まらせる。
− 試験5 ねじ回しで攻撃する。
− 試験6 ライタで攻撃する。
試験1試験6の各々の試験中にいずれかの工具が破損した場合,該当する試験を停止し,合格し
たものとみなす。その後,次の試験を順に行う。
d) 市販のソフトドリンクの容量0.33 L入り又はこれと同等の容量の酸性甘味飲料を用いた攻撃試験は,
容量の半分をEUTの上にかけ,残り半分をEUTの下からかけて,そのままの状態を2時間維持する。
試験後,EUTが,箇条4に規定する機能要求事項を満たしていることを確認する。
注記 対応国際規格では,耐破壊試験中の工具破損に関する規定をd)の後に記載しているが,試験手順
から考えて,この規格ではc)に変更した。

――――― [JIS C 62820 pdf 21] ―――――

           20
C 62820-1-1 : 2022

7 添付文書

  システムに添付する文書は,正しい設置,操作,保守,輸送及び保管を確実にするために十分なもので
なければならない。文書には,次の情報を含めなければならない。ただし,これらに限定しない。
− 製造業者又は供給業者の名称
− 機器の使用目的
− この規格番号(JIS C 62820-1-1)
− 機器の機能
− 環境適合性のレベル(表1のレベルAレベルD)
− IP等級及び/又はIK等級
− ケーブルの種類及びケーブル長を含む,設置説明
− 操作及び保守に関する説明
− 輸送及び保管の条件
適否は,目視検査によって判定する。

――――― [JIS C 62820 pdf 22] ―――――

                                                                                            21
C 62820-1-1 : 2022
附属書A
(規定)
音響特性試験
A.1 試験条件
試験条件は,次による。
a) 測定環境
1) タイプA及びタイプB 試験場所の環境騒音は,規定がない限り,40 dB(A)以下とする。人工耳で
タイプ3.2を使用する場合,無響室とする。
2) タイプC JIS C 6020:2012の6.1による。
b) 試験信号
1) タイプA 離散周波数信号,白色雑音又はピンクノイズを用いる。
2) タイプB ITU-T P.50で規定された人工音声のP.50又はITU-T P.501で規定された録音実音声の
P.501のいずれかとするが,P.501を用いることが望ましい。特に規定がない限り,どの種類の試験
信号を用いたかを試験報告書に記載しなければならない。
3) タイプC JIS C 6020:2012の6.6の(9)に規定された白色雑音を用いる。
c) ハンドセットユニットの設置方法 URU及びSMUの両方のハンドセットは,ラウドネス定格ガード
リング位置(LRGP)で試験ジグ上に固定し,受話器と人工耳とを堅く結合する。
d) ハンズフリーユニットの設置方法 ハンズフリーユニットのEUTは,製造業者の指定する方法で,各
辺が0.2 m以上の支持板(すなわち,ひび割れのない,硬い木製の板)に取り付ける。人工口のリッ
プリングの中心は,ハンズフリーユニットのエンクロージャの表面の中心の真正面から0.1 mの位置
に配置する。標準1/2インチ自由音場マイクロホンは,ハンズフリーユニットのEUTのエンクロージ
ャの表面の中心の真正面から0.1 mの位置に配置する。これらの条件が現実的でない特殊なVCU,
URU又はSMUの場合,試験場所は実際の使用に近似したそれぞれ異なる位置に設置してもよい。こ
のような場合,試験条件を試験報告書に記載する。
注記 対応国際規格の注記は,許容事項のため本文に移した。
e) 通話音量の設定
1) タイプA及びタイプB 通話音量調節機能をもつEUTは,OLRの要求事項に従って製造業者が指
定する最適な位置に音量を設定する。最適な位置が不明の場合は,音響帰還(ラーセン効果)によ
るハウリングが現れる直前の最大レベルに設定する。
2) タイプC JIS C 6020:2012の6.6の(9)の規定による。
f) 測定機器間の分離 機器間の試験環境は,VCU,URU及びSMUを通話状態にしたとき,互いに音響
的に分離する。
A.2 音圧レベル試験
A.2.1 測定方法
A.2.1.1 離散周波数測定

