この規格ページの目次
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びそれらの接続部品。
3.10
手動用トーチ(manual torch)
使用中,作業者の手で保持し,ガイドするトーチ。
3.11
自動機用トーチ(mechanically guided torch)
使用中,機械装置に固定し,ガイドするトーチ。
3.12
空冷トーチ(air-cooled torch)
周囲の大気及び/又はシールドガスによって冷却するトーチ。
3.13
水冷トーチ(liquid-cooled torch)
冷却液の循環によって冷却するトーチ。
3.14
モータ装備トーチ(motorized torch)
溶接ワイヤ送給手段を備えたトーチ。
3.15
スプールオントーチ(spool-on torch)
溶接ワイヤ供給源を搭載したモータ装備トーチ。
3.16
アーク起動及びアーク安定化電圧(arc striking and stabilizing voltage)
アークを点弧及び/又は維持するために出力回路に重畳した電圧。
3.17
溶加材(filler metal)
溶接中に付加する金属。
3.18
溶接ワイヤ(filler wire)
溶接電流を導通する又は導通しない,ソリッドワイヤ又はフラックス入りワイヤの溶加材。
3.19
プラズマチップ(plasma tip)
緊縮されたプラズマアークが通過する孔をもつ部品。
3.20
目視検査(visual inspection)
この規格の規定との明らかな相違がないことを確認する,肉眼による検査。
3.21
プラズマ切断システム(plasma cutting system)
プラズマ切断又はプラズマガウジングに使用する電源,トーチ及び付随の安全装置の組合せ。
3.22
プラズマ切断電源(plasma cutting power source)
プラズマ切断又はプラズマガウジングに適した出力特性をもち,電流及び電圧の供給並びにガス及び冷
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却液体の供給も行う装置。
注記 プラズマ切断電源は,他の装置及び補助機器に,補助電源,冷却液,ガスなども供給する。
3.23
トーチ接続部品(torch coupling device)
ケーブルホースアセンブリを溶接電源及び補助装置へ接続するトーチの部分。
注記 トーチ接続部品は幾つかの接続部品を含む。
3.24
ヒューム吸引トーチ(fume extraction torch)
溶接ヒュームを集める機構を組み込んだトーチ。
4 環境条件
トーチは,次の環境条件の下で動作能力がなければならない。
a) 周囲温度の範囲
運転時 : −10 ℃+40 ℃
b) 相対湿度 +40 ℃で50 %以下
+20 ℃で90 %以下
トーチは,周囲温度−20 ℃+55 ℃での保管及び運搬に対し,機能・性能を損なうことなく,耐えな
ければならない。
注記 受渡当事者間で,別の環境条件を取り決めてもよい。これらの条件例としては,高湿度,著し
い腐食性ヒューム,水蒸気,過度の油蒸気,異常な振動又は衝撃,過度の粉じん,厳しい気象
条件,海岸又は船上での異常な条件,害虫が群がる所,かびが発生する雰囲気などがある。
5 分類
5.1 分類概要
トーチの分類は,次による。
a) プロセス(5.2参照)
b) ガイドの方法(5.3参照)
c) 冷却方式(5.4参照)
d) プラズマプロセスにおけるメインアークの起動方法(5.5参照)
5.2 プロセスによる分類
プロセスによる分類は,次による。
a) IG/MAG溶接
注記1 MIG/MAG溶接は,metal inert gas/metal active gas weldingの略語である。
b) セルフシールドアーク溶接
c) IG溶接
注記2 TIG溶接は,tungsten inert gas weldingの略語である。
d) プラズマ溶接
