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JIS D 1001:1993 規格概要
この規格 D1001は、自動車用の火花点火エンジン及びディーゼルエンジンの全負荷状態におけるグロス軸出力試験方法及びネット軸出力試験方法について規定。二輪自動車用及び農業トラクタ用のエンジンには適用しない。
JISD1001 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D1001
- 規格名称
- 自動車用エンジン出力試験方法
- 規格名称英語訳
- Road vehicles -- Engine power test code
- 制定年月日
- 1982年10月15日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 1585:1982(MOD), ISO 2534:1974(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 43.060.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 自動車 I 2020, 自動車 II 2020
- 改訂:履歴
- 1982-10-15 制定日, 1987-10-01 確認日, 1993-08-01 改正日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS D 1001:1993 PDF [13]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 1001-1993
自動車用エンジン出力試験方法
Road vehicles−Engine power test code
1. 適用範囲 この規格は,自動車用の火花点火エンジン及びディーゼルエンジンの全負荷状態における
グロス軸出力試験方法及びネット軸出力試験方法について規定する。ただし,二輪自動車用及び農業トラ
クタ用のエンジンには適用しない。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 2202 自動車ガソリン
JIS K 2204 軽油
JIS Z 8806 湿度測定方法
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 1585 Road vehicles−Engine test code−Net power
ISO 2534 Road vehicles−Engine test code−Gross power
2. 用語の定義 この規格の中で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) グロス軸出力 エンジンの運転に必要な附属装置(表1の附属装置装着条件A)だけを装着してエン
ジン試験台で測定した軸出力。
(2) ネット軸出力 エンジンを特定の用途に使用するのに必要な附属装置(表1の附属装置装着条件B)
をすべて装着して測定した軸出力。
3. 試験条件 試験を行うエンジン・燃料・潤滑油・計測器の条件は,次のとおりとする。
(1) 試験に先立ち,エンジンに推奨されたすり合せ運転を行う。
(2) グロス軸出力試験及びネット軸出力試験に応じ,表1に示す附属装置をできるだけ実際に装着された
状態と同一になるように取り付ける。
(a) エンジンに取り付けられているが,車両の作動にだけ必要な附属装置は,試験中は取り除く。取り
除けない場合は,無負荷状態でそれらによって吸収される動力を決定し,6.2に規定する標準状態の
軸出力に加えてもよい。
(b) 変速機は取り付けない。ただし,高速型エンジンで動力計との直結が困難な場合,又は変速機を切
り離しては運転ができないエンジンの場合には,変速機を取り付けてもよい。
(3) エンジンの全負荷設定条件は,火花点火エンジンに対しては絞り弁を全開し,ディーゼルエンジンに
対しては燃料噴射ポンプを定められた全負荷の状態に設定する。
(4) 液冷エンジンでは,エンジン出口での冷却液温度を80±5℃に制御する。ただし,温度範囲が指定さ
れた場合はこれによる。このため,必要な場合には補助の温度調整装置を使用してもよい。
――――― [JIS D 1001 pdf 1] ―――――
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D 1001-1993
(5) 空冷エンジンでは,標準大気状態で試験する場合,指定された箇所の温度が,設定された最高温度か
ら20℃以上低下しない範囲に保たれなければならない。このために必要な場合は,補助の温度調整装
置を使用してもよい。
(6) 吸気温度は,出力の修正を少なくするために,できるだけ6.3に規定する標準大気温度に設定するこ
とが望ましい。
――――― [JIS D 1001 pdf 2] ―――――
