JIS D 0021:1998 自動車の運転者アイレンジ

JIS D 0021:1998 規格概要

この規格 D0021は、90,95及び99パーセンタイルに相当する前方を直視した状態の運転者の目の位置とその設定方法について規定。

JISD0021 規格全文情報

規格番号
JIS D0021 
規格名称
自動車の運転者アイレンジ
規格名称英語訳
Eye range of drivers for automobiles
制定年月日
1984年4月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 4513:1978(MOD)
国際規格分類

ICS

43.040.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 I 2020, 自動車 II 2020
改訂:履歴
1984-04-01 制定日, 1989-03-01 確認日, 1994-03-01 確認日, 1998-07-20 改正日, 2003-01-20 確認日, 2008-05-20 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS D 0021:1998 PDF [24]
D 0021 : 1998

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS D 0021-1984は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,改正されたJIS Z 8301 : 1996(規格票の様式)に従い,書式の変更を行った。
なお,この規格の改正に当たっては,ISO規格との整合を考慮し,ISO4513 : 1978を基礎として用いた。
JIS D 0021には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) アイリプス開発の背景
附属書B(規定) アイリプス及びアイリプスロケーターライン

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS D 0021 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 0021 : 1998

自動車の運転者アイレンジ

Eye range of drivers for automobiles

序文 この規格は,1978年に第1版として発行されたISO 4513, Road vehicles−Visibility−Method for
establishment of eyellipses for drivers eye locationを元に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,
技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格には規定されていない適用
範囲(多目的乗用車,トラック及びバスを追加),規定項目(右ハンドル車に関する規定項目を追加等)を
日本工業規格(日本産業規格)として追加した。
なお,点線の下線を施してある“箇所”は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,90,95及び99パーセンタイルに相当する前方を直視した状態の運転者の目
の位置とその設定方法について規定する。
2. 適用分野 この規格は,JIS D 0101に規定する乗用車,多目的乗用車,トラック及びバスに適用する。
3. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS D 0101 自動車の種類に関する用語
備考 ISO 3833, Road vehicles−Types−Terms and definitionsからの引用事項は,この規格の該当事
項と同等である。
JIS D 0102 自動車用語−自動車の寸法,質量,荷重及び性能
JIS D 0301 自動車室内寸法の測定方法
備考 ISO 4131, Road vehicles−Dimensional code for passenger carsからの引用事項は,この規格の該
当事項と同等である。
ISO 6549, Road vehicles−Procedure for H-point determination
4. 定義 この規格に用いる主な用語の定義は,次による。
4.1 アイレンジ 運転者の目の位置の分布を統計的に表したもの。
4.2 アイリプス 運転者の右眼及び左眼のアイレンジを長円として側面図及び平面図に表したもの(附
属書B図1参照)。
備考 アイリプス (eyellipse) は,眼 (eye) と長円 (ellipse) の合成語である。
4.3 から40
アイリプスロケーターライン バックアングルが,5 の範囲内にある場合の,水平調整可能
な座席に対するアイリプスの側面図での位置を決めるための曲線(附属書B図2参照)。

――――― [JIS D 0021 pdf 2] ―――――

2
D 0021 : 1998
4.4 視線 ある目標物に延ばされた直線,又はゼロY平面並びに地面に平行な直線に対しある決められ
た角度の直線で,アイリプス中心か左眼か右眼のアイリプス中心,若しくはアイリプス外周の接点から延
びたもの。
4.5 三次元座標方式
4.5.1 ゼロY平面 自動車の縦中心面(1)に一致する測定の基準とする鉛直面。
注(1) 直進姿勢にある自動車の左右車輪間の中心を通る鉛直面をいう(JIS D 0102参照)。
4.5.2 ゼロX平面 ゼロY平面と直交する測定の基準とする鉛直面。
4.5.3 ゼロZ平面 ゼロY平面とゼロX平面に直交する測定の基準とする水平面。
4.5.4 マイナス座標 ゼロX平面よりも前の方向,車室内から前方を見たときゼロY平面よりも左の方
向,及びゼロZ平面よりも下の方向にある座標。
4.5.5 座標設定 三次元系においてゼロ平面の交点を基準として,点の位置を書き表すX,Y,Z座標は,
それぞれの平面に対する位置で決定するもの。
4.6 H点 ISO 6549に規定する人体模型の胴部と大腿部をつなぐ回転中心点。
4.6.1 R点 シートを最後端位置(2)に調整してISO 6549に規定する人体模型及び搭載要領に基づき,着
座させた場合の当該模型のH点の位置に相当する設計基準点。
注(2) シートの上下,バックアングル,シートクッションの取付け角度などが調整できるものは,設
計基準位置に調整した状態とする。
なお,一般的に設計基準位置は,水平,垂直,チルトなどのすべての調整モードを含めて設
定される着座位置のうち,最も後部,かつ,最も低い調整位置である。
4.6.2 B点 運転者が,アクセルペダルに足をのせた場合のかかとの位置に相当し,製造業者が定めた基
準点。
4.7 使用する室内寸法 使用する室内寸法は,次による。
なお,括弧内の記号は,JIS D 0301に規定する寸法コードを示す(附属書B図4参照)。4.以降も同じ。
4.7.1 前席H点の前後方向水平移動量 (ISO-L 23) 前席R点を通るゼロX平面に平行な平面と,最前
運転乗車位置のH点を通るゼロX平面に平行な平面との距離。
4.7.2 前席バックアングル (ISO-L 40) 前席R点を通るトルソライン(3)とゼロX平面とのなす角度。
注(3) トルソラインは,製造業者が指定する。
4.7.3 前席R点とB点の前後方向水平距離 (ISO-L 53) 前席R点を通るゼロX平面に平行な平面と,B
点を通るゼロX平面に平行な平面との距離。
4.7.4 前席R点とB点の上下方向鉛直距離 (ISO-H 30) 前席R点を通るゼロZ平面に平行な平面と,B
点を通るゼロZ平面に平行な平面との距離。
4.7.5 前席H点の上下方向鉛直移動量 (ISO-H 59) 前席R点を通るゼロZ平面に平行な平面と,最前
運転乗車位置のH点を通るゼロZ平面に平行な平面との距離。
4.7.6 前席ショルダールーム (ISO-W 3) 前席R点を通るゼロX平面に平行な平面上で,前席R点上方
254mm以上の位置における内装材料(4)表面間の最短水平距離。
注(4) アームレストは対象外とする。
4.7.7 ゼロ平面とステアリングホイール中心との距離 (ISO-W 7) ステアリングホイール上面の中心(5)
を通るゼロY平面に平行な平面と,ゼロY平面との距離。
注(5) ステアリングの調整機構のある場合は,製造業者が指定する基準位置とする。