e) サブマージアーク溶接
f) プラズマ切断又はプラズマガウジング
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5.3 ガイドの方法による分類
ガイドの方法による分類は,次による。
a) 手動用トーチ
b) 自動機用トーチ
5.4 冷却方式による分類
冷却方式による分類は,次による。
a) 空冷トーチ(3.12参照)
b) 水冷トーチ(3.13参照)
5.5 プラズマプロセスにおけるメインアークの起動方法による分類
プラズマプロセスにおけるメインアークの起動方法による分類は,次による。
a) アーク起動電圧による起動方法
b) パイロットアークによる起動方法
c) 接触による起動方法
6 試験
6.1 試験条件
全ての試験は,通常用いるケーブルホースアセンブリを取り付け,新品で,完全に組み立てたトーチで
行う。
全ての試験は,箇条4 a) で定めた環境条件の下で行う。
測定装置の精度は,次による。
a) 電気測定器 JIS C 1102-2の階級1以上。ただし,絶縁耐力試験の電圧の測定は,JIS C 1102-2の階級
2.5又はそれ以上の精度の電圧計による。絶縁抵抗の測定は,JIS C 1302に規定する直流500 V絶縁抵
抗計又はこれと同等の性能をもつ絶縁抵抗計による。
b) 温度計 ±2 K
6.2 形式検査
次に示す形式検査は,全て同一のトーチで,次の順序で行う。
a) 目視検査
b) 湿度処理前の状態での絶縁抵抗(予備試験)[7.2参照,ただし7.2 a) を除く。]
c) 耐衝撃(11.1参照)
d) 耐熱性(箇条10参照)
e) 定常作業における電撃からの防護(直接接触)(7.4参照)
f) 絶縁抵抗(7.2参照)
g) 絶縁耐力(7.3参照)
h) 目視検査
8.3に示す温度上昇試験は,別のトーチで行ってもよいが,続いて行う箇条9に示す気密試験は,8.3の
試験に用いたトーチで行わなければならない。上記a) h) 以外の試験は,任意の順序で行ってもよい。
6.3 定常検査
次に示す定常検査は,各トーチについて,次の順序で行う。
a) 目視検査
b) 製造業者が指定する機能試験 例えば,冷却液又はガス漏れ,トリガー動作
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7 電撃の防護
7.1 電圧定格
トーチは,表1に示す分類によって定格付ける。
表1−トーチの電圧定格
ガイドの プロセスに 電圧定格 絶縁抵抗 耐電圧 JIS C 0920による保護等級
方法によ よる分類(ピーク値) (実効値) ノズル ハンドル トーチ接続 他の部品b), c)
る分類 V MΩ V 開口部 部品a)
手動用ト プラズマ切 500 2.5 2 100 プラズマチ IP4X IP3X IP3X
ーチ 断トーチ ップ
7.4.2による
プラズマ切 113 1 1 000 IP0X IP3X IP2X IP3X
断トーチ以
外のトーチ
自動機用 プラズマ切 500 2.5 2 100 IP0X 非適用 IP2X IP2X
トーチ 断トーチ
サブマージ 141 1 1 000 IP0X 非適用 IPXX IPXX
アーク溶接トーチ
プラズマ切 141 1 1 000 IP0X 非適用 IPXX IP2X
断トーチ及
びサブマー
ジアーク溶
接トーチ以
外のトーチ
注a) トーチ接続部品の保護等級はJIS C 9300-1に適合した溶接電源及びJIS C 9300-5に適合したワイヤ送給装置
に接続した状態で試験を行う。
b) 他の部品とは,例えば,ノズル,トーチボディを示す。
c) モータ装備トーチの送給部はIPXXとする。
7.2 絶縁抵抗
新品のトーチの絶縁抵抗は,湿度処理後,表1に示す値以上でなければならない。
合否判定は,次の試験によって行う。
a) 湿度処理 湿度槽は,温度(t)を20 ℃30 ℃,相対湿度を91 %95 %に保つ。
