JIS D 0808:2015 高度道路交通システム―前方車両衝突軽減システム―操作,性能及び検証要求事項 | ページ 2

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D 0808 : 2015 (ISO 22839 : 2013)
aSV : 当該車両の加速度
vTV : 目標車両の速度
vSV : 当該車両の速度
xc : 当該車両と目標車両との車間距離
3.12
前方隣接車両(forward adjacent vehicle)
当該車両の隣接車線上で当該車両より前方に位置する車両。
3.13
前方測距センサ(forward ranging sensor)
フロントバンパより前方にある物体までの距離を計測する構成要素。
3.14
前方車両,FV(forward vehicle)
同じ進路を走行しているか又は走行していない場合には,同じ方向に配向されている当該車両の前方に
ある車両。
3.15
前方車両衝突(forward vehicle collision)
当該車両とFVとの衝突。
3.16
前方車両衝突軽減システム,FVCMS(forward vehicle collision mitigation systems)
当該車両と目標車両のリアエンドとの衝突の可能性を予測して,衝突の可能性が非常に高い場合にブレ
ーキを自動的に作動させて当該車両と目標車両とが衝突する際の相対速度を低下させる,この規格の要件
を満たす車両システム。
3.17
前方車両衝突警報システム,FVCWS(forward vehicle collision warning systems)
当該車両の前方進路にある別の車両との衝突可能性が高い場合に,運転者に警告できるシステム。
注記 JIS D 0802参照。
3.18
大型車両(heavy vehicle)
自動車基準調和のための国際フォーラム(WP.29)TRANS/WP.29/1045のカテゴリ1-2又は2に規定され
た単一車両又は連結車両。
3.19
加速度変化率(jerk)
車両の加速度の変化率。
3.20
横方向オフセット(lateral offset)
当該車両と目標車両との中心線を基準とした横方向オフセット量。当該車両の横幅に対する割合で表す。

――――― [JIS D 0808 pdf 6] ―――――

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D 0808 : 2015 (ISO 22839 : 2013)
3.21
普通車両(light vehicle)
自動車基準調和のための国際フォーラム(WP.29)TRANS/WP.29/1045のカテゴリ1-1に規定された単一
車両又は連結車両。
3.22
被害軽減制動,MB(mitigation braking)
ブレーキを自動的に作動させ相対速度を低減するFVCMSの制御機能の一つ。
3.23
最小作動点,MCAP(minimum countermeasure action point)
衝突が予想される場合に最低限作動しなければならないタイミング。
3.24
最小減速度(minimum FVCMS deceleration)
平たんで乾燥し,汚れていない舗装道路でMBが作動する場合,発生しなければならない減速度。
3.25
最小速度,Vmin(minimum velocity)
FVCMSが作動しなければならない,当該車両の最小速度。
3.26
オーバライド(override)
MB,減速制動又はCWより運転者の操作を優先させること。
3.27
衝突前緊急度パラメータ,PUP(pre-collision urgency parameter)
衝突可能性の緊急度を表すパラメータ。
3.28
追突(rear-end collision)
当該車両のフロントがFVのリアエンドに衝突するFVへの衝突。
3.29
相対速度,vr(t)(relative velocity)
当該車両と目標車両との間の速度差vr(t)。次の式によって求められる。
vr (t) vSV (t)
vTV (t)
3.30
要求減速度(required deceleration)
目標車両と接触せずに当該車両の速度が目標車両の速度と一致することによって衝突を防止することが
できる一定の最小減速度。
3.31
単軌道車(single track vehicle)
前進する際に単一の軌跡を地面に残す車両。例えば,二輪車。
注記 単軌道車は,通常,静止時には横安定性が僅かにあるか若しくは全くないが,前進時又は制御
時には安定性が高くなる。
3.32
減速制動,SRB(speed reduction braking)

――――― [JIS D 0808 pdf 7] ―――――

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D 0808 : 2015 (ISO 22839 : 2013)
比較的小さい減速度で当該車両の速度を低減させるFVCMSの制御機能の一つ。
3.33
当該車両,SV(subject vehicle)
この規格で定義するFVCMSを装備する車両。
3.34
目標車両,TV(target vehicle)
SVの前方を監視するセンサの有効範囲内にある衝突の潜在的危険が想定されるFV。
3.35
車間時間(time gap)
車両速度及び車間距離から計算される値。車間時間=車間距離/車両速度
3.36
衝突までの時間,TTC(time to collision)
次の計算式で求められる,相対速度が一定であると想定してSVがTVと衝突するのに要する時間。
xc
TTC
vr
3.37
トラックトラクタ(truck-tractor)
1台以上の独立した積荷運搬トレーラを制御及び輸送することを主な目的とする,推進力,制御及び乗
員(運転者)収容を行う単一シャシ重量車両。
3.38
ユニットトラック(unit truck)
大型貨物又は他の積載区分を備える,独自の推進力,制御及び乗員(運転者)収容を行う単一シャシ重
量車両。
3.39
警報制動,WB(warning braking)
追突可能性の検出時にブレーキを自動で作動させて運転者に警報を与えるFVCMSの制御機能の一つ。

