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E 5302 : 2016
十字軸詳細(各方式に共通)
a) スナップリング方式
1) セレーション付きベアリングキャップ 2) セレーションなしベアリングキャップ
b) ベアリングキャップ方式
c) ブロック方式
図3−十字軸の固定方法の種類
――――― [JIS E 5302 pdf 6] ―――――
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E 5302 : 2016
4.4 ゴム軸継手
自在継手部の一方にゴム軸継手を用いた推進軸の構造例を,図4に示す。
ゴム軸継手の例は,JIS B 1455による。
図4−ゴム軸継手を用いた推進軸の構造例
4.5 伸縮部
一般的に用いられる伸縮部の種類を,図5に示す。
a) スプライン方式
b) ボールスプライン方式
図5−伸縮部の種類(断面)
5 技術要求項目
5.1 一般
推進軸を発注する上で必要な技術要求項目は,次のとおりとする。表1の適用欄及び表2の要求数値欄
は発注者側が記入し,生産者側に提示する。また,表3の提示する数値欄は生産者側が記入し,発注者側
――――― [JIS E 5302 pdf 7] ―――――
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E 5302 : 2016
に提示する。
表1−技術要求項目(一般項目)
項目 適用
製作会社
事業者名
車両形式
車両製作会社
項目表作成日
環境条件 使用温度範囲
表2−技術要求項目(発注者側が提示)
区分 項目 単位 要求数値 箇条番号
常用最大トルク N・m 5.2 a)
伝達トルク 非常最大トルク N・m 5.2 b)
平均トルク N・m 5.2 c)
最大回転速度 min−1 5.3 a)
回転速度
平均回転速度 min−1 5.3 b)
静止取付寸法 mm 5.4 a)
最長寸法 mm 5.4 b)
最短寸法 mm 5.4 c)
寸法
伸縮量 mm 5.4 d)
最大回転径 mm 5.4 e)
取合部寸法 mm 5.4 f)
静止取付け傾斜角度 度(°) 5.5 a)
傾斜角度 最大傾斜角度 度(°) 5.5 b)
平均傾斜角度 度(°) 5.5 c)
スプライン 負荷トルク N・m 5.6
しゅう動抵抗 しゅう動抵抗力(最大値) N 5.6
封入潤滑剤 − 5.7
潤滑
グリースニップル形式 − 5.7
塗装 塗色 − 5.8
表3−技術要求項目(生産者側が提示)
区分 項目 単位 提示する数値 箇条番号
質量(計算値・実測値) kg 5.9 a)
重心位置(計算値・実測値) mm 5.9 b)
ねじり剛性a) N・m/rad 5.9 c)
基本データ
質量慣性モーメントa) kg・m2 5.9 d)
危険回転速度 min−1 5.9 e)
十字継手部軸受計算寿命b) 5.9 f)
注a) 発注者側の要求があった場合に限る。
b) 受渡当事者間で合意した計算方法によって求める。
5.2 伝達トルク
推進軸の仕様を決定するためのトルクは次のa) c) の3種類で,単位はN・mとする。a) 及びb) のト
――――― [JIS E 5302 pdf 8] ―――――
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E 5302 : 2016
ルクの算出方法は附属書A,c) のトルクは同様に附属書Cによる。
a) 常用最大トルク
b) 非常最大トルク
c) 平均トルク
5.3 回転速度
推進軸の仕様を決定するための回転速度は次のa) 及びb) の2種類で,単位はmin−1とする。
a) 最大回転速度 走行用推進軸の場合は,車両の設計最高速度における推進軸の回転数とし,補機駆動
軸の場合は,原動機の空ぶかし(無負荷最高回転の状態)も考慮した最大の回転速度とする。
なお,受渡当事業者間の協定がある場合は,より大きい回転速度を指定することができる。
b) 平均回転速度 走行用推進軸に対する平均回転速度の算出方法は,C.2 a) による。また,補機駆動用
推進軸に対する平均回転速度の算出方法は,C.2 b) による。
5.4 寸法
(図6参照) 推進軸の仕様を決定する寸法は,次のa) f) の6種類とし,単位はmmとする。a) 静止取付寸法 車両の新製空車時における長手方向の全長寸法(La+LA+LB)を示す。
