JIS D 4421:1996 自動車用ブレーキライニング,ディスクブレーキパッド及びクラッチフェーシングの硬さ試験方法

JIS D 4421:1996 規格概要

この規格 D4421は、自動車のドラムブレーキ用ライニング,ディスクブレーキ用パッド及びクラッチフェーシングのロックウェル硬さ試験方法について規定。

JISD4421 規格全文情報

規格番号
JIS D4421 
規格名称
自動車用ブレーキライニング,ディスクブレーキパッド及びクラッチフェーシングの硬さ試験方法
規格名称英語訳
Method of hardness test for brake linings, pads and clutch facings of automobiles
制定年月日
1987年5月1日
最新改正日
2016年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

43.040.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 I 2020, 自動車 II 2020
改訂:履歴
1987-05-01 制定日, 1992-05-01 確認日, 1996-01-01 改正日, 2002-03-20 確認日, 2006-12-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS D 4421:1996 PDF [7]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 4421-1996

自動車用ブレーキライニング,ディスクブレーキパッド及びクラッチフェーシングの硬さ試験方法

Method of hardness test for brake linings, pads and clutch facings of automobiles

1. 適用範囲 この規格は,自動車のドラムブレーキ用ライニング,ディスクブレーキ用パッド及びクラ
ッチフェーシング(以下,それぞれライニング,パッド,フェーシングという。)のロックウェル硬さ試験
方法について規定する。
備考1. この方法によって得られた硬さは,押込み硬さの一種であって,そのうちで試験荷重除去後
に残留したくぼみ深さから求める。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 7202 プラスチックのロックウェル硬さ試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 9041 測定値の処理方法
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) ロックウェル硬さ 圧子を用いて,まず基準荷重を加え,次に試験荷重を加え,再び基準荷重に戻し
たとき,前後2回の基準荷重における圧子の侵入深さの差h (mm) から次の式によって求めた値。
ロックウェル硬さ (HR) =130−500h
(2) スケール ロックウェル硬さにおける圧子の種類,試験荷重及び硬さ算出式の組合せを表す記号。
3. 試験温度及び湿度 試験は,原則として温度23±2℃,相対湿度 (50±5) %の室内で行う。
4. 装置及び器具
4.1 試験機 ロックウェル硬さ試験機は,次のとおりとする。
(1) 試験機は,JIS K 7202の附属書1に適合したものでなければならない。
備考1. 試験機は,その主要部の分解,再組立,模様替え又は圧子交換を行った場合には,改めてJIS
K 7202の附属書1に適合することを確認する。
2. 前項の場合に該当しないときでも,使用頻度に応じ,一定期間ごとにJIS K 7202の附属書1
の3.5に規定する間接検査を行い,試験機の総合誤差が許容値内にあることを確認する。

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3. 前項とは別に,より短い適当な周期で,継続して,JIS K 7202の附属書2に規定する基準片
を用いて硬さ試験を行い,試験機の誤差管理をすることが望ましい。
(2) 試験機は,十分安定性がある台に置き,圧子取付け軸を鉛直にして使用する。
4.2 デシケーター デシケーターは,乾燥塩化カルシウム又はシリカゲル入りのものとする。
4.3 試料受けジグ 試料受けジグは,図1に示すものを使用する。
図1 試料受けジグ
5. サンプル サンプルは,次による。
(1) サンプルは,新品のアッセンブリ又はライニング,パッド,フェーシングの単体とする。
なお,単体の場合は,十分な厚さのものであって,くぼみが生じたためにその裏面に変化が認めら
れないことが望ましい。
(2) サンプルの大きさは,受渡当事者間の協定による。
(3) サンプルは,状態調節のため,原則としてデシケーター中で24時間以上放置するか,又は150℃に保
持した熱風循環式乾燥機で1時間加熱後,デシケーター中で常温まで冷却しておく。
6. 試験方法
6.1 試験前の準備 ロックウェル硬さ試験を行う前に,次のような準備を行う。
(1) 硬さのスケールは,原則として表に示すSスケールを使用する。ただし,Sスケールで求めた硬さの
値が約50115の範囲にならない場合は,約50115の範囲になるように他のスケールを表1から選
ぶのがよい。

