JIS D 2601:2006 自動車部品―非鉱油系液圧ブレーキホースアセンブリ | ページ 2

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6.3 内径収縮試験

6.3.1  要求性能 ホースアセンブリの継手金具の内径は,図1に示すいずれかの挿入ゲージを用いて測定
する。どちらの挿入ゲージを使用するかは,試験者が決定する。
その継手金具の内径としては,図1に示すA部径以上とする。
単位 mm
呼び内径 ゲージ径A(最小)
3.2 2.03
4.8 3.05
図 1 挿入ゲージ
6.3.2 試験方法 試験は,次の手順で行う。
6.3.2.1 ホースアセンブリを垂直状態に保持し,片側の継手金具内に挿入ゲージのA部をゲージ長さだけ
挿入する。もう一方の継手金具にも同じことを行う。
6.3.2.2 継手金具の外側から挿入ゲージを挿入することのできないホースアセンブリは,図1の条件を満
たす特別に長い挿入ゲージを反対側の継手金具からホース内を通して挿入する。挿入ゲージが2番目の継
手金具の入口で当たってしまったら,ホースをまっすぐにして挿入ゲージを挿入してもよい。
6.3.2.3 挿入ゲージを継手金具のいずれの側からも挿入することができないホースアセンブリは,継手金
具端からホースアセンブリを50 mm±2 mmに切断して,ホース切断側から挿入ゲージを挿入する。

6.4 膨張試験

6.4.1  要求性能 6.4.4によって試験したホースアセンブリの最大膨張量は,表3に示す値以下とする。
表 3 最大膨張量
呼び内径 試験圧力
6.9 MPa 10.3 MPa
膨張量が比較的膨張量が比較的膨張量が比較的膨張量が比較的
大きいもの 小さいもの 大きいもの 小さいもの
(A) (B) (A) (B)
mm cm3/m cm3/m cm3/m cm3/m
3.2 2.17 1.08 2.59 1.38
4.8 2.82 1.81 3.35 2.36
6.4.2 試験装置 試験装置は,主に次の装置(図2参照)から構成する。
a) 液圧を発生させるための圧力源
b) 空気,ガスの泡及び不純物を含まない試験液としてのブレーキ液又は水

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c) 圧力ゲージ
d) 規定圧力下でホースアセンブリを垂直方向に取り付けられる取付具
e) 加圧下でのホースの膨張量に相当する試験液の体積を測定するための,最小目盛0.05 cm3まで読み取
れるビュレット
f) 必要な配管金具
試験前に試験装置からエアーを完全に除去するために,配管と接続部の内面はくぼみなどがなく滑らか
でなければならない。バルブは試験圧力で漏れがあってはならない。
図2 膨張試験装置
6.4.3 試験装置の補正 試験装置は,試験前に試験に使うすべてのアダプタと取付ジグを試験装置に取り
付けて,最小肉厚1.52 mm,外径6.3 mm,自由長305 mm±6 mmのブレーキホースに似た鋼管を使って規
定圧6.9 MPa及び10.3 MPaでの装置自体の膨張量を求めておき,これを補正値とする。
なお,装置自体の膨張量は,10.3 MPaにおいて0.08 cm3以下とする。
6.4.4 試験方法
6.4.4.1 この試験で使用する試料が,この試験を行う前に任意の媒体で10.3 MPa以上の圧力を受けたなら,
ホースを15分間回復させる。
6.4.4.2 ホースを垂直状態にして,ブレーキホースアセンブリの下端に567 g±3 gのおもりを取り付け,
ブレーキホースアセンブリの自由長を測定する。
6.4.4.3 ホースアセンブリを,加圧時にねじれ又は引張りが加わらないように垂直方向にまっすぐに,実
際に取り付ける方法と同じように,ねじを使って試験装置のアダプタに取り付ける。取付け時には,ねじ
部のシールには注意を払う。
6.4.4.4 リザーバタンクからホースを通して約0.25 Lの水をビュレット内に流し,装置内のエアーの除去

