19
E 5302 : 2016
表B.1−記号及び単位(続き)
記号 単位 適用 該当図
θ1 rad 曲線半径による偏い(倚)角
θ2 rad レールとフランジとの遊間による偏い角 図B.2参照
θ3 rad 前後台車間の平行移動による偏い角
ζ rad 減速機入力軸の迎角 図B.1,図B.3,図B.4参照
ξ rad 台車最大偏い角度 図B.1,図B.4,図B.5参照
γ rad 減速機支え棒の傾斜角 図B.3参照
η1 rad 入力軸側の傾斜角度(η1S,η1max,η10)
図B.4参照
η2 rad 出力軸側の傾斜角度(η2S,η2max,η20)
B.3 内燃動車における傾斜角度
内燃動車における傾斜角度の算出方法は,次による。
B.3.1 推進軸の取付け例
内燃動車における推進軸取付けの代表例を,図B.1に示す。
図B.1−推進軸取付け略図
――――― [JIS E 5302 pdf 21] ―――――
20
E 5302 : 2016
B.3.2 台車の偏い角度
図B.2に示す台車の偏い角の関係から,曲線上における台車の最大偏い角度ξは,式(B.1)によって求め
る。
注a) 曲線半径による偏い角
L10
1 sin 1
R
b) レールとフランジとの遊間による偏い角
1 S
2 sin
L20 1 000
c) 前後台車間の平行移動による偏い角
1 S
3 sin
2 L10 1 000
図B.2−台車偏い角説明
台車の最大偏い角度ξ :
1 2 3 (B.1)
B.3.3 減速機入力軸の迎角(傾斜角)
図B.3に示す寸法関係によって次の関係が成り立つ。軸ばねのたわみによって,DA及びHが減少するた
め連動して減速機の入力軸迎角ζが変化する。したがって,台車軸ばねのたわみに伴う減速機入力軸の迎
角ζは,式(B.2)式(B.6)の関係式を経て,式(B.7)によって求める。
図B.3−入力軸の迎角
――――― [JIS E 5302 pdf 22] ―――――
21
E 5302 : 2016
DA RW sin (B.2)
RR cos ζ
CA RW cos (B.3)
RR sin ζ
ここに, CA=X0−XR
DA=H−r
式(B.2)及び(B.3)を変形する。
RW sin DA RR cosζ (B.4)
RW cos CA RR sinζ (B.5)
各々の二乗を加える。
2 2 2 2
RW DA CA RR 2RR DA cos ζCA sin ζ
これを変形して,次の式となる。
2 2 2 2
DA CA RR RW
DA cos ζ CA sin ζ
2RR
DA cos ζm1 CA sin ζ
ここに, DA
2
CA
2
RR
2
RW
2
m1
2RR
これを辺々二乗する。
2 2 2 2
DA cos 2 ζ
DA 1 sin 2 ζm1 2m1CA sin ζ
CA sin 2 ζ
2 2 2 2
CA DA sin 2 ζ
2m1CA sin ζ
m1 DA 0 (B.6)
式(B.6)はsinζに関する二次方程式であるので,次のように表す。
asin2 ζbsin ζc 0
ここに, a=CA2+DA2
b=2m1CA
c=m12−DA2
二次方程式の根を求める公式から,軸ばねたわみによる減速機入力軸の迎角ζは,式(B.7)になる。
2
1 b b 4ac
ζ sin (B.7)
2a
B.3.4 傾斜角度の算出方法
図B.4に示す関係から,第一推進軸の入力側の傾斜角度η1及び出力側の傾斜角度η2の最大値は,式(B.8)
及び式(B.9)によって求める。
――――― [JIS E 5302 pdf 23] ―――――
22
E 5302 : 2016
Lx X0
X2 cos ξ Z1 sin ζ
X1 Y2
cos ζ sin ξ
Ly Y0 Y1 X2 Y2
sin ξ cos ξ
Lz H2 X1 Z1
sin ζ r
cos ζ
2 2 2
La Lx Ly Lz
b Lx
L
cos ξ
2 2
Lc Ly Lb sin ξLz
2 2
Ld Lz Le sin ζ Ly
e Lx
L
cos ζ
図B.4−推進軸十字継手部の立体傾斜角度
十字継手1の傾斜角度η1 :
2 2 2
1 La Lb Lc
1 cos (B.8)
2 La Lb
十字継手2の傾斜角度η2;
2 2 2
1 La Le Ld
2 cos (B.9)
2 La Le
計算結果の中で,最も大きくなる角度η1及びη2を,それぞれ最大傾斜角度η1max及びη2maxと表示する。
B.4 新交通システム車両における傾斜角度
B.4.1 推進軸の取付け例
新交通システム車両における推進軸配置の代表例を,図B.5に示す。
――――― [JIS E 5302 pdf 24] ―――――
23
E 5302 : 2016
a) 旋回式 b) ステアリング式
c) 側面
図B.5−推進軸取付け略図
B.4.2 台車の偏い角度
新交通システム車両では,旋回式台車とステアリング式台車の2方式があり,偏い角ξをもつのは旋回
式だけである。ステアリング式は偏い角がないので偏い角度はξ=0とする。
B.4.3 減速機入力軸の迎角
平行リンク式の支え装置を用いている場合は,車軸の上下動に伴う減速機入力軸の迎角変動はないので,
ζ=0とする。
なお,タイヤ部分のたわみ及びタイヤパンク時は,推進軸の両端とも同じ量だけ下がるので,迎角の変
動は生じない。
B.4.4 傾斜角度の算出方法
傾斜角度η1及びη2の算出は推進軸の十字継手部寸法Lx,Ly及びLzを用い,B.3.4と同様に式(B.8),及び
式(B.9)によって求める。
――――― [JIS E 5302 pdf 25] ―――――
次のページ PDF 26
JIS E 5302:2017の国際規格 ICS 分類一覧
JIS E 5302:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0905:1992
- 回転機械―剛性ロータの釣合い良さ
- JISB1455:1988
- ゴム軸継手
- JISE4001:2011
- 鉄道車両―用語
- JISK2220:2013
- グリース
- JISZ2320-1:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第1部:一般通則
- JISZ2343-1:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
- JISZ2344:1993
- 金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則
- JISZ3060:2015
- 鋼溶接部の超音波探傷試験方法