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表1 スケール
スケール ロックウェル 圧子 基準荷重 試験荷重
硬さの記号 N N
M HRM 直径 6.350mmの鋼球 98.07 980.7
R HRR 直径12.700mmの鋼球 588.4
S HRS 980.7
V HRV 1 471.0
(2) 圧子に装着された鋼球は,抵抗なく回転できる状態になければならない。鋼球には,きずがなく,清
浄であることを確認する。
(3) 圧子取付け軸の端面と圧子の荷重受け面との間は,清浄でなければならない。
(4) 試料受けジグの試料受け面は,清浄でなければならない。
(5) 圧子,試料受けジグなどの取付け・取替えを行った場合,試験機の昇降ねじを大幅に上下させた場合,
始業時などには,硬さ測定と同じ予備試験を2回以上行う。
6.2 測定位置 硬さ測定位置は,次による。
(1) 硬さの測定位置は,付図1に示した例のようにサンプル全体に平均して分布するように決める。測定
点の数は,小形ライニング及びパッドの場合は45点,フェーシング及び大形ライニングの場合は5
点以上とする。
備考 パッド裏金に穴がある箇所は,原則として測定しないこと。
(2) 付図1に示した形状以外のサンプルについては,測定位置は既にあるくぼみの中心から4d以上(dは,
くぼみの直径),また,サンプルの縁から2.5d以上隔たっていることが望ましい。
備考 サンプルの硬さによって異なるが,くぼみの中心位置はサンプルの縁から6mm以上隔たって
いることが望ましい。
(3) ライニング単体の場合の測定位置は,ライニング内面でもよい。
6.3 試験 ロックウェル硬さ試験は,次によって行う。
(1) サンプルの試験面は,圧子取付け軸に対して垂直に置く。
また,サンプルのくぼみができる部分の裏面は,できるだけ試料受けジグ面に密着するようにする。
(2) 基準荷重を負荷するための圧子軸の押上げ位置は,指定の位置(1)に対して硬さの単位で±5以内とす
る。その後,指示計の指針と目盛板のセット点 (B30) とを合わせる。
注(1) 通常の指示計にダイヤルゲージを用いる試験機では,指示計の指針が真上を示す位置である。
備考1. この範囲を超えて押し上げ過ぎた場合は無効とし,改めてサンプルの別の箇所でやり直
す。
2. 押し上げ位置の範囲が指定されている試験機では,その指定に従う。
(3) (2)の操作完了後,できるだけ速やかに荷重の増加を開始し,原則として24秒間に試験荷重を負荷
する。
備考 負荷速度を調整するには,サンプルがない状態で,980.7Nの試験荷重の負荷操作を行ったとき,
負荷動作時間が45秒となるようにするとよい。
(4) 試験荷重を負荷しておく時間は,(3)の操作で荷重の増加を開始したときから15秒間とする。
(5) (4)の操作を完了した後,荷重を減じて,再び基準荷重に戻す。
(6) (5)の操作として荷重を減じ始めたときから15秒後に,指示計から硬さの数値を小数点以下1けたま
で読み取る。

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(7) 負荷操作中は,圧子に衝撃又は振動が加わらないようにし,荷重は円滑に増減させる。
7. 計算 硬さは,各試料ごとにJIS Z 9041によった試料の平均値とし,更に測定値の範囲又は標準偏差
を求める。ただし,平均値は,JIS Z 8401によって整数に丸める。
8. 硬さの表示 硬さの数値には,ロックウェル硬さの記号を併記する。
例 HRS 76
9. 記録 付表1に示す様式の記録用紙に,次の事項を記入する。
(1) サンプルの材質及び寸法
(2) 硬さの測定位置と測定点の数
(3) サンプルの状態調節
(4) 試験室の温度及び湿度
(5) 平均値
(6) 測定値の範囲又は標準偏差
(7) 試験年月日
(8) その他の特記事項
関連規格 JIS B 7726 ロックウェル硬さ試験機
JIS B 7730 ロックウェル硬さ基準片
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験方法

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付図1 硬さ測定位置の例
備考 ×印は,測定点を示す。

――――― [JIS D 4421 pdf 5] ―――――

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