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を完全に行う。このエアー抜きは,ホースアセンブリを揺すりながら行うと作業しやすい。
014
6.4.4.5 ビュレットのバルブを閉じ,ホースアセンブリに10.3 .0 MPaの圧力を加え,10秒以内に接続
部に漏れがないか確認する。次にホース内の圧力を完全に解除し,ビュレット内の液面をゼロに調整する。
014
6.4.4.6 ビュレットのバルブを閉じ,ホースアセンブリに6.9 .0 MPaの圧力を加え,この圧力でホース
を5±3秒間保持する。
次に3秒以内にビュレットのバルブを開き,ビュレット内にホースの膨張による液面を10±3秒間上昇
させる。この時間内に,ビュレット内の液面を一定させる。
6.4.4.7 ビュレット内の液量の合計が3倍の膨張量になるように6.4.4.6の操作を2回繰り返す。ビュレッ
ト内の液面を最小目盛0.05 cm3まで読み取る。
6.4.4.8 自由長1 m当たりの膨張量Eを,次の式を用いて算出する。
V
C
E
l
ここに, E : 自由長1 m当たりの膨張量 (cm3)
V : ビュレット内での3倍の膨張量の合計 (cm3)
C : 補正値 (cm3)
l : 試料の自由長 (m)
6.4.4.9 上と同じようにしてビュレット内の水位をゼロに再度調整し,10.3014
0.MPaの圧力における膨張
量を求めるために6.4.4.6と6.4.4.7の操作を繰り返す。ホース内の圧力をうっかりして規定圧力より高くし
てしまい,しかもその圧力が24 MPa以下のときには,ホース内の圧力を完全に解除し,ホースを15分以
上回復させた後,試験を行う。24 MPa以上の圧力が加わった場合には,新しいブレーキホースに交換して
試験を行う。試験中にホースの出口から気泡が出たときには,ホースを5分以上回復させた後,試験を行
う。

6.5 破裂試験

6.5.1  要求性能 ホースアセンブリの各試料は,27.6 MPaの圧力を2分間加えて異状があってはならな
い。また,各ホースの破裂強さは表4に示す値以上とする。
表4 最小破裂強さ
呼び内径 最小破裂強さ
mm MPa
3.2 49
4.8 34.5
6.5.2 試験装置 試験装置は,ホースアセンブリが接続でき,そのホース内に圧力の制御と測定が可能な
液体を加えられる圧力システムから構成されているものとする。その圧力は,手動ポンプ又は動力ポンプ
とアキュムレータの組合せで得られ,その圧力を校正された圧力ゲージで測定できるものとする。
ホースアセンブリに圧力を加える前の準備として,試験を安全に行うために,リリーフバルブを通して
ホース内に水又はブレーキ液を流して,エアー抜きができるものとする。
表3に示す圧力を毎分172.5 MPa±69 MPaの加圧速さで加えられるものとする。
ホースアセンブリは,表4に示す破裂強さに耐えなければならないので,使用する配管,バルブ,取付
ジグなども高圧使用に適しているか,十分注意を払ったものとする。6.4.2に記載した試験装置が,以上の
要求を満たしている場合には,その装置をこの試験に用いてもよい。

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6.5.3 試験方法 試料を試験装置に取り付け,水又はブレーキ液をホース内に満たして,エアー抜きを完
全に行う。このエアー抜きは,ホースを揺すりながら行うと作業しやすい。圧力を6.5.2に規定する加圧速
さで増加させ,圧力が27.6013
0.
MPaに達したら,その圧力で120010 秒間保持する。異状がなければ,引き
続き圧力を毎分172.5 MPa±69 MPaの加圧速さで,ホースが破裂するまで増加させる。最小目盛0.69 MPa
以下の圧力ゲージを使って得られた最大圧力の読みをホースアセンブリの破裂強さとして記録する。