ケーブルホースアセンブリを取り付けたトーチ(水冷トーチの場合は,冷却液を除去した状態で)
の温度をt ℃(t+4) ℃にし,その状態で湿度槽内に48時間放置する。
b) 絶縁抵抗測定 湿度処理後すぐ,トーチハンドル及びケーブルホースアセンブリの各端部1 mをきれ
いに拭き,絶縁物の外表面を覆うように金属はく(箔)でしっかりと包む。
絶縁抵抗は,次の箇所を測定する。
1) 全ての帯電回路と金属はくとの間
2) トーチの中で互いに絶縁するよう構成した全ての制御線と帯電回路との間
なお,測定器がほぼ安定した後に読み取る。
7.3 絶縁耐力
7.3.1 一般要求
絶縁部は,いかなるフラッシオーバ又は絶縁破壊を起こすことなく,表1の耐電圧値に耐えなければな
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らない。
交流試験電圧は,周波数がほぼ50 Hz又は60 Hzで,ピーク値が表1の耐電圧値の1.45倍を超えない正
弦波電圧とする。代替試験として,耐電圧値の1.4倍の直流試験電圧を用いてもよい。
合否判定は,次の試験によって行う。
水冷トーチは,冷却液を抜いた状態で試験する。
ハンドルは,金属はくでしっかりと包む。ケーブルホースアセンブリは,その全長にわたって導電体表
面に接触しておく。例えば,金属管の周りに巻き付ける,又は平らな金属表面上にコイル状にしておく。
金属はくと導電体表面とは電気的に接続する。
表1の耐電圧値を,次の箇所に60秒間印加する。
a) 導電体表面と全ての絶縁した回路との間
b) 互いに絶縁するよう構成した全ての回路の間(例えば,トリガー又は遠隔制御回路)
製造業者の裁量で,印加する電圧を表1の耐電圧値まで徐々に上昇させてもよい。
絶縁耐力試験装置のトリップ電流の最大許容セット値は,100 mAとする。高電圧変圧器は,上記のトリ
ップ電流までの規定電圧を印加することができるものとする。電流検出トリップ装置のトリップは,フラ
ッシオーバ又は絶縁破壊とみなす。
注記 試験作業者の安全のため,絶縁耐力試験装置のトリップ電流の初期設定値は,10 mAとするの
がよい。
7.3.2 プラズマ切断トーチへの追加要求
手動用プラズマ切断トーチの場合,ハンドルと切断回路との間の絶縁は,実効値3 750 Vの試験電圧に
耐えなければならない。プラズマ切断トーチの絶縁耐力試験時,電極とプラズマチップとは電気的に短絡
する。
合否判定は,7.3.1に記載する試験によって行う。
7.3.3 アーク起動及びアーク安定化電圧を印加するトーチへの追加要求
アーク起動及びアーク安定化電圧を印加することを意図したトーチは,アーク起動及びアーク安定化電
圧を評価しなければならない。
TIG溶接トーチ及びプラズマ溶接トーチの定格のアーク起動及び/又はアーク安定化電圧は,製造業者
の指定による。
プラズマ切断トーチの定格のアーク起動及び/又はアーク安定化電圧は,次による。
a) 製造業者の推奨(例えば,適正な消耗品及びガスの使用)に従った安全システム[箇条13 o) による。]
を形成するよう意図した各々のプラズマ切断電源を用いて,単一の故障条件下で行う。
注記 故障条件例としては,絶縁部品の紛失による電極とプラズマチップとの接触,電極へのプラ
ズマチップの接触,プラズマチップと電極との間の導電材料の固着,部品の不良,部品の緩
み,電極摩耗,間違った部品の挿入,過度の負荷,又は誤ったガスの流れによって生じる異
常な状態がある。
b) アーク起動及び/又はアーク安定化電圧は,トーチ終端で測定する。
c) 組み合わせる全てのプラズマ切断電源のうちで測定した最大値を,定格のアーク起動及び/又はアー
ク安定化電圧とする。
トーチ絶縁は,いかなるフラッシオーバ又は絶縁破壊を起こしてはならない。コロナ放電は無視する。
水冷トーチは,冷却液を抜いた状態で試験する。
合否判定は,次の試験によって行う。
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