JIS D 0808:2015 高度道路交通システム―前方車両衝突軽減システム―操作,性能及び検証要求事項 | ページ 4

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D 0808 : 2015 (ISO 22839 : 2013)
6.3.4.2 検知距離
表3−検知距離要求事項
距離 計算式又は数値 摘要
dmax PUP=MCAPCW システムが距離を計測できる最大距離
d2 クラスI : 10 m以下 側方オフセットが20 %未満のFVとの距離を計測できる最小距離
7.5 m以下
クラスII : (クラスはJIS D 0802に規定されたもの)
5 m以下
クラスIII :
d1 PUP>=MCAPMB システムが距離を計測できる最小距離
d0 2 m以下 距離計測はできないが,検知できる最小距離
注記 MCAPCW及びMCAPMBは,製造業者が決定するFVCMSの設計パラメータ。
6.3.4.3 横方向及び高さ方向の検知範囲
表4−横方向及び高さ方向の検知要求事項
距離 最小検知幅 検知高さ
dmax Wl(車線幅)m h(最高地上検知高さ)=1.1 m
h1(最低地上検知高さ)=0.2 m
d2 Wv(SVの車両幅) h(最高地上検知高さ)=1.1 m
m h1(最低地上検知高さ)=0.2 m
d1 規定なし 規定なし
d0 規定なし 規定なし
6.3.5 TVの識別能力
6.3.5.1 縦方向の識別
2台以上のFVが検知される場合,FVCMSは最も衝突確率が高い車両のPUPの値に基づいて被害軽減機
能を作動させなくてはならない。
6.3.5.2 横方向の識別
SVの走路前方と前方隣接走路との両方に車両が存在する場合,FVCMSはSVの走路前方にある車両に
基づいて被害軽減機能を作動させなくてはならない。
6.3.5.3 頭上方向の識別
FVCMSは,道路面から4.5 mを超える高さにある物に対しては,被害軽減機能を作動させてはならない。
6.3.6 制御要件
6.3.6.1 MB又はSRBの提供
全てのFVCMSは,MB又はSRBの機能を備えていなければならない。
6.3.6.2 衝突警報(CW)の提供
全てのFVCMSは,CWの機能を備えていなければならない。
6.3.6.3 制動灯の制御
FVCMSがMB又はSRBの作動によって自動的に制動を行う場合,SVの制動灯を点灯しなければなら
ない。制動灯は,FVCMSが自動的に制動を始動後350 ms以内に点灯されなければならない。煩わしい制
動灯の点滅を避けるため,FVCMSが作動した制動の終了後,制動灯を適当な時間点灯し続けてもよい。

――――― [JIS D 0808 pdf 16] ―――――

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6.3.6.4 MBの要件
FVCMSの被害軽減機能の作動についてのMB機能の最小要件は,次のとおりである。製造業者の裁量
によって,FVCMSはこのMB機能の最小要件を超えた機能を備えてもよい。
6.3.6.4.1 MBの開始
6.3.6.4.1.1 普通車両
SVとTVとのTTC又はETTCが3.0秒間を上回る状況では,FVCMSはMBを作動してはならない。
6.3.6.4.1.2 大型車両
SVとTVとのTTC又はETTCが4.0秒間を上回る状況では,FVCMSはMBを作動してはならない。
6.3.6.4.2 MBの最小減速度
6.3.6.4.2.1 普通車両
普通車両のFVCMSはMBの作動によって,5.0 m/s2(0.51 g)以上の減速度を発生させ,その間にSV
の速度を少なくとも2.0 m/sは低下させなくてはならない。MBとSRBとを組み合わせて備えるFVCMS
(タイプ3)は,SVの速度を少なくとも4.0 m/sは低下させなくてはならない。
6.3.6.4.2.2 大型車両
大型車両のFVCMSはMBの作動によって,3.3 m/s2(0.34 g)以上の減速度を発生させ,その間にSV
の速度を少なくとも1.0 m/sは低下させなくてはならない。
6.3.6.4.3 運転者意思による制動力の上昇
FVCMSがSVの最大性能で制動を行っていない状況において,運転者がFVCMSの被害軽減機能による
制動力を超える制動操作を行った場合には,FVCMSは運転者操作による制動力の上昇を許容しなければ
ならない。
6.3.6.4.4 MBの作動終了
FVCMSは,PUPがMCAPMBより低下した場合には,MBの作動を停止してもよい。SV及びTVの相対
位置又は経路変更によってPUPが急激に変化する場合,製造業者は作動停止の制御にヒステリシスを導入
するなどのチャタリング対策を行ってもよい。
6.3.6.4.5 運転者によるMBへのオーバライド
FVCMSは,製造業者によって規定された手順で,運転者操作によるMBへのオーバライドを許可して
もよい(オーバライド機能の設定は任意)。MBの作動への運転者のオーバライド操作が終了した場合には,
FVCMSはMBの作動を自動復帰させてもよい。
6.3.6.4.6 トラクション低下を伴う制動
MBの作動によって生じる車輪ロックは,ABS又はESCで制御可能なロック発生時間よりも長くてはな
らない。
6.3.6.5 SRBの要件
FVCMSの作動についてのMB機能の最小要件は,次のとおりである。製造業者の裁量によって,FVCMS
はこのMB機能の最小要件を超えた機能を備えてもよい。
6.3.6.5.1 SRBの開始
SVとTVとのTTC又はETTCが4.0秒間を上回る状況では,FVCMSはSRBを作動してはならない。
なお,SRBの作動開始タイミングは,SVの製造業者が決定する。
6.3.6.5.2 SRBの最大減速度
5.0 m/sと20 m/sとの間のいかなるSV速度についても,作動時にSRBによって発生される平均減速度
は,dSV=5.33 m/s2−0.067/s・vSV(第一時間帯T1SRB秒間にわたっての平均)の値を超えないものとする。