――――― [JIS C 62820 pdf 23] ―――――

           22
C 62820-1-1 : 2022
測定は,次の方法による。
a) 次の五つの周波数を別々にマイクロホンに与える。
630 Hz±6.3 Hz,1 kHz±0.01 kHz,1.5 kHz±0.015 kHz,2.5 kHz±0.025 kHz,3.4 kHz±0.034 kHz
b) 五つの周波数のそれぞれの音圧レベルは,適切な音響測定分析器と接続したマイクロホンで検出する。
指定周波数の音圧は,音圧レベル89.3 dBSPLに相当する−4.7 dBPaとする。
c) EUTの音圧レベル(Lpm)は,次の式で計算する。
dBSPL1+100.1
Lpm=10×log [100.1 dBSPL2+100.1dBSPL3+100.1dBSPL4+100.1dBSPL5]
ここで, Lpm : 単位は,デシベル(dB)で表す。
dBSPL1dBSPL5 : 指定する各周波数の音圧レベル
A.2.1.2 連続周波数測定
A.2.1.2.1 タイプA
測定は,次の方法による。
a) 白色雑音又はピンクノイズをマイクロホンに与える。
b) 人工口によって生成する総音圧は,MRPで適切な音響測定分析器と接続したマイクロホンによって検
出し,96.3 dBSPLとする。校正中,信号は,A特性を用いて測定する。
c) EUTの音圧レベルは,適切な音響測定分析器によって直接測定する。信号は,A特性を用いて測定す
る。任意で,測定に1/3オクターブフィルタ分析器を用いてもよい。
注記 対応国際規格の注記は,許容事項のため本文に移した。
A.2.1.2.2 タイプC
測定は,JIS C 6020:2012の6.6の(9)に規定された方法による。
A.2.2 試験装置の校正
A.2.2.1 音圧検出器(マイクロホン)の校正
音圧検出器(マイクロホン)の感度は,適切に校正された校正用機器によって校正する。
A.2.2.2 音圧発生器(信号発生器及び人工口)の校正
A.2.2.2.1 タイプA及びタイプB
設定は,図A.1によって行う。人工口のリップリングの直前25 mmの位置で,90度の入射方向で標準
1/2インチ音圧マイクロホンを取り付ける。
a) 離散周波数の場合には,MRPにおける音圧Pmを音圧レベル89.3 dBSPLに相当する−4.7 dBPaになる
ように人工口と接続した信号発生器を調整する。
b) 白色雑音又はピンクノイズの場合には,MRPにおける音響測定分析器と接続した標準1/2インチ音圧
マイクロホンによって検出し,人工口によって生成する総音圧が96.3 dBSPLとなるように人工口と接
続した信号発生器を調整する。校正中,信号は,A特性を用いて測定する。
必要に応じて,ハンズフリー又はデジタルシステムによるキャンセレーション(例えば,エコーキャン
セルによる)を避けるために,音圧を間欠的に加えるか,又は,ソフトウェアによるキャンセレーション
を試験中は使用不可にすることが望ましい。

――――― [JIS C 62820 pdf 24] ―――――

                                                                                            23
C 62820-1-1 : 2022
注記1 対応国際規格では,キャンセレーションの回避の内容をa)だけとして規定しているが,内容か
らb)にも適用するよう構成を変更した。
図A.1−MRPにおける音圧Pmの設定
注記2 対応国際規格では,図A.1図A.5をA.3に記載しているが,本文の引用順に応じた構成とし
た。
A.2.2.2.2 タイプC
JIS C 1509-1:2017に規定されたクラス2の騒音計を用い,JIS C 6020:2012の6.6の(9)に規定された音圧
に白色雑音発生器を調整する。
A.2.3 音圧レベル試験
A.2.3.1 ハンズフリーユニットのEUTの音圧レベル試験
A.2.3.1.1 タイプA
人工口を駆動する信号発生器の出力を変えずに,図A.1の標準1/2インチ音圧マイクロホンを取り外す。
ハンドセットユニットと接続する場合は図A.2,ハンズフリーユニットと接続する場合は図A.3に従っ
て設定する。
ハンズフリーユニットのEUTの出力音圧Poを,A.2.1のいずれかの方法で測定し,記録する。

――――― [JIS C 62820 pdf 25] ―――――

次のページ PDF 26

JIS C 62820-1-1:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62820-1-1:2016(MOD)

JIS C 62820-1-1:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 62820-1-1:2022の関連規格と引用規格一覧