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C 6836 : 2020
a) 単心光ファイバコード b) 2心光ファイバコード
図1−光ファイバコードの構造例
6 寸法
光ファイバ素線の外径寸法は,JIS C 6837による。また,光ファイバコードの外径寸法は,表2に規定
する値とする。
表2−単心及び2心の全プラスチックマルチモード光ファイバコードの外径寸法
単位 mm
形名a) 外径公称値 許容差
OFC2.2-#-PSI-980/1000-※ 単心 2.2 ±0.1
OFC2.2-#-PSI-735/750
OFC2.2-#-PGI-500/750
OFC2.2-#-PGI-200/490
OFC2.2-#-PGI-120/490
OFC4.4-#2-PSI-980/1000-※ 2心 短径 : 2.2 短径 : ±0.1
OFC4.4-#2-PSI-735/750 長径 : 4.4 長径 : ±0.2
OFC4.4-#2-PGI-500/750
OFC4.4-#2-PGI-200/490
OFC4.4-#2-PGI-120/490
OFC1.5-#-PSI-485/500 単心 1.5 ±0.1
OFC3.0-#2-PSI-485/500 2心 短径 : 1.5 短径 : ±0.1
長径 : 3.0 長径 : ±0.2
注a) #はE,V又はZのいずれか,※はA1,A2又はBのいずれかである。
7 試験及び要求事項
7.1 一般事項
製品の形によって必要な項目から選択した試験を実施することによって,光ファイバコードが関連する
要求事項を満足することを確認しなければならない。全ての試験を実施することは意図しないが,試験頻
度は受渡当事者間の協定による。
7.2 試験場所の状態
試験場所の状態は,JIS C 60068-1の4.3(測定及び試験に用いる標準大気条件)の規定による。
7.3 寸法
光ファイバ素線の寸法及び公差の試験方法は,JIS C 6822又はJIS C 6825による。光ファイバコードの
――――― [JIS C 6836 pdf 6] ―――――
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寸法は,IEC 60189-1に従って測定する。
7.4 外観
光ファイバコードの外観は,目視によって試験したとき,表面が滑らかで,きず又はその他使用上有害
な欠点があってはならない。
7.5 機械特性
7.5.1 一般事項
次に示す試験のうち幾つかは,一連長の光ファイバコードの一部分から短いサンプルを採取して実施し
てもよい。こうすることで,伝送損失の永続的な変動を検出することが可能になる。伝送損失の損失変動
を測定するための励振条件は,JIS C 6837による。
7.5.2 引張り
引張りは,次の方法A又は方法Bのいずれかの試験方法によって測定する。
方法A : JIS C 6870-1-21の箇条4(E1 : 引張り)による(ただし,装置は同じとするが,光ファイバコ
ードの伸びが4 %になるまで十分な荷重がかかるように手順を変更する。伸びが4 %になったら,直ちに
荷重を解放する。)。
方法B : JIS C 6870-1-21の箇条4(E1 : 引張り)による(ただし,装置は同じとするが,光ファイバコ
ードの伸びが5 %になるまで十分な荷重がかかるように手順を変更する。)。伸びが5 %になったときの張
力を測定する。
試験条件及び要求事項は,次による。
− 引張速度 方法Aの場合,100 mm/min又は100 N/minのいずれかとする。方法Bの場合,100 mm/min
とする。
− クランプ間の試料の長さ 100 mm200 mm
なお,光ファイバの把持部で断線しているときは,その試験を無効とし,再試験する。
− 要求事項 方法Aの場合,伸び4 %において,表3に示す荷重以上のものとする。荷重が解放された
後,少なくとも1分間以上経過後に損失の変化が0.2 dBを超えてはならない。荷重は,伸び4 %に到
達した瞬間に解放されなければならない。方法Bの場合,伸び5 %において,表4に示す荷重以上の
ものとする。
表3−伸び4 %における最小引張荷重
形名a) 伸び4 %における引張荷重(N)(最小値)
OFC2.2-#-PSI-980/1000-※ 単心 56
OFC4.4-#2-PSI-980/1000-※ 2心 112
OFC2.2-#-PSI-735/750 単心 36
OFC2.2-#-PGI-500/750
OFC4.4-#2-PSI-735/750 2心 72
OFC4.4-#2-PGI-500/750
OFC1.5-#-PSI-485/500 単心 16
OFC3.0-#2-PSI-485/500 2心 32
OFC2.2-#-PGI-200/490 単心 8
OFC2.2-#-PGI-120/490
OFC2.2-#2-PGI-200/490 2心 16
OFC2.2-#2-PGI-120/490
