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C 9300-5 : 2010
送給する溶接ワイヤの長さを測定することによって行う。
a) ケーブルホースアセンブリを使用する場合,ワイヤ送給装置出口の直近で半径0.3 mの一つの輪にし
て巻く。ケーブルホースアセンブリが一つの輪を形成する以上に長い場合は,残りの長さは,真っ直
ぐにしておく。
b) 溶接ワイヤのオーバーラン制限装置は,最小限の空間距離(10.6.3参照)を満足するように調整する。
c) すべての構成部品(例えば,ワイヤストレーナ,チップ,ライナなど)は,所定位置に組み込み,調
整し,通常溶接状態にしておく。
ワイヤを送給し,最小設定での測定速度が定格速度範囲の最小値以下,及び最大設定での測定速度が定
格速度範囲の最大値以上の場合,合格とする。
10.8 機械的危険からの防護
ワイヤ送給装置は,次の事項に対して保護しなければならない。
a) 操作中,危険な可動部品(例えば,送給ロール,ギヤなど)への意図しない接触
注記 1個の可動部品への接触は,必ずしも危険とは限らない。
例1 保護があるとみなす具体的事例として,ワイヤ送給装置のギヤの設計,操作板の背後への部
品配置,又は丁番付カバー若しくは防護部材の使用がある。
b) 次の作業中,人体の一部を押しつぶす危険
1) 送給装置へ溶接ワイヤを挿入するとき
例2 保護があるとみなす具体的事例を,次に示す。
− 溶接ワイヤを挿入するとき,低速度に設定する。
− スイッチを入れたときだけ溶接ワイヤが寸動する。
− 駆動モータのスイッチを入れることなく,駆動システムへ溶接ワイヤを挿入するように
設計したワイヤ送給機構にする。
2) ワイヤスプールを取り扱うとき
例3 保護があるとみなす具体的事例を,次に示す。
外箱を正しい位置に取り付けて使用するという注意書を添付したワイヤスプール用外箱の
設計にする。また,外箱がないワイヤスプールについては,フレームとワイヤスプールとの
間で指を押しつぶさないようにするため,次の保護を行う。
− フレームとワイヤスプールとの間の最大すき間を,6 mm以下にする。
− フレームとワイヤスプールとの間の最小すき間を,30 mm以上にする。
− フレームとワイヤスプールとの間のすき間が30 mm未満の挟み込み危険箇所を避ける防
御装置,例えば遮へい(蔽)板を設置する。
合否判定は,目視検査による。
11 定格銘板
11.1 一般的要求事項
外付けタイプのワイヤ送給装置には,明りょう,かつ,消えない定格銘板を,確実に取り付けるか,又
は印刷しなければならない。
合否判定は,目視検査,及びJIS C 9300-1の15.1(一般的要求事項)の耐久試験による。
11.2 表示
定格銘板は,次のa) 及びb) の二つの内容を記載する。
――――― [JIS C 9300-5 pdf 11] ―――――
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a) 外付けタイプのワイヤ送給装置の識別
b) 外付けタイプのワイヤ送給装置のエネルギー入力
表示内容の配置及び順序は,通常,図1による(外付けタイプのワイヤ送給装置の定格銘板への表示例
を,附属書Bに示す。)。
定格銘板の寸法は規定せず,自由に選んでよい。
注記 必要な追加情報は,特別な定格銘板に記載してもよい。さらに,箇条13に示す役立つ情報を,
製造業者が発行する技術資料に記載してもよい。
a) 識別
1)
2) 3)
4)
b) エネルギー入力
5) 6) 7)
8) 9)
図1−外付けタイプのワイヤ送給装置の定格銘板の表示内容
11.3 内容
表示内容は,次による。
なお,1)9) は,図1の枠番号に対応する。
a) 識別
1) 製造業者の名称及び住所。また,必要に応じて,販売業者,輸入業者,商標及び原産国
2) ワイヤ送給装置の形式(識別名)
3) 設計及び製造のトレーサビリティ(例えば,製造番号)
4) 規格番号
b) エネルギー入力
5) 適用可能な場合,一次入力シンボル(6.4参照)
6) 1 適用可能な場合,定格入力電圧及び周波数
7) 1 適用可能な場合,最大負荷時の定格入力電流
8) P モータ及び制御装置の保護等級
9) 2 使用率100 %(連続負荷),使用率60 %,又は両方の使用率での定格溶接電流。この定格は,
ワイヤ送給装置が溶接回路の一部である場合に適用する。
12 ワイヤ送給速度の表示
ワイヤ送給速度を表示する場合,送給速度はm/minで表示し,表示の精度は次による。
a) 最大設定の100 %と25 %との間 : 真値の±10 %
b) 最大設定の25 %未満 : 最大設定の±2.5 %
負荷,入力電圧及び温度上昇による最大ワイヤ送給速度変動に関するデータは,a) 及びb) によるほか,
附属書Aによる。
――――― [JIS C 9300-5 pdf 12] ―――――
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合否判定は,10.7で規定する条件を使用し,調整範囲における測定及び計算による。
