JIS C 8473:2009 ライティングダクト―電源用ダクトの安全性要求事項 | ページ 8

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C 8473 : 2009

19 火災の危険性

19.1 可燃性

  電気的作用のために熱応力にさらされることがあり,その劣化がシステムの安全性を損なうことがある
絶縁材料の部品は,電源用ライティングダクト内部に発生する異常な熱によって不当に影響を受けてはな
らない。
合否は,表11に示す温度におけるJIS C 60695-2-11の4.10.による,次のグローワイヤ試験で確認する。
表11−グローワイヤ試験の試験温度
絶縁材料の部品 グローワイヤの温度

導電部と接触し,それらを所定の場所に保持するために必要な部品 850±15
導電部を所定の位置に保持するために必要でない部品を含む,他のす 650±10
べての部品
この試験の場合,保護導体(PE)は,導電部とはみなされない。
試験は,一つの供試体だけで行う。疑義がある場合は,試験を更に二つの供試体で繰り返さなければな
らない。
セラミック材料の部品,座金又はねじなどの小さな部品には,試験を行わない。
試験を同一部品の複数の場所で行わなければならない場合,それまでの試験によってもたらされる劣化
が,これから行う試験に影響を与えないように注意しなければならない。
できれば,供試体は,完全なシステム附属品でなければならない。試験が完全なシステム附属品で実施
できない場合は,試験のためにそれから適切な部分を取り出してよい。

19.2 火炎伝ぱ(播)

  電源用ライティングダクトは,火炎を伝ぱ(播)させてはならない。
合否は,次の試験で確認する。
試験は,製造業者から任意のカバーとともに提供された状態のままの,ダクトの単一ストレートスパン
上で実施する。供試体の全長は,(675±10) mでなければならない。
試験は,JIS C 60695-11-2に規定するバーナを用いて行う。
供試体を実質的に通風のない領域の,図4に示す金属製エンクロージャの開放した正面の中央に,図3
に示すように垂直に置く。火炎状態下での供試体自身のゆがみ又は動きを防止するために,両端を締め付
けなければならない。
バーナの軸が垂直に対して(45±2)°の角度を形成し,また,火炎が,エンクロージャの下内面から上に(500
±10) mのところにある,下のクランプの上端から約100 mm離れた供試体の表面と接触するようにバー
ナを位置させる。
供試体は,製造業者の説明書によって取り付けたときに露出する最大の表面に,火炎を当てなければな
らない。供試体は,(60±2)秒間,火炎に当てる。
次のいずれかの場合,供試体は試験に合格したとみなされる。
− 着火しない。
− 着火しても,次の三つの条件が満たされる。
1) 火炎が,試験火炎を取り除いた後30秒以内に消火する。

――――― [JIS C 8473 pdf 36] ―――――

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2) 包装紙が着火しない,又はボードが焦げない。
3) 供試体をふ(拭)いた後に,上のクランプの下端から50 mm下よりも上に燃焼のあと(痕)又は焦
げ目がない。

20 外的影響

20.1 過剰な残留引張応力及びさびに対する対抗性

    注記 湿潤条件の中で用いる電源用ライティングダクトの場合,相互に接触するときに,著しい電気
化学的電位を生み出し,電食をもたらす異なった金属の使用に注意することが望ましい。
20.1.1 銅又は80 %未満の銅を含む銅合金の圧縮成形又は類似の導電部は,応力腐食割れによる使用中
の破壊に耐えなければならない。
合否は,次の試験で確認する。
試験は,現在検討中である。
20.1.2 鉄製の部品は,さびから適切に保護し,次の試験で確認しなければならない。
35±5のカウリブタノール値をもつ石油スピリットで洗浄して,試験対象の部品からすべてのグリース
を取り除く。その後,すべての部品を乾燥させる。
次に,部品を温度(20±5) ℃の塩化アンモニウム溶液10 %に(1010 間浸す。
乾燥させずに,水滴を振るい落として,部品を,温度(20±5) ℃の水分を飽和させた空気を含む箱の中
に(1010 間入れる。部品を,温度(100±5) ℃の加熱キャビネットで10分間乾燥させた後,鋭角の端部上
のさびのあと(痕)及び黄色っぽい膜をこす(擦)って取り除いてよいが,その後,その表面にさびのあ
と(痕)が認められてはならない。
注記 小さなコイルばね及び類似のものの場合,また磨耗にさらされる部品の場合,グリースの層が
さびに対する十分な保護を提供してよい。そのような部品は,グリース膜の有効性に疑義があ
る場合だけ試験し,また試験は,グリース膜を事前に取り除くことなく実施する。

20.2 エンクロージャから得られる保護等級

  製造業者の説明書によって組み立てて据え付けたとき,電源用ライティングダクトは,製造業者が宣言
する7.3の分類による適切な保護が得られなければならない。
合否は,20.2.1及び20.2.2の試験で確認する。
試験は,電源用ライティングダクトの代表的部品でそれぞれ作られた組立品で実施する。
20.2.1 固体異物の挿入に対する保護
組立品を,JIS C 0920の適切な試験によって試験する。数字5の場合は,カテゴリー2を適用する。
数字5又は6について試験する組立品は,追加的な拡大を行わないで,通常の又は矯正した視力で目に
見える粉じんがない場合,合格となる。
20.2.2 水の浸入に対する保護
組立品を,JIS C 0920の適切な試験によって試験する。数字3及び4の場合は,JIS C 0920の付図5に
よる散水ノズルを用いる。
電源用ライティングダクトの正しい動作を阻害する量の,又は安全性を損なう量の水の浸入がない場合,
試験した上記の組立品は合格となる。これは,15.1によって事前の湿度処理なしの,15.3による試験で確
認する。

――――― [JIS C 8473 pdf 37] ―――――

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21 電磁両立性

21.1 イミュニティ

  この規格が適用される製品は,電磁妨害に耐えるものであるため,イミュニティ試験は不要である。

21.2 エミッション

  電磁妨害は,開閉の操作中,又は電子回路によってだけ生成されるものであるため,エミッション試験
は不要である。
単位 mm
注記 許容差のない寸法は,参考値とする。
注a) 接地の連続性を確保するため,A>13.5とする。
b) 接地の連続性を確保するため,B<2.5とする。
図0A−クラスIダクト及びプラグ並びにアダプタの例

――――― [JIS C 8473 pdf 38] ―――――

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単位 mm
A 供試体
B クランク
C 偏心円
図1−コード固定具を試験するための引張装置

――――― [JIS C 8473 pdf 39] ―――――

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A 供試体の本体を固定する装置
B 供試体のコードを固定する装置
C コードの端部
D 回転軸(中空)
r 滑車の半径
F おもり トルク=F×r
P 滑車
G 供試体
H コード
図2−コード固定具を試験するためのトルク装置

――――― [JIS C 8473 pdf 40] ―――――

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JIS C 8473:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61534-1:2003(MOD)

JIS C 8473:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8473:2009の関連規格と引用規格一覧