b) 最長寸法 機能上必要となる長手方向の最大寸法(La+L1+LA+LB)を示す。
c) 最短寸法 推進軸の取付け及び取外しを考慮した機能上必要となる長手方向の最小寸法(La−L2+LA
+LB)を示す。
d) 伸縮量 最長寸法及び最短寸法から算出する伸縮量(L1+L2)を示す。
e) 最大回転径 端部以外で,回転中に最大となる径方向の寸法(視A-AのφE)を示す。推進軸と周辺
機器との干渉の有無を確認するため,図面に,入出力フランジ部を除いた最大回転径とその位置を記
載する。
f) 取合部寸法 端部の取付けに関わる全ての寸法,許容差,ピッチ,形状などを示す。
端部II側 端部I側
L0 全長
La 十字継手間セット長
L1 伸び量
L2 縮み量
LA 十字継手から取付面まで
LB 十字継手から取付面まで
φE 最大回転径
η1 端部I傾斜角度(η1S,η1max,η10)a)
視 A-A η2 端部II傾斜角度(η2S,η2max,η20)a)
注a) 角度の記号は,条件によって使い分ける[5.5のa) c) 参照]。
図6−推進軸の寸法
――――― [JIS E 5302 pdf 9] ―――――
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E 5302 : 2016
5.5 傾斜角度
(図6参照) 推進軸の仕様を決定するための傾斜角度は次のa) c) の3種類で,単位は度(°)とする。a) 静止取付け傾斜角度 車両の新製空車時の静止状態における傾斜角度。
端部I側の静止取付け傾斜角度(η1S)
端部II側の静止取付け傾斜角度(η2S)
b) 最大傾斜角度 使用中の最大傾斜角度。
端部I側の最大傾斜角度(η1max)
端部II側の最大傾斜角度(η2max)
なお,算出方法は,附属書Bによる。
c) 平均傾斜角度 十字継手部の転がり軸受の寿命を算出するために,使用頻度によって平均化した傾斜
角度。
端部I側の平均傾斜角度(η10)
端部II側の平均傾斜角度(η20)
なお,平均傾斜角度の算出方法は,C.4による。
5.6 スプラインしゅう動抵抗
スプラインしゅう動面の摩擦係数によってトルクが作用した状態で伸縮するときに発生する抵抗力を示
す。
5.7 潤滑
十字継手部及びスプライン部の潤滑に用いるグリースニップルの形式及び取付位置は,図面に示す。封
入する潤滑剤は,一般にJIS K 2220による。
5.8 塗装
推進軸表面の塗色を指定する。ただし,発注者側及び使用者側の指定色がない場合は,生産者側の標準
塗色とすることができる。
5.9 基本データ
生産者は,図面に次の基本データを記載する。
なお,計算推定値による場合は,計算値である旨を併記する。
a) 質量
b) 重心位置
c) ねじり剛性 ただし,発注者側の要求があった場合に限る。
d) 質量慣性モーメント ただし,発注者側の要求があった場合に限る。
e) 危険回転速度 算出方法は,附属書Dによる。
f) 十字継手部軸受計算寿命 受渡当事者間で合意した計算方法によって求める。
6 性能
推進軸の性能は,箇条7の試験を行ったとき,表4のとおりとする。
――――― [JIS E 5302 pdf 10] ―――――
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JIS E 5302:2017の国際規格 ICS 分類一覧
JIS E 5302:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0905:1992
- 回転機械―剛性ロータの釣合い良さ
- JISB1455:1988
- ゴム軸継手
- JISE4001:2011
- 鉄道車両―用語
- JISK2220:2013
- グリース
- JISZ2320-1:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第1部:一般通則
- JISZ2343-1:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
- JISZ2344:1993
- 金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則
- JISZ3060:2015
- 鋼溶接部の超音波探傷試験方法