6.6 ブレーキ液適合性

6.6.1  要求性能 ホースアセンブリは,ISO 4926に規定するブレーキ液,又は受渡当事者間で合意した
最 て 持させた後,6.3.1
JIS K 2233に規定するブレーキ液を内部に満たした状態で,12050
の内径収縮試験の要求を満たさなければならない。続いて,27.6 MPaの圧力を120010 秒間加えて異状があ
ってはならない。また,各ホースの破裂強さ34.5 MPa以上とする。
6.6.2 試験準備
6.6.2.1 ホースアセンブリ又は複数のホースアセンブリが取り付けられたマニホールドを,ISO 4926に規
定するブレーキ液又は受渡当事者間で合意したJIS K 2233に規定するブレーキ液を約100 mL入れた約0.5
Lの容器(図3参照)の下に取り付ける。
6.6.2.2 ホースアセンブリ内部にISO 4926に規定するブレーキ液又は受渡当事者間で合意したJIS K
2233に規定するブレーキ液を満たし,下端部を密栓する。
図3 ブレーキ液適合性試験装置

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6.6.3 試験方法
最 て 持する。次に恒温槽
6.6.3.1 ホースアセンブリを垂直にして恒温槽に入れ,12050
から取り出し室温で30分±5分間冷やす。
6.6.3.2 ホースアセンブリ内部のブレーキ液を排出し,10分以内に6.3.1と6.3.2に従って内径収縮試験を
行う。
6.6.3.3 次に,3時間以内に6.5.3の破裂試験を行う。

6.7 ホイップ試験

6.7.1  要求性能 ホイップ試験装置でのホースアセンブリの寿命(ホイップ寿命)は,図5に示す自由長
範囲のもので35時間以上とする。
6.7.2 ホイップ試験装置 試験装置(図4参照)は,垂直に回転する各々の回転板に,その回転板の中心
から100 mm離れた位置でベアリングを通して固定された水平棒上にある回転部と,回転板の中心と同一
水平面上にあり回転部と平行に設置された調整可能な非回転部から構成されているものとする。回転部と
非回転部には,数個のホースアセンブリを平行に取り付けられるホース固定端を備えているものとする。
回転板は,ホースの一端を非回転部に固定した状態で,回転部に固定したホース他端に800 rpm±10 rpm
の速度で直径203.2 mm±0.25 mmの円運動が与えられるものとする。非回転部上の各ホース固定端にはマ
ニホールドを通して適切な方法で水圧が加えられ,それを回転部上の各ホース固定端で固く栓ができるも
のとする。ホースが破損して圧力低下が生じたなら,リミットスイッチなどで試験装置を停止でき,その
経過時間を表示計などで記録する。
6.7.3 試験方法
6.7.3.1 ホースアセンブリを垂直状態にして,下端に567 g±3 gのおもりをつるし,JIS B 7507に規定す
るノギス又はそれに相当する測定器を用いて,各ホースアセンブリの自由長を測定する。継手金具間の長
さを0.5 mm単位まで測定し,その値を記録する。
6.7.3.2 各ホースアセンブリの取付け長さが,各設定長さになるように非回転部を調整する。ホイップ試
験装置(図4参照)に取り付けたときに,各ホースアセンブリの投影長さが自由長から図5に示すたるみ
長さを差し引いた長さになるようにする。
試験の結果は,この設定長さの誤差に非常に敏感なので,試験装置上での各ホースアセンブリの投影長
さは規定範囲内に収め,かつ,回転部の軸に平行な長さを取る。
6.7.3.3 ホースアセンブリを試験装置にねじれないように取り付ける。水又はブレーキ液でホース及び配
管内の気泡を除去し,1.55 MPa1.72 MPaの圧力で保持する。回転部を回転させるモータを起動させ,試
験期間中には回転部に注意し,その回転速度を定期的に調べる。
液漏れによって起きる圧力低下をホースアセンブリの破損とし,試験を終了点とする。

――――― [JIS D 2601 pdf 10] ―――――

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JIS D 2601:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3996:1995(MOD)

JIS D 2601:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 2601:2006の関連規格と引用規格一覧