注(1) エンジン出力に顕著に影響するおそれがある場合,2サイクルエン
表1 附属装置装着条件
ジン及び火花点火エンジンの場合,並びに製造業者が要求する場
附属装置 装着条件A 装着条件B
合には実際に装着される吸気装置を使用する。その他の場合には
(ネット軸出力)
(グロス軸出力)
清浄な空気清浄器を装着した場合に設定された吸気圧力から
吸気装置
100Pa以上変わらないことを確認の上,等価の吸気装置を使用して
吸気マニホルド ○ ○
もよい。
ブローバイガス還元装置 − ○ (2) 吸気予熱装置を備えた空気清浄器では予熱装置を閉そく(塞)し
空気清浄器(2) − ○
て試験を行う。
吸気消音器 − ○ (1)
(3) エンジン出力に顕著に影響するおそれがある場合,2サイクルエン
速度制限装置 × ○
ジン及び火花点火エンジンの場合,並びに製造業者が要求する場
吸気マニホルド加熱装置 ○ ○
合には実際に装着される排気装置を使用する。ただし,試験台の
排気装置 都合によって実際の装着状態とすることが不可能な場合は,出力
排気マニホルド ○ ○ に影響がない範囲で接続を変えてもよい。前記の三つの場合を除
接続管 △ ○ く場合には排気マニホルド下流0.15mの位置で測定した排気圧力
排気消音器 △ ○ (3)
が設定された値から1kPa以上変わらないことを確認の上,等価の
テール管 △ ○ 排気装置を使用してもよい。
排気ブレーキ(4) × ○ (4) 排気ブレーキがエンジンに組み込まれている場合には,絞り弁は
燃料供給装置(5) ○ ○ 全開の位置に固定して試験を行う。
気化器 ○ ○ (5) 特定の用途での燃料供給圧力を再現するために必要な場合には,
電子制御装置,空気流量計等 − ○ 燃料供給圧力を調整してもよい。
減圧器(6) ○ ○ (6) 気体燃料使用エンジン用附属装置
蒸発器(6) ○ ○ (7) 装着条件Bにおいて,冷却装置は車載状態に同じ相互位置に配置
混合器(6) ○ ○ し,冷却液の循環はエンジン循環ポンプだけによって行う。
燃料噴射装置 (8) 冷却は附属装置の放熱器又は外部の回路によってもよい。外部回
プレフィルタ △ ○ 路によって冷却する場合には,圧力損失と循環ポンプ入口圧力は,
フィルタ △ ○ 実質的に附属装置による場合と同等でなければならない。
ポンプ ○ ○ (9) 放熱器にシャッタが装着されている場合には,全開の位置に固定
高圧管 ○ ○ して試験を行う。
噴射ノズル ○ ○ (10) 放熱器,ファン及びファンカウルがエンジンに都合よく取り付け
冷却装置 (7) られていない場合,放熱器とファンカウルに関連して正しい位置
(液冷式) にエンジンから離れて装着されたファンが消費する動力は,実測
放熱器 × ○(8),(9) 又は計算によってエンジン回転速度に対応した回転速度で決定
ファン × ○(10),(11) し,6.2に規定する標準状態のエンジン軸出力から控除する。
ファンカウル × ○ (11) ファンが動力源との接続を断つことができる構造の場合は動力源
循環ポンプ ○ ○ との接続を断ち,また,使用状態で滑りを発生する構造の場合に
サーモスタット(12) ○ ○ は滑りを最大にした状態で試験を行う。
(空冷式) (12) サーモスタットは全開の位置に固定しておいてもよい。
導風板 ○ ○ (13) 装置条件Aの場合,エンジンに組み込まれていない場合には装着
ファン(11) ○ ○ しなくてもよい。
温度調節装置 × ○ (14) 発電機出力はエンジンの運転に必要な最小出力で試験を行う。蓄
潤滑油冷却器 ○(13) ○ 電池の接続が必要な場合には充電状態の良好な蓄電池を使用する
電気装置(14) ○ ○ こと。
過給装置 (15) 空冷式給気冷却器の場合,圧力損失と温度降下が同等の性能をも
過給機 ○ ○ つ試験場設備の熱交換器を使用してもよい。
給気冷却器(15) ○ ○ (16) 冷却剤ポンプ又はファンは,エンジンによって駆動されるものと
冷却剤ポンプ又はファン(16) ○ ○ する。
冷却剤流量調節装置 × ○ (17) GR装置,触媒コンバータ,サーマルリアクタ,二次空気供給装
公害防止装置(17) ○(18) ○ 置,燃料蒸発防止装置等をいう。
(18) 装着条件Aの場合で,エンジンに組み込まれていない場合には装
着しなくてもよい。
備考 表中の○印は装着する附属装置を示し,×印は装着しない附属装置を示す。−印は附属装置の装着は任意。△
は附属の装置以外の装置を使用してもよいことを示す。
――――― [JIS D 1001 pdf 3] ―――――
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(7) 試験に使用する燃料は,次のとおりとする。
(a) ガソリンは,JIS K 2202によるガソリンとする。
なお,燃料に混合して潤滑油を用いる場合,潤滑油はエンジンに推奨されたものを用いる。
(b) 軽油は,JIS K 2204による2号軽油。
(c) その他の燃料を使用する場合は,その燃料を規定する規格又は主要な性状を記録する。
