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JIS F 0407:1998 規格概要
この規格 F0407は、あらゆる水域を通常航行するディーゼル推進商船の機関室通風に関する設計要件及び通風算出方法について規定。
JISF0407 規格全文情報
- 規格番号
- JIS F0407
- 規格名称
- 船舶―ディーゼル船における機関室通風―設計要件及び計算基準
- 規格名称英語訳
- Shipbuilding -- Engine-room ventilation in diesel-engined ships -- Design requirements and basis of calculations
- 制定年月日
- 1998年4月20日
- 最新改正日
- 2019年2月14日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 8861:1988(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 47.020.90
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1998-04-20 制定日, 2003-12-17 確認日, 2009-03-19 確認日, 2013-10-25 確認日, 2019-02-14 確認
- ページ
- JIS F 0407:1998 PDF [12]
F 0407: 1998
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が制定した日本工
業規格である。
この規格の一部が技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実
用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,こ
のような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録
出願にかかわる確認について責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS F 0407 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
F 0407: 1998
船舶−ディーゼル船における機関室通風−設計要件及び計算基準
Shipbuilding−Engine-room ventilation in diesel-engined ships− Design requirements and basis of calculations
序文 この規格は,1988年に第1版として発行されたISO 8861 Shipbuilding−Engine-room ventilation in
diesel-engined ships−Design requirements and basis of calculationsの改正版であるISO/DIS 8861(1996年回付)
を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,あらゆる水域を通常航行するディーゼル推進商船の機関室通風に関する設計
要件及び通風量算出方法について規定する。附属書Aには,船の機関室の換気システムを計画する上での
指針,及び方法を示す。
備考 使用者は,この規格の要求事項を守ると同時に,対象とする個々の船舶が適用を受けるべき法
令の要求事項や規則類を確実に守るように注意することが望ましい。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうち発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成す
るものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新
版(追補を含む。)を適用する。
ISO 31-1 : 1992 Quantities and units−Part 1 : Space and time
ISO 31-3 : 1992 Quantities and units−Part 3 : Mechanics
ISO 31-4 : 1992 Quantities and units−4 : Heat
ISO 3046-1 : 1994 Reciprocating internal combustion engines−Performance−Part 1 : Standard reference
conditions, declarations of power fuel and lubricating oil comsumptions, and test methods
ISO 3258 : 1976 Air distribution and air diffusion−Vocabulary
3. 定義 この規格においては,ISO 31-1,ISO 31-3,ISO 31-4,ISO 3046-1及びISO 3258と共に次の定
義とする。
a) 機関室 推進機関,補助ディーゼル機関,ボイラ,発電機及び大形電動機械などを囲む空間。
b) 通風 閉鎖空間内部の設備機器の要求を満足するために,その空間への空気の供給。
c) 標準運転出力 1994年版ISO 3046-1の3.3.10及び附属書A,A1参照。
――――― [JIS F 0407 pdf 2] ―――――
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F 0407: 1998
4. 設計条件 設計条件は,次による。
a) 外気温度は,+35℃とする。
b) 吸入空気が機関室とケーシング境界面まで通過する間の温度上昇は,最大12.5Kとする。
c) 通風装置の容量は,機関室内で快適に作業ができ,かつ,ディーゼル機関及びその他の機器の所用燃
焼空気を供給し,熱に弱い機器に対し過度の温度上昇を起こさないことが望ましい。
d) これらの要求を満足させるために,高温空気の滞留部が生じないよう供給空気は,機関室の全区域に
分配させ,大量に放熱する場所や作業区域には,吹き出し口方向調整ダンパによって適度な清浄外気
を供給するよう特に留意することが望ましい。
空気の分配を計画する場合は,あらゆる通常航海状態及び停泊時に稼働する機器を考慮しなければ
ならない。
5. 風量計算
5.1 全風量 機関室への全空気供給量Qは,少なくとも次の二つの計算式の大きい方の値以上でなけれ
ばならない。
a : Q=qc+qb 5.2及び5.3に従ってそれぞれ計算する。
b : Q=1.5×qc すなわち燃焼用空気量+50%。機関室への全空気供給量は,燃焼用(機関及びボイラ)