――――― [JIS D 0808 pdf 17] ―――――

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dSVはSVの減速度であり,vSVはSVの速度であり,dSV=−aSVである。
SRBによって発生される平均減速度は,SRBの第一時間帯T1SRBにおいて,vSV>20 m/sにおいては
4.0 m/s2(第一時間帯T1SRB秒間にわたって平均化)を超えないこと,又はvSV<5 m/s(図6に図示)に
おいては5.0 m/s2を超えないものとする。
少なくともT1SRBの時間の後で,SRBの最大許容減速度は6.0 m/s2(1秒間にわたって平均化)まで
連続的に上昇してもよい。T1SRB>=0.5秒間。
最大減速度を上昇させるSRBの間に達成される平均加速度変化率は,6.0 m/s3(0.5秒間にわたって平均
化)を超えないものとする。
この要件については,図6のSRBの最大減速度を参照。連続的減速度上昇については図7を参照。
図6−SV速度に対するSRBの最大減速度

――――― [JIS D 0808 pdf 18] ―――――

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D 0808 : 2015 (ISO 22839 : 2013)
図7−SRB作動時間に対する最大減速度
6.3.6.5.3 必要とされるSRBの最小効果
SRBだけ(タイプ1)のシステムは,最低でもMB機能の最小要件と同じ程度に速度を低下させるもの
とする。
6.3.6.5.4 SRBによって生じる車両安定性低下
SRBは,アンチロックブレーキ又は車両安定性制御デバイス(ABS/RSC)で制御可能範囲よりも長い時
間の車輪ロックは行わないものとする。
6.3.6.5.5 運転者操作によるSRBのオーバライド
FVCMSは,製造業者によって規定される手法で運転者操作によってSRBを運転者がオーバライドする
ことを許可してもよい。
6.3.6.6 衝突警報
CWは,JIS D 0802と一致する聴覚,視覚及び/又は触覚に訴える手段を組み合わせて使用しなければ
ならない。
6.3.7 運転者のコントロール及びヒューマンインタフェース
6.3.7.1 普通車両
6.3.7.1.1 システムの機能限界情報
運転者は,少なくとも取扱説明書又は同等代替物によってFVCMS作動限界について通知されなければ
ならない。
6.3.7.1.2 運転者によるFVCMSの解除
運転者によって,FVCMSを解除する手段を備えてもよい。
FVCMSアクティブ状態及び/又はFVCMS非アクティブ状態からFVCMSオフ状態へ手動で移行する手

――――― [JIS D 0808 pdf 19] ―――――

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D 0808 : 2015 (ISO 22839 : 2013)
段をもつシステムについて,運転者はシステム状態を容易に判断可能でなければならない。
6.3.7.1.3 FVCMS故障表示
システム故障は運転者へ通知されなければならない。
6.3.7.2 大型車両
6.3.7.2.1 TV検出情報
大型車両のFVCMSは,TVが検出された情報を運転者に通知してもよい。この早期の運転者への情報の
追加は,大型車両の運転者が経験する長い制動遅延及び長い停止距離を回避するのに役立つと考えられる。
6.3.7.2.2 FVCMSの機能限界情報
運転者は,少なくとも取扱説明書又は同等代替物によってFVCMS作動限界について通知されなければ
ならない。
6.3.7.2.3 運転者によるFVCMSの解除
運転者によるFVCMSを解除する手段を備えてもよい。
FVCMSアクティブ状態及び/又はFVCMS非アクティブ状態からFVCMSオフ状態へ手動で移行する手
段をもつシステムについて,運転者はシステム状態を容易に判断可能でなければならない。
6.3.7.2.4 システム故障表示
システム故障は運転者へ通知されなければならない。

7 確認方法

7.1 試験目標物の仕様

7.1.1  検知性能の仕様
7.1.1.1 光学式レーダ(LIDAR又はLADAR)
7.1.1.1.1 車両型の目標物
試験の目標物は,代表的な乗用車の物理的サイズ,形状及び表面形状をもって,乗用車の反射率を表す
CTT(試験目標物の反射係数)をもつものとする。
7.1.1.1.2 二輪自動車型の目標物
試験の目標物は,代表的な二輪自動車の物理的サイズ,形状及び表面形状をもって,二輪自動車の反射
率を表すCTTをもつものとする。
7.1.1.1.3 頭上方向の目標物
試験の目標物は,一般的に車道の上に位置する代表的な構造物の物理的サイズ,形状及び表面形状をも
って,構造物の反射率を表すCTTをもつものとする。
7.1.1.2 電波式レーダ
7.1.1.2.1 車両型の目標物
試験の目標物は,代表的な乗用車の物理的サイズ,形状及び表面形状をもって,乗用車の反射率を表す
RCS(レーダ反射断面積)をもつものとする。
7.1.1.2.2 二輪自動車型の目標物
試験の目標物は,代表的な二輪自動車の物理的サイズ,形状及び表面形状をもって,二輪自動車の反射
率を表すRCSをもつものとする。
7.1.1.2.3 頭上方向の目標物
試験の目標物は,一般的に車道の上に位置する代表的な構造物の物理的サイズ,形状及び表面形状をも
って,構造物の反射率を表すRCSをもつものとする。

――――― [JIS D 0808 pdf 20] ―――――

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JIS D 0808:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 22839:2013(IDT)

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