4 記号及び略語

  この規格で用いる主な記号及び略号は,次による。
alateralmax 試験時の最大横加速度
aTV TVの加速度
aSV SVの加速度
ABS アンチロックブレーキシステム
ACC アダプティブ・クルーズコントロール
CAP 機能作動点
CTT 試験目標物の反射係数
CW 衝突警報
dTV TVの減速度
dSV SVの減速度
dmax 距離を計測できる最大距離

――――― [JIS D 0808 pdf 8] ―――――

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D 0808 : 2015 (ISO 22839 : 2013)
d1 距離を計測できる最小距離
d2 割込み車両との距離を計測できる最小距離
d0 距離計測はできないが,検知できる最小距離
h 地面からの最高地上検知高さ
h1 地面からの最低地上検知高さ
ESC 横滑り防止装置
ETTC 加速度考慮の衝突までの時間
FV 前方車両
FVCWS 前方車両衝突警報システム
FVCMS 前方車両衝突軽減システム
MB 被害軽減制動
MCAPMB MBの最小作動点
MCAPSRB SRBの最小作動点
MCAPCW 衝突警報の最小作動点
PUP 衝突前緊急度パラメータ
RCS レーダ反射断面積
RSC ロール安定性制御
SRB 減速制動
SV 当該車両
TTC 衝突までの時間
TV 目標車両
Vmin FVCMSが作動しなければならないSVの最小速度
vSV(t) SV速度
vr(t) SVとTVとの間の相対速度
vTV(t) 目標車両速度
Vcirclestart試験開始時の試験車両の速度
注記 対応国際規格では,記号が脱落しているため追加した。
Vmax FVCMSが作動しなければならないSVの最大速度
WB 警報制動
Wv SVの車両幅
Wl 車線幅
xc(t) SVとTVとの間の車間距離

5 分類

  FVCMSの分類は,次による。この箇条は要件を規定することを目的としていない。この規格の全ての
要件は,箇条6及び箇条7で規定する。

5.1 カーブ曲率半径特性によるシステム分類

  システムは,表1に示すカーブ曲率半径特性に従って分類する。

――――― [JIS D 0808 pdf 9] ―――――

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D 0808 : 2015 (ISO 22839 : 2013)
表1−システム分類
クラス カーブ曲率半径特性
I 500 m以上の曲率半径
II 250 m以上の曲率半径
III 125 m以上の曲率半径
クラスIシステムは,半径500 m以上のカーブ上のSV軌跡においてFVを検知する性能をもつものとす
る。
クラスIIシステムは,半径250 m以上のカーブ上のSV軌跡においてFVを検知する性能をもつものと
する。
クラスIIIシステムは,半径125 m以上のカーブ上のSV軌跡においてFVを検知する性能をもつものと
する。

5.2 制御機能による分類

  FVCMSは,提供される制御機能に基づいて分類してもよい。分類は,最小の制御機能及び提供され得
る追加制御機能に基づく。各制御機能は,関連の最小作動点(MCAP)をもつ。衝突前緊急度パラメータ
(PUP)がある制御機能のMCAPと少なくとも等しいときに,FVCMSは,その制御機能で作動する。
5.2.1 衝突警報(CW)
CWは,図4に示すFVCMSの作動範囲についてのJIS D 0802の要件を満たす,聴覚,視覚及び触覚の
組合せの手段による警報である。
CWは,SRB又はMBの作動開始までに行うものとする。
5.2.2 減速制動(SRB)
SRBは,SV速度を低下させることを目的とする自動的制動機能である。SRBの作動によって,運転者
は,緊急制動,緊急車線変更又は危険性がないとの判断及びSRBの解除を余裕をもって行うことができる。
これらの運転者操作は,MB作動に至る場合を減らすことができると考えられる。SRBの作動を乗員に知
らせるため,SRB起動の前にはCWを発する。
MBが作動中の場合,SRBは起動しない。
5.2.3 被害軽減制動(MB)
MBは,衝突が不可避であるときに作動する自動的な制動である。PUPがしきい(閾)値MCAPMBに少
なくとも等しい場合にMBを起動する。
MBの作動の結果,軽減制動なしで衝突した場合よりも被害は小さくなる。事故形態によっては,衝突
を自動的に回避することもある。ピーク加速度及び加速変化率は,車両システムの設計及び条件によって,
また,路面状態によって制限される。MBの作動を乗員に知らせるため,MB作動の前にはCW及び任意
でSRBの作動が行われる。
5.2.4 制御機能の組合せ
FVCMSの構成を表2に示す。各横列は別個のシステムタイプを表す。この表で特定されていない組合
せは,この規格の範囲に含まれない。各タイプについて,横列はどの制御機能が必要とされるかを示して
いる。“1”は機能が必要とされることを示し,“0”は機能が含まれなくてもよいことを示す。

――――― [JIS D 0808 pdf 10] ―――――

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JIS D 0808:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 22839:2013(IDT)

JIS D 0808:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 0808:2015の関連規格と引用規格一覧