空気量+50%を下回ってはならない。
ケーシング及び煙突内に設置されたすべての機器のための燃焼用空気,及びそれらからの放熱は考慮し
ない。
計算は,主機関,補機関,ボイラ及びその他機器の通常航海中における同時最大運転で,温度上昇12.5K
を基準とする。
計算は,可能な限り製造業者からの情報に基づくことが望ましい。
この規格に記載のガイダンスの値は,製造業者からの情報が得られない場合に限り使用することが望ま
しい。
良好な空気の分配を確実にするために,補機関,発電機,ボイラ,その他放熱が考えられる機器の燃焼
用空気及び放熱は,必要に応じ他の状態も含め個別に計算する。
独立の補機関室及びボイラ室,清浄機室などの主機関室から分離した空間についても,個別に計算しな
ければならない。
5.2 燃焼用空気量
5.2.1 燃焼用空気量の合計 燃焼用空気量の合計qc (m3/s) は,次の式によって算出する。
qc=qdp+qdg+qb
ここに, qdp : 推進用ディーゼル機関燃焼用空気量 (m3/s) (5.2.2参照)
qdg : 発電用ディーゼル機関燃焼用空気量 (m3/s) (5.2.3参照)
qb : 通常航海中に運転される場合のボイラ燃焼用空気量 (m3/s)
(5.2.4参照)
――――― [JIS F 0407 pdf 3] ―――――
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F 0407: 1998
5.2.2 推進用ディーゼル機関燃焼用空気量 推進用ディーゼル機関燃焼用空気量qdp (m3/s) は,次の式に
よって算出する。
Pdp mad
qdp=
ここに, Pdp : ディーゼル機関推進用計画連続最大出力 (kW)
mad : ディーゼル機関の燃焼必要空気量 (kg/kW・s)
備考 madの詳細データがない場合は,次の数値を用いてもよい。
2サイクル機関の場合 mad=0.0023 (kg/kW・s)
4サイクル機関の場合 mad=0.0020 (kg/kW・s)
35℃,70%RH,101.3kPaにおける空気密度1.13 (kg/m3)
5.2.3 発電用ディーゼル機関燃焼用空気量 発電用ディーゼル機関燃焼用空気量qdg (m3/s) は,次の式に
よって算出する。
Pdg mad
qdg=
ここに, Pdg : 発電用ディーゼル機関推進用計画連続最大出力 (kW) (5.1
参照)
mad : ディーゼル機関の燃焼必要空気量 (kg/kW・s)
備考 madの詳細データがない場合は,次の数値を用いてもよい。
2サイクル機関の場合 mad=0.0023 (kg/kW・s)
4サイクル機関の場合 mad=0.0020 (kg/kW・s)
35℃,70%RH,101.3kPaにおける空気密度 13 (kg/m3)
5.2.4 ボイラ及び熱媒ヒータ(熱媒油ボイラ)燃焼用空気量 ボイラ燃焼用空気量qb (m3/s) は,次の式
によって算出する。
油たきボイラの全蒸気量が分かっている場合,次の式を使用する。
ms mfs maf
qb=
蒸気ボイラ又は熱媒ヒータの熱容量がkWで分かっている場合,次の式を使用する。
Q mfs maf
qb=
ここに, Q : 蒸気ボイラの連続最大容量 (kW)
ms : 油焚きボイラの全蒸気量(連続最大容量) (kg/s) (5.1参照)
mfs : 燃料消費量[kg(燃料)/kg(蒸気)又はkg(燃料)/kW・s
(熱容量)]
maf : ボイラの燃焼必要空気量[kg(空気)/kg(燃料)]
備考1. 蒸気量が既に分かっている場合,mfs=0.077 (kg/kg) を用いてもよい。
熱容量が既に分かっている場合,mfs=0.11 (kg/kW・s) を用いてもよい。
2. mafの詳細データがない場合は,maf=15.7 (kg/kg) を用いてもよい。
35℃,70%RH,101.3kPaにおける空気密度 1.13 (kg/m3)
――――― [JIS F 0407 pdf 4] ―――――
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F 0407: 1998
5.3 放射熱排出用空気量 熱の分散に必要な排出用空気量の合計qh (m3/s) は,次の式によって算出する。
dp ddg b p g e1 ep t o
qh= (4.0qdp qdg ) qb
p c T
ここに, 推進用ディーゼル機関からの熱放射 (kW) (6.1参照)
柿 発電用ディーゼル機関からの熱放射 (kW) (6.2参照)
拿 油焚きボイラ及び熱媒ヒータ(熱媒油ボイラ)からの熱放
射 (kW) (6.3参照)
蒸気管及び復水管からの熱放射 (kW) (6.4参照)
柿 空冷発電機からの熱放射 (kW) (6.5参照)
攀 電気装備品からの熱放射 (kW) (6.6参照)
攀 排気ガスボイラを含む排気管からの熱放射 (kW) (6.7参
照)
加熱タンクからの熱放射 (kW) (6.8参照)
その他のものからの熱放射 (kW) (6.9参照)
qdp : 推進用ディーゼル機関燃焼用空気量 (m3/s) (5.2.2参照)
qdg : 発電用ディーゼル機関燃焼用空気量 (m3/s) (5.2.3参照)
qb : ボイラ燃焼用空気量 (m3/s) (5.2.4参照)
35℃,70%RH,101.3kPaにおける空気密度 1.13 (kg/m3)
c : 空気の比熱 1.01 (kJ/kg・K)
機関室空気温度上昇 12.5 (K)
(設計条件において,計画された入口温度と出口温度との
差。出口温度は,熱に敏感な装置がない場合は,機関室と
ケーシング又は煙突の境界面での値を計画する。ただし,
機関室ケーシングに熱に敏感な装置がある場合には,機関
室ケーシング出口での値とする。)
係数0.4は,通常の機関室及び換気ダクトの配置に基づく。特別
な配置の場合は,係数の値を考慮するのが望ましい。
6. 放射熱の計算
6.1 推進用ディーゼル機関からの熱放射 推進用ディーゼル機関からの熱放射 kW) は,次の式によ
って算出する。
hd
dp=Pdp
100
ここに, Pdp : ディーゼル機関推進用計画連続最大出力 (kW)
ディーゼル機関からの熱損失 (%)
備考 詳細データがない場合は, 瀰 算に使用してもよい。
6.2 発電用ディーゼル機関からの熱放射 発電用ディーゼル機関からの熱放射 最 kW) は,次の式によ
って算出する。
hd
dg=Pdg
100
ここに, Pdg : 発電用ディーゼル機関推進用計画連続最大出力 (kW) (5.1
参照)
予備機は含まない。
ディーゼル機関の熱損失 (%)
備考 詳細データがない場合の 7.1による数値を計算に使用してもよい。
――――― [JIS F 0407 pdf 5] ―――――
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