注a) #はE,V又はZのいずれか,※はA1,A2又はBのいずれかである。
――――― [JIS C 6836 pdf 7] ―――――
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注記 破断点までの伸びは,光ファイバコードには適用されない。
表4−伸び5 %における最小引張荷重
形名a) 伸び5 %における引張荷重(N)(最小値)
OFC2.2-#-PSI-980/1000-※ 単心 70
OFC4.4-#2-PSI-980/1000-※ 2心 140
OFC2.2-#-PSI-735/750 単心 45
OFC4.4-#2-PSI-735/750 2心 90
OFC1.5-#-PSI-485/500 単心 20
OFC3.0-#2-PSI-485/500 2心 40
注a) #はE,V又はZのいずれか,※はA1,A2又はBのいずれかである。
7.5.3 圧壊
方法 : JIS C 6870-1-21の箇条6(E3 : 圧壊)による。
試験条件及び要求事項は,次による。
− 印加する総荷重 単心の場合は7 N/mm,2心の場合は14 N/mmとする。
− 荷重を印加する時間 3分間以上とする。
− 要求事項 試験後少なくとも1分間以上経過後に損失の変化が0.2 dBを超えてはならない。さらに,
目視検査で,シースに割れがあってはならない。
注記 2心の光ファイバコードの場合,荷重は光ファイバコードの平らな側に加えられる。
7.5.4 衝撃
方法 : JIS C 6870-1-21の箇条7(E4 : 衝撃)による。
試験条件及び要求事項は,次による。
− 衝撃面の半径 12.5 mm
− 衝撃エネルギー 0.2 J
− 衝撃回数 少なくとも3個,それぞれ少なくとも500 mm離れている。
− 要求事項 試験後少なくとも1分間以上経過後に損失の変化が0.2 dBを超えてはならない。さらに,
目視検査で,シースに割れがあってはならない。
注記 2心の光ファイバコードの場合,荷重は光ファイバコードの平らな側に加えられる。
7.5.5 コード曲げ
方法 : JIS C 6870-1-21の箇条15(E11 : 曲げ)による。
試験条件及び要求事項は,次による。
− マンドレル直径 50 mm
− ら(螺)旋の巻付けターン数 6
− サイクル数 10
− 要求事項 試験後の損失の変化が0.2 dBを超えてはならない。さらに,目視検査で,シースに割れが
あってはならない。
注記 2心の光ファイバコードの場合,荷重は光ファイバコードの平らな側に加えられる。
7.5.6 繰返し曲げ
方法 : JIS C 6870-1-21の箇条11(E6 : 繰返し曲げ)による。
試験条件及び要求事項は,次による。
――――― [JIS C 6836 pdf 8] ―――――
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− 曲げ半径 15 mm
− サイクル数 1 000
− おもりの引張荷重の質量 単心の場合は0.5 kg,2心の場合は1.0 kg
− 要求事項 試験後少なくとも1分間以上経過後に損失の変化が0.2 dBを超えてはならない。さらに,
目視検査で,シースに割れがあってはならない。
注記 2心の光ファイバコードの場合,荷重は光ファイバコードの平らな側に加えられる。
7.5.7 ねじり
方法 : JIS C 6870-1-21の箇条12(E7 : ねじり)による。
試験条件及び要求事項は,次による。
− サイクル数 20
− 固定クランプと回転クランプとの間の距離(試験長L) 250 mm
− おもりの質量(張力) 0.5 kg
− 要求事項 試験後の損失の変化が0.2 dBを超えてはならない。
注記 この試験は,単心の光ファイバコードに対してだけ適用可能である。
7.6 耐環境特性
環境試験の項目,試験方法及び試験条件は表5に,環境試験によって変化し得る機械特性及び伝送特性
の項目は,表6による。
表5−環境試験の項目,試験方法及び試験条件
試験条件の種類a) 試験環境項目 試験方法b) 試験条件c)
湿熱 IEC 60793-1-50 温度+75 ℃,相対湿度85 %,30日間
A 乾熱 IEC 60793-1-51 温度+85 ℃,30日間
温度サイクル IEC 60793-1-52 Ta : −40 ℃,Tb : +85 ℃
湿熱 IEC 60793-1-50 温度+60 ℃,相対湿度85 %,30日間
B 乾熱 IEC 60793-1-51 温度+70 ℃,30日間
温度サイクル IEC 60793-1-52 Ta : −20 ℃,Tb : +70 ℃
注a) 試験条件のA又はBは,受渡当事者間の合意によっていずれかを選択することが望ましい。
b) ここで参照した試験方法規格には,光ファイバコードに関する規定はないが,試験方法として適用すること
が望ましい。
c) これらの試験条件を,この表で引用する試験方法規格に規定した条件に代えて適用する。
表6−環境試験によって変化し得る機械特性及び伝送特性の項目
