JIS D 8301:2020 自動車及びタイヤの車外騒音測定のための試験用路面 | ページ 3

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D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)
最初の点は任意に選択する
図5−試験路面の測定点の例(l=40 m)
伝ぱ領域の路面の特性を確認するため,走行路中心線の各側で少なくとも二つの測定点を任意に選定す
る。
さらに,伝ぱ領域の吸音率は,マイクロホン位置と走行路中心との間のPP' 線付近を,走行路の両側で
測定しなければならない。
表2−適合審査及び定期検査における要求事項の確認項目
試験路面の要求事項 適合審査時 定期検査時
走行路 伝ぱ領域 走行路 伝ぱ領域

縦断勾配 − − −
(最大0.5 %)
勾配
○ ○
横断勾配 − −
(最大1 %) (最大2 %)


縦断方向の凹凸量 (5 mm以下) −
(2 mm以下)
○ 2年a)
(20 mm以下) ○

横断方向の凹凸量 (5 mm以下) −
(3 mm以下)
2年a)


MPD
テクスチャ MPD − −
0.5 mm±0.2 mm
0.5 mm±0.2 mm
2年a)

○ ○
吸音率 (最大8 %) −
(最大8 %) (最大10 %)
4年a)
粒度曲線 ○ − − −
○は実施,−は不適用を示す。
注a) 検査周期

――――― [JIS D 8301 pdf 11] ―――――

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D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)

4.5 路面特性の均一性

  走行路及び伝ぱ領域の特性が均一であることを保証するために,全ての測定値の平均及び個々の測定点
の80 %が,次の項目において要求事項を満足しなければならない。
− 吸音率
− 路面テクスチャ
− 形状

4.6 経時変化に対する安定性及び維持管理

  試験路面は試験装置の一つであり,損傷から保護し,管理しなければならない。試験路面は,騒音測定
だけに使用した方がよい。
テクスチャの深さを著しく減らすような破片又はちりは,路面から除去しなければならない。
試験路面の音響性能(4.2及び4.3)に影響を与えない限り,ひび割れを補修してもよい。
附属書Bの参照を推奨する。

4.7 試験路面の安定化

  テクスチャ及び吸音の特性は,施工後4週間又は1 000回走行より早い時期に検査してはならない。
大型車両(3.5 t超えのM2,M3,N2及びN3カテゴリー)の試験だけに試験路を使用するときは,この
安定化規定の適用を必要としない。

5 測定方法及びデータ処理

5.1 凹凸量の測定方法

  走行路の凹凸量は,長さ3.0 mの直定規及び斜辺上に1 mmごとの目盛が刻まれたくさび形定規を用い
て,EN 13036-7によって測定しなければならない。

5.2 テクスチャの測定方法

5.2.1  プロファイルの測定
テクスチャプロファイルの測定は,MPDにおいてはISO 13473-1に,ENDTにおいてはISO/TS 13473-4
によって行う。測定機器は,ISO 13473-3で規定するクラスD及びクラスEの要求事項を満足しなければ
ならない。
ISO 13473-1に追加する事項として,MPDは走行路の車輪通過部で測定しなければならず,次の二つの
いずれかを選択して測定することができる。
− 連続測定 : MPDは,走行路全体を連続的に測定する。測定したプロファイルは5 m長さごとの8区間
に分割し,一区間内のMPDの平均を個々の区間で求めなければならない。測定作業は,各車輪通過
部で合計2回実施する。
注記 MPDの平均値を求める区間が8区間となるのは,走行路長が40 mの場合の例である。
− 区分測定 : MPDは,二つの車輪通過部のそれぞれにおいて,最低4か所の位置で測定する(試験路が
二輪車のために使用される場合は8か所。)。これらの位置は,走行路の全長に対して均等に分布して
いなければならない。統計的に独立したMPD値を得られるような各測定位置で,1回の測定は少なく
とも0.8 mの長さで,合計2 m以上のプロファイルを測定しなければならない。
4.3におけるMPDの要求事項は,8か所のそれぞれの区間又は位置で満足しなければならない。
ENDTを計算する際,波長100 mm5 mmの1/3オクターブバンドプロファイルスペクトラムをISO/TS
13473-4の規格にしたがって求めなければならない。テーパコサイン窓関数を用いるのがよい(ISO/TS
13473-4参照)。

――――― [JIS D 8301 pdf 12] ―――――

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5.2.2 テクスチャプロファイルデータの事前処理
テクスチャプロファイルデータは,異常値の除去が必要である。異常値は,データの処理の前に削除し
なければならない。
注記 異常値の処理は,ISO/TS 13473-4を参照する。異常値は,測定したテクスチャの一部ではない。

5.3 吸音率の測定方法

  吸音率は,ISO 13472-2の規定を満足する現場測定装置を用いて,280 Hz1 800 Hzの周波数範囲で測定
しなければならない。測定結果は,ISO 13472-2に規定された手順によって1/3オクターブバンドごとに示
すものとする。

