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G 0416 : 2014
5 供試材の調製及び試験片の採取
5.1 供試材・試験片の採取位置及び供試材の寸法
供試材は,附属書Aに示す位置から試験片が採取できるように採取する。その寸法は,規定の試験用の
試験片及び,必要に応じて,再試験用の試験片を採取することができる十分な大きさとする。
5.2 試験片軸の方向
製品製造の主圧延方向に対する試験片軸の方向は,製品規格の規定又は注文書による。
5.3 供試材の状態及び採取方法
5.3.1 一般
製品規格には,次のいずれの状態の特性を試験しようとしているのかを明確にする。
a) 製品受渡状態[JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類](5.3.2参照)
b) 模擬熱処理状態[JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のB類を含む。](5.3.3参照)
5.3.2 製品受渡状態での試験
製品受渡状態での試験に用いる供試材は,次のいずれかの製品から採取する。
a) 加工及び熱処理後の製品
b) 熱処理前の製品 : 採取した供試材には,製品本体に要求された熱処理と同一条件で熱処理を行う。
供試材は,試験片を採取する箇所の特性を変化させない方法で,採取する。試験片を作製するために,
供試材の平たん化又は直線化が必要な場合には,製品規格で特に規定のない限り,冷間で行う。
5.3.3 模擬熱処理状態での試験
5.3.3.1 供試材
模擬熱処理状態での試験に用いる供試材は,製品規格又は注文書に規定された製造段階の製品から採取
する。供試材は,試験片を採取する箇所の特性を変化させない方法で,採取する。平たん化又は直線化が
必要である場合には,熱処理前に冷間又は熱間でそれを行ってもよい。ただし,熱間で行うときは,最終
の熱処理温度より低い温度で行わなければならない。
5.3.3.2 粗試験片
模擬熱処理状態での試験に用いる粗試験片は,次のように処理する。
a) 熱処理前の機械加工処理 熱処理を行うために供試材を小さくする場合には,製品規格はその減寸後
の寸法及びその加工方法(例えば,鍛造,圧延,機械加工)を規定する。
b) 熱処理 粗試験片の熱処理は,温度の均一性が十分に保証され,かつ,校正された温度計で測温して
いる雰囲気中で行う。熱処理の内容は,製品規格又は注文書の規定による。
6 試験片の調製
6.1 切断及び機械加工
供試材及び粗試験片から試験片を作製するために切断及び機械加工する場合は,機械的性質を変化させ
るような表面の加工硬化及び材料の加熱を避けるように注意する。機械加工後,試験片表面に工具による
痕跡が残っており,それが試験結果に影響する場合,試験片の寸法及び形状がその試験規格で規定された
許容差内におさまるときには,グラインダ研削(十分な冷却剤を供給しながら)又は研磨することによっ
て,痕跡を除去する。
試験片の寸法許容差は,その試験片又は試験方法に関する規定による。
――――― [JIS G 0416 pdf 6] ―――――
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6.2 模擬熱処理
要求された模擬熱処理を試験片に行う場合,熱処理の規定は,粗試験片に対する規定[5.3.3.2 b) 参照]
と同じとする。
――――― [JIS G 0416 pdf 7] ―――――
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附属書A
(規定)
供試材及び試験片の採取位置
A.1 一般
この附属書は,次の形状の製品における供試材及び試験片の採取位置について規定する。
− 形鋼
− 棒鋼及び線材
− 鋼板(鋼帯及び平鋼を含む。)
− 鋼管
引張試験片及び衝撃試験片の採取位置は,図A.1図A.15による。試験片が,図の規定の位置から採取
できない場合は,これに近い位置とする。曲げ試験片の幅方向の採取位置は,引張試験片の採取位置と同
じとする。また,その他の試験用も含めて規定された同じ位置から複数の試験片の採取が必要な場合は,
互いに隣接して採取してもよい。
A.2 形鋼
A.2.1 幅方向の試験片採取位置
試験片の幅方向の採取位置は,図A.1による。ただし,傾斜厚フランジをもつ形鋼,フランジ幅が150 mm
未満のH形鋼及び不等辺山形鋼の場合は,次によってもよい。
a) 傾斜厚フランジをもつ形鋼について,あらかじめ引合い・注文時に合意した場合には,供試材をウェ
ブから採取する[図A.1 b) 及びd) 参照]か,又は傾斜厚フランジから採取し,機械加工してもよい。
b) フランジ幅が150 mm未満のH形鋼の場合には,供試材をウェブから採取し,機械加工してもよい[図
A.1 f) 参照]。
c) 不等辺山形鋼の場合,供試材はいずれの辺から採取してもよい。
A.2.2 厚さ方向の試験片採取位置
A.2.2.1 引張試験片
引張試験片の採取位置は,図A.2による。機械加工が可能で,試験機の能力がある場合は,全厚の試験
片[図A.2 a) 参照]を使用する。丸形棒状試験片の場合は,フランジ内面側又は外面側のいずれとしても
よい。
A.2.2.2 衝撃試験片
衝撃試験片の採取位置は,図A.3による。ただし,フランジ内面側又は外面側のいずれとしてもよい。