項目 試験方法
損失変動 JIS C 6823
引張荷重 JIS C 6870-1-21の箇条4
これらの試験は,通常,同一設計の光ファイバコードに対し型式試験として定期的に実施する。
その他に規定がない限り,試料は,試験前に標準大気条件で24時間以上保管しなければならない。また,
環境試験終了後の測定までの回復期間として許容される時間は,それぞれの環境試験方法の規定による。
7.6.1 機械特性の耐環境性
環境試験終了後の引張荷重が,表7に適合しなければならない。
――――― [JIS C 6836 pdf 9] ―――――
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表7−伸び4 %における引張荷重に対する要求仕様
試験環境項目 伸び4 %における引張荷重の変化(最大値)
湿熱 ±25 %
7.6.2 伝送特性の耐環境性
初期値に対する損失変動は,表8の値を超えてはならない。
表8−損失変動の要求仕様
損失増加の上限a)
OFC2.2-#-PSI-980/1000-※ OFC2.2-#-PGI-200/490
OFC2.2-#-PSI-735/750 OFC2.2-#-PGI-120/490
OFC1.5-#-PSI-485/500 OFC4.4-#2-PGI-200/490
OFC2.2-#-PGI-500/750 OFC4.4-#2-PGI-120/490
OFC4.4-#2-PSI-980/1000-※
試験環境項目
OFC4.4-#2-PSI-735/750
OFC3.0-#2-PSI-485/500
OFC4.4-#2-PGI-500/750
(dB/100 m)波長650 nm (dB/100 m)波長650 nm,850 nm及
び/又は1 300 nmのうち任意
湿熱 5 5
(水の吸収による損失も含む) (水の吸収による損失も含む)
乾熱 2 2
温度サイクル 2 2
注a) #はE,V又はZのいずれか,※はA1,A2又はBのいずれかである。
7.7 伝送特性
伝送特性はJIS C 6837の6.2(伝送特性)による。帯域及び損失の許容値は,受渡当事者間の協定によ
る。
7.8 耐火性能
IEC/TR 62222は,建物内に設置された通信ケーブルの耐火性能に関する要求事項及び試験方法に関する
ガイダンスを提供する。このガイダンスは,一般的なアプリケーション及びインストール方法,並びに提
示されている火災の危険性の評価に関するものである。ドイツ連邦共和国,アメリカ合衆国,英国などで
適用される法規制も考慮されている。
IEC/TR 62222は,幾つかの耐火性能試験方法に関するIEC規格及び国の法規制によって要求される可
能性があるその他の試験方法も参照している。適用する試験及び要求事項は,ケーブルが使用されること
を意図している最終用途の適用によって想定される火災の危険性を考慮して,受渡当事者間で合意しなけ
ればならない。
8 包装及び1条の標準長さ
包装は,束又はボビン巻きごととし,運搬のときに損傷しないよう,適切な保護をしなければならない。
1条の標準長さは500 mとする。ただし,受渡当事者間の協定がある場合は,1条長さは,それによる。
――――― [JIS C 6836 pdf 10] ―――――
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JIS C 6836:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60794-2-41:2008(MOD)
JIS C 6836:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.10 : 光ファイバ及び光ケーブル
JIS C 6836:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60068-1:2016
- 環境試験方法―電気・電子―第1部:通則及び指針
- JISC6820:2018
- 光ファイバ通則
- JISC6822:2009
- 光ファイバ構造パラメータ試験方法―寸法特性
- JISC6823:2010
- 光ファイバ損失試験方法
- JISC6825:2009
- 光ファイバ構造パラメータ試験方法―光学的特性
- JISC6825:2020
- 光ファイバ構造パラメータ試験方法―光学的特性
- JISC6837:2015
- 全プラスチックマルチモード光ファイバ素線
- JISC6870-1-2:2019
- 光ファイバケーブル―第1-2部:光ファイバケーブル特性試験方法―総則及び定義
- JISC6870-1-21:2018
- 光ファイバケーブル―第1-21部:光ファイバケーブル特性試験方法―機械特性試験方法
- JISC6870-2:2006
- 光ファイバケーブル―第2部:屋内ケーブル―品種別通則
- JISC6870-2:2021
- 光ファイバケーブル―第2部:屋内ケーブル―品種別通則