JIS C 8972:1997 太陽光発電用長時間率鉛蓄電池の試験方法 | ページ 2

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7.6.1 試験温度 周囲温度25±5℃。
7.6.2 試験手順 次に示す手順によって充放電サイクル試験を行う。
a) 0.1C10Aで5時間放電する。
b) 0.1C10Aで3時間充電する。
c) 0.25C10Aで0.4時間放電する。
d) 0.25C10Aで0.2時間充電する。
e) 0.25C10Aで0.2時間の放電,0.25C10Aで0.2時間の充電を1サイクルとし,これを11サイクル実施す
る。
f) 0.25C10Aで1時間放電する。
g) 0.1C10Aで3時間充電する。
h) 0.1C10Aで3時間放電する。
i) 0.25C10Aで0.4時間充電する。
j) 0.25C10Aで0.2時間の放電,0.25C10Aで0.2時間の充電を1サイクルとし,これを11サイクル実施す
る。
k) 0.25C10Aで0.2時間放電する。
l) 0.25C10Aで1時間充電する。
m) 0.1C10Aで3時間放電する。
n) ) m)を4回繰り返す。
o) 0.1C10Aで6時間充電する。
p) ) o)を3回繰り返す。
q) 7.2で述べた10時間率の容量試験を行う。
r) 6.3の条件によって完全充電を行う。
s) a) r)を2回繰り返す。
t) 7.5で述べた部分充放電効率試験を行う。
u) 6.3の条件によって完全充電を行う。
v) ) u)を3回繰り返す。
図1にPSOC充放電サイクル試験の試験手順を,図2に繰返し部分[b) m)の部分]の充放電パターン
を示す。
図1 試験手順

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図2 繰返し部分の充放電パターン
7.7 過充電寿命試験 過充電寿命試験は,7.2で容量を確認した蓄電池について,次の条件で試験する。
a) 充電 完全充電状態の蓄電池を0.02C10Aの電流で連続過充電する。
b) 試験中の容量確認 過充電寿命試験中,約30日ごとに7.2による容量試験を行う。
c) 試験の終了 b)による容量が定格容量の80%以下に低下し,再び容量が増加しないことを確認したと
きとする。
d) 過充電寿命の日数 過充電寿命の日数は,蓄電池の容量と試験日数の関係から求める。
7.8 過放電試験 過放電試験は,7.2の試験を終了した蓄電池を用いて完全充電状態にした後,次の条件
によって行い,回復充電後の容量を求める。
a) 放電中の温度 周囲温度25±5℃。ただし,電解液温度の管理が可能な場合は電解液温度25±2℃。
b) 放電抵抗 放電初期に0.05C10A±10%の電流を流せる抵抗。
c) 抵抗接続期間 3週間。蓄電池の端子にb)の抵抗を接続した状態で放置する。
d) 回復充電 メーカーの指定する充電方法で完全充電する。
e) 回復充電後の容量 7.2による。
7.9 密閉反応効率試験 密閉反応効率試験は,完全充電の蓄電池を用いて,次の条件によって行う。
a) 充電 0.01C10Aの一定電流で96時間連続充電を行う。ただし,7.6の試験を終了した蓄電池を用いて
完全充電した後使用する場合は省略する。
b) ガス捕集 図3に示す要領で放出ガス捕集装置(ビュレット又はメスシリンダと漏斗)を取り付ける。
1) 通電 a)の完全充電後1時間以内に,以下の電流で連続充電を行う。
− 触媒栓式シール形鉛蓄電池の場合は,0.005C10Aと0.000 3C10Aの2種類。
− 陰極吸収式シール形鉛蓄電池の場合は,0.005C10A。
2) ガス捕集開始時期 通電1時間経過直後。
3) ガス捕集時間 通電電流値によって次の時間とする。
− 0.005C10Aの場合 1時間
− 0.000 3C10Aの場合 5時間
4) 蓄電池の周囲温度 25±10℃
5) ガス放出口は水面下50mm以内