(d) 燃料の温度は,気化器入口又は燃料噴射ポンプ入口でエンジンに推奨された範囲内に保たれなけれ
ばならない。このため,必要な場合には,補助の温度調整装置を使用してもよい。
(8) 潤滑油は,エンジンに推奨された粘度のものを使用し,その温度はエンジンに推奨された範囲内に保
たれなければならない。このため,必要な場合には,補助の温度調整装置を使用してもよい。
4. 測定装置の精度 測定装置の精度は,次のとおりとする。
(1) 動力計の精度は,測定最大軸トルクの±1%とする。ただし,動力計測定範囲の21以下を使用する場合,
その精度は測定最大軸トルクの±2%としてもよい。
(2) エンジン回転速度の測定装置の精度は,測定最高回転速度の±0.5%とする。
(3) 燃料消費量計の精度は,測定最大燃料消費量の±1%とする。
(4) 温度計の精度は,±2℃とする。ただし,吸気温度を測定する温度計の精度は±1℃とする。
(5) 気圧計の精度は,±100Paとする。
(6) 排気圧力の測定装置の精度は,±200Paとする。
(7) 吸気圧力の測定装置の精度は,±50Paとする。
5. 測定方法
5.1 測定項目 この試験における共通な測定項目は,次のとおりとする。
なお,エンジンの種類又は試験の必要性に応じ,測定項目の一部を省略してもよい。
(1) 軸トルク 動力計の制動荷重又は軸トルクを読み取る。変速機を取り付けている場合には,同時に動
力計回転速度も測定する。
(2) エンジン回転速度 クランク軸の回転速度を読み取る。
(3) 燃料消費量 体積又は質量で流量を測定する。測定時間は原則として20s以上とする。体積で測定す
る場合は,燃料消費量計の入口又は出口付近で燃料温度を測定する。
(4) 吸気温度 吸気入口の上流0.15m以内で測定する。温度計は,エンジンの放射熱,排気及び燃料吹返
しの影響を受けないよう配慮し,直接空気流の中に設置する。
(5) 水蒸気分圧 原則として,通風形乾湿球湿度計を使用する。湿度計は,直射日光,エンジンの放射熱
及び排気の影響を受けないように配慮し,試験室内の空気のよどみがない所に設置しなければならな
い。吸気だけを調節する空気調和設備を用いる場合には,調節された吸気流の中で測定する。
(6) 吸気圧力 空気清浄器の下流0.15m以内で,かつ,火花点火エンジンでは気化器より上流の点の静圧
を測定する。
(7) 冷却液温度 原則としてエンジン冷却液出口において測定する。必要に応じて,循環ポンプ入口(ポ
ンプがないものは冷却液ジャケット入口)でも測定する。
(8) 潤滑油温度 オイルパンが潤滑油深さの中ほど,若しくは潤滑油通路の中ほど又は潤滑油冷却器が付
けられている場合には,その出口において測定する。
(9) 大気圧 試験の開始前にあらかじめ計測しておく。
――――― [JIS D 1001 pdf 4] ―――――
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D 1001-1993
(10) 燃料密度 試験の開始前に,あらかじめ燃料温度と共に計測しておくか,又は燃料性状表がある場合
はその値によってもよい。
5.2 測定要領 試験中の測定要領は,次に示す方法による。
(1) エンジンには新気を供給し,エンジンの軸トルク,回転速度及び各温度が少なくとも1分間実質的に
安定に保たれたことを確認した後,一定値を保っている状態で測定を行う。
(2) 測定は,エンジンの安定した運転状態が保てる最低回転速度から最高回転速度までの間で,出力曲線
を明確に定めるのに十分な数の測定点について実施する。測定中のエンジン回転速度は,設定された
回転速度から±1%又は±10r/minのうち,大きい方の許容範囲を満足していること。
(3) 動力計制動荷重又は軸トルク,燃料消費量及び吸気温度はできるだけ短時間に測定し,2%を超えて変
動しない二つの安定した連続的な測定値の平均値を用いることが望ましい。
6. 計算式
6.1 軸出力と軸トルク及び燃料消費率 この試験における軸出力と軸トルク及び燃料消費率の計算式は,
次のとおりとする。
(1) 軸出力と軸トルク
T=WL
2 WLN
P cWN
60
ここに, T : 軸トルク N・m
P : 軸出力 kW
L : 動力計の腕の長さ m
W : 動力計制動荷重 N
c : 動力計の係数 2L
c
60
N : 回転速度 r/min
懿 換算係数 1 000
――――― [JIS D 1001 pdf 5] ―――――
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JIS D 1001:1993の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1585:1982(MOD)
- ISO 2534:1974(MOD)
JIS D 1001:1993の国際規格 ICS 分類一覧
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