JIS F 2211:1998 デリックブーム頭部金物―固定形

JIS F 2211:1998 規格概要

この規格 F2211は、船の荷役に使用するデリックブームの固定型頭部金物の寸法と材料を規定。デリックブームに取り付けるガイ・アイプレート(ISO 8146に規定)の取付位置の手引を附属書(参考)に示す。

JISF2211 規格全文情報

規格番号
JIS F2211 
規格名称
デリックブーム頭部金物―固定形
規格名称英語訳
Derrick boom headfittings -- Fixed type
制定年月日
1998年4月20日
最新改正日
2019年2月14日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

ISO 8148:1985(MOD)
国際規格分類

ICS

47.020.40
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1998-04-20 制定日, 2003-12-17 確認日, 2009-03-19 確認日, 2013-10-25 確認日, 2019-02-14 確認
ページ
JIS F 2211:1998 PDF [10]
F 2211 : 1998 (ISO 8148 : 1985)

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が制定した日本工
業規格である。
国際規格との整合を図るために,対応国際規格の技術的内容を変更することなくそのまま採用し,さら
にJISとして必要な規定内容を追加した。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS F 2211 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
F 2211 : 1998
(ISO 8148 : 1985)

デリックブーム頭部金物−固定形

Derrick boom headfittings−Fixed type

序文 この規格は,1985年に第1版として発行されたISO 8148, Shipbuilding and marine structures−Derrick
boom headfittings−Fixed typeを元に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,技術的内容及び規
格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格に規定されていない規定内
容を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある部分は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲及び適用分野 この規格は,船の荷役に使用するデリックブームの固定型頭部金物の寸法と
材料を規定する。デリックブームに取り付けるガイ・アイプレート(ISO 8146に規定するアイプレート)
の取付位置の手引を附属書(参考)に示す。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS F 2201 船用鋼板製デリックブーム
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3201 炭素鋼鍛鋼品
JIS G 5102 溶接構造用鋳鋼品
ISO/R 286 ISO system of limits and fits−Part 1 : General, tolerances and deviations
ISO 630 Structural steels
ISO 8146 Shipbuilding and marine structures−Oval eyeplates
ISO 8147 Shipbuilding−Ship s lifting gear−Terminology(1)
注(1) 現在提案中
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
ISO 8147 Shipbuilding−Ship s lifting gear−Terminology
4. 分類
4.1 形式 デリックブームの固定形頭部金物は,次の3種類の形式がある。
− A形 : カーゴエンドに,長軸がブームに平行なオーバルアイをもつもの(図1)。
− B形 : カーゴエンドに,長軸がブームに斜めなオーバルアイをもつもの(図1)。
− その他の形式 : 上記A形及びB形以外のもの(図2,図3,図4)

――――― [JIS F 2211 pdf 2] ―――――

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F 2211 : 1998 (ISO 8148 : 1985)
4.2 呼び寸法 A形及びB形のブームのカーゴエンド及びスパンエンドの頭部取付プレートの呼び寸法
の呼称は,参照用及び注文用の便のために単位のない数値とするが,この数値は許容荷重をキロ・ニュー
トンで表したものの1/10にしている。
その他の形式の頭部金物は,JIS F 2201のデリックブームに対応するものであり,JIS F 2201のブーム
の呼びを呼び寸法とする。
4.2.1 好ましい呼び寸法 好ましい呼び寸法とは,単に頭部金物の所要板厚を簡単な間隔としたものであ
る。
備考 好ましい寸法は,表1で太字で示した。
5. 材料 A形及びB形ではISO 630のFe 360(最低の品質として)とする。
注 機械的及び溶接に関する性質が同等であれば,代わりに船体用鋼板を使用して差し支えない。
その他の形式の頭部金物の材料は次による。
滑車金物(図2,図3,図4の1) : JIS G 3201のSF 440A又はJIS G 5102のSCW 410
控え索金物(図2,図3,図4の2) : JIS G 3101のSS 400
6. 製作
6.1 成形 頭部金物は,ガス切断で成形した後に鍛造又は機械加工を行って,必要とする仕上がり断面
形状にするものとしなければならない。
断面の間に急激な変化があってはならない。頭部金物は,二つの部分に分けて(スパンエンドとカーゴ
エンド)製作し,取付け前に溶接で一つの製品としても差し支えない。
6.2 表面 頭部金物の仕上がり表面にはき(亀)裂,めくれ及びラミネーションがあってはならない。
6.3 熱処理 鍛造した頭部金物は,すべての製作工程が完了した後に焼きならしを行う。
7. 寸法
7.1 主要寸法 A形及びB形のデリック頭部金物の寸法を表1に示す。
デリック装置全体の力線図から求めた頭部板のカーゴエンド及びスパンエンドに働く荷重を元にして,
表1で,呼び寸法及び許容荷重とから寸法を決定するものとする。
いずれの場合も,表1から選んだ許容荷重は,計算で決まった荷重よりも低くてはならない。
その他の形式のデリック頭部金物の寸法を,表3,表4及び図4に示す。
7.2 公差 頭部金物の仕上がり寸法の許容誤差は,次の公差範囲でなければならない。
7.2.1 A形及びB形デリック頭部金物のd及びt1(図1参照)の寸法の公差は,ISO/R 286のIT14によ
る。
その他の形式の頭部金物では,寸法の公差は規定しない。
7.2.2 外形寸法はすべて : +5%, −0%
7.2.3 内のり寸法はすべて : +0%, −5%

