JIS D 1024-1:2016 自動車の加速時車外騒音試験方法―第1部:M及びNカテゴリ | ページ 14

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D 1024-1 : 2016 (ISO 362-1 : 2015)
G.4 シャシダイナモメータの要求事項
この試験に使用できる多くのシャシダイナモメータの駆動方式がある。
その設備は,車両の駆動輪に走行抵抗を与えられることが望ましい。多くの場合,四輪である。
また,その設備は,試験室で計測される最低レベルよりも,15 dB以上静かになるように設計されるこ
とが望ましい。
一般的に,シャシダイナモメータ稼働時にA特性時間重み付きサウンドレベルが約50 dBであれば,ほ
とんどの要求事項を満たす。
実際,多くの設備では,A特性時間重み付きサウンドレベルが34 dB程度の低い暗騒音となっている。
その設備の試験空間の音響特性を保証するために,十分な音響周波数分析が行われることが望ましい。
最後に,シャシダイナモメータ装置は,車両の加速走行試験の早い過渡現象に追従できることが望まし
い。
多くの場合,車両は,コンピュータ制御のスロットル装置で運転される。
もし,車両を人が運転する場合,空調設備の設計を追加考慮するのがよい(G.5を参照)。
しかしながら,人のばらつきによる全体の測定装置ばらつきの増加に注意する。
G.5 空調設備の要求事項
この規格に述べられている屋外での車両騒音試験を完全に模擬するために,車両の排気装置を,音響空
間に完全に露出した状態で試験するのがよい。この種の試験では,一酸化炭素及び他の有害ガスが危険な
高いレベルで発生することがある。この理由から,試験場の試験室は,有害ガスの周囲への漏出を防ぐた
め,十分に密閉されることが望ましい。さらに,試験室には,車両の排気ガスを除去し,試験空間へ十分
にきれいな空気を送ることができる排気装置を備えるのがよい。そのような装置が自動運転される場合に
は,静かに運転されるように,設計されることが望ましい。試験室は,また,一酸化炭素濃度の監視装置
を備えるのがよい。
車両の冷却は,長時間の試験において考慮されるのがよい。通常,車両の周囲に十分な冷却風を提供す
るために,車両の前に大形ファンを設置することができる。しかしながら,そのようなファンは,高騒音
であるため試験走行以外のときに作動させることが望ましい。試験室内の雰囲気温度の制御もまた考慮対
象である。一般的に,雰囲気温度(20±3)℃が,ほとんどの設備に適している。
G.6 マイクロホン配置
現在使用中の代表的な設備では,車両の片側,又は両側に1列に配置された1520本のマイクロホンを
使用している。マイクロホンアレイを,車両の縦の中心線から7.5 m離れた位置に配置している。ほとん
どの場合,マイクロホンアレイの位置は,車両先端の10 m前側から,車両後端の10 m後側までのライン
に沿って均等な間隔で置かれる。
G.7 データ分析
測定するマイクロホンの各々からの音響データが,時間履歴としてコンピュータメモリに収集され,保
存される。同時に,試験中の車速及びエンジン回転速度のデータが収集される。加速開始時を試験路のラ
インAA'に関連させたトリガ信号として,これらの様々な情報が合成される。各々のマイクロホンの時系
列データは,車速及び試験路に沿って関連付けられた位置に合わせて,順番に並べられる。
これらの信号を組み合わせることによって,単一のマイクロホン前を通過する車両の移動を表す仮想曲

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線が,マイクロホンアレイのデータから作られる。デジタル信号処理システムは,試験路に沿った位置の
関数として,車両の音圧レベルの曲線を提供する。加えて,代表的な市販のシステムは,個々のマイクロ
ホンについて,時間に基づいた付加的な分析をする能力をもっている。これによって,例えば,排気出口
に直接沿った位置,又は車両のフロントアクスルの中心線位置におけるマイクロホンでの測定値のように,
特定の騒音源を特徴付けることが可能である。ほとんどのデータ処理システムは,車両騒音情報の詳細な
分布を作成する多くの解析ツールを提供する。
G.8 測定能力
今日使われている代表的な設備は,車両騒音全体に対するパワートレーンの部分について,屋外の路上
試験と屋内シャシダイナモメータ試験間に,良い相関を示している。これらの設備は,多くの車両製造業
者にとって,有効な手段となっている。
しかしながら,車両全体の相関については,課題が残されている。屋内と屋外との試験設備の相関性に
残る主な課題は,車両全体音に対するタイヤ・路面騒音の部分の適切な測定である。ほとんどの設備で,
生産タイヤが平均的な直径のシャシダイナモローラに置かれる場合,その接地面が変化するため,平たん
な試験路面より著しく騒音レベルが増加する。
この状況は,タイヤサイズ及び構造に大きく依存し,全ての車両に同じように影響するとは限らない。
試験の相関性を改善するために,溝のないタイヤを使用することができ,それによって良い結果が示さ
れている。タイヤと路面との接地によって発生する騒音は,他の方法によって評価される。
車両のタイヤ・路面騒音を別に測定して,車両全体騒音レベルを決めるために,二つの結果を合成する
研究が幾つかの機関によって行われている。
現時点は,車両全体騒音の相関に限度があるが,屋内環境で車外騒音試験を行えることが有益であると
示されている。特に雨,雪及び風の影響が深刻な時間損失となっている地域で,屋内試験方法は,環境条
件による制限を排除する。反復する試験が必要な車両の部品及びサブシステムの開発においても,貴重な
時間が節約される。さらに,屋内試験は,タイヤ以外の部品変更によって車両型式認証時の音圧レベルが
変わらないことを確認する検証データの提供に使うことができる。

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附属書H
(参考)
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[14] ISO 1585:1992,Road vehicles−Engine test code−Net power
[15] JIS D 1024-2:2016 自動車の加速時車外騒音試験方法−第2部 : Lカテゴリ
[16] ISO 80000-3:2006,Quantities and units−Part 3: Space and time
[17] Directive 2007/46/EC of the European Parliament and of the Council

JIS D 1024-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 362-1:2015(IDT)

JIS D 1024-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 1024-1:2016の関連規格と引用規格一覧