JIS C 6435:1989 低周波変成器及びコイル試験方法 | ページ 2

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ここに, R0 : 20℃に換算した直流抵抗値
Rt : t℃における直流抵抗値
K : 定数,銅に対してはK=234
5.5.3 測定上の注意事項 5.4.3による。

5.6 変成比

5.6.1  測定回路 変成器の変成比の測定回路の例を図2に示す。
図2 変成比測定回路
5.6.2 測定方法及び計算式 一次巻線及び二次巻線を電源電流に対して差動的となるように接続し,可変
抵抗器R1,R2,r1及びr2を調節してブリッジの平衡をとり,巻線W1,W2の変成比nを次の式から算出す
る。
なお,測定周波数は,原則として1kHzとする。
n1 R1
n= =
n2 R2
ここに, n1 : 一次巻線の巻数
n2 : 二次巻線の巻数

5.7 極性

5.7.1  試験回路 変成器の極性の測定回路の例を図3に示す。
図3 極性試験回路

――――― [JIS C 6435 pdf 6] ―――――

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5.7.2 試験方法 図3に示す回路に供試変成器の各巻線を接続し,可変抵抗器R1,R2,r1及びr2を調節
してブリッジの平衡がとれるかどうかを試験する。端子1と3が同極の場合は平衡がとれ,異極の場合は
平衡がとれない。

5.8 自己インダクタンス

5.8.1  測定回路 変成器又はコイルの自己インダクタンスの測定回路の例を図47に示す。
図4 自己インダクタンス測定回路
図5 自己インダクタンス測定回路
(直流を重畳する場合)
図6 自己インダクタンス測定回路(周波数50Hz又は60Hz場合)

――――― [JIS C 6435 pdf 7] ―――――

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図7 自己インダクタンス測定回路
5.8.2 測定方法及び計算式
(1) 図4及び図5の場合 規定の周波数及び端子電圧又は電流で試験し,可変抵抗器R1,R2及びR3を調
節してブリッジの平衡をとり,供試変成器又はコイルの自己インダクタンスLx (H) を次の式から算出
する。
(a)の場合 Lx (H) =Cs・R1・R3×10−6
ここに, Cs : 標準コンデンサの静電容量値 (
R1, R3 : 可変抵抗器の各指示値 ( 圀
(b)の場合 1
Lx (H) (2)= L・
2( fL2)
1
R
ここに, L=Cs・R1・R3×10−6 (H)
R=R1・R3/R2 (圀
f : 測定周波数 (Hz)
Cs : 標準コンデンサの静電容量値 (
R1, R2, R3 : 可変抵抗器の各指示値 (圀
注(2) 直列法に換算された値
(2) 図6及び図7の場合 規定の交流電圧又は電流で試験し,自己インダクタンスLx (H) を次の式から算
出する。
V 2 2
( ) Rdc
Lx (H) = A
2 f
ここに, V : 電圧計の指示値 (V)
I : 電流計の指示値 (A)
Rdc : 被測定巻線の直流抵抗値 ( 圀
f : 測定周波数(50Hz又は60Hz)
5.8.3 測定上の注意事項
(1) 重畳直流電流及び交流電圧は,規定の値を超えないように注意すること。
(2) 電圧計は実効値応答形又は平均値応答形とし,その入力インピーダンスは,被測定巻線のインピーダ
ンスに比べて十分大きいこと。

――――― [JIS C 6435 pdf 8] ―――――

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(3) 図5のチョークコイルCHのインピーダンスは,被測定巻線のインピーダンスに比べて十分大きく,
コンデンサC1,C2のインピーダンスは,被測定巻線のインピーダンスに比べて十分小さいこと。
(4) 図7(a)のチョークコイルCHのインピーダンスは,被測定巻線のインピーダンスに比べて十分大きく,
またコンデンサC2のインピーダンスは,交流電圧計Vの入力インピーダンスに比べて十分小さいこ
と。
(5) 図7(b)のチョークコイルCHのインピーダンスは,コンデンサC1のインピーダンスに比べて十分大き
く,またC2のインピーダンスは,電圧計Vの入力インピーダンスに比べて十分小さいこと。
(6) 指定がない限り,ケースは接地しない。

5.9 実効抵抗

5.9.1  測定回路 変成器又はコイルの実効抵抗の測定回路の例を図4及び図5に示す。
5.9.2 測定方法及び計算式 規定の周波数及び端子電圧又は電流で試験し,可変抵抗器R1,R2及びR3を
調節してブリッジの平衡をとり,供試変成器又はコイルの実効抵抗Rx ( 圀 ‰ 湟 侮
(1) 図4(a),図5(a)の場合
R1R
Rx ( 圀 3
R2
ここに, R1, R2, R3 : 可変抵抗器の各指示値(
(2) 図4(b),図5(b)の場合
1
Rx ( 圀 3)=
R・ 2
R
1
2 fL
ここに, L=Cs・R1・R3×10−6 (H)
R : R1・R3/R2 (圀
f : 測定周波数 (Hz)
Cs : 標準コンデンサの静電容量値 (
R1, R2, R3 : 可変抵抗器の各指示値 (圀
注(3) 直列法に換算された値
5.9.3 測定上の注意事項
(1) 重畳直流電流及び交流電圧は,規定の値を超えないように注意すること。
(2) 電圧計は実効値応答形又は平均値応答形とし,その入力インピーダンスは,被測定巻線のインピーダ
ンスに比べて十分大きいこと。
(3) 図5のチョークコイルCHのインピーダンスは,被測定巻線のインピーダンスに比べて十分大きく,
またコンデンサC1,C2のインピーダンスは,被測定巻線のインピーダンスに比べて十分小さいこと。

5.10 漏れインダクタンス

5.10.1 測定回路 変成器の漏れインダクタンスの測定回路の例を図4に示す。ただし,供試変成器の負荷
側巻線を短絡して測定する。
5.10.2 測定方法及び計算式 規定の周波数,端子電圧又は電流で試験し,可変抵抗器R1,R2及びR3を各々
調節してブリッジの平衡をとり,供試変成器の漏れインダクタンスLx (H) を次の式から算出する。
図4(a)の場合
Lx (H) =Cs・R1・R3×10−6
ここに, Cs : 標準コンデンサの静電容量値 (
R1, R3 : 可変抵抗器の各指示値 ( 圀

――――― [JIS C 6435 pdf 9] ―――――

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図4(b)の場合
1
Lx (H) = L・
2( fL2)
1
R
ここに, L=Cs・R1・R3×10−6 (H)

R=R1・R3/R2 (
f : 測定周波数 (Hz)
Cs : 標準コンデンサの静電容量値 (
R1, R2, R3 : 可変抵抗器の各指示値 (圀

5.11 巻線間直接静電容量

5.11.1 測定回路 変成器の巻線間直接静電容量の測定回路の例を図8に示す。
図8 巻線間直接静電容量測定回路
5.11.2 測定方法及び計算式 規定の周波数でW1,W2をブリッジの頂点T1,T2に接続した状態と切断し
た状態でブリッジの平衡をとった場合のコンデンサC1の値をそれぞれC1及びC”1とし,巻線間直接静電
容量CDを次の式から算出する。
CD=C1−C”1
5.11.3 測定上の注意事項 ブリッジの頂点T1,T2,T3及びT4と大地間に挿入する静電容量C5,C6,C7
及びC8は,2巻線のもつ対地静電容量に比べて十分大きいこととする。

5.12 定損失及び動作減衰量

5.12.1 測定回路 変成器の定損失及び動作減衰量の測定回路の例を図912に示す。

――――― [JIS C 6435 pdf 10] ―――――

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