――――― [JIS D 0021 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
D 0021 : 1998
4.7.8 ゼロY平面と前席R点との距離 (ISO-W 20) 前席R点を通るゼロY平面に平行な平面と,ゼロ
Y平面との距離。
備考 左右のR点の座標値が異なっているとき(R点の配置が非対称)は,両方の値をダッシュで分
けて記載しなければならない。左側に記載される値が左側R点のものとする。
5. アイリプスの適用条件 アイリプスは,表1に示す室内諸元の範囲内で使用する。
表1 アイリプスの適用条件
室内諸元(附属書B図4参照) 最小 最大
前席バックアングル (ISO-L 40) 5 40
前席R点とB点の上下方向鉛直距離 (ISO-H 30) 127mm 457mm
前席H点の上下方向鉛直移動量 (ISO-H 55) 0mm 38mm
前席H点の前後方向水平移動量 (ISO-L 23) 102mm 165mm
最前運転乗車位置のH点とB点の前後方向 508mm −
水平距離 (ISO-L 53とISO-L 23との差)
6. アイリプス位置の設定方法
6.1 アイリプス基準線 アイリプスの位置は,側面図については6.2,平面図については6.3によって,
アイリプス上に示す基準線X−X(前後方向),Y−Y(左右方向)及びZ−Z(上下方向)の位置を決める
ことによって設定する。
備考 アイリプス基準線は,アイリプスの幾何学的な軸とは一致しない。また,アイリプス中心とア
イリプスとの位置関係は,アイリプスの種類によって異なる。
6.2 側面図でのアイリプスの位置 側面図でのアイリプスの位置は,次の手順によって設定する(附属
書B図4参照)。
6.2.1 前席H点の前後方向水平移動量 (ISO-L 23) に最も近い値に該当するアイリプスの側面図を附属書
B図611から選ぶ。
6.2.2 前席R点を通る鉛直線を描く。
6.2.3 前席R点から635mm上方の点を通る水平線を描く。
6.2.4 6.2.2,6.2.3の交点に附属書Bによるアイリプスロケーターラインを合わせる。
6.2.5 アイリプスロケーターライン上に,使用する前席バックアングル (ISO-L 40) に相当する点を決め,
その点にアイリプス基準線Z−Z及びX−Xの交点を合わせ,更にアイリプス基準線Z−Z及びX−Xをそ
れぞれ6.2.2及び6.2.3で描いた線と平行にすることによってアイリプス位置を設定する。
6.3 平面図でのアイリプスの位置 平面図でのアイリプスの位置は,次の手順によって設定する(附属
書B図4参照)。
6.3.1 側面図でのアイリプス基準線Z−Zの平面図への投影点を通り,車両中心線に直交する線を描く。
6.3.2 車両中心線に平行で車両中心からの距離が,次の式(1)及び式(2)で表される線を描く。ただし,こ
れらの線のうち,式(1)によって描かれる線が,式(2)によって描かれる線から車両中心側にある場合は,式
(2)による線を使用する。式(1)による線が式(2)による線から車両外側にある場合は,いずれを使用してもよ
い。
0.85× (ISO-W 7) +0.075× (ISO-W 3) (1)
前席R点のY座標値(6)+28mm(7) (2)
注(6) 前席R点のY座標値は,ISO-W 20に相当する。

――――― [JIS D 0021 pdf 4] ―――――

4
D 0021 : 1998
(7) 28mmは車両外側の方向に加える。
6.3.3 6.3.1及び6.3.2で描いた線に,アイリプス基準線Y−Y及びX−Xを合わせることによってアイリ
プス位置を設定する。
7. アイリプス及びアイリプスロケーターライン アイリプス及びアイリプスロケーターラインは,附属
書Bによる。

――――― [JIS D 0021 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS D 0021:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4513:1978(MOD)

JIS D 0021:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 0021:1998の関連規格と引用規格一覧