6 適合報告書

  試験路面の報告書には,適合審査及び定期検査に必要な次の情報を全て含まなければならない。
注記 試験結果報告書の書式例を,附属書JAに示す。
a) 一般情報
− 所有者名
− 施工者名
− 試験路面の施工日
− 試験路面の所在地
− 認証機関(該当する場合)
− 認証状況
− 試験路面の主な使用目的(例えば,トラックタイヤの惰行走行試験,乗用車の加速走行試験)
− 特記事項(例えば,路面の下部,加温装置)
b) 寸法及び形状
1) 寸法
1.1) 走行路の寸法
− 全長(m)
− 幅(m)
− la(m)
− ls(m)
1.2) 伝ぱ領域の寸法
− 長さ(m)
− 幅(m)
1.3) 自由音場領域
− 半径(m)
− 特記事項
2) 形状
2.1) 走行路
− 横断方向と縦断方向との凹凸量(mm)
− 横断勾配(%)
2.2) 伝ぱ領域
− 凹凸量(mm)

――――― [JIS D 8301 pdf 13] ―――――

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D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)
− 横断勾配(%)
− 段差又は不連続量(mm)
c) 路面特性
1) 材料
1.1) 走行路
− 吸音率
− 最大粒径
− 表層の厚さ
− テクスチャ
− 粒度曲線
− 弾性材
1.2) 伝ぱ領域
− 吸音率
2) 路面特性の均一性
d) 要求事項の検証
− 測定位置の図解
− 測定装置の説明
− 測定方法の説明
e) 路面特性の均一性

7 各国での実施例

  附属書Cに実施例を示す。

8 1993年版からの主な改良点

  附属書Dに主な改良点を1993年版と比較して示す。

――――― [JIS D 8301 pdf 14] ―――――

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D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)
附属書A
(参考)
路面のテクスチャレベルの変化から予測される
通過騒音のレベル差の計算(ENDT)
A.1 一般情報−原理
ENDTは,基準路面に対するテクスチャの変化に起因する騒音のオーバオールレベルdB(A)の変動を
予測する一つの評価値である。基準路面は,テクスチャの波長(λ)の関数である1/3オクターブテクスチ
ャプロファイルスペクトラムLtx,ref, λと,周波数(f)の関数である1/3オクターブノイズスペクトラムLmi
とで表す。
ENDTは,試験路面の1/3オクターブテクスチャプロファイルスペクトラムLtx, λで評価する。ENDTは,
テクスチャによるタイヤベルトの振動及び放射,並びにエアポンピング現象の二つのタイヤ・路面騒音の
発生メカニズムを取り扱うために二つの項から成る[式(A.5)参照]。
まず一つ目の項の10 log(A/B)は,波長λ=v/fにおけるテクスチャレベルの違いから評価する。ここで,
vは対象としている回転速度(タイヤ進行速度)である。便宜上,波長v/fのテクスチャレベルは,基準の
λの値(A.3参照)におけるテクスチャレベルから一次補間によって評価する。二つ目の項のCは,λ=5 mm
におけるテクスチャレベルの違いによって評価する。
A.2 走行路の路面特性−ENDTによるテクスチャの測定
テクスチャは,この箇条で規定されるENDTの方法を使って測る。基準テクスチャプロファイルは,表
A.1に示す。得られる評価値の許容差は,±1.5 dBでなければならない。
注記 走行方向が異なると,様々な周波数域で転動音に影響を及ぼすという事実があるため,テクス
チャのスペクトラムの直接の比較は,適切ではない。ENDTの方法では,音の周波数帯及び対応
する波長域の影響を考慮し,オーバオール周波数重み付け特性Aのレベルに対するそれぞれの
寄与に基づいた影響の重み付けをしている。
表A.1−基準テクスチャプロファイルのスペクトラム
1/3オクターブバンド波長 mm 100 80 63 50 40 32 25 20 5
テクスチャ レベルLtx(基準1 μm) dB32.0 34.0 34.5 35.2 36.2 37.3 37.9 38.8 39.8
プロファイルは,ISO 13473-2に準拠して測定する。
試験路面のENDT値の計算は,1/3オクターブバンドのスペクトラムレベルLtx, λを測定し,次の説明の手
順に従うことによって可能である。レベルLtx, λは,20 mmと100 mmとの間の全ての1/3オクターブバン
ド及びλ=5 mmから求めなければならない。これらのレベルは,ISO/TS 13473-4によって測定され,1 μm
に対するレベルをデシベルで表さなければならない(デシベルの基準は1 μm)。
A.3 Ltx, λと試験路面の基準スペクトラムLtx,ref, λとの差ΔLtx, λの計算
Ltx, λと試験路面の基準スペクトラムLtx,ref, λとの差ΔLtx, λの計算は,式(A.1)による。
Ltx, Ltx , Ltx , ref ,
(A.1)

――――― [JIS D 8301 pdf 15] ―――――

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JIS D 8301:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10844:2014(IDT)

JIS D 8301:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 8301:2020の関連規格と引用規格一覧