特に指定がない場合,厚さ28 mm超えのときは,試験片の中心は,表面から厚さの1/4の位置とする。
A.3 丸鋼及び線材
A.3.1 引張試験片
引張試験片の採取位置は,図A.4による。機械加工が可能で,試験機の能力がある場合は,全断面の試
験片[図A.4 a) 参照]を使用する。
A.3.2 衝撃試験片
衝撃試験片の採取位置は,図A.5による。
――――― [JIS G 0416 pdf 8] ―――――
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G 0416 : 2014
A.4 六角鋼
A.4.1 引張試験片
引張試験片の採取位置は,図A.6による。機械加工が可能で,試験機の能力がある場合は,全断面の試
験片[図A.6 a) 参照]を使用する。
A.4.2 衝撃試験片
衝撃試験片の採取位置は,図A.7による。
A.5 角鋼
A.5.1 引張試験片
引張試験片の採取位置は,図A.8による。機械加工が可能で,試験機の能力がある場合は,全断面又は
全厚の試験片[図A.8 a),b) 又はc) 参照]を使用する。
A.5.2 衝撃試験片
衝撃試験片の採取位置は,図A.9による。
A.6 鋼板,鋼帯及び平鋼
A.6.1 引張試験片
引張試験片の採取位置は,図A.10による。引張試験片には,全厚試験片[図A.10 a)],減厚試験片[図
A.10 b)]及び丸形棒状試験片[図A.10 c)]がある。機械加工が可能で,試験機の能力がある場合は,全厚
の試験片[図A.10 a) 参照]を使用する。
減厚試験片は,製品厚さが30 mm以上,かつ,試験片の厚さを30 mm以上とする場合に用いることが
できる[図A.10 b) 参照]。ただし,焼入焼戻し又は熱加工制御された鋼板に対しては,製品厚さが30 mm
以上,かつ,試験片の厚さを製品厚さの片側半分とし,この場合は試験片厚さが30 mm以上である必要は
ない。
図A.10のc) の丸形棒状試験片の適用は,製品規格の規定又は注文書によって,厚さ20 mm以上25 mm
未満に適用してもよい。この場合の試験片の採取位置は,試験片の軸心が厚さの中心になるように採取す
る。
幅方向の試験片の採取位置は幅の1/4の位置と規定しているが,その位置から採取できない場合は,試
験片の中心がこれに近い位置になるように採取する。
A.6.2 衝撃試験片
衝撃試験片の採取位置は,図A.11による。製品規格又は注文書で特に指定がない場合,厚さ28 mm以
下は,図A.11のa) の位置,厚さ28 mm超えは,図A.11のb) の位置とする。
A.7 管製品
A.7.1 鋼管及び円形中空形鋼
A.7.1.1 引張試験片
引張試験片の採取位置は,図A.12による。機械加工が可能で,試験機の能力がある場合は,全断面の試
験片[図A.12 a) 参照]を使用する。溶接鋼管の場合で,板状試験片を用いて溶接部の試験を行うときは,
溶接部を試験片の中心にもってくる。製品規格又は注文書に特に規定のない場合,試験片の採取位置の選
択は,製造業者による。
注記1 図A.12 a) の全断面試験片は,次のような試験にも使用できる。
――――― [JIS G 0416 pdf 9] ―――――
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− へん平試験
− 押し広げ試験
− つば出し試験
− 管状曲げ試験
注記2 図A.12 b) の試験片は,板状曲げ試験にも使用する。
A.7.1.2 衝撃試験片
衝撃試験片の採取位置は,図A.13による。この位置は,継目無管及び溶接管の双方に適用する。製品規
格又は注文書に特に規定のない場合,試験片の採取位置は製造業者による。試験片の採取方向は,管の寸
法によって制約を受ける。管軸に対し直角方向の試験片が要求された場合,試験片幅が,2.510 mmの間
の可能な最大寸法の試験片を作製する。
このような試験片を作製するのに必要な管の最小直径Dminは,次の式(A.1)によって算出する。
756.25
Dmin T 5.2 (A.1)
T 5.2
ここに, T : 管材の厚さ
直角方向から最小寸法(2.5 mm)の試験片も採取できない場合には,管軸方向から試験片幅2.510 mm
の間の可能な最大寸法の試験片を作製する。
A.7.2 角形中空形鋼
A.7.2.1 引張試験片
引張試験片の採取位置は,図A.14による。機械加工が可能で,試験機の能力がある場合は,全断面の試
験片[図A.14 a) 参照]を使用する。
A.7.2.2 衝撃試験片
衝撃試験片の採取位置は,図A.15による。
――――― [JIS G 0416 pdf 10] ―――――
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JIS G 0416:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 377:2013(MOD)
JIS G 0416:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 0416:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0201:2000
- 鉄鋼用語(熱処理)
- JISG0203:2009
- 鉄鋼用語(製品及び品質)
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件