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図3 ガス捕集図
c) 密閉反応効率の算出 b)で捕集したガス放出量を測定して(図3参照),それを25℃,1気圧に換算し,
ガス捕集期間中に通電した電気量1Ah当たりのガス放出量を式(6)によって求め,式(7)によって密閉
反応効率を算出する。
P 298 V 1
v (6)
P0 (t 273) n
ここに, v : 通電電気量1Ah当たり25℃,1気圧に換算した放出ガス量
(ml/Ah)
P : 測定時の大気圧 (kPa)
P0 : Pの規格化定数101.3kPa
t : ビュレット又はメスシリンダの周囲温度 (℃)
V : 捕集した放出ガスの量 (ml)
Q : ガス捕集期間中の通電電気量 (Ah)
n : 単電池数
v
1 100 (7)
684
ここに, 密閉反応効率
684 : 1Ah当たりの25℃,1気圧における理論ガス発生量 (ml)
7.10 安全弁作動試験 安全弁作動試験は,安全弁だけ又は蓄電池についた安全弁について順次空気圧を
加え,開弁したときの圧力を測定し,開弁圧から自然放置によって閉弁したときの圧力を測定する。
7.11 防爆試験 防爆試験は,安全性が確保されていることを確認した後,完全充電状態の蓄電池を,
0.05C10Aの電流で過充電し,1時間以上経過した後,排気部の近傍において火花を発生させて試験する。
これを2回繰り返す。火花の大きさは,直流24V電源によって1Aのヒューズを溶断させたとき得られる
もの又はこれと同等以上のものとする。
7.12 防まつ試験 防まつ試験は,次の条件で試験を行う。
なお,定格時間率が10時間率と異なるときには10時間率として試験を行う。
完全充電状態の蓄電池を,0.05C10Aの一定電流で連続4時間の充電を行い,その充電開始後2時間以上
経過してからガス捕集を行い,これを0.01mol/lの水酸化ナトリウム溶液を満たし,直列に接続した吸収瓶
3個に導き泡立たせ,捕集開始から2時間経過後,水酸化ナトリウム溶液に吸収された脱出酸霧量を測定
し,2時間の充電電気量から1Ah当たりの脱出酸霧量を求める。
8. 測定結果の表示
8.1 定格容量試験
a) 蓄電池の種類
b) 放電時間率

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c) 放電終止電圧
d) 放電電流
e) 放電容量
f) 周囲温度又は電解液温度
8.2 10時間率容量試験
a) 蓄電池の種類
b) 放電終止電圧
c) 放電電流
d) 放電容量
e) 周囲温度
8.3 容量保存率試験
a) 蓄電池の種類
b) 保存時の周囲温度
c) 放電電流
d) 放電終止電圧
e) 保存率
f) 保存後の容量試験時の周囲温度
8.4 充放電効率試験
a) 蓄電池の種類
b) 放電終止電圧
c) 充電電流
d) 充電電気量
e) 充電エネルギー
f) 放電電流
g) 放電電気量
h) 放電エネルギー
i) アンペアアワー効率
j) ワットアワー効率
k) 周囲温度
8.5 PSOC(部分充放電状態)効率試験
a) 蓄電池の種類
b) 測定充電状態範囲
c) 部分放電終止電圧
d) 部分充電終止電圧
e) 充電電流
f) 充電電気量
g) 充電エネルギー
h) 放電電流
i) 放電電気量
j) 放電エネルギー

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k) SOCアンペアアワー効率
l) PSOCワットアワー効率
m) 周囲温度
8.6 PSOC(部分充放電状態)充放電サイクル試験
a) 蓄電池の種類
b) 放電容量
c) 試験前のPSOC効率試験結果
d) 第1回目の10時間率容量試験結果
e) 第2回目の10時間率容量試験結果
f) 第1回目のPSOC効率試験結果
g) 第3回目の10時間率容量試験結果
h) 第4回目の10時間率容量試験結果
i) 第2回目のPSOC効率試験結果
j) 第5回目の10時間率容量試験結果
k) 第6回目の10時間率容量試験結果
l) 終了時のPSOC効率試験結果
m) 10時間率容量試験時の周囲温度
n) SOC効率試験時の周囲温度
8.7 過充電寿命試験
a) 蓄電池の種類
b) 30日ごとの容量試験結果
c) 過充電寿命の日数
d) 10時間率容量試験時の周囲温度
8.8 過放電試験
a) 蓄電池の種類
b) 充電方法又は充電パターン
c) 回復充電後の容量
d) 10時間率容量試験時の周囲温度
8.9 密閉反応効率試験 触媒栓式の場合は,2種類の電流値についてそれぞれ表示すること。
a) 蓄電池の種類
b) 試験電流
c) ガス捕集量
d) 密閉反応効率
e) 周囲温度
8.10 安全弁作動試験
a) 安全弁開弁圧力
b) 安全弁閉弁圧力
c) 周囲温度
8.11 防爆試験
a) 蓄電池の種類

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