――――― [JIS F 2211 pdf 3] ―――――

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F 2211 : 1998 (ISO 8148 : 1985)
図1 プレートの形状,A形及びB形
表1 呼び寸法及び寸法
呼び寸法(4) 許容荷重 スパンエンドの寸法 カーゴエンドの寸法
カーゴ スパン kN d e1 r1 t1(3) b c e2 h r2 t2(3)
エンド エンド
C S
2 2 20 25 40 25 22 50 27 100 49.5 88 38.5 25
2.5 2.5 25 27 40 28 25 55 29 105 53.5 93 39.5 25
3 3 30 30 45 30 28 66 33 126 56.5 103 46.5 30
4 4 40 33 50 33 30 77 36 147 65 118 53 35
5 5 50 39 55 38 35 87 41 167 70 130.5 60.5 40
6 6 63 42 60 43 40 91 45 171 75 137.5 62.5 40
8 8 80 48 70 48 45 101 51 201 80 155.5 75.5 50
10 10 100 52 75 55 50 117 56 217 90 168 78 50
12 12 125 56 80 60 55 128 61 248 100 190.5 90.5 60
16 16 160 65 85 65 60 145 67 265 115 208.5 93.5 60
20 20 200 74 95 70 65 157 73 297 125 231.5 106.5 70
25 25 250 78 100 75 70 170 80 331 135 255 120 80
32 32 320 86 110 85 80 194 88 374 150 284 134 90
40 40 400 96 120 95 90 220 98 420 170 319 149 100
− 50 500 106 135 105 100 − − − − − − −
− 63 630 116 150 115 110 − − − − − − −
注(1) 寸法Z(単位 mm)は,デリック頭部プレートの位置におけるデリックブームの直径又は二重張り
のある場合はその表面までに相当する板の長さと定義する(図1及び附属書図1参照)。
(2) 刻印の位置
(3) 頭部プレートを−様な厚さにしたい場合は,t1とt2のうちの大きい方を採用すればよい。
(4) 太字で記した寸法が好ましい寸法である。
8. 呼称 参照及び注文用として,デリックの頭部金物の呼称を次のとおりとする。
8.1 呼称の要素 注文するときには,次の要素を用いなければならない。
A形及びB形デリックの場合は,次による。
− 略称 : プレート
− 規格番号 : JIS F 2211
− 形式,記号 : (4.1及び図1参照)

――――― [JIS F 2211 pdf 4] ―――――

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F 2211 : 1998 (ISO 8148 : 1985)
− カーゴエンド,記号 : C
− カーゴエンド,呼び寸法 : (表1参照)
− スパンエンド,記号 : S
− スパンエンド,呼び寸法 : (表1参照)
− 寸法Z : (表1参照)
その他の形式の頭部金物は,下記による。
− 名称 頭部金物
− 規格番号 JIS F 2211
− 型式,記号 JIS F 2201の呼び記号
8.2 例 この規格に準拠したデリック頭部金物のA型で,カーゴエンド (C) の呼び寸法が10,スパンエ
ンド (S) の呼び寸法が12,長さがZ(頭部金物を取り付ける箇所のデリックブームの直径に相当する。)
=600mmは,次のとおりの呼称とする。
プレートJIS F 2211-A-C 10xS 12-600
その他の形式の頭部金物で図4で2形の場合
頭部金物-JIS F 2211-15 t-2
9. 刻印
9.1 刻印の種類 A形及びB形デリック頭部金物には,カーゴエンドとスパンエンドにそれぞれの呼称
寸法を,消えないように,かつ,読みやすいように刻印しなければならない。
その他の形式の頭部金物には,JIS F 2201による呼び記号を上記と同様に刻印しなければならない。
9.2 刻印の場所 刻印を行う場所は,表面の高い応力が生じない部分でなければならない(図1参照)。
9.3 刻印の寸法 使用する刻印の寸法は,表2に示す。
表2 刻印の寸法
呼称寸法又は記号 刻印の寸法
A形及びB形の2及び2.5 5
A形及びB形の3より63 6.3
及びその他の形式

――――― [JIS F 2211 pdf 5] ―――――

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JIS F 2211:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8148:1985(MOD)

JIS F 2211:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS F 2211:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISF2201:1998
鋼板製デリックブーム
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3201:1988
炭素鋼鍛鋼品
JISG5102:1991
溶接構造用鋳鋼品