13 取扱説明書及び表示
13.1 取扱説明書
各ワイヤ送給装置に添付する取扱説明書は,次の事項の情報を含まなければならない。ただし,適用で
きない事項の情報は,省略できる。
a) 一般的事項
b) 正しい持ち運び方法
c) 指示,表示及び図記号の意味
d) アーク溶接電源に対するインタフェース要求。例えば,制御電力,制御信号,静特性及び接続方法が
ある。
e) ワイヤスプールのサイズ及び種類
f) 溶接ワイヤの最大及び最小直径,最大質量,並びに最大負荷
g) 定格速度範囲
h) 最大ガス圧力。例えば,0.5 MPaとする。
i) ワイヤ送給装置の正しい操作。例えば,ワイヤの直径,ワイヤの種類,送給ロール及びトーチの仕様
がある。
j) 溶接の能力,使用率の制限,及び温度保護の説明
k) 保護等級に関連する使用制限
l) ワイヤ送給装置の保守。例えば,部分的検査,全体的検査,及びその他の作業(例えば,清掃)の推
奨サイクルがある。
m) 適切な回路図及び推奨する補修部品リスト
n) ワイヤ送給装置を傾斜地に設置する場合の転倒に対する注意
o) 作業者を機械的危険から保護するための基本的なガイドライン。例えば,“溶接ワイヤ挿入時及びワ
イヤスプール交換時に手袋を付けない”がある。
p) (対応国際規格の規定を不採用とした。)
q) 代替の保持手段の絶縁に関する警告(6.11参照)
取扱説明書には,この規格に規定する事項以外に,その他の役立つ情報(例えば,絶縁クラス,汚染度,
コンピュータ制御システムとの接続など)を記載してもよい。
適合性判定は,記載要求事項と取扱説明書の記載内容とを比較して行う。
13.2 表示
冷却水及びシールドガスの入口接続及び出口接続は,明確に,区別できるように,表示する。図記号を
使用する場合は,次による。
a) 冷却水入口
カラーコードを使用してもよい。
b) 冷却水出口
カラーコードを使用してもよい。
――――― [JIS C 9300-5 pdf 13] ―――――
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c) ガス入口
d) ガス出口
――――― [JIS C 9300-5 pdf 14] ―――――
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附属書A
(規定)
ワイヤ送給速度変動の測定
A.1 負荷変動による速度変動
定格速度設定でのワイヤ送給速度変動は,負荷が最大負荷の半分から最大負荷に変化したとき,次の式
によって求める。
v1l v2l
rl 100
v2l
ここに, rl : 負荷変動に対するワイヤ送給速度変動(%)
vl1 : 最大負荷の半分のときのワイヤ送給速度(m/min)
vl2 : 最大負荷時のワイヤ送給速度(m/min)
ワイヤ送給装置は,この試験を行う前に,最大負荷の半分で0.5時間以上運転する。
変動rlの最大値を求める。
A.2 入力電圧変動による速度変動
定格速度設定でのすべての負荷におけるワイヤ送給速度変動は,入力電圧が定格入力電圧の±10 %以内
で変化したとき,次の式によって求める。
vU1 vU 2
rU 100
vU 2
ここに, rU : 入力電圧変動に対するワイヤ送給速度変動(%)
vU1 : 定格入力電圧が±10 %変化したときのワイヤ送給速度
(m/min)
vU2 : 定格入力電圧のときのワイヤ送給速度(m/min)
ワイヤ送給装置は,この試験を行う前に,最大負荷の半分で0.5時間以上運転する。
変動rUの最大値を求める。
A.3 温度上昇による速度変動
定格速度設定での最大負荷におけるワイヤ送給速度変動は,周囲温度から動作温度へ温度上昇したとき,
次の式によって求める。
v1t v2t
rt 100
v2t
ここに, rt : 温度上昇時におけるワイヤ送給速度変動(%)
vt1 : 周囲温度でのワイヤ送給速度(m/min)
vt2 : 動作温度でのワイヤ送給速度(m/min)
周囲温度の許容差は,±5 ℃の範囲内に保つ。
変動rtの最大値を求める。
――――― [JIS C 9300-5 pdf 15] ―――――
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JIS C 9300-5:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60974-5:2007(MOD)
JIS C 9300-5:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.30 : 溶接設備
JIS C 9300-5:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7505-1:2017
- アネロイド型圧力計―第1部:ブルドン管圧力計
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC9300-1:2020
- アーク溶接装置―第1部:アーク溶接電源
- JISC9300-7:2017
- アーク溶接装置―第7部:トーチ